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あなたの家のコーキングは寿命切れ? コーキングの寿命と必要なメンテナンス

家の大切な構造といえば、柱や屋根、基礎などを思い浮かべる方が多いと思います。
確かに柱も屋根も基礎も、大切です。
しかし、建築してから真っ先に劣化が始まって、家を雨漏りの危機に晒すのは「コーキング」です。
コーキングのメンテナンスを怠ると、屋根や外壁、部材と部材の取り合い部(境目)からの雨漏りリスクが高まり、家の柱などの重要な構造材を侵食するきっかけになります。
けど、家のどこに「コーキング」が使われているのか、そしていつ頃コーキングをメンテナンスすればいいのかは、専門家でなければわかりません。
そこで、一般的な住宅の「コーキング」が使用されている部位と、寿命、そしてメンテナンスの時期や方法についてまとめました。
コーキングの劣化がきっかけの雨漏りを防ぐためには、まず知ることが大切。これまで、コーキングのことを全く気にしていなかった方、コーキングについて知識を深めたい方は必読です。

1.コーキングって何?なんのために使われているの?

コーキングは、シーリングと言われることもありますが、簡単にいえば「隙間を塞ぐ粘土のようなもの」です。
シリコンなどでできた注入材が、大きな歯磨き粉のようなチューブに入っていて、必要な分だけ絞り出して、使います。
【シーリング材の画像】
コーキング材の主な役割は「雨水や異物の侵入防止」です。
住宅などの建物を作るとき、どうしても部材と部材の間に隙間ができてしまいます。
そのままにしておくと、建物の内部にゴミや水が入ってしまい、雨水などの侵食により重要な構造材や内壁などが腐食したり、カビが生えたりと住宅とそこに住む人間にとっては、「百害あって一利なし」です。
コーキング材は、住宅にとってはなくてはならない大切な存在なのです。

2.コーキングされている場所

一般住宅では、至る所にコーキング材が使われています。

代表的なのは、窯業系サイディングやALCボードのボードとボードの間の隙間、外壁タイルの目地や、換気扇や通気孔と壁の継ぎ目、窓と壁の継ぎ目などです。
建物の中では、キッチンと壁の間、お風呂とお風呂の壁の間などに使われています。
この中で、雨漏りに大きく影響を与えるのが、外壁の目地やボードとボードの間に使われているコーキングや、窓と壁の継ぎ目などの、外壁面コーキングです。
外壁面のコーキングが劣化すると、ヒビ割れや裂けが発生して、隙間から水が侵入して雨漏りが発生します。
外壁にあるコーキングは、建物の健康寿命を維持するためには欠かせないのです。
それに対して、屋内のコーキングは、ユニットバスに使用されているものついては、劣化を心配する必要はほぼありません。
ユニットバス内で、お風呂と壁の間に使われているコーキングが取れかかっていると不安になりますが、ユニットバスと壁の隙間から入り込んだ水分は、バスの下部から排水口に流れていくので問題ありません。
ただしキッチンや洗面所などのコーキングは要注意です。
キッチンのコーキングは、雨漏りには影響しませんが、キッチンで使っている水が、キッチンと壁の間に入り込んでしまい床や床下に漏水すると、腐食してしまいます。
ちなみに、建築業界ではコーキングもシーリングも同じ意味で使われていますので、シーリングと書いてあったら自動的にコーキングと脳内変換して大丈夫です。

3.コーキングの寿命は長くて10年、短ければ5年

外壁のコーキングが、住宅を長く維持するためには重要とお話ししましたが、外壁に使用されているコーキングの寿命は長くても10年、短いものでは5年程度です。
実際には、5年経過したらすべてのコーキングが劣化して雨水の侵入を許す訳ではありません。
ただ、5年を経過すると劣化が顕著になり、徐々にヒビや裂けなどが生じるのは事実です。
特に、窯業系サイディングの隙間に使われているコーキングは、使用箇所が多いこと、日常的に風雨にさらされていることから劣化のスピードが早いと言われています。
「新築から5年」と聞くと、まだまだどこもかしこも新しい「キレイなおうち」というイメージですが、日頃は目につかない、隙間に詰められているコーキングたちは、寿命を迎えようとしているのです。
もし、新築してから1度もコーキングのメンテナンスを行わずに10年以上が経過している方がいれば、早急に点検をして、専門業者に依頼することをおすすめします。

4.コーキングのメンテナンス方法

コーキングは寿命が短いため、他の箇所と比べると頻繁なメンテナンスが必要です。
コーキングの主なメンテナンス方法は「打ち替え」です。
既存のコーキングを全て除去して、新しいコーキング材を注入します。
外壁の隙間だけではなく、窓や換気扇の継ぎ目なども忘れずに点検してもらいましょう。
その時に重要なのは、新しくコーキングを注入するまでの手順。
コーキング打ち替えの相場は、同じ面積でも10万円未満から20万円超と幅があり、最安値から最高値までは4倍弱の差があります。
メンテナンス頻度が高いことから、1回あたりの費用は低く抑えたいのが人情ですが、コーキング工事については安さばかりを追求すると、コーキングを打ち替える前よりも状況が悪化することも考えられます。
コーキング打ち替えのために重要なのは「既存のコーキングの除去作業」ですが、値段が低いものは、既存のコーキングの除去は全くやらずに劣化したコーキングの上から、新しいコーキングを注入する「増し打ち」という工法を採用しています。
劣化コーキングの上から増し打ちしたコーキング材は、劣化コーキングが外れてまえば取れてしまいますし、劣化コーキングが割れれば一緒に割れます。これでは、コーキング打ち替えをする意味がほとんどありません。
ところが、こんな無意味な作業をする業者が全体の4割に達しているのです。
本当は既存のコーキングと下地に使用するプライマーという薬剤を、完璧に除去できれば、打ち替えたコーキング材の耐用年数も長くなるのですが、そんな業者は全体の数%にも満たないのが現状です。
かといって、無意味なコーキングの打ち替えは避けたいので、コーキング業者を選ぶときは、「コーキングの除去の方法」について質問してみましょう。そこで、撤去せずに増し打ちすると答える業者はNGです。
できれば、「カッターで目地断面のコーキング材を除去する」と答える業者を選びましょう。
最高なのはサンダーなどで、目地面のコーキング材を完全撤去してくれる業者さんです。

5.そもそもコーキングって何屋さんに頼むの?

コーキングの打ち替えを依頼しようと思った時に、「はて一体誰に頼めばいいんだろう」と手が止まった方が多いのではないでしょうか。
住宅建築には十数種類の業者さんが出入りするので、コーキングは誰が担当するのかわからないと思います。
実は、コーキングは「塗装屋さん」のお仕事です。
「外壁塗装」などと書かれている業者さんであれば、コーキングの打ち替えを請け負ってくれます。
新築した当時に施工した塗装屋さんでも良いですが、コーキング打ち替えは施工技術によって耐用年数が大きく変化しますので、できれば自分で「シーリング打ち替え技術が高い塗装屋さん」を探しましょう。

6.まとめ

コーキングは、家のあちこちに存在していますが、特に大切なのは外壁のコーキングです。
・外壁材の隙間
・窓と外壁の境目
・換気扇と外壁の継ぎ目
・外壁材や屋根の補修箇所
などなど、これらの箇所にはコーキング材が使用されていますので、新築から5年〜10年を目処に打ち替えを検討しましょう。
コーキングの打ち替えは「塗装屋さん」が担当します。
コーキング打ち替えの際に重要なのは「既存のコーキングの除去方法」。
既存コーキングを残したまま重ね塗りする「増し打ち」は雨漏りの原因になるので、お値段が安くてもしないようにしましょう。

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亀岡亮介

亀岡亮介

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2010年に屋根雨漏りのお医者さんグループを立ち上げる。2017年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

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