天井から雨漏りする箇所に下にバケツを置くというのは、シンプルで誰でも思いつく方法ですが、その手順やコツについて知っている人は少ないのではないでしょうか?この記事を読んで、ぜひ雨漏りの応急処置を実践する際の参考にしてみてください。
雨漏りでバケツや受け皿を置く意味
天井からの雨漏り発生時にバケツなどの受け皿を下に置くのは、シンプルですが有効です。
雨水が床に落ちる、家財に落ちると損害が発生します。
また、電気カーペットやコンセントに侵入すると漏電や感電など危険です。
バケツで応急対応する際は、頻繁にバケツの水量をチェックして、雨水を捨てる必要があります。もちろん、バケツが有効なのは天井からの雨漏りのみ。窓や屋根、壁やベランダの雨漏りには効力がありません
受け皿の選び方と雨水が跳ねるのを防ぐ方法
雨漏り受け皿には、直線的なものや曲線的なもの、形状によって分類されるものや設置場所によって分類されるものなど、様々な種類が存在する。選択する際には、構造や設置場所に合わせた適切なものを選ぶことが重要である。
天井から落ちてくる水を受け止めるのに役に立つバケツですが、その受け皿が浅いと雨水が跳ねてバケツの周りをビショビショにしてしまいます。
その時は、バケツの中に雑巾を入れておけば、受け止めた水を雑巾が吸収しバケツの外に跳ねるのを防ぐことができます。
念のため、バケツの下にはゴミ袋やビニールシートなどを敷いて保護しておきましょう。
雨漏りバケツや受け皿の他に必要な道具
・バケツ(洗面器や水を受けられる深さのある受け皿)
・ビニールシート(レジャーシートやブルーシートなど)
・ぞうきん/タオル、吸水シート(バケツの底に敷いておくと水はねを軽減できます)
・養生テープ(ガムテープなどを使用すると床材や壁材などが剥がれるため剥がし跡がつきにくい養生テープを使用し、ビニールシートをとめます)
・ゴミ袋(天井からの雨漏りが複数箇所ありバケツが足りない場合は、天井にゴミ部黒を張り、小さな穴をあけて1点で受けます)
雨漏り処置のバケツを使った正しい手順
床に雨水が落ちるのを防ぐため、雨漏りが落ちてくる部分を中心に、1m×1mを目安に、ビニールシート、ブルーシートを敷きます。家具家電などの家財の保護も忘れずに。家財もブルーシートなどで覆いましょう。
バケツや受け皿は水滴が落ちる場所に置いてください。
この時、バケツの底に、吸水シートやタオルを敷くことで水はねを防せぐことができます。
天井にビニールシートやゴミ袋を張って雨水を受けると、ビニールシートが水でたわみます。ビニールシートの膨らみの一番下に小さな穴を開けて、真下にバケツを置き、雨水を一点で受けます。
雨漏りの応急処置についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
受け皿設置のポイント!効果的な雨漏り対策
雨漏り箇所の特定方法と受け皿の設置場所
雨漏りが発生したら、まずは落ち着いて雨漏り箇所を特定しましょう。天井や壁にシミや水滴がある場合は、その真下に受け皿を設置します。雨漏りの音がする場合は、音のする方向を注意深く確認し、その近くに受け皿を置きます。
もし雨漏り箇所が特定できない場合は、天井や壁全体を見渡し、怪しいと思われる場所にいくつか受け皿を分散して設置することをおすすめします。
雨水の量に合わせた受け皿のサイズ選び
受け皿のサイズは、雨漏りの量に合わせて選びましょう。少量の雨漏りであれば、小さめのバケツやボウルで十分ですが、大量の雨漏りの場合は、大きめのバケツや衣装ケースなど、容量の大きいものを選びましょう。
また、雨漏りが長時間続く場合は、受け皿がいっぱいになる可能性があるため、複数の受け皿を用意するか、定期的に受け皿の水を捨てるようにしましょう。
受け皿の安定設置方法と転倒防止策
受け皿は、安定した場所に設置することが重要です。不安定な場所に置くと、転倒して水がこぼれてしまう可能性があります。特に、高い場所に設置する場合は、十分注意しましょう。
受け皿の下にタオルや新聞紙などを敷くと、滑り止めになり、安定感が増します。また、受け皿の周りに重しを置くことも有効です。例えば、レンガや本などを置いて、受け皿が動かないように固定しましょう。
さらに、受け皿にビニール袋をかぶせてから水を溜めると、水がこぼれにくくなります。ビニール袋の口をしっかりと縛り、受け皿の縁にテープで固定すると、より効果的です。
これらの対策を講じることで、受け皿を安全かつ効果的に設置し、雨漏りによる被害を最小限に抑えることができます。
雨漏り対策になるバケツ以外のグッズ
バケツなどの受け皿以外で、雨漏りの応急処置に使える道具と、その用途についてご紹介したいと思います。
ブルーシート
屋根からの雨漏りの場合は、屋根裏にブルーシートを敷いておくと応急処置になります。屋根裏に自分で入ることができる住宅であれば、ブルーシートを使っての対策が可能です。ブルーシートがないときは、レジャーシートで代用しましょう。
ブルーシートを使った雨漏りの予防についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
防水テープ・ビニールテープ・アルミテープ
雨水の侵入箇所に貼っておくことで、雨漏りを防ぐことができます。屋根や外壁のひび割れのほかに、窓枠や窓サッシの隙間などにも使えます。
貼りつける箇所が濡れていると接着剤が弱まるため、雨が降る前にあらかじめ貼っておいたほうがいいでしょう。
また、アルミテープは、防水テープと同じように、屋根や外壁など雨水の侵入箇所に貼り付けます。重ね貼りすることで、防水効果を上げ、はがれにくくなります。
防水テープを使った雨漏りの予防についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
防水シート
金属、コンクリート、プラスチックなどに張り付けられる防水効果のあるシートです。非常に柔らかくハサミで自由にカットできるため、段差や平らでない場所など幅広い箇所に使用できます。
防水シートを使った雨漏りの予防についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
防水スプレー
屋根や外壁のひび割れなど、雨水の侵入箇所に散布することで水の浸入を予防することができます。
使用した後は、1日ほど乾燥させる必要があるので天気予報をチェックして、台風や大雨が来る2日前には散布しておくといいでしょう。
製品によっては、防水スプレーを散布した上から塗装ができるタイプもあります。
防水スプレーを使った雨漏りの予防についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
防水コーキング
ホームセンターやネットショップで売られている「防水コーキング」を使うことで、外壁にできたひび割れや穴を補修することができます。
大きいひび割れは、やはり業者による補修が必要ですが、小さい細いひび割れであれば、防水コーキングの補修で対応できることもあるので試してみてはいかがでしょうか。
コーキングを使った雨漏りの予防についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
バケツの代わりになる雨漏りを受けるグッズ
雨漏りのバケツの代わりにオススメなのが「雨漏りためる君」です。
こちらの商品は、雨漏りの際の貯水シートで、ホースを取り付けて簡単にセットが可能になっています。
幅も20cmと大きさもコンパクトな為スペースも取りません。
このようなアイテムを一つ購入しておくのもいいかもしれません。
屋根と天井の修理:雨漏りの原因と対策
屋根と天井の雨漏りは、屋根の瓦が割れたり、屋根材料が劣化したり、防水層が損なわれたりすることが主な原因です。雨漏りを早期に発見し、すぐに修理することが重要です。修理には、瓦の交換、防水層の修復、雨樋のクリーニング、天井材の交換、天井の塗装の再塗装、雨漏り箇所の防水処理などが含まれます。また、修理には防水シートやテープ、新しい屋根材(瓦やシングル)、雨樋のクリーナー、塗装材などの材料が必要です。これらの修理とメンテナンスは、家の寿命を延ばし、防水性能を向上させ、将来的な雨漏りのリスクを最小限に抑えます。季節の変わり目や台風シーズン前、強風や大雨後には特に、屋根や雨樋の状態を確認し、清掃や修理が必要であれば早めに対応します。大きな修理や雨漏りの原因が特定できない場合は、専門家に依頼することを検討しましょう。専門家は適切な材料を使い、安全に作業を行うことができ、最適な修理や防水処理を提案します。雨漏りの対策は一度の修理だけでなく、日常的な点検やメンテナンス、適切な材料の選択、そして必要に応じた専門家への依頼により、総合的に行われるべきものです。
雨漏りのバケツや受け皿 まとめ
室内で雨漏りが発生した場合、漏れてくる箇所以外の部分に被害を拡げないために、雨漏りで落ちてくる水をバケツで受け止める、じわじわと出てくる水漏れをこまめに雑巾で拭き取る、といった2つの応急処置を行いましょう。
バケツで受け止める場合は、バケツに水滴が落ちた際に水がはねて飛び散るのを防ぐため、バケツの中に雑巾やタオルなど吸水性のあるものを入れておくのがおすすめです。
雑巾やタオルだけでなく、紙おむつやペット用のトイレシートなどもバケツ内の吸水には役立ちます。ただし、それらを使っても水はねを完全にカバーできない可能性もありますので、念のためバケツの下にはビニールシート(なければ大きなゴミ袋を切って開いたもの)を敷くのがおすすめです。
「雨漏り修理に関する相談をしたい」という方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください
こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。
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