出窓で雨漏り!修理費用と対処方法・修理方法について紹介します

雨漏り 出窓

出窓からの雨漏りに困っていませんか?出窓には雨戸が設置できず、普通の窓に比べ雨や風などのダメージを受けやすく、雨漏りが発生しやすい箇所になります。
今回は、出窓からの雨漏りの原因や修理費用について解説します。

雨漏り修理の専門家
雨漏り修理
雨漏り修理
目次

出窓とは何か?雨漏りするの?

雨漏り 出窓

出窓とは、外から見たときにフラットではなく、壁から飛び出るような造りになっている窓のことをいいます。
外から見ても出っ張っていることがわかるため、目立つ造りになっています。
構造的には、家の中から見たとき壁よりも外に窓があることになります。
外に窓が出っ張っているため雨の影響を受けやすく、雨漏りが起こることもあります。

出窓の雨漏りの原因を探す

出窓の雨漏りはストレスの一因となりますが、それにはさまざまな原因があります。以下に、一般的に見られる原因をいくつかご紹介します。

  1. コーキングの劣化: 出窓と壁の間には通常、コーキングと呼ばれる材料で隙間が埋められています。これは防水機能を果たし、水が侵入するのを防ぎます。しかし、年月とともにこのコーキングが劣化し、防水能力を失ってしまうことがあります。これが雨漏りの一般的な原因となります。
  2. 窓のフレームの劣化または損傷: 出窓自体のフレームが劣化したり、物理的な損傷を受けたりすると、そこから雨水が侵入してしまいます。
  3. 設置時の不適切な取り付け: 出窓が元々不適切に取り付けられていると、雨漏りの原因となります。例えば、窓の周りに十分な防水措置が取られていなかったり、窓が歪んで取り付けられていたりする場合などです。
  4. 屋根や壁の損傷: また、出窓だけでなく、屋根や壁に亀裂や穴が開いていると、そこから水が侵入し、出窓を経由して室内に雨漏りすることもあります。

これらの問題を特定するためには、定期的な出窓周辺の観察とメンテナンスが重要です。さらに、雨漏りが見つかったら、その原因を特定するために詳細な調査を行うことも必要です。ただし、これらの作業は専門知識が必要となる場合があるので、自身で行うことに不安がある場合は専門の業者に依頼することを検討してください。

出窓では雨漏りや結露が起こりやすい?

雨漏り 出窓

出窓のメリットとしては、部屋が明るくなり、広く見えることや、物を置いたりするスペースを確保できることです。
しかし、デメリットとして、夏には熱気がこもりやすく、冬には冷気がこもってしまい結露の発生へと繋がってしまう点です。
また、どうしても外に出っ張っているため、つなぎ目などが劣化することで雨漏りのリスクも通常の窓に比べて高くなります。

出窓からの雨漏りの原因と修理費用

雨漏り 出窓

出窓からの雨漏りの多くは、コーキングの劣化と庇の劣化で起こることが多いです。
また、外側の雨漏り修理の他に、被害にあった内装についても修理する必要があります。
詳しく修理方法と費用を解説していきます。

出窓のコーキングの劣化による雨漏り

サッシからの雨漏りの原因

出窓からの雨漏れは、窓まわりのコーキングが劣化してるケースもあります。
出窓のコーキング打ち替えをするなら2万~4万円ぐらいはします。
2階など簡単に作業できない場所なら、専用の足場も必要になります。

コーキングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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出窓の上の換気扇や換気口

換気口

出窓の上部に換気扇や換気口がある場合、それらが雨漏りの原因になることがあります。
換気扇や換気口については、ある程度の防水対策が行われていますが、豪雨や台風などさまざまな角度から雨が吹きつける状況の場合、雨水が侵入してしまい、出窓周辺で雨漏りが発生する場合があります。

修理費用は状況によっても異なりますが、10万円以下が相場になります。

出窓の庇の劣化による雨漏り

出窓の庇が劣化して雨水が浸入してるケースもあります。
庇としての機能がいらないなら、庇ごと撤去するのもアリです。
庇を撤去するなら、10万~20万円ぐらいはします。

窓・サッシの雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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出窓の雨漏りへの対処法

出窓の雨漏りへの対処法は、建物の構造や外部環境の影響を考慮して慎重に行われる必要があります。以下に、各対処法をより詳細に掘り下げて解説します。

シーリングの定期的なメンテナンス

出窓周辺のシーリングは、外部からの雨水や湿気を遮断する役割を果たしています。しかし、時間とともに劣化してしまうことがあります。定期的な点検を行い、劣化や亀裂がないかを確認しましょう。特に気候条件の悪い地域では、頻繁な点検が必要です。必要に応じて、専門家に相談して新しいシーリングを施すことで、雨漏りを防止できます。

隙間や亀裂の補修

出窓と建物の接合部には、時間とともに隙間や亀裂が生じることがあります。これらの隙間や亀裂から雨水が侵入し、雨漏りの原因となります。適切な補修を行うためには、まず問題の箇所を確認し、適切なシーリングや補修材を用いて補修を行いましょう。補修作業は専門的な知識や技術が必要な場合もあるため、必要に応じて専門家に依頼することを検討しましょう。

フラッシングの修復

出窓周辺のフラッシングは、雨水を排水する役割を果たしています。しかし、適切な施工や劣化によってフラッシングに問題が生じることがあります。フラッシングに亀裂や劣化が見られる場合は、修復や交換を検討しましょう。適切なフラッシングを使用することで、雨漏りのリスクを軽減できます。

排水システムの清掃と修復

出窓周辺の排水システムは、雨水を効率よく排水するために重要です。定期的な清掃を行い、詰まりや問題がないかを確認しましょう。排水システムに問題がある場合は、適切な修復を行うことで雨漏りを防止できます。特に雨量の多い地域や季節には、排水システムの効率を高めるための対策が必要です。

建物全体のメンテナンス

最後に、建物全体のメンテナンスも重要です。屋根や壁面の損傷が出窓の雨漏りを引き起こす可能性があるため、定期的な点検と修復を怠らないようにしましょう。特に気候条件の悪い地域では、建物全体のメンテナンスが雨漏り防止のために不可欠です。必要に応じて、専門家による点検や修復を行い、建物をしっかりと保護しましょう。

雨漏り被害のクロス張り替え費用

自分で補修 クロス張り替え

雨漏れして壁紙がめくれてる場合は、壁紙の張り替えもあります。
壁紙を張り替えるなら、5万~7万円ぐらいはします。
下地のボードが劣化していれば、石膏ボードの張り替えも必要です。

クロスの張り替えについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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出窓から雨漏りしたときの応急処置

雨漏り サイディング

出窓から雨漏りしていたら、まずは応急処置をして室内に雨水が侵入するのを防ぎましょう。
雨漏りの場所が特定できていれば、防水テープやコーキング剤を使用する対処法があります。
また、雨漏りの原因がわからない場合でも、ビニールシートや吸水シートを設置して一時的に雨水の侵入を防ぐことができます。
ただし、あくまで応急処置なので、できるだけ早期に雨漏り箇所の修理が必要です。

原因箇所が特定できない場合

雨漏り ブルーシート

出窓から雨漏りしているけど、どの部分が原因なのかわからないという場合は、出窓に外からビニールシートを覆いかぶせましょう。シートはテープなどで固定させます。 ただし、2階などの高所では外からの作業は大変危険です。外からビニールシートをかぶせるのが難しい場合は、次にご紹介する吸水シートを設置するとよいでしょう。

また、外から雨漏りの応急処置をできない場合には、室内側に水分を吸収するシートを設置して対処する方法が良いでしょう。

原因箇所が特定できる場合

防水テープ 雨漏り

雨漏りの原因が分かっている場合、防水テープで雨漏り箇所を塞ぐ方法があります。
防水加工された粘着テープで雨漏りするすき間を塞ぎます。
最初に雨漏りしている箇所の水分を拭き取ってください。
貼り付ける部分とテープとのあいだに空気が入ってしまうと効果が薄れてしまうため、シワができないようにぴったり密着させて貼り付けましょう。

出窓の雨漏りを自分でDIY

コーキングガン

出窓と外壁の間にあるコーキングの軽い劣化やサッシの接合部分のゴムが痩せて隙間ができている場合はコーキング剤でDIYすることができます。
コーキングのやり方を解説します。

  1. 補修したい箇所や隙間部分の水分や汚れを掃除し拭き取る
  2. 補修箇所の周りにマスキングテープを貼り養生する
  3. 補修箇所にコーキング材を塗ります。
  4. ヘラを使ってコーキングを平らに慣らします。
  5. コーキング剤が乾く前にマスキングテープをはがします。
  6. コーキングが乾燥するまで待ちます。約1日ほど乾かしましょう。

リフォームを検討する – 出窓の雨漏り問題の根本的な解決

頻繁に出窓から雨漏りが発生する場合、一時的な修理ではなくより根本的な解決策を考える時期かもしれません。特に古い家の場合、出窓の設計や材料が時間とともに劣化し、これらが雨漏りの原因になることがあります。

リフォームのメリット

出窓のリフォームは、家全体の価値を高めるだけでなく、構造上の問題を修正し雨漏りを根本的に解決することが可能です。リフォームによって新しい材料や技術を導入し、雨水が家の内部に侵入する可能性を最小限に抑えることができます。さらに、エネルギー効率を改善し、結露の発生を防ぐなど、生活の快適性を高める効果も期待できます。

 リフォームのプロセス

出窓のリフォームは大きなプロジェクトですので、専門家に依頼することを強く推奨します。まずは信頼できるリフォーム業者に相談し、問題の原因を正確に診断してもらいましょう。その上で、最適なリフォーム計画を立て、予算を決定します。プロジェクトが始まったら、定期的な進捗報告を受け取ることで、工事が予定通り進行していることを確認します。

リフォームは一時的な不便を伴いますが、長期的に見れば出窓の雨漏り問題を根本的に解決し、家全体の耐久性と価値を向上させる最善の手段であると言えます。

出窓の形の種類

雨漏り 出窓

出窓の形にも種類があります。
大きく分けて6種類あります。
それぞれ解説していきます。

・角型出窓
張り出し部分が四角形のスタンダードな形の出窓です。
和室と洋室のどちらにも合う形になります。

・台形出窓
張り出し部分が台形の出窓で設置した後でもなじみやすい形になります。

・三角出窓
三角形に張りだしている縦に長い出窓で、廊下やトイレなどスペースを取れない場所に設置することが多いです。

・弓型出窓
半円型の曲線に出ている出窓で、豪華な雰囲気におすすめでデザイン性があります。

・トップライト出窓 出窓の屋根部分がガラスになっている出窓で、上からも採光できるので日当たりを良くしたい部屋に最適です。

・ハーフ出窓
張り出し部分を半分の奥行にしている出窓で、 見た目がすっきりとしていて開閉しやすいのが特徴です。

出窓を採用する理由

出窓(ベイウィンドウ)を採用する理由は、デザイン、機能性、および空間利用の観点から多岐にわたります。
以下に出窓を採用する主な利点を説明します。

1. 追加の自然光

出窓は一般的に窓が多く、広い方向に開かれているため、通常の窓よりも多くの自然光を室内に取り込むことができます。これにより、室内が明るく感じられ、昼間の照明の必要性が減少し、エネルギー効率が向上します。

2. 拡張された視野

出窓は突き出た構造のため、室内からの視野が広がります。これにより、外の景色をより広範囲に楽しむことができ、部屋に開放感とつながりをもたらします。

3. 追加の座席や収納スペース

出窓の下部や周囲には通常、ベンチシートや収納スペースが設けられます。これにより、限られたスペースを有効活用しながら、追加の座席や隠れた収納場所を提供できます。これは、特にスペースが限られている住宅にとって非常に価値があります。

4. 空間の美化

出窓は、そのユニークなデザインと外観により、建物の外観を大きく向上させることができます。内部では、出窓が空間の特徴的な焦点となり、居心地の良い読書スペースや植物を置くための明るい場所など、特別な用途で利用されることがよくあります。

5. 物件価値の向上

デザインが魅力的で機能的な出窓は、家全体の魅力を高め、不動産の市場価値を向上させる可能性があります。特に景色が良い地域やデザインに敏感な市場では、出窓が重要な販売ポイントになることがあります。

6. カスタマイズの自由度

出窓は、サイズ、形状、スタイルにおいて多様なカスタマイズが可能です。これにより、住宅の既存のデザインや所有者の個性に合わせて、独自のタッチを加えることができます。

出窓を採用することで、室内の機能性と美観を向上させるとともに、居住空間の質を高める多くの利点があります。これらの理由から、多くの建築家や家主が出窓の設置を選択しています。

雨漏りの相談先についてのまとめ

雨漏りのまとめ

出窓からの雨漏りの原因は、コーキングの劣化や庇の劣化などによって起こる場合が多いです。
修理費用も10万円以下になる場合が多く、高額なる場合は全交換が必要になる場合くらいです。

雨漏り修理の業者探しのことなら、「屋根雨漏りのお医者さん」までお問い合わせください。弊社には雨漏り修理のプロが多く加盟しております。お客様が安心して修理を任せられるプロをすぐにご紹介します。

「雨漏り修理に関する相談をしたい」という方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください

栃木県の雨漏り修理の臼井進

こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。


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