外壁の種類と見分け方|自宅の外壁を簡単に判別する方法とは?

家の外観はもちろん、住まいの寿命や快適さに直結する外壁。リフォームや点検の際に「うちの外壁って何の素材?」「どうやって種類を見分けるの?」と悩んだことはありませんか?外壁の種類によって耐久性やメンテナンスの方法も異なるため、自宅の外壁の種類を正しく知っておくことはとても大切です。この記事では、外壁の主な種類とその見分け方、特徴や注意点についてわかりやすく解説します。

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外壁材にはどんな種類があるのか?

まず外壁の種類を理解するためには、使われている外壁材を知ることが第一歩です。現在、日本の住宅に多く使用されている外壁材には、「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「モルタル」「ALC」などがあります。

この記事では上記4種類の見分け方を解説します。

そのほかにも、外壁材には「タイル外壁」や「木材外壁」などもあります。タイル外壁は高級感と耐久性に優れ、木材外壁は自然な温もりと美しさが魅力です。それぞれの特徴を理解することで、自宅に合った外壁材を選ぶ判断材料になります。

それぞれに特徴や耐久年数、メンテナンスのしやすさが異なります。見た目は似ていても、素材によってメンテナンスの必要時期が変わってくるので、見分ける力は家を守るうえで重要な知識といえるでしょう。

窯業系サイディングの特徴と見分け方

最も多く使われている外壁材が「窯業系サイディング」です。これはセメントと繊維質を主成分とした板材で、工場でパネル状に加工されたものを外壁に貼りつけて使います。表面はレンガ調や木目調、石調など様々なパターンにデザインされており、施工も比較的容易でコストパフォーマンスに優れています。

見分け方としては、板と板のつなぎ目にコーキングと呼ばれるゴムのような目地材が入っていることが多く、表面に凹凸のあるプリント柄が施されています。トントンと軽く叩くと、やや硬くて重たい音がします。反りやひび割れが見られることもあり、これがメンテナンスのサインになります。

金属系サイディングの特徴と見分け方

次に多く見られるのが「金属系サイディング」です。金属といっても、アルミやガルバリウム鋼板など軽量で耐久性の高い素材が使われており、断熱材を裏打ちして一体化されたパネルが主流です。モダンでシャープな印象の家に多く使われています。

表面は滑らかで、金属特有の冷たい感触があります。近づいて見ると小さな打ち出し模様や塗装の光沢感などがあり、触るとひんやりするのが特徴です。コーキング目地が少なく、連続的なラインやフラットな印象があるのも金属系の見分け方のひとつです。錆や塗膜の剥がれがメンテナンスの目安となります。

モルタル外壁の特徴と見分け方

古い住宅によく見られるのが「モルタル外壁」です。セメントと砂、水を混ぜたモルタルを塗って、その上にリシンやスタッコといった吹き付け塗装を施して仕上げられます。独特のざらざらした手触りと、継ぎ目のない滑らかな表面が特徴です。

モルタルは手作業で塗られるため、微妙なムラや凹凸、経年によるひび割れなどが目視で確認できます。つなぎ目がなく、1枚板のように壁全体が連続して見えるのが見分けるポイントです。ひび割れやチョーキング(白い粉が手につく現象)が見られたら塗装の劣化が始まっているサインです。

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ALC外壁の特徴と見分け方

「ALC」とは軽量気泡コンクリートのことで、断熱性や耐火性、耐久性に優れた外壁材です。厚みのあるパネルを組み合わせて施工され、高層マンションや公共施設でも使われることがあります。近年では戸建て住宅にも広まりつつあります。

見た目はやや無機質な印象で、パネル同士の目地にシーリング材が使われていることが多く、均等に並んだラインが目立ちます。指で軽く叩くと、やや軽く乾いた音がします。小さな穴のような気泡模様が見られることもあり、それがALCの特徴の一つです。

見分け方の基本ポイントとは?

外壁材を見分ける際は、視覚・触覚・音の3つの感覚を使うと判断しやすくなります。まず見た目では目地の有無や凹凸、パターンの種類に注目します。触ってみてザラザラしていればモルタル、ひんやりしていれば金属やタイル、温かみがあれば木材である可能性が高いでしょう。また、軽くノックしてみることで音の響き方からも判断できます。金属なら高い音、ALCなら軽めの乾いた音、モルタルなら鈍く重い音がします。もちろん、迷った場合は専門業者に診断してもらうのが確実です。

外壁材によって異なるメンテナンス時期と方法

外壁材の種類ごとに、必要なメンテナンスの内容とタイミングが異なります。たとえば窯業系サイディングは10年程度で再塗装やコーキングの打ち直しが必要ですが、タイルは長期にわたって塗装不要なことが多いです。一方で木材はこまめな防腐処理が必須となります。外壁材の種類を正確に見分けることで、適切なメンテナンスを行うことができ、建物の寿命を延ばすことにつながります。見た目だけで判断せず、劣化症状や材質特性を踏まえて対策を取るようにしましょう。

リフォーム・修理の前に必ず外壁をチェックしよう

「塗り替え時期かな?」「ひび割れが気になる」といった理由で外壁リフォームを検討する前に、まずは自宅の外壁材を見分けておくことが重要です。素材によっては塗装が向かないもの、専用の補修方法が必要なものもあるため、種類を間違えると余計な出費がかかってしまうこともあります。外壁材を把握したうえで、専門業者に相談すればより的確な見積もりや施工が可能になります。

まとめ|外壁の種類と見分け方を知ることが住まいの第一歩

外壁の種類には様々なものがあり、それぞれに特徴や見た目、触感が異なります。窯業系サイディング、金属、モルタル、ALC、タイル、木材など、見分け方を理解することで、自宅の外壁の状態をより正確に把握できるようになります。そして正しいメンテナンスを施すことで、住まいの美観と耐久性を長く保つことができます。わからないことがあれば、無理に自己判断せずに外壁診断のプロに相談するのもおすすめです。住まいを守るための第一歩として、まずは「自分の家の外壁の種類」を見分けてみませんか?

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