急に雨漏りの被害に遭ったとき、業者がすぐに来て修理してくれるなんてことはなかなか難しいです。
そんな時に身近にあるガムテープで応急処置ができるのであれば一時しのぎになり助かりますよね!
今回は、雨漏りの補修にガムテープは使えるのか?また、雨漏り補修時に使い道はあるのか?について解説していきます。
ガムテープは雨漏りに使えるのか?基本的な性質と種類

まず押さえておきたいのは、「ガムテープにも種類がある」ということです。一般的に「ガムテープ」と呼ばれているものには以下のようなバリエーションがあります。
- クラフト紙ガムテープ(紙製・茶色)
- 布製ガムテープ(繊維入り・粘着力が強め)
- アルミテープ、透明フィルム系テープ、ダクトテープなど
この中で、雨漏りの一時的な対処に「比較的使える」とされるのは布製ガムテープやダクトテープです。これらは粘着力や耐久性が高く、水の流れを一時的に遮断するには有効とされます。
ただし、「水漏れの発生源を完全に塞げるわけではない」「屋外や屋根の上では剥がれやすい」「劣化が早く二次被害を招く可能性がある」という点を忘れてはなりません。
雨漏り補修にガムテープが使える場所

ガムテープが使用できる場所は、基本的に外で使用するのがいいでしょう。
室内ではガムテープの跡が残ってしまうため、できれば養生テープが望ましいです。
ガムテープを使用できる箇所は、外壁、窓サッシ、ベランダです。
屋根は登るのが危険ですし、一番雨風の影響があるため、すぐに剥がれてしまうのでお勧め致しません。
いずれも、強いさなひび割れや、隙間が生じている場合に一時的に使用するのがいいでしょう。
雨漏り時の応急処置として使う際のポイント
1. ガムテープは「屋内の一時対応」に限定して使う
屋外や屋根にガムテープを貼っても、雨水が染み込んだり、すぐに粘着力が失われて剥がれてしまいます。特にトタン屋根・瓦・コンクリート表面などは、濡れていると接着力が激減します。そのため、ガムテープは「室内側からの応急処置」に限定するのが基本です。
2. 貼る場所の「水気と汚れ」をしっかり拭き取る
ガムテープの粘着力は「表面が乾いているか」「油分・ホコリがあるか」に大きく左右されます。タオルで水気を拭き取り、表面をきれいにした上で貼りましょう。貼る対象がガラスや金属、プラスチックなど滑らかな素材であれば効果は出やすいです。
3. 使用後はなるべく早く専門業者へ依頼を
どんなに強力なテープでも、ガムテープは「防水テープ」や「コーキング」の代替にはなりません。あくまで「応急処置」として短時間の耐久性を期待するだけで、根本的な解決にはなりません。なるべく48時間以内に業者に調査・修理を依頼してください。
ガムテープで雨漏りの対処をする際の注意点
ガムテープで雨漏りを対処する際の注意点について説明します。
知らずに処置を行って後で後悔するよりも、先にリスクを知っておきましょう。
まずガムテープは、粘着力が強く、剥がした後にガムテープの跡が残ってしまうことがあります。
室内のクロスはもちろん、外壁などで使用する場合にも注意しましょう。
室内の使用で、跡が気になる方は、養生テープを使用するのがいいでしょう。
また、ガムテープは防水テープなどの屋外用テープにくらべて粘着力がなく、紫外線による劣化も早いので、耐久性がありませんし、濡れている場所には、貼ることができません。
ですので、ガムテープでの応急処置は、短期間のものとして使用してください。
実際に応急処置に使えるテープとは?

本来、雨漏り対策に使用するなら、以下のような防水性能の高いテープや補修材を選ぶのが正解です。
- ブチルゴムテープ(自己融着テープ):粘着力が強く、水密性・耐候性に優れる
- アルミテープ・透明防水テープ:雨樋やサッシ周辺の補修に使える
- 防水パッチシート:屋根・ベランダなどの簡易補修用に販売されている
これらは建材店やホームセンターで手に入り、価格帯は1,000円〜3,000円程度。ガムテープより耐久性が高く、しっかり密着する製品が多いため、屋根や窓の外周部にも使用できます。

使用する際の注意点とリスク
ガムテープや応急処置用の粘着テープを使う際は、以下のリスクを理解しておくことが重要です。
- 雨水が内部に残り、カビや腐食を引き起こす
- 屋根裏や天井にシミが広がる
- 貼りっぱなしにすると剥がす際に下地を傷つける
- 湿気がこもり、断熱材が濡れてしまう
「とりあえず塞いだから安心」ではなく、「あくまで一時的な対応」であることを常に意識してください。とくに、木材や石膏ボードなど吸湿性の高い素材の近くで使用する際は濡れた箇所の乾燥を先に行うことが必須です。
DIYでの対処と専門施工の違い
DIYでも対応できる応急処置は限られています。雨漏りは、目に見える箇所だけでなく、建物の内部構造に沿って予想外の経路で水が移動することがあるため、表面的に塞いだだけでは再発する可能性が高いのです。
業者による対応は以下の点で安心です:
- 浸水経路の特定(散水調査・赤外線診断など)
- 適切な施工方法の選定(シーリング補修、防水シート、板金工事など)
- 施工保証や火災保険対応(最大10年保証なども)
ガムテープを貼って「なんとかなる」ケースもありますが、それが本当に住まいを守る方法かどうかを考えると、専門の知識と技術に基づいた工事の方がはるかに安心で長持ちします。

まとめ:雨漏り対策の第一歩は「正しい応急処置」と「早めの相談」
ガムテープは「一時的に雨漏りの進行を防ぐ」ための手段としては使えますが、本質的な防水処理や施工とは別物です。建物の防水性能を維持するには、正しい素材選び、施工箇所の確認、専門業者の診断が不可欠です。
応急処置を行った後は、「どこから水が入ったのか?」「雨風の影響は?」「屋根や外壁にひび割れがないか?」といった視点でしっかりと調査し、必要な補修・防水工事を行いましょう。
この記事で紹介したポイントや注意点を参考にしながら、雨漏りへの正しい対処と予防を心がけてください。
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