屋根の後付け工事！種類、費用、注意点まで徹底解説！

2024年5月30日

屋根の後付けとは、既存の建物に新たな屋根材を被せる工事のこと。建物の外観をガラリと変えたり、機能性を向上させたりと、様々なメリットがあります。この記事では、屋根の後付けに関する情報を網羅的に解説します。後付けを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

なぜ屋根の後付けが必要なのか？その目的とメリットを徹底解説

屋根の後付けには、主に以下の3つの目的があります。

建物の保護と耐久性の向上 経年劣化や風雨によるダメージから建物を守るためには、屋根の耐久性が不可欠です。屋根は、常に紫外線や雨風にさらされているため、経年劣化は避けられません。特に、築年数が古い住宅や、台風や豪雨などの自然災害が多い地域では、屋根の劣化が早まる傾向があります。後付けにより、防水性や耐風性を高め、建物の寿命を延ばすことができます。屋根の後付けは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて設置するため、二重の保護層を形成します。これにより、雨漏りや風による被害を防ぎ、建物の構造を長期的に保護することができます。また、断熱材入りの屋根材を選ぶことで、断熱効果も高まり、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現できます。
断熱性向上による省エネ効果 屋根は、家全体の断熱性を左右する重要な要素です。日本の住宅は、屋根からの熱損失が大きいと言われています。夏は太陽の熱が屋根を通じて室内に伝わり、冬は室内の熱が屋根から逃げてしまいます。後付けで断熱性の高い屋根材を選ぶことで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる快適な住環境を実現できます。断熱性の高い屋根材は、熱の伝わりを抑制するため、冷暖房効率がアップします。そのため、冷暖房の使用頻度が減り、光熱費の節約にもつながります。また、CO2排出量も削減できるため、環境にも優しい選択と言えるでしょう。
外観のリフォームと資産価値の向上 屋根は、建物の印象を大きく左右する部分です。古くなった屋根は、建物の外観を老朽化させ、魅力を損ねてしまいます。後付けでデザイン性の高い屋根材を選ぶことで、建物の外観を刷新し、より魅力的な住まいに変身させることができます。屋根のリフォームは、住宅の資産価値にも影響を与えます。美しい屋根は、住宅の外観を向上させるだけでなく、耐久性や機能性も高めるため、売却時の査定額アップにもつながります。また、リフォームローンや補助金制度を利用できる場合もあるため、経済的な負担を軽減できる可能性もあります。

屋根後付けの種類と特徴：あなたにぴったりの屋根材を見つけよう！

屋根の後付けには、様々な種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分の家に最適な屋根材を選びましょう。

ガルバリウム鋼板屋根 ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛で鉄板をコーティングした素材です。軽量で耐久性が高く、錆びにくいのが特徴です。また、デザインも豊富で、和風から洋風まで、様々な住宅スタイルに合わせることができます。ガルバリウム鋼板屋根は、メンテナンスが容易で、長期間美観を保つことができるため、人気があります。
アスファルトシングル屋根 アスファルトシングルは、ガラス繊維マットにアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けた屋根材です。比較的安価で、カラーバリエーションも豊富なのが特徴です。また、施工が容易なため、短期間で工事を完了できます。ただし、他の屋根材に比べて耐久性が低いため、定期的なメンテナンスが必要です。
スレート屋根 スレート屋根は、天然の粘板岩を薄く加工した屋根材です。重厚感があり、和風建築によく合います。耐久性も高く、長持ちするのが特徴です。しかし、重量があるため、建物の構造によっては補強が必要になる場合があります。また、割れやすいというデメリットもあります。
金属屋根 金属屋根には、ガルバリウム鋼板、銅板、ステンレス板など、様々な種類があります。耐久性が高く、デザイン性にも優れているのが特徴です。金属屋根は、軽量で耐震性にも優れているため、地震が多い日本でも安心して使用できます。しかし、他の屋根材に比べて価格が高めです。
瓦屋根 瓦屋根は、日本の伝統的な屋根材です。重厚感があり、高級感を演出できます。耐久性も高く、長持ちするのが特徴です。しかし、重量があるため、建物の構造によっては補強が必要になる場合があります。また、他の屋根材に比べて価格が高く、施工にも時間がかかります。

屋根後付けの費用相場：予算に合わせて賢く選びましょう！

屋根後付けの費用は、屋根材の種類、建物の大きさ、工事の難易度などによって異なります。一般的な相場は、以下の通りです。

ガルバリウム鋼板屋根： 100万円～200万円
アスファルトシングル屋根： 80万円～150万円
スレート屋根： 120万円～250万円
金属屋根： 150万円～300万円
瓦屋根： 200万円～400万円

ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は業者によって異なる場合があります。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

屋根後付けの注意点：失敗しないためのポイントを解説！

屋根後付けを成功させるためには、以下の注意点に気を配ることが重要です。

信頼できる業者選び 屋根工事は、専門的な知識と技術が必要です。実績豊富な業者を選び、見積もりや保証内容をしっかりと確認しましょう。ホームページや口コミサイトなどを参考に、複数の業者を比較検討することが大切です。また、現地調査や見積もりは無料で行ってくれる業者を選ぶと良いでしょう。
建物の構造との適合性 屋根材によっては、建物の構造によっては設置できない場合があります。例えば、瓦屋根は重量があるため、建物の構造が弱い場合は補強が必要になります。事前に業者に相談し、適切な屋根材を選びましょう。また、屋根の勾配や形状によっては、施工が難しい場合もあります。
近隣への配慮 工事中は、騒音や振動が発生することがあります。事前に近隣住民に挨拶し、理解を得ておくことが大切です。工事期間や時間帯、騒音対策などについて説明し、近隣住民に迷惑をかけないように配慮しましょう。
補助金制度の活用 屋根後付けには、自治体や国からの補助金制度が利用できる場合があります。例えば、省エネ効果の高い屋根材を選んだ場合、補助金を受けられる可能性があります。事前に確認し、お得に工事を進めましょう。補助金制度は、自治体によって異なるため、事前に確認が必要です。

屋根後付けの施工の流れ：安心して工事を任せられるように！

屋根後付けの施工は、以下の流れで進められます。

現地調査と見積もり 業者が現地を訪問し、屋根の状態や建物の構造を確認します。屋根の劣化状況や必要な補修箇所などをチェックし、最適な屋根材や施工方法を提案します。その後、見積もりを提出します。見積もりには、工事内容、費用、工期などが記載されています。
契約見積もり内容に納得したら、契約を結びます。契約書には、工事内容、費用、工期などが記載されています。契約前に、不明点や不安な点があれば、業者に質問し、納得した上で契約を結びましょう。
近隣への挨拶 工事前に、近隣住民に挨拶し、工事期間や内容を説明します。工事期間中の騒音や振動など、近隣住民に迷惑をかけないように配慮しましょう。
足場の設置 安全に工事を進めるために、足場を設置します。足場は、作業員の安全を確保するだけでなく、屋根材の搬入や撤去にも使用されます。
既存屋根の撤去（必要な場合） 既存の屋根が劣化している場合は、撤去します。撤去した屋根材は、産業廃棄物として適切に処理されます。
下地処理 新しい屋根材を固定するための下地を処理します。下地処理は、新しい屋根材の耐久性を高めるために重要な工程です。防水シートや断熱材などを設置し、屋根の機能性を向上させます。
屋根材の設置 新しい屋根材を設置します。屋根材の種類によって、施工方法が異なります。ガルバリウム鋼板屋根の場合は、専用の金具で固定します。アスファルトシングル屋根の場合は、接着剤や釘で固定します。
仕上げ工事 雨樋や棟板金など、仕上げの工事を行います。雨樋は、雨水を適切に排水するために重要な役割を果たします。棟板金は、屋根の頂上部分に取り付けられ、雨水の侵入を防ぎます。
工事が完了したら、足場を撤去します。足場が撤去されると、新しい屋根の姿がはっきりと見えてきます。
完了検査 業者が完了検査を行い、問題がなければ引き渡しとなります。完了検査では、屋根材の設置状況や雨漏りの有無などを確認します。また、施主も立ち会い、気になる点があれば質問することができます。

屋根後付け後のメンテナンス：長く快適に使うために！

屋根後付け後は、定期的なメンテナンスが必要です。適切なメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を延ばし、美観を保つことができます。

年1回の点検屋根は、常に雨風や紫外線にさらされているため、定期的な点検が必要です。プロの業者に依頼し、雨漏りや破損がないか、しっかりとチェックしてもらいましょう。特に、台風や豪雨などの後は、早めの点検がおすすめです。
清掃落ち葉やゴミなどを定期的に取り除き、屋根を清潔に保ちましょう。屋根にゴミが溜まると、雨水が流れにくくなり、雨漏りの原因になることがあります。また、コケや藻が発生すると、屋根材の劣化を早める可能性があります。
塗装屋根材によっては、定期的な塗装が必要です。塗装は、屋根材を保護し、美観を保つために重要な役割を果たします。色褪せや剥がれが見られた場合は、早めに塗り替えを行いましょう。