ザラザラ外壁の魅力とメンテナンス術：種類、メリット・デメリット、塗り替え時期まで徹底解説

2024年6月9日

外壁のザラザラとした質感。独特の風合いが目を引きますよね。このザラザラとした外壁は、実は様々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。この記事では、ザラザラ外壁の種類、メリット・デメリット、そして気になるメンテナンス方法まで、専門的な知識を交えつつ、分かりやすく解説していきます。

1. ザラザラ外壁の種類：リシン、スタッコ、吹き付けタイル、それぞれの個性

ザラザラとした外壁には、主に以下の3種類があります。それぞれの特性や、どのような家に合うのか詳しく見ていきましょう。

リシン仕上げは、最も一般的なザラザラ外壁です。細かい砂や石を混ぜた塗料を吹き付けることで、独特の凹凸が生まれます。この凹凸こそがリシン仕上げの最大の特徴であり、光が当たる角度によって表情が変わるため、飽きのこない外壁と言えるでしょう。

リシン仕上げのメリットは、なんといってもコストパフォーマンスの高さ。他のザラザラ外壁と比べて価格が安く、それでいて耐久性にも優れています。そのため、コストを抑えつつ、個性的な外壁にしたいという方におすすめです。

しかし、リシン仕上げにはデメリットもあります。それは、凹凸に汚れが溜まりやすく、美観を損ねやすいということ。特に、排気ガスや雨が多い地域では、汚れが目立ちやすい傾向があります。定期的なメンテナンスで美しさを保つことが大切です。

スタッコ仕上げは、セメントモルタルに砂や石を混ぜて、コテで塗りつける仕上げです。リシン仕上げよりも凹凸が大きく、まるで職人が手作業で仕上げたような、重厚感のある質感が特徴です。

スタッコ仕上げのメリットは、その高級感。他の外壁にはない、独特の存在感を放ちます。和風、洋風、モダンなど、様々な建築スタイルに合わせることができ、特に、こだわりのあるデザイン住宅にぴったりです。

しかし、スタッコ仕上げは、リシン仕上げよりも価格が高く、施工も難しいというデメリットがあります。また、ひび割れが生じやすいという点も注意が必要です。定期的なメンテナンスを行い、ひび割れを早期に発見・補修することが大切です。

吹き付けタイルは、塗料にタイルの粒を混ぜて吹き付ける仕上げです。タイルならではの耐久性と美しさを持ち合わせており、他のザラザラ外壁よりも高級感があります。

吹き付けタイルのメリットは、その耐久性と美しさ。タイルは紫外線や雨風に強く、色あせしにくいという特徴があります。また、タイルの種類や色によって様々なデザインを楽しむことができ、高級感のある住宅に仕上げることができます。

しかし、吹き付けタイルは、他のザラザラ外壁よりも高価であるというデメリットがあります。また、タイルの粒が剥がれることがあるため、定期的な点検が必要です。

ザラザラ外壁には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

デザイン性: 他の外壁にはない、独特の凹凸が個性的な表情を生み出します。和風、洋風、モダンなど、様々な建築スタイルに合わせることができ、あなたの家をより魅力的に演出します。
耐久性: 凹凸があることで塗膜が厚くなり、紫外線や雨風による劣化に強くなります。そのため、長期間にわたって美しさを保つことができます。
遮音性: 凹凸が音を吸収し、外部からの騒音を軽減する効果があります。静かな住環境を望む方におすすめです。
防火性: リシン仕上げやスタッコ仕上げは、不燃材料であるため、防火性に優れています。火災のリスクを低減したいという方にとって、安心の選択肢となるでしょう。

汚れやすい: 凹凸に汚れが溜まりやすく、美観を損ねる原因になります。特に、リシン仕上げは汚れが目立ちやすい傾向があります。定期的なメンテナンスが必要です。
ひび割れしやすい: 塗膜が厚いため、乾燥収縮によってひび割れが生じやすいです。ひび割れを放置すると、雨水が浸入し、建物の劣化を早める原因になります。
塗り替え費用が高い: 凹凸があるため、塗り替えの際に塗料が多く必要となり、費用が高くなる傾向があります。しかし、長期的な目線で見ると、耐久性が高いため、塗り替え回数を減らせるというメリットもあります。