雨漏りの原因 トップ10

雨漏りの原因にはさまざまなものがあります。
雨漏りが起こる、主な原因を10個ほど上げてみます

1.屋上防水の劣化による雨漏り

防水工事についてメーカーで保証しているのは最短で5年です。

ですから5年ごとに一番上の防水の上塗りメンテナンスしていれば二層になっている防水層の下の層の紫外線劣化を防ぐことができます。
そのことによって、最大限、防水層の寿命を延ばすことが出来るでしょう。

ただし、今は新築の瑕疵担保保証が10年間付くようになったこともありますし、材料も日々進化しているので、基本10年はもつようになっています。 あとは、10年経ったときにメンテナンスをするかどうかということなのですが、10年できちんとメンテナンスをされるオーナーさんは、本当に少ないです。
そのため、残念ながら、屋上防水の劣化が原因の雨漏りが多く見られるのです。

よく、屋上に物置を置いたりするお宅もありますが、そのことによって、雨が屋上の防水層の上にとどまる時間が長くなったり、防水層を傷つけてしまったりする場合もありますので、できるだけ屋上に物は置かないことをお勧めします。

また、広い屋上でやってしまいがちなのが花火やバーベキューです。両方とも、燃えカス等が下に落ちると、一気に防水層を傷める大きな原因となります。この家に長い間住もうと考えているのであれば、これらは避けるようにしてください。

 

2.瓦やコロニアルの下に葺いてある防水シートの老朽化による雨漏り

防水シートは経年劣化します。
材料によって違いますが、古いものだと平均して15~20年で劣化し、裂けてしまって、そこから雨が漏ってくる場合が 多いようです。

特に、30年~40年くらい前に、建売等で、比較的材料費をかけずに作られた一戸建てに、一番見られるのが、この防水シート劣化による雨漏りです。
これらの一戸建ては、たいてい屋根材としてコロニアルやコンクリート瓦、あるいはセメント瓦と呼ばれるような瓦を使っている家が多く、それらの屋根材の下に貼られている防水シートはお金をかけていない場合が多いです。

コロニアルの場合は、強度がそこまで強くなく、割れやすいことから、その割れた部分から、雨が多量の入り込み、防水シートの劣化が早まるケースが多くあります。

セメント瓦、コンクリート瓦に関しては、防水の役割は塗装材が担っているため、屋根の塗り替えのメンテナンスを施していない場合には、築20年を過ぎたころから、かなりの量の雨が瓦を通して防水シートに到達している確率が高く、そのため、そのために防水シートの劣化が早まっているケースがよくあります。

そういった場合は特に、防水シートの劣化が早いですが、どちらにしても遅かれ早かれ、防水シートは劣化していきますので、築30年、40年くらいになると、防水シートの劣化を原因とする雨漏りはどんな家でも考えられるのです。

3.新築時の施工不良による雨漏り

ズバリ! 手抜きです。
新築時にメーカーが指定した施工方法を守っていない(手抜き工事)場合があります。

また、施工した業者の知識不足によって、手抜き工事をしたわけではないけれども、あとで雨漏り修理をする、という時になって、「ああ、それをやっていなかったら雨漏りするよね」という場合も多々あります。

ひどいのは、設計時のミスや、さらには家全体がゆがんでいて、部屋でビー玉を床に置くと転がっていくというような家もありました。

また、施工不良ではなく、設計士の知識不足から、そもそも材料の選定を間違っている場合もあります。「その屋根の角度にその屋根材を使ったら雨が漏らないわけないですよ」というようなケースにも、たまに遭遇します。

壁の防水紙を入れるはずのところが入っていない、釘を一定数打つはずなのに、打っていない、こんな家もありました。

また、最近は異常気象で、雨の量が昔より増えていることで、昔の建築の基準で考えていては雨漏りにつながってしまう場合もあります。これは施工不良とまでは言いませんが、私たちからすると、もっと考えて家を作ってほしい、と思うところです。

 

4.屋根の塗装、コーキングによる雨漏り

屋根の塗装、コーキングによる簡易修理は、専用の材料で、知識をもった業者に必ず頼んでください。

屋根を知識のない業者が塗ってしまった場合、材料が間違っていたり、塗装後に必要な処理をしないケースが多々あります。

一番多いケースは、コロニアル屋根を塗装したのだけれど、雨が逃げる箇所をきちんと作っておらず、屋根の中にどんどん雨が溜まって、最終的に雨漏りがしてしまう、というケースです。
この場合、最初は雨が溜まっていないので、何度か雨が降るまでは雨漏りがしません。ですから「屋根を塗ってもらって良かった、雨漏りが止まった」と思うのですが、2、3か月経ったころに、前よりもさらに雨漏りがひどくなる、というような現象が起こります。

この雨漏りの原因は、施工した業者の知識不足です。

ただ、例えば便利屋さん等に頼んで塗ってもらったからそうなってしまった、というのならわかりますが、本職に見える塗装屋さんでもそんなミスを当たり前にしていたりするのです。

人間の体のお医者さんと一緒で、ヤブ医者に診てもらうのと、名医に診てもらうのの違いでしょうか。

どうせ診てもらうなら、名医に診てもらうようにしてください。間違いなく家の寿命は10年は違ってきます

 

5.一戸建ての2階ベランダの防水劣化・施工不良による雨漏り

屋上の防水と同じように、できるだけ5年ごとに表面の防水塗装のメンテナンスをしてください。

植木鉢や小さい物置等を置いてあるお宅は、障害物があることによって、水が留まる時間が多くなり、防水が傷みやすいようです。
また、植木鉢の場合は、中の土が流れ出て、排水溝を埋めてしまうことが、よくあります。
排水溝が埋まってしまうと、水が流れず、この場合も長い時間、水が防水層の上に滞留することになり、それが防水層を傷める原因となります。
植木鉢を置く場合は、泥が排水溝に詰まってしまわないように、マメに排水溝の掃除をすることでベランダからの雨漏りのリスクを減らすことが出来ます。

防水処理をされているベランダは、たいてい洗濯物を干すことを想定して南向きの場合が多いので、結構な確率で、その下は日当たりを良くしたい南向きのリビングとなっています。
そうすると、大画面テレビやオーディオ類等、大事な電化製品が壁に沿って置いてあることがあり、雨漏りがそれらを故障させる原因となることもありますし、漏電が起きて火災の原因となることも考えらえれます。

火災が起きてしまった場合だけでなく、火災保険の一部では、雨漏りで故障したテレビ等の修理費用が出ることもありますので、もしそういったケースがありましたら、ぜひ瑕疵保険の約款を確認すると良いでしょう。

 

6.屋根のトップライトの不良、その近辺の防水不良による雨漏り

雨漏りのことを考えたならば、トップライトをつけないことをお勧めします。

トップライト本体の防水パッキンの寿命が10 年~ 20 年くらいでやってくるので、そこから漏ってくる可能性もありますし、トップライト周辺の板金を使った防水処理の施工不良による雨漏りの場合もあります。

トップライトをつけるには、どうしても屋根に穴を空けなければなりません。例えば1枚の板金で上から下まで覆っているのと、途中で分断して、穴を空けてそこを防水処理した場合では、どう考えても後者の方が雨漏りしやすいのは明白です。

とはいえ、屋根から明かりを取らないと、部屋が暗くなってしまう場合もあるでしょう。
もしどうしてもトップライトをつけたいのであれば、取り付ける業者をきちんと選定してください。

新築の場合は、取り付ける業者を選ぶのはなかなか難しいとは思いますが、雨漏りのことをよく考えている業者は、同じものを取り付けるとしても、雨漏りが起きないように、2重のリスクヘッジをしておくとか、雨の量が多くても雨漏りしないようなちょっとした工夫を凝らして施工してくれます。

雨漏りが起きないための最良の選択は、施工を最高の技術と知識を持った人に頼むことなのです。

7.雨樋のつまりによる雨漏り

落ち葉等が雨樋のパイプ内に詰まって、あふれた水が壁から入ってくる場合があります。
雨樋が詰まってしまうと、雨が当たる予定にないところに、雨が集中的に降り注ぐことになり、そこから雨漏りしてしまうのです。

特に台風のあと等に、強風で飛んできた葉っぱ等で詰まるケースが多くあります。
その他にも、近所でテニスをやっていたボールがたまたま雨樋に入り込んでしまったり、鳥が葉っぱ等を持ち込むこともあります。

雨漏りを修理すると金額がそれなりにかかってしまいますが、雨樋の掃除はそこまで費用は掛かりません。年に一回程度、雨樋の掃除をすることで雨漏りに備えるというのも一つの雨漏り予防になります。

 

8.窓のサッシのパッキンの劣化による雨漏り

サッシのパッキンが劣化して、築10 年~ 20 年以降のお宅では、窓回りから漏る可能性があります。

一昔前の日本の家は、たいてい窓の上に庇がついていて、それが窓に雨水が当たらないようにする役目を果たしていました。
そのことによって、多少窓のパッキンが劣化しても雨漏りにつながらないケースが多かったのですが、最近の洋風の家では、庇がなく、窓がむき出しの家が多いので、特にこういったケースが増えてきたように感じます。

また、たまに窓のパッキン等の作りが非常に雑なサッシが存在します。窓周りから雨漏りがするということで伺ってみて、サッシを確認して、「ああ、このサッシね」というサッシもあるのです。
例外中の例外ですが、輸入サッシで、そもそも防水処理がほぼ施されていないサッシを見た時には、びっくりしました。

9.瓦やコロニアル等の屋根材が突風等で飛んでしまった雨漏り

コロニアルや板金屋根の場合は、築20年以上経ってくると、屋根に使われている木材が腐食してしまって釘が緩み、台風等の強風が吹いたときに、最上部の棟や屋根材が飛んでしまうことがよくあります。

瓦の場合は、上部の隙間に詰めてある漆喰が地震や風等によって劣化し、剥がれていくことで、漆喰で固定してある棟が緩んで、強風等でさらにずれたり飛んだりしやすくなります。

また、築年数が30年とか40年になってくると、瓦等、特に重い屋根材を使用している屋根では、屋根そのものの重みや、若干の雨漏り等による下地材の腐食等で屋根の下地が歪んでくることもあります。
そうすると、組んでいる瓦と瓦がずれて、やはり瓦がはずれやすくなります。

10.太陽光発電や太陽光温水器等の設置による雨漏り

特に東日本大震災の少しあと、地震等の災害で集落が孤立してしまった時の電気の重要さと、原子力発電のリスクをを改めて確認したこともあり、政府は太陽光発電で得た電気の固定価格買取制度を制定しました。

そのことにより、太陽光発電は投資商品にもなり、2012年から特に数年の間、一気に広がりました。

ただ、「猫も杓子も太陽光発電!」という状態に近かったため、雨漏りのリスク等をきちんと確認しないまま商品がどんどん市場に出されてしまったのです。

その結果、今現在、屋根に太陽光発電システムを載せている家の中で、載せない場合と比べて雨漏りのリスクが何十倍にも上がっている家が、かなりの割合で存在します。

太陽光発電システムを載せなければ、屋根材の寿命が、施工ミス等を除き、ほぼイコール雨漏りしない期間だと考えられたのですが、太陽光発電システムを載せるために屋根に穴を空けた家に関しては、空けた穴の周りを防水剤でコーティングしてあるケースが多いのですが、その防水材の寿命が雨漏りしない期間、ということに変わってしまっていると考えられます。

特に、2015年ころから、NHK等のメディアでもこの問題が取りざたされてきたこともあり、また屋根材と一体化したような、太陽光発電システムがどんどん開発されたり、屋根に穴を空けないで取り付けられる仕組みが普及してきたため、リスクは最近は減ってきました。
しかし、太陽光発電システムを屋根に載せるということは、屋根が重くなることであり、そのことにより建物そのものにかかる負担も増え、どうしても屋根の形も複雑になってくるため、雨漏りという観点から見ると、屋根の上に太陽光発電システム等を載せることは、今のシステムである限り、あまり勧められません。

 
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