アパートで暮らしていると、ある日突然「天井から水が落ちてきた」「壁紙が濡れている」「窓まわりからポタポタ音がする」といった雨漏りのトラブルに直面することがあります。戸建て住宅とは異なり、アパートでは管理会社や大家さんとの関係も関わってくるため、どう対処すればよいか戸惑う方も少なくありません。
この記事では、アパートで雨漏りが起きるよくある原因や、自分でできる初期対応、管理会社とのスムーズなやりとりのポイント、修理費の負担についてなど、知っておくべき基本情報をわかりやすく解説します。住まいの安心を守るために、雨漏りの知識をしっかり備えておきましょう。
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アパートでよくある雨漏りの原因
1. 屋根や防水層の劣化
築年数の経過とともに屋根材や防水シートが傷み、最上階の天井から水が漏れることがあります。
2. ベランダの排水トラブル
防水塗装のひび割れや排水口の詰まりで水があふれ、下の階の部屋に雨漏りすることがあります。
3. 外壁や目地のひび割れ
外壁のヒビやコーキングの劣化部分から雨水が侵入し、壁を伝って室内に漏れるケースがあります。
4. 窓まわりの隙間
サッシ周辺の劣化したシーリングから、特に強風雨のときに水が入り込むことがあります。
5. 屋上の排水不良
屋上の排水口が詰まると水がたまり、弱った防水層から室内へ浸水する恐れがあります。
6. 上階の生活排水や設備不良
洗濯機やトイレの水漏れなど、上の階のトラブルが「雨漏り」として現れることもあります。
雨漏りに気づいたときの対処法
まずは雨漏り箇所を確認する
雨漏りを発見したら、まずどこから水が漏れているのかを確認しましょう。天井、壁、窓際、換気口など、どの箇所に異常があるかをチェックします。写真に残しておくと、後の管理会社とのやり取りがスムーズになります。
管理会社または大家さんにすぐ連絡
アパートでは、基本的に建物の維持管理は管理会社や大家さんの責任です。自分で勝手に修理する前に、まず連絡しましょう。「いつから、どこで、どのように雨漏りしているのか」をできるだけ詳しく伝えることが大切です。
応急処置を施す
連絡後、すぐに修理ができない場合には、自分で簡単な応急処置をして被害の拡大を防ぎます。バケツで水を受ける、濡れた場所にタオルを敷く、ブルーシートや養生テープで覆うなどして、家財や床を守りましょう。

管理会社とのやりとりで注意したいポイント
修理の範囲と負担の確認
アパートの雨漏りでは、どこまでが大家や管理会社の負担なのかがポイントになります。通常、建物構造に起因する雨漏り(屋根・外壁など)は大家側の負担ですが、入居者の過失や生活上の使い方に起因する場合は自己負担となるケースもあります。管理会社には必ず「どこまでが貸主負担か」を確認しましょう。
修理までのスケジュールを確認
雨漏りが発生した後、すぐに修理が行われるとは限りません。建物全体の調査や見積もりに時間がかかる場合もあります。仮に修理が数日~数週間後になるときは、その間の対応策や一時的な移動の可否なども聞いておくと安心です。
家財への被害についても報告する
家具や家電が雨漏りによって破損した場合、その損害についても管理会社に伝えましょう。場合によっては保険の対象となることがあります。火災保険や家財保険に加入していれば、その証書を確認しておくのもおすすめです。
雨漏りの修理にはどのくらい費用がかかる?
アパートにおける雨漏り修理費用は、建物の規模や修理箇所の範囲によって大きく異なります。以下におおよその費用感をまとめてみます(※参考価格)。
修理内容 | 費用目安(税別) |
---|---|
コーキング補修(窓枠まわり) | 約1万〜3万円 |
ベランダ防水塗装 | 約5万〜15万円 |
屋根の部分補修 | 約3万〜10万円 |
屋根全面葺き替え | 約50万〜150万円 |
内装の修復(天井や壁のクロス) | 約2万〜10万円 |
※アパートの場合は、これらの費用のうちどこまでを貸主側が負担するかを事前に確認する必要があります。

雨漏りで生活に支障があるときはどうする?
仮住まいの提案をお願いする
雨漏りの範囲が広く、生活に支障をきたす場合は、一時的に別の部屋やホテルなどを用意してもらえる可能性もあります。これは義務ではありませんが、交渉次第では応じてもらえるケースもあります。
家賃減額の交渉
雨漏りによって快適に住めない状態が続く場合、家賃の減額を交渉することも選択肢です。法律上、「使用収益に支障がある」と認められると、家賃の一部返還が認められることもあります。ただしこれは状況に応じて判断されるため、トラブルを避けるために冷静に対応しましょう。
まとめ:アパートの雨漏りは早期発見と冷静な対応がカギ
アパートで発生する雨漏りの多くは、屋根や外壁、ベランダの防水劣化、サッシ周辺の隙間、さらには上階の生活排水など、建物の老朽化や設備不良が主な原因です。特に築年数が経過している物件では、こうした劣化が進みやすく、雨の日や台風の後に被害が表面化することがあります。
雨漏りを放置すると、天井や壁のカビ・腐食だけでなく、家電や家具の故障といった二次被害にもつながります。被害に気づいたら、まずは被害箇所を確認し、早めに管理会社や大家さんに連絡を取りましょう。応急処置をしながら、専門業者による点検や修理を手配してもらうことが大切です。
生活の安心と安全を守るためにも、日頃から雨漏りのサインに注意し、早めの行動を心がけましょう。