プロが教える！家の顔「外壁」素材の見分け方完全ガイド

2024年6月9日

家の印象を大きく左右する「外壁」。新築やリフォームを検討する際、どんな外壁材を選ぶかは重要なポイントです。しかし、一口に「外壁」といっても、その種類は実にさまざま。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、外壁の種類と見分け方、そして素材ごとの特徴やメンテナンス方法まで、住宅のプロが徹底解説します。この記事を読めば、あなたにぴったりの外壁材が見つかるはずです！

外壁の種類を見分ける4つのポイント

まずは、外壁の種類を見分けるための基本的なポイントを4つご紹介します。

目地の有無と形状
外壁の質感と模様
色褪せや汚れの状態
建物の築年数

これらのポイントを参考に、実際に街中で見かける外壁を観察してみましょう。

1. 目地の有無と形状

外壁材の種類によって、目地（つなぎ目）の有無や形状が異なります。目地とは、外壁材と外壁材の間にできる隙間のこと。この目地の有無や形状は、外壁材の種類を見分ける上で重要な手がかりとなります。

例えば、モルタルやALCパネルなどの外壁材は、目地のないシームレスな仕上がりになるのが特徴です。一方、サイディング、タイル、レンガなどの外壁材は、目地が目立ちやすく、その形状も素材によって異なります。

サイディングの場合、目地の形状はメーカーや商品によって実にさまざま。縦目地、横目地、レンガ調目地など、多種多様なデザインがあります。タイルやレンガは、目地を埋める目地材の色や太さによって、外壁全体の印象が大きく変わることも。

金属サイディングは、目地がほとんど目立たないのが特徴です。これは、金属パネル同士を特殊な工法で接合しているため。そのため、スッキリとしたモダンな印象の外壁に仕上がります。

2. 外壁の質感と模様

外壁材の素材によって、表面の質感や模様が異なります。外壁を触ってみたり、光に当てて観察したりすることで、素材の違いを感じ取ることができます。

例えば、モルタルはリシン吹き付けやスタッコなど、仕上げ方によってさまざまな質感を表現できます。リシン吹き付けは、小さな砂粒を吹き付けることで、ザラザラとした凹凸のある表面に。スタッコは、コテで塗りつけることで、滑らかで上品な表面に仕上がります。

サイディングは、レンガ調、石積み調、木目調など、さまざまな模様があります。最近では、本物のレンガや石積みと見分けがつかないほどリアルな質感のサイディングも登場しています。

タイルは、釉薬の有無や焼き方によって、光沢のあるものからマットなものまで、さまざまな質感があります。レンガは、粘土の種類や焼き方によって、色や風合いが異なります。

金属サイディングは、金属特有の光沢感とシャープな質感が特徴です。ガルバリウム鋼板やアルミニウムなど、素材によって光沢感や色合いが異なります。

3. 色褪せや汚れの状態

外壁材の種類によって、色褪せや汚れの度合いが異なります。これは、外壁材の耐候性やメンテナンスの頻度を知る上で重要なポイントです。

例えば、モルタルやサイディングは、紫外線や雨風にさらされることで、徐々に色褪せていきます。特に、色の濃い外壁材は、色褪せが目立ちやすい傾向があります。一方、タイルやレンガは、耐候性に優れているため、色褪せしにくいのが特徴です。

また、外壁材の種類によって、コケやカビ、藻などが発生しやすいものもあります。これらの汚れは、美観を損ねるだけでなく、外壁材の劣化を早める原因にもなります。外壁に汚れが目立つ場合は、定期的なメンテナンスが必要なサインかもしれません。

4. 建物の築年数

外壁材の種類は、建物の築年数によってある程度推測できます。これは、建築当時の流行や技術によって、使用される外壁材が異なるためです。

例えば、築年数が古い建物では、モルタルやタイルが多く見られます。一方、築年数が比較的新しい建物では、サイディングが多く採用されています。

ただし、リフォームによって外壁材が変更されている場合もあります。築年数だけで判断せず、他のポイントと合わせて総合的に判断することが大切です。

代表的な外壁材7種類の特徴と見分け方

ここからは、代表的な外壁材7種類の特徴と見分け方を詳しく解説していきます。

1. 窯業系サイディング

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料とする外壁材です。現在、新築住宅の約8割がこの窯業系サイディングを採用していると言われています。その人気の理由は、デザインの豊富さ、価格の安さ、施工性の高さにあります。

特徴

デザインが豊富: レンガ調、石積み調、木目調など、さまざまなデザインがあります。窯業系サイディングは、セメントを主成分としているため、成形しやすく、自由なデザインを表現できるのが特徴です。そのため、和風、洋風、モダンなど、さまざまな住宅のデザインに合わせることができます。
価格が比較的安い: 他の外壁材に比べて、初期費用を抑えられます。窯業系サイディングは、大量生産が可能で、施工も比較的簡単であるため、他の外壁材に比べて価格が安く抑えられる傾向があります。
施工性が高い: 工期が短く、施工費用も比較的安価です。窯業系サイディングは、パネル状になっているため、施工が簡単でスピーディーに進みます。そのため、工期が短縮でき、施工費用も抑えることができます。

見分け方

目地が規則正しく並んでいる: 横張りが一般的で、目地が水平方向に等間隔で入っています。窯業系サイディングは、パネル状になっているため、目地が規則正しく並ぶのが特徴です。目地の形状も、メーカーや商品によってさまざまなバリエーションがあります。
表面の模様が均一: 工場生産のため、柄や模様が均一に仕上がっています。窯業系サイディングは、工場で生産されるため、品質が安定しており、柄や模様が均一に仕上がります。これにより、美しい外観を長期間保つことができます。
板の継ぎ目が目立つ: サイディングボード同士の継ぎ目が、凹凸として目立ちます。窯業系サイディングは、パネル状になっているため、継ぎ目が目立つことがあります。しかし、最近では、継ぎ目が目立ちにくいデザインのサイディングも登場しています。

メンテナンス

定期的な塗装が必要: 10年〜15年ごとに塗り替えが必要です。窯業系サイディングは、紫外線や雨風にさらされることで、徐々に色褪せていきます。そのため、定期的な塗装によって美観を維持し、外壁材を保護する必要があります。
シーリングの劣化に注意: 目地のシーリング材は、5年〜10年で劣化するため、定期的な補修が必要です。シーリング材は、外壁材同士の隙間を埋める役割を果たしています。シーリング材が劣化すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因となります。

2. 金属サイディング

金属サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウムなどの金属を素材とする外壁材です。スタイリッシュな外観が特徴で、近年人気が高まっています。その人気の理由は、耐久性、軽量性、デザイン性の高さにあります。

特徴

耐久性が高い: 錆びにくく、耐候性に優れています。金属サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミニウムなどの耐候性に優れた金属を使用しているため、錆びにくく、長期間美しい状態を保つことができます。
軽量: 建物の構造への負担が少なく、耐震性にも貢献します。金属サイディングは、他の外壁材に比べて軽量であるため、建物の構造への負担が少なく、耐震性にも優れています。
デザイン性が高い: シンプルでモダンなデザインが豊富です。金属サイディングは、金属ならではのシャープな質感と光沢感が特徴です。シンプルなデザインから個性的なデザインまで、さまざまなバリエーションがあります。

見分け方

目地が少ない: 金属パネル同士の継ぎ目が少なく、スッキリとした外観です。金属サイディングは、パネル同士を特殊な工法で接合しているため、目地がほとんど目立ちません。そのため、スッキリとしたモダンな印象の外壁に仕上がります。
光沢がある: 金属特有の光沢があります。金属サイディングは、金属ならではの光沢感があります。太陽の光を反射してキラキラと輝き、建物の外観をより一層引き立てます。
金属音がする: 軽く叩くと、金属音がします。金属サイディングは、軽く叩くと金属特有の音がします。これは、他の外壁材にはない特徴です。

メンテナンス

定期的な塗装が必要: 15年〜20年ごとに塗り替えが必要です。金属サイディングは、耐候性に優れていますが、長期間紫外線や雨風にさらされることで、塗膜が劣化することがあります。定期的な塗装によって美観を維持し、外壁材を保護する必要があります。
錆びに注意: キズや塗膜の剥がれから錆びることがあるので、早期発見・補修が重要です。金属サイディングは、錆びにくい素材ですが、キズや塗膜の剥がれがあると、そこから錆びが発生することがあります。錆びは、美観を損ねるだけでなく、外壁材の寿命を縮める原因にもなります。

3. モルタル

モルタルは、セメント、砂、水を混ぜ合わせた外壁材です。左官職人が手作業で仕上げるため、独特の風合いがあります。モルタル外壁は、デザインの自由度が高く、継ぎ目のない美しい仕上がりになるのが特徴です。

特徴

デザイン自由度が高い: 塗り方や仕上げ方によって、さまざまな表情を表現できます。モルタルは、左官職人の技術によって、さまざまなデザインを表現できます。リシン吹き付け、スタッコ、ジョリパットなど、仕上げ方によって全く異なる風合いを楽しむことができます。
継ぎ目がない: 一枚の壁のように仕上がるため、美しい外観です。モルタルは、継ぎ目がないため、一枚の壁のように仕上がります。これにより、美しい外観を保つことができます。
断熱性・遮音性が高い: 厚みのあるモルタルは、断熱性や遮音性に優れています。モルタルは、厚みがあるため、断熱性や遮音性に優れています。夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現することができます。

見分け方

目地がない: つなぎ目がなく、一枚の壁のように見えます。モルタル外壁は、継ぎ目がないため、一枚の壁のように見えます。
表面がザラザラしている: コテや吹き付けによって、独特の凹凸があります。モルタル外壁は、コテや吹き付けによって仕上げられるため、独特の凹凸があります。リシン吹き付けは、小さな砂粒を吹き付けることで、ザラザラとした表面に仕上がります。スタッコは、コテで塗りつけることで、滑らかで上品な表面に仕上がります。
ひび割れしやすい: 経年劣化によって、ひび割れが生じやすいです。モルタルは、乾燥収縮や地震などの影響で、ひび割れが生じやすいというデメリットがあります。しかし、定期的なメンテナンスによって、ひび割れを防ぐことができます。

メンテナンス

定期的な塗装が必要: 10年〜15年ごとに塗り替えが必要です。モルタル外壁は、紫外線や雨風にさらされることで、徐々に色褪せていきます。そのため、定期的な塗装によって美観を維持し、外壁材を保護する必要があります。
ひび割れの補修: ひび割れを放置すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因となります。モルタル外壁にひび割れが生じた場合は、早急に補修する必要があります。ひび割れを放置すると、雨水が浸入し、建物の構造材を腐食させるなど、建物の劣化を早める原因となります。

4. ALCパネル

ALCパネルは、軽量気泡コンクリートを外壁材として使用したものです。ALCとはAutoclaved Lightweight Concreteの略で、「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」という意味です。他の外壁材と比べて軽量で耐震性が高く、断熱性や遮音性にも優れているのが特徴です。

特徴

軽量で耐震性が高い: コンクリートでありながら軽量で、建物の構造への負担が少ないのが特徴です。ALCパネルは、内部に多数の気泡を含む構造のため、コンクリートでありながら軽量です。そのため、建物の構造への負担が少なく、耐震性の向上に貢献します。
断熱性・遮音性に優れる: 多数の気泡を含む構造により、断熱性と遮音性に優れています。ALCパネルは、内部の気泡が熱や音を遮断するため、断熱性と遮音性に優れています。夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現し、外部からの騒音を軽減することができます。
防火性が高い: 主成分が無機質であるため、火災に強く、延焼しにくい性質を持っています。ALCパネルは、主成分が無機質であるため、火災に強く、燃えにくく、延焼しにくい性質を持っています。そのため、火災時の安全性を高めることができます。

見分け方

目地がある: パネル同士の継ぎ目には、シーリング材が充填されています。ALCパネルは、パネル状に製造されるため、継ぎ目があります。継ぎ目には、シーリング材が充填され、防水性や気密性を確保しています。
表面が平滑: サイディングのような凹凸がなく、平らな表面をしています。ALCパネルは、工場で生産されるため、表面が平滑で、均一な仕上がりになっています。
厚みがある: サイディングに比べて厚みがあり、窓が内側に設置されていることが多いです。ALCパネルは、断熱性や遮音性を高めるために、サイディングよりも厚みがあります。そのため、窓が外壁よりも内側に設置されていることが多いです。

メンテナンス

塗装が必要: 10年〜15年ごとに塗り替えが必要です。ALCパネルは、紫外線や雨風にさらされることで、表面の塗装が劣化し、防水性が低下することがあります。定期的な塗装によって美観を維持し、防水性を確保する必要があります。
シーリングの補修: 目地のシーリング材は、5年〜10年で劣化するため、定期的な補修が必要です。ALCパネルの継ぎ目に使用されているシーリング材は、経年劣化によってひび割れや剥がれが生じることがあります。シーリング材が劣化すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因となります。

5. タイル

タイルは、粘土や石などを高温で焼き固めた外壁材です。高級感のある外観が特徴で、耐久性にも優れています。タイルの種類は豊富で、釉薬の有無や焼き方、素材によってさまざまな色、形状、質感があります。

特徴

高級感がある: 重厚で高級感のある外観を演出できます。タイルは、光沢感や重厚感があり、高級感のある外観を演出することができます。和風、洋風、モダンなど、さまざまな住宅のデザインに合わせることができます。
耐久性が高い: 耐候性、耐火性、耐水性に優れ、長期間美しい状態を保てます。タイルは、高温で焼き固められているため、耐候性、耐火性、耐水性に優れています。紫外線や雨風、火災などの影響を受けにくく、長期間美しい状態を保つことができます。
デザインが豊富: 色、形状、質感など、さまざまなバリエーションがあります。タイルは、釉薬の有無や焼き方、素材によってさまざまな色、形状、質感があります。モザイクタイル、ボーダータイル、スクエアタイルなど、さまざまなデザインがあります。

見分け方

目地がある: タイル同士の継ぎ目には、目地材が充填されています。タイルは、一枚一枚が小さいので、継ぎ目があります。継ぎ目には、目地材が充填され、防水性や耐久性を高めています。
一枚一枚が小さい: サイディングよりも一枚のサイズが小さく、規則正しく並んでいます。タイルは、一枚一枚が小さいのが特徴です。サイディングよりも一枚のサイズが小さく、規則正しく並んでいます。
硬い質感: タイル特有の硬い質感があります。タイルは、高温で焼き固められているため、硬い質感があります。

メンテナンス

目地の補修: 目地材は経年劣化するため、定期的な補修が必要です。タイルの継ぎ目に使用されている目地材は、経年劣化によってひび割れや剥がれが生じることがあります。目地材が劣化すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因となります。
タイルのひび割れや浮き: タイルのひび割れや浮きを放置すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因となります。タイルは、地震などの影響で、ひび割れや浮きが生じることがあります。ひび割れや浮きを放置すると、雨水が浸入し、建物の構造材を腐食させるなど、建物の劣化を早める原因となります。

6. レンガ

レンガは、粘土を成形し、高温で焼き固めた外壁材です。重厚感と温かみのある外観が特徴で、根強い人気があります。レンガは、耐久性が高く、断熱性や遮音性にも優れているのが特徴です。

特徴

重厚感がある: 歴史を感じさせる重厚な外観を演出できます。レンガは、古くから建築材料として使用されており、歴史を感じさせる重厚な外観を演出することができます。和風、洋風、モダンなど、さまざまな住宅のデザインに合わせることができます。
耐久性が高い: 耐候性、耐火性、耐水性に優れ、長期間美しい状態を保てます。レンガは、高温で焼き固められているため、耐候性、耐火性、耐水性に優れています。紫外線や雨風、火災などの影響を受けにくく、長期間美しい状態を保つことができます。
断熱性・遮音性が高い: レンガの厚みと空洞構造により、断熱性と遮音性に優れています。レンガは、厚みがあり、内部に空洞があるため、断熱性と遮音性に優れています。夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現し、外部からの騒音を軽減することができます。

見分け方

目地がある: レンガ同士の継ぎ目には、目地材が充填されています。レンガは、一枚一枚が大きいので、継ぎ目があります。継ぎ目には、目地材が充填され、防水性や耐久性を高めています。
一枚一枚が大きい: タイルよりも一枚のサイズが大きく、重厚感があります。レンガは、タイルよりも一枚のサイズが大きく、重厚感があります。
独特の質感: レンガ特有のざらざらとした質感があります。レンガは、粘土を焼き固めたものなので、独特のざらざらとした質感があります。

メンテナンス

目地の補修: 目地材は経年劣化するため、定期的な補修が必要です。レンガの継ぎ目に使用されている目地材は、経年劣化によってひび割れや剥がれが生じることがあります。目地材が劣化すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因となります。
レンガのひび割れや欠け: レンガのひび割れや欠けを放置すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因となります。レンガは、地震などの影響で、ひび割れや欠けが生じることがあります。ひび割れや欠けを放置すると、雨水が浸入し、建物の構造材を腐食させるなど、建物の劣化を早める原因となります。

7. 木質系サイディング

木質系サイディングは、木材を主原料とする外壁材です。自然な風合いと温かみが特徴で、近年注目を集めています。木質系サイディングは、天然木を使用したものと、木質繊維をセメントなどで固めた木質セメント板があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるので、比較検討することが大切です。

特徴

自然な風合い: 木材ならではの温かみと風合いがあります。木質系サイディングは、天然木または木質繊維を使用しているため、木材ならではの温かみと風合いがあります。自然素材ならではの優しい雰囲気は、心を落ち着かせ、癒しを与えてくれます。
断熱性が高い: 木材は熱伝導率が低いため、断熱性に優れています。木質系サイディングは、木材の断熱性を活かしているため、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現することができます。
調湿効果がある: 木材は湿気を吸収・放出する調湿効果があり、快適な室内環境を保ちます。木質系サイディングは、木材の調湿効果により、室内の湿度を調整し、快適な環境を保つことができます。ジメジメとした湿気や乾燥を防ぎ、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。

見分け方

目地がある: サイディングボード同士の継ぎ目には、目地材が充填されています。木質系サイディングは、パネル状になっているため、継ぎ目があります。継ぎ目には、目地材が充填され、防水性や気密性を確保しています。
木目調の模様: 木材を模した模様がプリントされています。天然木を使用していない木質系サイディングは、木目を模した模様がプリントされています。最近では、本物の木目と見分けがつかないほどリアルな質感の製品も登場しています。
触ると温かい: 金属サイディングに比べて、触ると温かみがあります。木質系サイディングは、金属サイディングに比べて、触ると温かみがあります。これは、木材の熱伝導率が低いためです。

メンテナンス

定期的な塗装が必要: 5年〜10年ごとに塗り替えが必要です。木質系サイディングは、紫外線や雨風にさらされることで、表面の塗膜が劣化し、防水性が低下することがあります。定期的な塗装によって美観を維持し、防水性を確保する必要があります。
腐食やシロアリに注意: 木材は腐食やシロアリ被害を受けやすいので、定期的な点検が必要です。天然木を使用している木質系サイディングは、腐食やシロアリ被害を受けやすいというデメリットがあります。定期的な点検と防腐・防蟻処理によって、これらの被害を防ぐことができます。