増築部分からの雨漏り?原因の多くがつなぎ目の箇所から!リフォーム工事後の雨漏れについて解説!

増築した部屋から雨漏りが発生することがあります。
増築した箇所は、つなぎ目が多くできるため、隙間が生じ雨漏りが発生しやすくなるため、増築を考える際は注意が必要です。
この記事では、増築による雨漏りについて解説します。

雨漏り修理の専門家
雨漏り修理
雨漏り修理
目次

増築時の雨漏りの原因と調査方法

増築時に雨漏りが発生する主な原因は以下の通りです。

  1. 不適切な設計や施工: 増築部分と既存建物の接合部が適切でない場合や、屋根の勾配や水切りが正しく設計・施工されていないことが雨漏りの原因となります。
  2. 材料の劣化: 増築部分で使用された屋根材や防水材が劣化している場合、雨水が浸入し雨漏りが発生します。
  3. 工事中の事故や不注意: 増築工事中に屋根材が破損したり、防水処理が不完全であると雨漏りが発生することがあります。

調査方法:専門の業者による調査が最も確実で効果的です。以下の手順で調査が行われます。

  1. 現地調査: 業者は現場に赴き、屋根や増築部分の状況を確認します。外観だけでなく、内部の構造や結露の有無もチェックします。
  2. 画像診断: 屋根や増築部分の状態を撮影し、写真や動画を解析することで雨漏りの原因を特定します。
  3. 水害シミュレーション: コンピュータを用いて増築部分の水の流れをシミュレーションし、雨漏りの原因や問題箇所を特定します。
  4. 詳細報告: 調査結果をもとに、雨漏りの原因や対策方法を報告書にまとめ、依頼者に提供します。

自分で調査する場合は、屋根や増築部分の状態を確認し、目立つ破損や劣化がないかチェックしてください。ただし、専門的な知識がないと正確な原因特定が難しいため、できるだけ業者に依頼することをお勧めします。

雨漏りしやすい増築部分とは

増築 雨漏り

増築とは既存の住宅の居住スペースを増やすリフォームですが、イメージしやすいのは『今の家屋に新しく家屋をくっつける』というのがわかりやすいのではないでしょうか?

ですので増築した部分は、つなぎ目がたくさんできます。
その『繋ぎ目部分』は、建物にとって雨漏りしやすい最大の弱点なのです。
何もないところに穴を空けたりするので当然のことではありますが、しっかりと雨仕舞いなどの処理をおこわないと雨漏りしてしまいます。

雨漏りは1箇所からとは限らない

よく一般の人が勘違いしやすいのは、一箇所から雨漏りしていると思われていることです。
確かにそのような簡単な雨漏りの場合もありますが、雨漏りしている箇所とは別の場所が原因となっている場合や、建物、老朽化、水道管、排水管、施工不良などによって複数箇所で雨漏りが起きているケースがあります。
そのため、しっかりと調査し、原因を突き止めなくては雨漏りを直すことができません。

雨漏りの一般的な原因とその箇所

雨漏りは様々な原因から生じる可能性があります。ここでは、その中でも一般的な原因とその発生箇所について詳しく見ていきましょう。

屋根の劣化

最も一般的な雨漏りの原因は屋根の劣化です。長年の風雨や日差しにより、屋根材が劣化すると、そこから水が侵入して雨漏りを引き起こします。この場合、雨漏りは主に屋根や天井から発生します。

シーリングの破損

窓やドア、バルコニーなどのシーリング(防水材)が劣化や破損すると、そこから雨水が侵入する可能性があります。シーリングの破損は、特に窓周りやバルコニー、外壁の接合部などで雨漏りを引き起こす可能性があります。

雨どいの詰まり

雨どいが詰まると、雨水が適切に排水されず、屋根や外壁に水が溜まり、それが建物内部に浸透して雨漏りを引き起こすことがあります。この場合、雨漏りは外壁や、雨どいの近くの内壁や天井から発生することが多いです。

建築時の施工ミス

建築時の施工ミスも雨漏りの一因となることがあります。屋根の接合部の防水処理が不十分だったり、雨どいの取り付け位置が不適切だったりすると、雨水が侵入して雨漏りを引き起こします。この場合、雨漏りの発生箇所は施工ミスの位置によりますが、主に屋根や外壁から発生します。

以上のように、雨漏りの原因は様々で、その発生箇所も原因により異なります。早期に原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。

雨漏りを防ぐ増築の設計と材料選び

増築する際には、建物全体の機能性と美観を損なわないよう、設計段階から細心の注意を払う必要があります。特に雨漏り防止に関しては、計画的かつ技術的な配慮が不可欠です。以下に、効果的な雨漏り防止策を詳しく解説します。

設計の段階で考慮すべきポイント

  1. 屋根の設計: 増築部分の屋根は、既存の屋根と完全に調和し、一体感を出すように設計する必要があります。屋根の形状によっては特に注意が必要で、平屋根の場合は水が溜まりやすいため、適切な勾配を設けることが重要です。また、屋根材には耐久性と防水性に優れた材料を選ぶべきです。
  2. 壁との接合部: 増築部分の壁は、特に接合部分の防水処理に注意が必要です。接合部には水が侵入しやすいため、高品質のシーリング材を使用し、丁寧に施工することが求められます。
  3. 窓とドアの取り付け: 窓やドアの周辺も雨漏りの原因となりやすいため、防水性に優れたフレームを選び、正確な取り付けが重要です。窓の上部には小さな屋根を設けることで、直接的な雨の侵入を防ぐことができます。

材料選びのポイント

  1. 防水材: 防水シートや防水塗料は、増築部分の防水性を大きく左右します。特に屋根や外壁に使用する防水材は、長期間にわたりその効果を保持できるものを選ぶことが望ましいです。
  2. 接着剤とシーリング剤: 接着剤やシーリング剤の選択も重要で、耐候性や耐久性に優れた製品を選ぶことで、長期にわたって安心して使用できます。品質の低い材料を使用すると、割れや剥がれが生じ、結果的に雨漏りを招くことになります。

施工業者の選定

増築工事を行う際は、施工業者選びも極めて重要です。実績と信頼のある業者に依頼することで、設計図通りの正確な施工が期待でき、雨漏りのリスクを大幅に減少させることが可能です。業者選びの際は、過去の施工例を確認し、必要な資格を持つ技術者が作業を行うかどうかを確認してください。

以上のポイントを踏まえた設計と材料選び、そして信頼できる業者との協力によって、増築に伴う雨漏りの問題を効果的に防ぐことができます。
さらに、適切な設計と材料選定、施工方法によっては、将来的なメンテナンスの負担を減らすことも可能です。増築は単にスペースを増やすだけでなく、既存の建物との調和と機能の向上を図る機会です。そのため、事前の計画と検討が非常に重要になります。

増築部分で雨漏りが起きた時の対処方法

雨漏り 対応

雨漏りが起きた可能性は、施工して間もないのであれば施工不良、しばらく年数が経っているのであれば経年劣化の疑いなど、原因は様々ありますが、まずは被害拡大を防ぐための応急処置を行いましょう。
応急処置は、バケツで受け止める方法や、タオルで拭き取る等の簡単な方法で構いません。

その後、保証期間内であれば増築を施工した業者へ、何年も経っている場合には雨漏り修理専門の業者に連絡するのが望ましいです。

リフォーム瑕疵保険に加入している場合もありますし、もしかしたら会社独自の保証がある可能性もありますからね。

増築に関連する雨漏りは確かに新築に比べて保証が充実してはいませんが、最初からあきらめて業者に聞かないのは非常にもったいない。そのままあなた自身で修理費を持つとなれば、かなりの金額になる可能性もあるので、まずは施工業者に連絡しましょう。

バケツを使用して落ちてくる雨水を受け止める

天井の落下に備える

天井から落ちてくる雨水の応急処置で用意するものはバケツと雑巾、ブルーシートです。
家にあるもので誰でも簡単に雨漏りによる被害を抑えることができます。

具体的な手順は次のとおりです。

1.雨漏りしている場所の真下に、ブルーシートなど、水が飛び散っても大丈夫なものを敷く

2.雨水が落ちてくる場所にバケツなど堀の深い受け皿を置くを置く

3.バケツの中に雑巾やタオルを入れ水が飛び散るのを防ぐ

タオルを使用して雨水を拭き取る

雑巾

床や壁から雨漏りしている場合に必要なものは、「雑巾やタオル」です。

まずは応急処置をする前に濡れてしまいそうなカーテンや近くの物はどかしておきましょう。そのままにしておくと故障や破損、カビの発生の原因になってしまいます。

具体的な手順は次のとおりです。

1.カーテンを外し、近くにある濡れてしまいそうな物を被害のない場所へ避難させる

2.濡れている箇所を拭き取り、漏れてくる箇所に雑巾を敷いて置く

増築には瑕疵担保保証はない

雨漏り 保険

築10年以内の新築であれば、基本的に瑕疵担保保証の期間内ですが、築10年以内の増築に関しては、雨漏りが発生しても瑕疵担保保証を使うことができません。
たとえ増築したて出会っても瑕疵担保保証外となってしまいます。

増築リフォームを行う際には、その業者による保証が付いているのか確認しておくのがいいでしょう。

増築の保証でのトラブルは多い!

増築という行為は、既にできている箇所の一部を解体する作業を挟むため、非常に雨漏りしやすいリフォームになります。
また、増築の工事は、施工業者が保証をしないといけない義務はなく、リフォーム瑕疵保険もあくまで任意のため、会社独自の保証もない場合も多くトラブルになりやすいです。
ただし、増築という行為自体は悪いわけではなく、たとえ保証が効かなくても雨漏りするとは限らないです。

家の増築で気をつけること

家の増築を計画する際には、以下の点に注意して進めると良いでしょう。

  1. 法規制の確認
    • 建築に関する法律、地域の条例、建築基準法などを確認し、必要な許可や届出を行うことが重要です。この確認を怠ると、後に法的な問題が発生する可能性があります。
  2. 設計の適切性
    • 増築する目的に合わせた設計を行い、既存の建物との調和を考える必要があります。また、使用する材料や構造についても、耐久性や安全性を考慮した選定が求められます。
  3. 専門家との協力
    • 建築士や設計事務所などの専門家と連携して計画を立てることで、技術的な問題や設計ミスを防ぐことができます。また、専門家によるアドバイスは、増築後の生活の質を高めるためにも役立ちます。
  4. 予算の管理
    • 総予算を事前にしっかりと計画し、予期せぬコスト増に備えて余裕を持たせることが大切です。工事中の変更や追加工事が発生することも考慮しましょう。
  5. 施工業者の選定
    • 経験豊富で信頼性の高い施工業者を選ぶことが重要です。口コミや過去の実績をチェックし、納得できる業者を選びましょう。
  6. 生活への配慮
    • 工事中は騒音やほこりなどが発生するため、日常生活への影響を最小限に抑えるための配慮が必要です。また、工事期間中の生活の仕方についても計画を立てておくと良いでしょう。
  7. 防災対策の考慮
    • 地震や風水害など、自然災害への対策を考慮した設計をすることが大切です。特に増築部分が既存の建物に影響を与えないように慎重に検討する必要があります。

これらのポイントに気をつけて進めることで、増築に関連する多くの問題を未然に防ぐことができます。

増築部分からの雨漏りについてのまとめ

雨漏りのまとめ

増築含め、リフォームが原因による雨漏りの場合、業者側の施工不良というケースが少なくありません。
増築を行う際には特に注意が必要です。
施工不良となれば、施工した業者側の責任に本来ならなりますが、増築における雨漏りの責任は、業者側が必ずしも保証をしなければならないわけではないため、しっかりと保証をあらかじめ確認しておく必要があります。
また、施工実績や、工事、修理にかかる費用も事前に把握しておくことが大切です。

栃木県の雨漏り修理の臼井進

こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。


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