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プロの手順はこれ!雨漏り修理は意外と工程が多いんです

雨漏りの修理といえば「お父さんが屋根に登って金槌で何かを打ち付ける」イメージがある方も多いと思いますが、実は雨漏りの修理はもっと複雑で、もっと時間がかかります。
雨漏り箇所を特定するだけでも大変ですし、そのあとの工程もどっさり。
今回は、知られざる雨漏り修理の世界をご紹介します。

屋根から雨漏りしている場合の工程

まずは、屋根の雨漏りの修理工程をご紹介します。
一番多い、「屋根材の下の防水シート(ルーフィング)が破損や劣化していた場合の工程です。
雨漏り箇所の特定→足場を組む→屋根材をとる→防水シート(ルーフィング)をとる→新しいルーフィングをはる→屋根材を元に戻す
これだけではピンとこないと思いますので、1工程ずつ説明していきます。

1.雨漏り箇所の特定

雨漏り修理で一番大切と言ってもいいのが、雨漏りしている原因箇所を特定することです。
部屋の天井から雨漏りしているその真上の屋根が原因ならわかりやすくて良いのですが、単純に「ここだ!」と特定できないことも珍しくありません。
しっかりと原因を特定しなければ、雨漏りが再発してしまうので、丁寧に時間をかけて特定して行きます。
現場の屋根や屋根裏に職人さんが登って、作業をします。
目視で確認できない場合は散水試験や、含水試験などを行い、科学的に雨漏り箇所を特定することもあります。

2.足場を組む

雨漏り箇所が特定できたら、作業のために足場を組みます。
「足場なんて組まなくても作業できるじゃない」と思われるかもしれませんが、足場を設置しなければ職人さんの転落事故が起きやすくなりますし、作業効率も悪くなってしまいます。
大切なご自宅で職人さんが大けがをしたら、お互いに気まずい思いをしますよね。
作業の精度を保つためにも足場は必要不可欠です。

3.屋根材の撤去

防水シート(ルーフィング)の経年劣化が原因で雨漏りしている場合は、防水シートを新しいものに取り替える必要があります。
現在売られている一般的な防水シートの寿命は15年から20年なので、築20年以上経過している家の防水シートはほとんどが寿命ギレ。
いつ雨漏りしてもおかしくないのです。
防水シートを取り替えるためには、屋根材が邪魔になりますの一度撤去してしまいます。
瓦屋根など高耐久の屋根材の場合は、そのまま再利用できます。

4.古い防水シートを剥がして防水シートを貼る

新しい防水シートを貼るために、古い防水シートを剥がします。
その際に、防水シートの下地板が腐食している場合は下地板も張り替えます。

5.屋根材を乗せる

新しい防水シートを貼り終わったら、屋根材を乗せていきます。
新しく屋根を吹き替える場合は、新しい屋根材。
既存の屋根材を使うときはもう一度屋根の上に運んで葺いていきます。

「破れている箇所に上から防水シートを貼ればいいんじゃない?」と疑問に思う方もいると思いますが、防水シートは軒から上に向かって重ねるのがセオリー。
水は上から下に移動するので、下から上に防水シートを重ねていくことで物理的に水が入らないようにするのです。
もし、雨漏り箇所だけ防水シートを重ね貼りしてしまったら、重ねてはった隙間から雨漏りが発生するので、根本的な解決にはなりません。

想像以上に工程が多いですね。
けど実はこれ、雨漏り修理の中でも一番シンプルなもので、実務上はもっと複雑です。

外壁からの雨漏り修理工程

次は、外壁からの雨漏り修理の工程をご紹介します。
今回は、多発するサイディングのコーキングの隙間からの雨漏りの修理工程です。
雨漏り箇所の特定→足場を組む→コーキング剤の除去→養生&下地剤の
塗布→コーキング

1.雨漏り箇所の特定

まずは、どこから雨漏りしているのかを特定します。
外壁の場合も雨漏りする原因が多数あるので特定は大変ですが、丁寧に1つずつ可能性を潰していき、雨漏り箇所を特定します。

2.足場を組む

雨漏り箇所によりますが、高い位置の場合は足場を組みます。

3.コーキング剤の除去

サイディングとサイディングの隙間にはコーキング剤と呼ばれる「隙間を埋める粘土のようなもの」が詰められているのですが、築年数が経過すると痩せていき隙間が空いてしまったり、乾燥して割れてしまったりします。
どちらの場合も既存のコーキングを除去する必要があります。
除去せずに上から新しいコーキング剤を注入すればいいじゃないと思うかもしれません。
確かに上からコーキング剤を注入する「増し打ち」という方法もありますが、すでに劣化しているコーキングの上から新しいコーキングを打っても、数年も持たずにひび割れることが多いので、お勧めしません。
腕が良い業者さんの場合は、サンダーなどの電動工具を使って徹底的に古いコーキングを除去してくれます。

4.養生&下地剤の塗布

古いコーキングを除去したら、外壁にマスキングテープなどで養生をします。
コーキング剤や下地剤の付着を防ぐためです。
その後、プライマーと呼ばれる下地剤を塗布します。
下地剤を塗ることで、コーキングが密着しやすくなります。
プライマーを十分に塗ったらコーキングを注入していきます。

外壁の雨漏りの中でも一番作業がわかりやすいものでもこんなに作業工程があります。
サイディング自体のひび割れや、モルタル外壁のひび割れの場合はもっと作業が増えます。

格安雨漏り修理業者の修理は雨漏りを助長させることもあるから要注意

ここまで読むと、「雨漏り修理はたくさん工程があるけど格安修理屋さんはどうやってるのかしら?」って疑問に感じると思います。
原因を特定して、足場を組んで、なんて数万円でできるとは思えませんよね。
ぶっちゃけ、「一律2万円」などの格安雨漏り修理はご紹介した様な工程は行いません。
足場を組まずに屋根に登って、雨漏り箇所にシーリング材(コーキング)を塗るだけという業者さんも少なくないのです。
瓦が浮いていれば、そこにシーリング材を塗っておしまい。
けど、雨漏りの原因は屋根材の割れやウキだけじゃなく、その下の防水シートが原因になっていることが多いので、屋根材のシーリング材を塗っても雨漏りは収まることはありません。
むしろ、雨水の逃げ場がなくなってしまい、雨漏りがひどくなる可能性もあります。
雨漏り修理の世界は、「一律数万円」などと現場もみずに決められるほど簡単なものではないので、ホームページや広告に格安なお値段が書いてある業者さんには依頼しない様にしましょう。

まとめ

雨漏り修理の工程って意外と多くてびっくりしますよね。
この流れを知ってしまうとDIYでの雨漏り修理は二の足を踏んでしまいます。
特に屋根の雨漏りは、一番シンプルな工程でもあんなに長いので、複数の原因が絡み合って雨漏りを起こしている場合は、プロの業者でもうまくできないほど。
ご自宅が雨漏りをしたら、しっかりと原因を特定して正しく施工してくれる業者さんにお願いしましょうね。

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亀岡亮介

亀岡亮介

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2010年に屋根雨漏りのお医者さんグループを立ち上げる。2017年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

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