雨漏りの原因はコーキング剤の劣化?自分でDIY補修するやり方を解説

コーキング

コーキングってよく聞くけど何なの?とコーキングについてよくわからない方が大半だと思います。
家の大切な構造といえば、柱や屋根、基礎などを思い浮かべる方が多いと思います。
確かに柱も屋根も基礎も大切です。
しかし、建築してから真っ先に劣化が始まって、家を雨漏りの危機に晒すのは「コーキング」です。
コーキングのメンテナンスを怠ると、屋根や外壁、部材と部材の取り合い部(境目)からの雨漏りリスクが高まり、家の柱などの重要な構造材を侵食するきっかけになります。
そんなことを言われても、家のどこに「コーキング」が使われているのか?
いつ頃コーキングのメンテナンスをすればいいのか?
分からない方がほとんどだと思います。
車でもコーキングは使用されますが、今回は一般的な住宅の「コーキング」が使用されている箇所と寿命、そしてメンテナンスの時期や方法についてまとめました。

コーキングの劣化が原因での雨漏りを防ぐためには、まずコーキングを知ることが大切です。
これまで、コーキングのことを全く気にしていなかった方、コーキングについて知識を深めたい方の参考になれればと思います。
また、ご自分で直してみようと思う方も多くいると思います。
その際、コーキングというものを使用した補修に行き着く方が大半だと思います。
ですが、一体どんなものを選び準備し、やり方はどうすれば良いのかなどわからないことが多いと思います。
この記事では、コーキングを用いた補修方法と、それを行う際に準備しておいた方がいいものを紹介いたします。
実際の雨漏りの例はページの一番下で解説しています。

雨漏り修理の専門家
雨漏り修理
雨漏り修理
目次

コーキングは雨漏り対策で使われる?

コーキング剤

コーキングとは簡単に言えば「隙間を塞ぐ粘土のようなモノ」で、シーリングとも呼ばれますがどちらも同じものだと言う認識で大丈夫です。
シリコンなどでできた注入剤が、大きな歯磨き粉のようなチューブに入っていて、必要な分だけ絞り出して使用します。
コーキング剤の主な役割は「雨水や異物の侵入防止」です。
住宅などの建物を作る際、屋根、外壁材の隙間やサッシ、窓枠、ベランダのつなぎ目など、どうしても部材と部材の間に隙間ができてしまうため、そのままにしておくと建物内にゴミや水が入ってきてしまいます。
雨水などが隙間から侵食することによって重要な構造材や内壁などが腐食し、カビが生えたりとボロボロになっていきます。
長く快適に暮らすためにも、コーキング剤は住宅にとってなくてはならない存在なのです。

コーキング剤の劣化で雨漏りは発生する?

コーキングの劣化

コーキング剤が劣化すると、コーキングが痩せ細ってしまい、そこにひび割れや剥がれなど起きることで隙間が生じ、雨漏りの原因になります。
外壁には防水シートというものが内部に入っているため、それが劣化していない限り弱い雨では雨漏りすることはあまりありませんが、台風などの横殴りの強い雨が降ることで雨漏りすることが多いです。
サッシや窓枠の他にも、瓦やスレート、トタン、ガルバリウムなどの屋根材を施工する際にも使用されているコーキングですが、劣化することでも雨漏りは発生します。
コーキング剤が劣化する原因は寿命によるものがほとんどですが、中には自分で補修した箇所が原因であったり、建築時の施工不足が原因など、劣化症状によっては劣化した原因が変わってきます。
コーキング剤の劣化には以下のような症状があります。

・剥離
・破断
・欠落

①コーキング剤の剥離

コーキングの剥離

剥離とは、外壁とコーキング材との間に隙間が生じる症状です。
剥離ができる原因としては、プライマーと呼ばれる接着剤のような物の塗り忘れ・塗りの不十分だったりが原因で主に起こります。

プライマー

②コーキング剤の破断

コーキングの劣化

破断とは、コーキングの中心に亀裂が入る症状のことを言います。
コーキングに破断が起きる理由は、コーキング自体の経年劣化や寿命が原因で引き起こります。

③コーキング剤の欠落

コーキングの欠落

欠落とはコーキング剤が剥がれ落ちた症状を言います。
コーキング剤が欠落する原因として、主にプライマーの不足が原因で起こります。
また、コーキング剤の後ろにあるバックアップ剤が少し見えている状態の時は、コーキング剤の厚みが足らなくて起こっている場合もあります。
どの劣化症状でも言えるのは、コーキングを施工する場合は、腕のいい業者に頼むことが大切です。
業者の技術によっては、同じコーキング材でも保ち方が変わる場合もあります。
また、劣化したコーキング箇所の放置は雨漏りの誘発につながるため、劣化に気付いたら早めに対処を行いましょう。

コーキング剤の耐用年数は5年~10年と短い!

修理費用がお得

外壁に使用されているコーキング剤の寿命は長くても10年短くて5年程度しか保ちません。
実際には、5年経過したら全てのコーキング剤が劣化して、雨水の侵入を許すわけではありません。
ただ、5年を経過すると劣化が顕著になり徐々にひび割れや裂けが生じるのは事実です。
特に窯業系サイディングの隙間に使用されているコーキング剤は使用箇所が多く、日常的に雨風にさらされていることから劣化のスピードが速いと言われています。
「新築から5年」と聞くと、まだまだ新しい綺麗なお家のイメージですが、日頃は目につかない隙間に詰められているコーキング等は寿命を迎えようとしているのです。
もし新築から一度もコーキング剤のメンテナンスを行わずに10年以上が経過している方がいれば、早いうちに専門業者に調査を依頼することをオススメいたします。
オススメの雨漏り修理業者はこちらの記事で解説しています↓

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コーキング剤の劣化で雨漏りが起こりやすい場所

コーキング座が使用されている場所

一般住宅では室内や室外の様々な箇所でコーキング剤は使用されています。
その中でも特に雨漏りが多いのは主に以下の箇所です。

・ サッシ、窓枠の周辺
・ 外壁のつなぎ目
・ ベランダ、笠木
・ 換気口

当然、雨が降るのは外ですので室外で使用されている箇所の劣化から雨漏りは起こります。
窓周辺の外壁には防水シートが使用されていない場合が多いため、コーキングの劣化で雨漏りは起こります。
外壁では、外壁材の窯業系サイディングやALCボードの間の隙間、外壁タイルの目地や換気口、ベランダのつなぎ目や笠木などで雨漏りが発生することが多いです。
各箇所の雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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コーキング剤がよく使用されているサッシ・窓枠・出窓の雨漏り

外壁の向きによってもコーキング剤の劣化スピードは変わってきます。
特に紫外線を受けやすい面は劣化スピードも速くなります。
サッシや窓枠周りのコーキングの劣化を放置してしまうと、亀裂が生じ雨漏りを誘発するリスクが上がります。
サッシや窓枠・出窓のコーキング剤は劣化していることに気づきにくいため、雨漏りの発生も非常に多い箇所です。
修理・補修をする際は、サッシ周りの奥にある防水シートを切らないように注意が必要です。

屋内のコーキング使用箇所は雨漏り大丈夫なの?

キッチンの雨漏り

屋内で使用されているコーキング剤の劣化に関しては雨漏りの心配は入りません!
※キッチンや洗面所など水回りのコーキングは要注意が必要です。
コーキング剤の劣化した隙間に水が入り込んでしまうと腐食したり、カビが生えてしまうため注意が必要です。
浴室のユニットバスに関しては、水漏れしたとしても排水口に流れていくため問題はないので安心してください。

コーキング剤の補修方法は2種類

コーキングの補修方法は、「打ち替え」と「増し打ち」の2種類です。
「打ち替え」は、既存のコーキングを全て撤去し、新たにコーキング材を充填していく補修方法で、コーキングを撤去するのに手間がかかります。
ですのでその分費用は高くなりますが本来コーキングが持つ効果を取り戻すことができます。
補修を行うならこの方法で行いましょう。
「増し打ち」は、既存のコーキングの上から新しいコーキング材を重鎮する補修方法で、劣化症状が比較的軽い場合に採用される方法です。
打ち替えとは違い、既存のコーキングを撤去せずに重ねて塗るため、工期が短くなり費用も安く抑えることができます。
ただし、既存のコーキングと相性の悪いコーキングを新しく打ってしまったり、既存のコーキングが剥がれてしまうと補修後一緒に剥がれてしまいますので注意が必要です。
こちらの方法はあまりお勧めいたしません。

コーキング剤を使ったメンテナンス方法

コーキング補修

コーキング剤は寿命が短いため、他の建築材と比べると頻繁なメンテナンスが必要な箇所です。
打ち替えとは、既存のコーキング剤を全て除去して新しいコーキング剤を注入する工法です。
コーキングの打ち替えの相場は、同じ面積でも5万未満から20万越えと幅があり、最安値から最高値までは4倍弱の差があります。
値段が低い修理の工程には、この既存のコーキング剤の除去作業はやらずに劣化したコーキングの上から新しいコーキングを注入する「増し打ち」という工法を採用しています。

コーキングの増し打ちはオススメしません

劣化したコーキング剤の上に増し打ちしたコーキング剤は、下にある既存のコーキング剤に亀裂が入れば破断しますし、取れれば欠落してしまいます。
ですので、増し打ちでの補修はコーキングを打ち替える意味がないのです。
ところが、こんな無意味な作業をする業者が全体の4割に達しているのです。

また、打ち替える際はサンダーなどで下地に使用しているプライマーという薬剤まで完璧に除去できれば、新しく打ち替えたコーキング剤の耐用年数も長くなるのですが、そこまでやってくれる業者は全体の数%にも満たないのが現状です。
しっかりと「打ち替え」で補修を行ってくれる業者に依頼することが大切です。
修理費用は出来るだけ安く抑えたいところですが、安さを追求すると補修する前よりも状況が悪化する場合もあるので注意が必要です。

パテでも雨漏り補修ができる?

パテとは、ペースト状のセメントのことを指します。
パテもコーキング材と同じく、ひび割れなどの凹凸を埋めるために使用することができます。
パテの場合、乾燥した時にカチカチに固まります。コーキング材の場合は、ゴムのような感触になるのでそこに違いがあります。
30mlのチューブタイプのパテであれば300円程度で購入することが出来ます。

屋根と窓の雨漏り対策:コーキングによる補修の方法

屋根や窓からの雨漏りは、家全体の耐久性を脅かし、居住者の生活を不快にする可能性があります。特に、出窓や窓枠からの雨漏りは、内部への水の浸入を防ぐために迅速な対策が求められます。ここでは、コーキングによる補修の方法について解説します。
コーキングとは、建築材同士の隙間を埋めるための専用の補修剤を指します。コーキングは雨漏り防止に大きな効果を発揮し、また使用方法も比較的簡単なため、DIYでの補修作業にも適しています。

まず、補修を始める前に、材となる部分の掃除を行います。屋根や窓枠の表面についている汚れや古いコーキング剤を丁寧に取り除き、新たな補修剤がしっかりと密着できる状態を作り出します。

次に、補修剤として選ばれるコーキング材を用意します。耐久性と防水性を持つシリコン系やウレタン系のコーキング剤が一般的です。このコーキング剤を専用のガンにセットし、隙間に均等に充填します。

なお、コーキング剤の充填後、しっかりと表面を平滑に仕上げることも重要です。これにより、補修剤が雨水をしっかりと逃がす流れを作り、雨漏りを防ぐ役割を果たします。

屋根の補修については高所作業となるため、安全に十分注意してください。自信がない場合は、プロの業者に依頼することをお勧めします。

コーキングによる補修は、雨漏り対策の中でも比較的手軽な方法と言えます。しかし、そのやり方を理解し、適切に作業を行うことが、効果的な雨漏り防止に繋がります。無理なDIYは避け、必要に応じて専門家に相談することも忘れずに。

コーキング剤を使用した修理の費用相場

工事にかかる費用相場

外壁のコーキング補修費用は、「打ち替え」「打ち増し」の2つの施工方法によって費用は変わります。
打ち替えというのは、既存のコーキング材を一度剥がす必要があるため、打ち増しよりも費用が少し高く設定されています。
コーキング補修の費用は、使う材料や施工する箇所・業者によって異なりますが1メートルあたりの、大まかな目安として

・打ち替え‥約1300
・打ち増し‥約900

合計金額の大まかな目安として、約2万〜15万くらいが一般的です。
家全体となると費用は10万単位でもっとかかります。

雨漏りのコーティング補修の準備に必要なもの

雨漏り一時しのぎ

雨漏り箇所をコーティングするのに必要な道具は全部で7つあります。
道具の数で言ったら多いと感じるかもしれませんが、一つ一つの値段が安いため総額で1万円前後で揃える事ができます。
それでは必要な道具を解説していきます。

・コーキング剤
・コーキングガン
・プライマー
・マスキングテープ
・ハケ
・カッター
・ヘラ

基本的には、1万以内で全て買えて、修理工程も簡単そうに見えますが、あくまで応急処置程度に考え、雨漏りしている場合には出来るだけプロの業者に依頼しましょう。
素人の方では、雨漏りを完全に止めるのは不可能だと思ってください。

①コーキング剤

雨漏りなど、隙間を埋めたり、雨漏りしそうな箇所を埋めるために使用する材料です。
コーキング剤と言っても種類が豊富で、使用用途によって変わってきます。

②コーキングガン

コーキング剤を入れ押し出すための道具です。
コーキング剤を使用するのに必要不可欠な道具になります。

③マスキングテープ

マスキングテープは、コーキング剤が他の箇所に付着するのを防ぐのに使用します。

④カッター

カッアーは、古くなったコーキングを除去するのに使います。
家にあるようなもので大丈夫ですが、よく切れるカッターを使用した方が作業が楽です。

⑤プライマー

プライマーとは、コーキング剤と、壁などの接着面をしっかりくっ付けるための薬剤で、コーキングを長持ちさせるために使用します。

⑥ハケ

プライマーを塗るのときにハケを使います。
しっかりスキマにぬりこむために、絵の具用の筆などで十分ですので用意して置きましょう。。

⑦ヘラ

塞ぐ箇所にコーキング剤を流し込んだあと、表面を平すのに使用します。

雨漏り補修によく使われるコーキング剤

コーキング剤は色々な種類があります。
濡れていても使えるものや、塗装に向いているものなど、用途によってさまざまです。
雨漏りのコーキングでよく使われるコーキング剤をピックアップしてみました。

シリコン系のコーキング剤

シリコン系のコーキングは、比較的安価で売っているため非常に手に入りやすいコーキングです。
洗面所やキッチン、浴室など内装でよく使われます。
塗料を上乗せしたい場合には不向きのコーキングになります。

変形シリコン系のコーキング剤

変形型シリコンのコーキング剤は、サッシやタイル、モルタルに金属など、どんな場所にも使える万能コーキング剤で耐久性が高く誌名っている場所にも使えるのが特徴的です。
シリコンよりも費用が高いのと塗料の色落ちがデメリットとしてあります。

ウレタン系のコーキング剤

ウレタン系のコーキング剤は、サッシやタイルの目地に使われることが多いコーキング剤で、紫外線に弱いため塗装が前提になります。

自分でコーキング剤を使って雨漏りを補修するやり方

コーキング剤

コーキングの補修を自分で行う場合の方法を解説します。

1.まず、古いコーキング剤をカッター等で取り除きます。古いコーキング剤を残したままにすると雨漏りが止まらない場合があるので大切な作業になります。

2.古いコーキング剤を取り除いたら、雑巾などでしっかりと表面をさらに綺麗にしましょう。
少しでも残っていると新しいコーキング剤が剥がれる原因となります。

3.コーキングしたい箇所の周辺をマスキングテープで養生します。
これは、周りに余計なコーキング剤が付着するのを防ぐためです。

4.綺麗にした溝にプライマーを塗り、コーキングガンにコーキング剤をはめ、均一になるように流し込みます。
コーキング剤を流し込んだら、ハケを使い綺麗にならします。
(プライマーは、コーキング剤の接着性を高めてくれる薬剤です。)

最後に、乾く前にマスキングテープを剥がし完成です。

コーキング剤の乾燥には、約1日ほどかかりますが物によって変わる場合もあるため、購入する際は事前に確認しましょう。

自分で行うコーキング剤での雨漏り応急処置DIY方法

ベランダ雨漏り

コーキング剤を使用する前に、まずは雨漏りの原因はどこからなのかをしっかりと調べましょう。
屋根から雨漏りしていると思っていても実際はベランダであったり、外壁であったり、サッシだったりという事がよくあります。
中にはコーキング剤だけでは補修できない場合もありますので、原因が分からない場合には一度専門業者に調査を依頼しましょう。
原因の確認ができたら、修理に取り掛かりましょう!

コーキング剤を使ったDIY補修の方法

外壁 雨漏り

コーキングの補修を自分で行う場合の方法を解説します。

1.まず、古いコーキング剤をカッター等で取り除きます。古いコーキング剤を残したままにすると雨漏りが止まらない場合があるので大切な作業になります。
既存のコーキングの上からコーキング剤を被せてしまうと雨漏りが止まらなかったり、既存のコーキングが剥がれた場合に一緒に剥がれてしまい、結局2度手間になることもあります。
また、表面に汚れが残っていると、コーキング剤が上手くくっつかない場合や、剥がれる原因となりますので、コーキング剤を塗る前にはしっかりと表面をきれいに拭き取りましょう。

水洗いできる場合はブラシなどを使用して水洗いし、十分に乾燥させるのがオススメです。

2.古いコーキング剤を取り除いたら、雑巾などでしっかりと表面をさらに綺麗にしましょう。
少しでも残っていると新しいコーキング剤が剥がれる原因となります。

3.コーキングしたい箇所の周辺をマスキングテープで養生します。
これは、周りに余計なコーキング剤が付着するのを防ぐためです。

4.綺麗にした溝にプライマーを塗り、コーキングガンにコーキング剤をはめ、均一になるように流し込みます。
コーキング剤を流し込んだら、ハケを使い綺麗にならします。
(プライマーは、コーキング剤の接着性を高めてくれる薬剤です。)

最後に、乾く前にマスキングテープを剥がし完成です。

コーキング剤の乾燥には、約1日ほどかかりますが物によって変わる場合もあるため、購入する際は事前に確認しましょう。

瓦の補修でコーキング剤を使った方法

瓦には横ではなく縦にコーキング剤を塗りましょう。
瓦屋根を含め、屋根というのはは水の流れを考えて作られています。

ですので、瓦と瓦の間にスキマがあいてるからといって隙間を埋めてしまうと、水はけや逃げ道がなくなってしまい雨漏りが悪化することもあるので注意が必要です。

瓦屋根からの雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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壁穴の補修でコーキング剤を使った補修方法

まずは、コーキングを使用したい穴の入り口をできる限り出っ張りがないように平らにならします。
次に、コーキング剤を穴に流し入れます。

入れ終わったら、表面をヘラで平にし、乾燥させ終了です。
穴の中が湿っている場合には乾燥させてからコーキング で穴を塞ぎましょう。

濡れたままコーキング剤を流し入れてしまうと湿気で中が傷んでしまい、更なる雨漏りの被害が起こる場合もありますので注意が必要です。

コーキングの修理はどこに頼むの?

雨漏り調査

コーキングの打ち替えを依頼しようと思った時に、「一体誰に頼めばいいんだろう?」と手が止まった方が多いのではないでしょうか。
実はコーキングする箇所によって頼む業者が異なります。

・屋根であれば「屋根屋さん」
・外壁であれば「外壁屋さん」
中には、コーキング専門で行っている業者さんもいます。

基本的に上記の業者さんであれば、コーキングの打ち替えを請け負ってくれます。

新築した当時に施工した業者さんでも良いですが、コーキング打ち替えは施工技術によって耐用年数が大きく変化しますので、できれば自分で「コーキング打ち替え技術が高い業者さん」を探しましょう。

屋根雨漏りのお医者さんでは、全国に国家資格を持ち、全箇所を施工できる高い技術力を持った職人が多数在籍しています。

無料で調査・お見積もりを行なっていますので、まずはお気軽にご相談ください。
コーキング剤の補修のみも対応しています。
屋根雨漏りのお医者さんはこちらから

雨漏り修理業者の選び方についてはこちらの記事で解説しています↓

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コーキングの劣化による雨漏りの相談事例

ここからは実際に屋根雨漏りのお医者さんで雨漏りの調査・修理した事例を紹介いたします。

工場の屋根からの雨漏り

Q.
屋外の加工工場の屋根から雨漏りしています。直してもらえませんか?

A.
コーキングで何度か修復している箇所が見受けられますね。
まずは原因を究明してから、その後しっかりと修理いたします。

工場雨漏り

こちらの工場は鉄骨造りで屋根はスレート、その上には数多くの配管やタンクがあり、問題の雨漏り箇所では下の写真の通り、いくつもの配管やタンクが屋根を貫通していました。

工場雨漏り

配管が屋根を貫通している箇所はコーキングで何度も修復している形跡がありましたが、スレート自体のヒビ割れや振動によって再びコーキングが切れてしまっていたりと、とても手のつけようがない、手のつけ難い状態となっておりました。

工場雨漏り

よーく見ていると、工場自体の鉄骨から歪んでいるのではないかと思うような屋根の歪み、取り合い部分の鈑金板は錆びていて多数の穴があり悲惨な状態です。

工場雨漏り

工場の稼動は止めていただくことができないので、稼動の少ない時間もしくは土曜・日曜の工事を前提に、お客様とご相談の上、施工していく予定となりました。

コーキング修理だけで雨漏りを止めるのは難しかった事例

Q.
2階建ての昔ながらの金属瓦棒葺きの屋根です。
何度か他業者で雨漏り修理をしてもらっているのですが一向に止まりません。一度調査に来てもらえませんか?

コーキング雨漏り

A.
中を確認すると雨漏りしているところがいくつかあり、ボードも浮いている状態でした。

コーキング雨漏り

屋根に登って確認してみます。

コーキング雨漏り
コーキング雨漏り

屋根にのぼって確認したところ、雨漏り修理のためにあちらこちらでコーキングを行った箇所がありましたが、それでも止まっていない状況でした。

コーキング雨漏り
コーキング雨漏り

雨漏りしても仕方ないような場所もありましたし、外壁のモルタルも数か所大きなひび割れが入っていました。

コーキング雨漏り

屋根からの雨漏りは、屋根の修理だけで止まりますが、ここまでくると外壁も修理をしないと直らないと思われます。コーキング修理だけでは雨漏りは直らないの?

もちろんコーキングだけで済む場合もありますが、今回のケースは簡単なコーキングによる一時的な雨漏りの処置はできますが、根本的に直さないと解決にならないかと思います。

天井の板が落ちてきそうなので雨漏りを直して欲しいです。

Q.
天井の板が雨漏りで腐って落ちてきそうになっているので見てほしいです。

天井からの雨漏り

A.
天井のベニヤ合板が雨漏りによって剥がれており、落ちそうな状態になっていますね。まずは原因の調査を行います。

天井からの雨漏り
天井からの雨漏り

屋根はコロニアルでしたが、一見それほど雨漏りがするような状態には見えません。
しかし、細かく見るとヒビが入っていたり、棟包みの板金の釘が浮いて取れそうになっていたりしていました。

天井からの雨漏り
天井からの雨漏り

また、外壁のサイディングのコーキングにはヒビがありました。
こちらも原因の一つとなっているようです。
今回は部分的な補修のパターンと全体的な補修のパターン、2通りのご案内をさせていただいてからの修理となります。
弊社では工事を行うまでは一切料金が発生致しませんので、屋根・雨漏りの修理はもちろん、住宅のお悩みなら何でもお気軽にご相談下さい。

コーキング雨漏り まとめ

まとめ

コーキング剤は、雨漏りの補修に使用される材料の一つです。種類は多岐にわたりますが、一般的にはシリコン系やアクリル系のものが使用されます。コーキング剤の選び方については、材料に合わせたものを選ぶことが大切です。

DIYでコーキングを行う場合、必要な道具としては、コーキングガンやカッター、クロスなどが挙げられます。また、コーキング剤の使い方については、まず撤去することから始めます。古いコーキング剤を取り除いたら、新しいコーキング剤を適量塗布し、仕上げを行います。

プロに依頼する場合は、業者を探す際に、施工実績や評判を確認することが重要です。また、コーキングだけでなく、サイディングやモルタルなど、素材やカテゴリーに応じた補修方法があります。プロに依頼する際には、修理の範囲や費用など、事前に細かく相談することが大切です。

以上、雨漏りコーキングのやり方について、DIYでの方法からプロに依頼する方法まで、紹介しました。雨漏りは放置すると、大きな被害につながる可能性があるため、早めの対応が必要です。
コーキング剤は家の様々な箇所で使用されていますが、特に大切なのが外のコーキングです。

雨漏りしやすい箇所は主に以下の場所です。

・外壁材の隙間
・窓枠やサッシ、出窓周辺や外壁の境目
・換気口と外壁のつなぎ目
・外壁とベランダのつなぎ目

これらの箇所にはコーキング剤が使用されていますので、新築から5年~10年を目安に打ち替えメンテナンスを検討しましょう。

コーキング剤を打ち替える際に重要なのが、既存のコーキング剤を除去してくれる業者です。
できればサンダーなどを使用してくれる業者が望ましいです。

※既存のコーキング剤の上から重ね塗りする増し打ちは、雨漏りの原因になりますので、値段が安くても行わないようにしましょう。

雨漏りしている場合は、雨漏り専門の業者に依頼しましょう。

屋根雨漏りのお医者さんでは、雨漏り修理もメンテナンスも両方対応いたしますのでぜひお気軽にご相談下さい。

調査・見積もりは無料で行っております。

茨城県の雨漏り修理業者村田

こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん茨城県担当の村田です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格と表彰状を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。


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