雨漏りの放置が原因で虫が発生することをご存知ですか?
実は、雨漏りが原因でも虫が発生してしまうのです。
中には、家をボロボロにしてしまうような害虫も湧いてしまうので、雨漏りを見つけたら早期の修理が必要になります。
雨漏りをすぐに直さず放置してしまったために、シロアリを発生させてしまい、高額なリフォームが必要になることもあります。この記事では、シロアリなどの害虫と雨漏りの関係について解説していきます。
雨漏りとシロアリによる被害

雨漏りとシロアリの被害は、どちらも建物の安全性を脅かす重大な問題であり、特にこの二つが同時に発生すると、構造に深刻な損害を及ぼす危険性があります。
雨による水の侵入は、屋根や外壁の塗装の劣化、施工不良、ひび割れなどが原因となって発生しやすく、壁内や床下に水が入り込むと、木材が湿気を含み、腐食やカビの発生を招きます。さらにその湿った木材は、シロアリにとって格好の生息環境となり、羽アリが飛来して巣を作り、やがて土台や柱といった建物の主要部分を内部から食い荒らしていきます。
こうした被害が進行すると、床が沈んだり、壁が傾いたりといった変形が見られ、地震の際には倒壊のリスクも高まります。そのため、雨漏りやシロアリの兆候を早期に発見し、的確な調査と修理を行うことが非常に重要です。
特に注意すべきポイントは、床下の湿気、天井や壁のシミ、水漏れの痕跡、羽アリの発生などです。こうした兆候を定期的に確認し、被害が進行する前に対策を講じることで、建物の寿命を延ばすことができます。
築年数が経過した建物では、雨や湿気の影響を受けやすく、シロアリ被害が目に見えないうちに進行することも少なくありません。そのため、年に一度は専門業者による床下や壁内部の詳細な調査を受けることが推奨されます。
雨漏り対策としては、屋根や外壁の塗装を定期的に見直し、約10年ごとに再塗装を検討するのが一般的です。壊れた瓦や防水層の補修、排水の見直しなども必要に応じて施工し、雨水の侵入経路を断つことが大切です。
シロアリ予防としては、床下や基礎周辺の土壌処理、薬剤の塗布、さらに建物全体の湿度管理や換気対策も併せて行うと、より高い効果が得られます。
また、火災保険の中には自然災害や水漏れによる修理費用を一部補償するものもあるため、保険契約の内容をあらかじめ確認しておくことも重要です。
こうした被害を未然に防ぐには、調査・対策・修理・予防の流れを一覧にして管理するなど、日常的なメンテナンス体制を整えることが効果的です。これらの取り組みを積み重ねることで、建物の健康を守り、安全で快適な住環境を長く維持することができるのです。
雨漏りが原因で発生する害虫「シロアリ」とは

白いアリという名前が付いているシロアリですが、実はアリとは食性も生態も全く異なり、どちらかというとゴキブリの仲間です。
日本には22種類のシロアリが生息していますが、大半のシロアリは土壌改良に重要な役割を果たしている益虫です。
主要なのはヤマトシロアリとイエシロアリ。特にヤマトシロアリが多く、8~9割を占めます。
雨漏りの原因で発生しやすいシロアリは湿った木材を好むため、雨漏りの影響で建物の木材が濡れていると地中から侵入したシロアリによって木材をバリバリ食べられてしまう可能性が高くなります。
シロアリによってボロボロになった柱などの木材はスカスカになり耐久力がなくなって最悪の場合、倒壊してしまう恐れもあります。
できるだけ、雨漏りと気づいた時点で直すことを心がけましょう。
雨漏りでのシロアリの侵入経路

シロアリは蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネル状の通り道を作り、その中を通って、建物内に侵入します。主に下記の箇所に蟻道を作ります。
・地面から基礎の立ち上がり部分
・防湿コンクリートと基礎の繋ぎ目部分
・ベタ基礎の場合は、配管貫通部分やコンクリートの打ち継ぎ部分
・基礎断熱や化粧モルタルの場合はコンクリートとの接着面の内側
シロアリが住宅へ侵入する経路としては、地中から床下へ侵入する場合がほとんどです。
床下の建築残材や、床下土中に埋まっている木の根や古株で繁殖したシロアリが、蟻道を伸ばし、基礎コンクリートや束石、給排水管を伝って住宅の中に侵入してきます。
その他に、庭、生垣の杭などで繁殖したシロアリも同様に、地中深くでトンネルを構築し、基礎コンクリートをくぐり、床下に侵入し住みついてしまいます。
ですので、新たに家を建てる際は、建築残材などを床下や地中に残しておくのはやめましょう。
雨漏りとシロアリの関係

害虫であるシロアリは「湿った木材」を好みます。
雨漏りが起こると外から雨水が侵入し木材を湿らせます。
この状態をそのままにしてしまうことで、地中からシロアリを呼び寄せてしまい、最悪の場合、建物の腐蝕や倒壊等のリスクが生じます。
雨漏りによって水分過多になった木材が腐食してくいると、腐朽菌(木材を腐らせる菌)の周辺には、木材の水分を栄養源としているシロアリが発生したり、他にも湿気が大好きなゴキブリが発生しやすくなるのです。
雨漏りの放置についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

シロアリによる住宅への被害と「イエシロアリ」

住宅の寿命を脅かす深刻な存在の一つがシロアリです。とくに湿った木材を好む性質があり、栄養と水分を同時に摂取できる環境を求めて侵入してきます。浴室のまわりや床下の通気性が悪い場所など、水分を含んだ木材が多い箇所がターゲットになりやすく、被害は見えないところから静かに進行します。これが、表面上は健全に見える家でも気づかぬうちに構造的な劣化が始まっている理由です。シロアリ被害が広がると、結果的には水漏れやカビの発生、さらには床の沈下といった二次被害につながることもあります。
シロアリには複数の種類がありますが、その中でも特に注意が必要なのが「イエシロアリ」です。この種類は日本の住宅に多く見られる加害性の強い種であり、その特徴は繁殖力の高さと加害スピードの速さです。古い建材よりも新しい木材を好んで食害する傾向があるため、築年数が浅い家でも油断はできません。イエシロアリの被害は短期間で建物全体に及ぶこともあり、土台から屋根裏まで広範囲に被害が及ぶと、最悪の場合は住宅の倒壊という深刻な事態を招くこともあります。羽アリの発見はその前兆であり、羽アリが室内に大量に出現した場合にはすでに内部構造が浸食されている可能性があるため、迅速な対応が求められます。
シロアリが住宅に侵入する主なルートは土中を通しての床下からの侵入です。とくに地震や経年劣化によって基礎のクラック(ひび割れ)が発生している住宅では、そこからシロアリが侵入するリスクが高まります。また、シロアリの侵入経路は一見して気づきにくく、木材の中を空洞化させながら内部から食害を進めるため、見た目では問題がないように見えるのが厄介な点です。したがって、被害を未然に防ぐためには、床下の調査や構造部分の点検を定期的に実施することが非常に重要なポイントとなります。
シロアリ対策と施工時の注意点

シロアリ対策にはいくつかの施工方法がありますが、大前提として「湿気をためない住宅環境を作ること」が非常に効果的です。具体的には、床下の通気を確保する、基礎まわりの排水を見直す、漏水箇所を早急に修理するなどの対応が求められます。また、塗装の際に防蟻成分を含んだ塗料を使用することも、被害の抑止に役立つ手段のひとつです。施工を行う際には、住宅の構造や築年数に応じて適切な工法を選ぶことが成功の鍵となります。土壌処理や木部処理など、目的に応じた複数のアプローチがあるため、信頼できる業者と相談しながら判断することが推奨されます。
また、シロアリの侵入が確認された場合には、部分的な補修で済まそうとするのではなく、構造全体のチェックを行うことが被害の再発防止には不可欠です。とくに水漏れがあった箇所や、雨が吹き込む恐れのある外壁、ベランダ下の劣化部分などは、再度の侵入を許すきっかけとなり得るため、根本からの対策が必要です。加えて、火災保険や住宅総合保険に加入している場合、シロアリ被害が間接的に起きた水漏れや構造被害に関連して補償対象となる場合もあるため、契約内容の確認も合わせて行っておくと良いでしょう。
シロアリ調査の重要性と時期

住宅を長持ちさせるためには、定期的な点検が欠かせません。とくに床下の湿気状況や土壌の状態は、シロアリ被害の発見と予防において最も重要な判断材料になります。調査を行う際には、施工業者に依頼する方法が一般的ですが、自分で床下に潜って観察する場合でも、羽アリの死骸や木くずの散乱、木材のたわみといった異常がないか確認することで、早期発見につながる場合があります。チェックポイントをまとめた一覧を作っておくと、効率的かつ見落としを防ぐことができるため、被害予防において有効です。
調査は年に一度を目安とし、梅雨前の時期や台風シーズンの前に実施するのが理想的です。また、シロアリは乾燥した環境を嫌うため、日常的な換気や湿気対策も効果的な手段です。住宅を守るには、被害が出てから対応するのではなく、予防の視点で定期的なメンテナンスを「作る」ことが将来的な修繕コストを大きく抑える結果にもつながります。
雨漏りでシロアリが発生したらどうなるの?

雨漏りは単なる水の侵入だけでは終わりません。放置することで建物内部に湿気がこもり、やがてシロアリの発生・繁殖という二次的な大きな問題を引き起こすことがあります。シロアリは乾燥を嫌う一方で、湿った木材を非常に好む性質があるため、雨漏りによって建物の内部に長く水分がとどまってしまうと、まさにシロアリにとって格好の住処ができてしまうのです。
このようにして発生したシロアリが住宅の木材部分に侵入すると、柱や土台といった重要な構造部分を内部からじわじわと食い荒らしていきます。一見して何の異常もないように見えても、実際には木材の中がスカスカになってしまっている、というケースは少なくありません。特に被害が進行すると、柱の中に無数の穴が空いたり、内部が空洞化してしまい、建物全体の強度が大きく低下してしまうのです。これはまさに住宅の「骨格」が崩れるようなもの。耐震性にも影響が及ぶため、地震の際に倒壊リスクが高まる可能性すらあります。
さらに、シロアリの繁殖が進むと、「羽アリ」と呼ばれる個体が室内に現れることがあります。これはシロアリの繁殖期に見られる現象で、女王アリや雄アリが新しい巣を作るために飛び立とうとする段階です。突然、部屋の中を羽アリが飛び交うような状況になれば、住んでいる人にとっては非常に不快ですし、精神的なストレスにもなりかねません。しかも、羽アリがいるということは、すでに建物内にシロアリの巣がある、または被害が広がっている可能性を示しています。
このように、雨漏りをきっかけにシロアリが発生すると、単なる水の被害では済まなくなります。もともと雨漏りの補修だけで済む程度だった被害も、シロアリによる食害が加わることで、必要となる修理内容は構造補修や薬剤処理、防蟻施工など多岐にわたり、結果として工事費用が跳ね上がってしまうケースも少なくありません。費用面だけでなく、修理期間や生活への影響も大きくなるため、放置は極めて危険です。
ですから、雨漏りが確認された場合は、早期の修理が何よりも重要です。表面的な処理だけで終わらせず、湿気の溜まりやすい箇所の点検や床下の調査を行うことで、被害の拡大を未然に防ぐことができます。とくに築年数の経った木造住宅では、構造部の劣化と雨漏りの関係が密接なため、「シロアリの発生リスク」と「建物の老朽化」は切り離して考えることができません。
雨漏りとシロアリ被害は、それぞれが別々の問題に見えて、実は深くつながっています。湿気を嫌う住宅環境にとって、このふたつのトラブルはセットで訪れることも多いため、日ごろからの点検やメンテナンスを怠らないようにしましょう。住宅を守るためには、早めの対応と定期的な予防が鍵となるのです。
雨漏りの被害とその影響

雨漏りは、家屋に対する深刻な被害を引き起こします。屋根や外壁から侵入した水分は、家の内部構造を徐々に蝕みます。その結果、短期間で見れば目立った問題がないかもしれませんが、長期にわたって放置すると建物の構造自体が弱くなり、最悪の場合、建物が崩壊する危険性もあります。
雨漏りが発生すると、その影響は床下から天井まで及びます。壁の内部が湿ってしまうと、結露やカビの発生源となり、室内の空気環境を悪化させます。これは住人の健康を害する可能性があり、特にアレルギーや喘息のある人には深刻な影響を及ぼします。
また、雨漏りは木材の腐食を促進します。家の骨組みの多くが木材で構成されている場合、湿度が上昇すると木材が腐りやすくなります。さらに、湿った木材はシロアリにとって最適な生息環境となり、シロアリの侵入と被害を招きやすくなります。
さらに、雨漏りによる湿気は家の断熱性能を低下させ、冬は暖房効率が落ち、夏は室内が蒸し暑くなります。これにより、エネルギーコストが増大する可能性もあります。
総じて、雨漏りはただ単に水が家の中に入ってくるだけでなく、家全体の劣化、健康被害、シロアリの発生、エネルギーコストの増加など、多岐にわたる影響を及ぼします。そのため、雨漏りは早急に対処する必要があります。
雨漏りで虫が発生した時の対処方法

まずは虫の発生原因となっている雨漏りをしっかり直しましょう。せっかく虫の対策をしても、雨漏りが再発するとまた虫の発生する環境がつくられてしまいます。
雨漏りしている箇所はできるだけ早く修理を行い、雨水が建物に入ってくるのを防ぎましょう。
そして、雨漏りで発生する虫は、湿気の多い環境を好む種類が多いです。
そのため、建物に湿気がこもらないような対策をすることで虫の発生を効果的に予防できます。
雨漏りによるシロアリの対策について

雨漏りによるシロアリの対策について解説します。
対策方法はズバリ、雨漏りを直す事です。
大規模な工事にならない場合、5~30万ほどで直せる事が多いので被害が少ないうちに直してしまいましょう。次に、シロアリ対策として、定期的な点検が必要です。
木材の中にシロアリの被害が発生している場合、早期発見・対策が必要です。
また、木材をシロアリが食べないように、特殊な薬剤を塗布することも有効です。
シロアリ発生の兆候や確かめ方

シロアリの被害は、目に見えるところで急激に進行するわけではなく、建物の内部や床下など、人目につかない場所から静かに始まります。そのため、発見が遅れてしまうケースも少なくありません。ですが、注意深く観察することで「シロアリが発生しているかもしれない」という兆候を見つけることは可能です。ここでは、特に見逃してはいけないサインと、確かめ方についてわかりやすく解説します。
羽アリの出現に注意
シロアリの発生を示すサインとして、最も分かりやすく、多くの人が最初に気づくのが「羽アリ」の存在です。特に春先や梅雨前など、湿度が高くなる時期にかけて、繁殖期を迎えたシロアリの一部が羽を持った状態で巣から飛び立ち、新しいコロニーを作ろうとします。このとき、室内や家の周囲で羽アリが集団で現れることがあります。
羽アリは光を好む習性があるため、窓の近くや電灯の周辺などに集まってきます。また、床や窓辺に落ちている小さな羽だけが見つかることもあり、これもまた見逃せない兆候の一つです。もし一度でも羽アリを目撃した場合、その背後にシロアリの巣が存在している可能性が非常に高く、注意が必要です。
木を叩くと乾いた音がする
シロアリが長く棲みついて木材を食べていると、木の中が空洞化してしまいます。そのため、木材の表面を軽く叩いたときに「コンコン」と乾いたような音がすることがあります。特に床下の木材や柱、敷居など、構造部分を叩いてみて、場所によって音が違うようであれば、その内部がシロアリに食害されている可能性があると考えられます。
また、指で押しただけで木がへこんだり、割れたりする場合は、すでに木材の強度がかなり低下している状態といえます。こうした感触の違いを見逃さないことが、早期発見への第一歩です。
木材や壁の見た目の異常
シロアリが木材を食べ進めると、内部がスカスカになっていても外見上はあまり変化がないことがあります。しかし、よく見ると壁紙が膨らんでいたり、床材の表面が波打っていたりするなど、微妙な変形や歪みが出ている場合があります。これらは、内部で木材が破壊されていることを示す重要な手がかりです。
特に雨漏りが起きた場所や、水まわりの近くなど、湿気の多い部分でこのような変化が見られた場合は、シロアリ被害の可能性が一層高まります。床が柔らかく感じる、歩くときに沈み込む感触があるといった変化も、見逃してはいけないサインです。
粉状のフンや泥の線も見逃せない
シロアリの活動が活発になると、木材のまわりに粉のようなものが溜まっていることがあります。これは、シロアリが木を食べたあとに排出するフンで、細かくサラサラした見た目をしています。木の隙間や床の角、棚の下などに小さな山や線状になっている場合は、シロアリがいる可能性が高いです。
また、シロアリは移動の際に「泥管」と呼ばれる細長いトンネルを自分たちで作ります。これは土や木のくずを唾液で固めて作ったもので、壁や基礎部分、木材の表面などに沿って泥のような線が見えることがあります。これもシロアリの侵入を示す決定的な証拠のひとつであり、発見した場合にはすぐに専門の業者に相談することをおすすめします。
早期発見が家を守る第一歩
シロアリは非常に静かに、しかし確実に建物をむしばみます。目に見える大きな被害が出るころには、すでに内部の構造に深刻なダメージが出てしまっていることも多く、その修復には大きな費用と時間がかかります。そのため、わずかな変化にも敏感になり、定期的な点検や確認作業を習慣づけることが、住宅を長持ちさせるための鍵になります。
専門業者による調査は、床下や壁の内部といった普段見ることができない場所までしっかり確認してくれるため、確実性が高いです。調査は一回きりではなく、数年に一度の定期的な実施が理想的です。
シロアリの駆除費用

シロアリ駆除にかかる費用は、選ばれる施工方法や建物の構造、被害の程度、使用する薬剤の種類などによって大きく異なります。一口に「駆除」と言っても、その中にはいくつかの工法が存在し、それぞれにメリットとコスト面の特徴があります。ここでは代表的な2つの工法を中心に、それぞれの費用感や選び方のポイントについてわかりやすく解説します。
ベイト工法の特徴と費用の考え方
ベイト工法は、シロアリが自然とエサに近づき、それを巣に持ち帰ることでコロニー全体を根絶させるタイプの駆除方法です。この工法では薬剤を直接撒くのではなく、建物の外周や地面に「ベイト剤」と呼ばれる毒餌を設置します。シロアリがこれを摂取し、巣に持ち帰ることで、女王アリを含めた集団全体を駆除する仕組みです。
ベイト工法は、薬剤を散布しないため人やペットへの影響が少ないのが特徴で、環境への配慮が求められる家庭や小さな子どもがいるご家庭に選ばれる傾向があります。費用の算出方法としては、建物の外周の長さを基準として見積もられることが多く、たとえば建物の周囲1メートルごとに価格が設定されるのが一般的です。設置場所の土壌状況や、ベイト剤の種類によっても価格は変動しますが、長期的なモニタリングが含まれる場合もあり、トータルでの管理費がかかることも想定しておく必要があります。
バリア工法の特徴と費用の考え方
一方、バリア工法は、シロアリの侵入経路を物理的に遮断するために薬剤を散布して「防除のバリア(障壁)」を形成する方法です。床下や基礎部分の木材、コンクリートの隙間など、シロアリが侵入しやすい箇所に直接薬剤を処理するため、即効性が高く、すでにシロアリの被害が出ている場合に特に有効とされています。
費用については、建物の面積、つまり「坪数」を基準にして算出されることが多く、坪単位での料金設定が一般的です。薬剤の種類や施工方法(穿孔処理・吹き付け処理など)によっても価格帯が異なり、建物が広くなるほど施工範囲も広がるため、費用も比例して増加します。また、床下の状態によっては作業が難航し、追加料金が発生することもあるため、事前の見積もりが重要になります。
状況によって費用が大きく変わるケースも
シロアリ駆除の費用は、単に工法の違いだけで決まるものではありません。たとえば、すでに建物の一部に深刻な被害が発生しており、木材の交換や補強作業が必要になっている場合には、駆除だけでなく補修費用も加算されることになります。また、過去に雨漏りが発生していた場所での施工は、床下の湿気レベルが高く、薬剤の効果が持続しにくいといった課題もあるため、再施工の必要性が出てくることもあります。
さらに、駆除後の定期点検やメンテナンス契約を含めた長期プランを選ぶ場合には、初期費用だけでなく年間の管理費が発生することもあります。その一方で、そうした定期管理があることで再発を防ぐ効果も高まり、将来的な修繕コストを抑えるという側面もあるため、費用だけでなく「将来の安心感」を考えて判断することが大切です。
見積もりは複数社に依頼するのが安心
シロアリ駆除は、見えない場所を対象とするため、業者によって診断結果や見積もり内容に差が出ることがあります。施工内容に納得しないまま契約してしまうと、必要以上の料金が発生したり、効果が十分でなかったりする可能性もあります。信頼できる複数の業者に現地調査を依頼し、説明をよく聞いたうえで比較検討することが、適切な価格で質の高い施工を受けるためのポイントです。
雨漏りが原因で発生する他の害虫

雨漏りすることで虫が湧くことがあります。
ただでさえ、苦手な方が多い虫ですが、雨漏りによって出てくるのは害虫と呼ばれる類の虫になります。
一体どんな虫が雨漏りで発生するのか紹介します。
雨漏りが原因で発生する虫①ダニ
雨漏りが原因で発生する虫の一つがダニです。
雨漏りが発生すると湿度が高まり、カビが繁殖します。
ダニはカビを餌とするため、建物の木材や壁紙などがカビているとダニも繁殖してしまいます。
ダニは布団や畳に住み着くため、噛まれると最悪アレルギー症状などの被害が出ることがありますので注意が必要です。
雨漏りが原因で発生する虫②ゴキブリ
ゴキブリは、普段何も起こっていない時でも発生するため、一見雨漏りとは関係なさそうに感じるかと思います。
ですが、ゴキブリは湿った場所を好み巣にする傾向があるため、雨漏りで建物に湿気がこもっているとゴキブリが住み着きやすくなってしまいます。
雨漏りが原因で発生する虫③チャタテムシ
チャタテムシとは、湿気が多いところを好んで住み着く虫です。
特に人を刺したり、吸血したりと直接的に害をおよぼすことはありませんが、チャタテムシを食べるツメダニの発生原となったり、死骸がアレルギー症状を引き起こしたりと、二次的な被害を発生させる危険性があります。
雨漏りでのシロアリ被害 まとめ

雨漏りが起こると、建物に湿気がこもりやすくなります。そのため、雨漏りは湿気を好む害虫が発生する原因となる可能性があります。
雨漏りの放置はシロアリの発生にも繋がるため、出来るだけ早めに修理して直してしまいましょう。
定期的な家のメンテナンスをしておくのも予防になるので行いましょう。

こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。