外壁の付け方：DIYからプロの技まで完全解説！

2024年6月5日

住まいの顔ともいえる外壁。家の印象を大きく左右するだけでなく、雨風や紫外線から住まいを守り、快適な生活環境を維持する上で欠かせない存在です。外壁の素材やデザインは多岐にわたり、それぞれに特徴やメリットがあります。

この記事では、外壁に関する基礎知識から、DIYでの取り付け方、プロによる施工方法、さらにはリフォームのポイントまで、外壁に関するあらゆる情報を徹底的に解説します。外壁のリフォームや新築を検討している方はもちろん、DIYに挑戦したい方も、この記事を読めば外壁について深く理解できるはずです。ぜひ最後までお付き合いください。

1. 外壁の基礎知識：種類、構造、そして役割

外壁は、家の構造体（柱や梁など）の外側を覆う部分で、雨風や紫外線から家を守り、断熱性を高める役割を担っています。外壁材の種類によって家の外観や耐久性が大きく変わるため、外壁材選びは非常に重要です。ここでは、外壁材の種類や特徴、外壁の構造について詳しく解説します。

1-1. 外壁材の種類と特徴：窯業系、金属系、木質系、ALCパネル、モルタル

窯業系サイディング：デザイン性と耐久性に優れた人気素材

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料とした外壁材です。デザイン性の高さ、耐久性、防火性に優れており、日本の住宅で最も多く使用されています。レンガ調、石積み調、木目調など、さまざまなデザインがあり、家の外観に合わせて自由に選ぶことができます。窯業系サイディングは、窯業系サイディングの中でも、塗装仕上げ、タイル調仕上げ、石積み調仕上げなど、さまざまな種類があります。

金属系サイディング：軽量で耐震性に優れ、メンテナンスも容易

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウムなどの金属を使用した外壁材です。軽量で耐震性に優れており、地震の多い日本に適しています。また、錆びにくく、メンテナンスが容易なのも特徴です。金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板サイディング、アルミニウムサイディングなど、さまざまな種類があります。

木質系サイディング：木の温かみが魅力、定期的なメンテナンスが必要

木質系サイディングは、天然木を使用した外壁材です。木の温かみを感じられるのが特徴ですが、定期的なメンテナンスが必要です。木質系サイディングは、木材の種類によって、杉板サイディング、桧板サイディングなど、さまざまな種類があります。

ALCパネル：断熱性、耐火性、遮音性に優れた高機能素材

ALCパネルは、軽量気泡コンクリートを使用した外壁材です。断熱性、耐火性、遮音性に優れており、近年注目されています。ALCパネルは、厚さや仕上げによって、さまざまな種類があります。

モルタル：職人の技が光る、デザイン性の高い外壁

モルタルは、セメント、砂、水を混ぜ合わせた外壁材です。職人の手によって仕上げられるため、デザイン性の高い外壁を作ることができます。モルタルは、仕上げ方によって、リシン仕上げ、スタッコ仕上げ、ジョリパット仕上げなど、さまざまな種類があります。

1-2. 外壁の構造：外壁材、通気層、断熱材、構造体

外壁は、外壁材、通気層、断熱材、構造体（柱や梁など）で構成されています。

外壁材: 外壁の表面を覆う部分で、雨風や紫外線から家を守ります。
通気層: 外壁材と構造体の間に空気の通り道を作ることで、湿気を逃がし、結露を防ぎます。
断熱材: 家の断熱性を高め、冷暖房効率を向上させます。
構造体: 柱や梁などで構成され、家の骨組みとなります。

2. DIYで外壁を取り付ける方法：手順と注意点

DIYで外壁を取り付けることは、コスト削減や自分好みの外壁を実現できるというメリットがあります。しかし、高所での作業や専門的な知識が必要となるため、安全には十分注意し、事前にしっかりと準備を行う必要があります。

2-1. DIYで外壁を取り付ける手順

下地処理: 外壁材を取り付ける前に、構造体の表面をきれいにし、防腐剤を塗布します。
スターター材の取り付け: 最初に取り付ける外壁材の下部にスターター材を取り付けます。スターター材は、外壁材を水平に保つ役割があります。
外壁材の取り付け: スターター材の上から順に外壁材を取り付けていきます。外壁材の種類によって取り付け方法が異なるため、説明書をよく読んで作業しましょう。
コーキング処理: 外壁材の継ぎ目や窓枠との間にコーキング材を充填し、防水性を高めます。コーキング材は、外壁材の隙間を埋めることで、雨水の侵入を防ぎます。
塗装: 必要に応じて、外壁材を塗装します。塗装は、外壁材を保護し、美観を保つ役割があります。

2-2. DIYで外壁を取り付ける際の注意点

安全対策: 高所での作業になるため、足場をしっかりと組み、安全帯を着用しましょう。ヘルメットや手袋なども必ず着用し、安全に作業を進めましょう。
工具の準備: 電動ドライバー、丸ノコ、水平器など、必要な工具を事前に準備しましょう。工具は、安全に使用できることを確認し、使い方をマスターしてから作業を行いましょう。
天候: 雨の日や風の強い日は作業を避けましょう。天候が悪いと、作業効率が低下するだけでなく、事故につながる可能性もあります。
説明書: 外壁材の種類によって取り付け方法が異なるため、説明書をよく読んで作業しましょう。説明書には、取り付け方法だけでなく、注意点やメンテナンス方法なども記載されています。

DIYで外壁を取り付けることは、手間や時間がかかる作業ですが、完成した時の達成感は格別です。安全に注意し、手順を守って作業を進めましょう。

3. プロに外壁を依頼する方法：業者選びから工事完了まで

プロに外壁工事を依頼するメリットは、仕上がりの美しさ、工期の短さ、保証の有無などがあります。しかし、業者選びを間違えると、トラブルに発展する可能性もあるため、慎重に進める必要があります。

3-1. プロに外壁を依頼する手順

業者選び: 複数の業者に見積もりを依頼し、価格やサービス内容を比較検討します。実績や評判、資格などを確認し、信頼できる業者を選びましょう。
契約: 業者と契約を結びます。契約書には、工事内容、工期、費用などが記載されているため、よく確認しましょう。不明な点があれば、遠慮なく質問し、納得してから契約を結びましょう。
工事: 業者によって工事が行われます。工事期間中は、近隣住民への配慮を忘れずに行いましょう。工事の進捗状況を確認し、気になる点があれば業者に相談しましょう。
完了: 工事が完了したら、業者と一緒に仕上がりを確認します。問題がなければ、費用を支払います。保証書を受け取り、保管しておきましょう。

3-2. プロに外壁を依頼する際の注意点

相見積もり: 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、適正な価格で工事を依頼することができます。
契約書: 契約書には、工事内容、工期、費用などが詳細に記載されているため、必ず確認しましょう。口頭での約束はトラブルの原因となるため、避けましょう。
保証: 万が一、施工不良があった場合でも、保証があれば安心して対応してもらえます。保証内容を確認し、保証期間が長い業者を選びましょう。
近隣住民への配慮: 工事期間中は、騒音や振動が発生するため、近隣住民への配慮を忘れずに行いましょう。事前に挨拶をしたり、工事時間を知らせたりすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。