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【2020年版】瓦屋根のメリットとデメリット 種類特徴価格を解説

知識・ノウハウ この記事は約 12 分で読めます。

リフォームや屋根のメンテナンスをする際、どんな瓦を選んだらいいのか分からず悩んでいませんか?
瓦は種類によって耐用年数、金額、デザインが異なりメリットデメリットも全く違ってきます。屋根は家の耐久性や耐震性に大きく関わっている為、自分の状況に適合した屋根を慎重に選択する必要があります。

この記事では瓦屋根のメリットデメリットから種類、特徴、耐用年数、金額をわかりやすく解説致します。この記事を読んで後悔の無い屋根リフォームを出来るよう参考にしていただけたら幸いです。

この記事の目次

まずは瓦の種類と格瓦毎のメリットデメリット、特徴を解説して行きます。

 瓦の種類と特徴について

粘土瓦

【特徴】

日本で最も有名な瓦で、日本の雰囲気を感じれることから外国人に人気の観光スポットでもよく見られます。その名の通り粘土を焼いて作られている瓦です。

【メリット】

粘土瓦の凄い所はその耐久性、耐用年数は50年から100年とも言われていて、再塗装等のメンテナンスを基本的に必要としません。(定期的な点検は必要)
・耐火性・防音性・耐水性が抜群で汚れにも強く美しい外観を長年維持します。雨漏りもしにくく、雨が多い日本には適していると考えられます。

瓦屋根はよく雨漏りしないノーメンテナンス屋根と勘違いされていますが瓦屋根も雨漏りします。詳しくはこちらをご覧ください→瓦屋根の雨漏りの原因と構造を徹底解説

【デメリット】

デメリットは2点あります。
粘土瓦は屋根の中でも初期費用が高いことです。
もう一つは耐震性、粘土瓦は重量が重く屋根にかかる負担が大きいです、家全体にかかる重量が大きいということは耐震性にはやや心配があります。現在日本では地震による被害が多いことから耐震性を重視する人は増加しています。

粘土瓦は大きく分けて釉薬瓦(ゆうやくがわら)と無釉薬瓦(むゆうやくがわら)の2つの種類があります。釉薬瓦と無釉薬瓦の違いは名の通り釉薬の塗布の有無です。どのような違いがあるのかを詳しく説明します。

釉薬瓦

釉薬を瓦の形にした粘土に塗布する事によって瓦のツヤを出し、防水性を高めます。グラスやお皿等の陶器物も同じ要領で「陶器瓦」とも呼ばれています。
釉薬を使用する事で瓦のカラーバリエーションも広く様々な外観の建物の屋根に使用する事が出来ます。

無釉薬瓦(いぶし瓦・素焼き瓦等)

無釉瓦とは、釉薬を使用せず焼き上げた瓦の事で粘土その物の色合いを生かした美しい見た目が印象的。 「いぶし瓦」「素焼瓦」「煉込瓦」「窯変瓦」等があり焼き方の違いによって名前が変わるイメージです。

釉薬を塗ってないからと言って耐水性が劣っている訳ではないです。例えばいぶし瓦ですと焼成の際に作られた炭素膜により防水性を上げています。焼き方毎にしっかり工夫が施されています。

※左 いぶし瓦   右 素焼き瓦

屋根雨漏りドクター
屋根雨漏りドクター大塚万聡
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建物の外観に合った方を選ぶ人も多いですが、無釉薬瓦の平均耐用年数は40~60年と言われているのに対して釉薬瓦は50~100年と言われています。釉薬瓦は再塗装も基本的に必要としない為、利便性を取る方は釉薬瓦の方が採用率が高い印象です!

粘土瓦の寿命と施工価格

釉薬瓦と無釉薬瓦の代表的な二つの大まかな目安です。
メンテナンスまでの期間は長いですが定期的に屋根の検査をしておくことで屋根の寿命を最大限延ばすことが出来ます。

セメント瓦

【特徴】

セメントと水を混ぜ、既存の型に入れて形成し塗装を施した瓦です。
こ一世代前に日本で普及率が高かった屋根で今現在ではほとんど使用されなくなりました。

【メリット】

焼き物ではなくセメントで自由な形に出来る上に塗装も好みの色に出来る為、成形の精度が高くカラーバリエーションも豊富で外壁の色に合わせやすいです。

【デメリット】

セメント瓦は紫外線・風雨・温度変化の影響による経年劣化によって表面の塗装が剥げていく為定期的にメンテナンスが必須です。
メンテナンスをせず放置しておくと色褪せ家の外観が悪くなり、塗装による防水効果も切れ雨漏りを起こりやすくなります。
更に劣化していくと少しの衝撃で割れるくらい脆いです。

コンクリート瓦(モニエル瓦)

【特徴】

コンクリートとはセメントに砂利を混ぜて固めたものでコンクリート瓦はその名の通り、コンクリートを原料として成型された瓦のことをいいます。

【メリット】
色やデザインが豊富で個性的な屋根にしやすく、コンクリートで形成されているため、粘土瓦よりも寸法の狂いが少ないため、施工が容易です。

【デメリット】

セメントで形成されている為衝撃に弱く、ヒビ割れが入ったら瓦を部分的に交換するメンテナンスが必要です。セメントには防水機能も無い為、塗装を定期的に行い防水機能を維持しないと瓦に水分が染み込み、瓦が劣化しやすくなり、雨漏りもしやすくなります。

一番の難点は現在はあまり普及されていない為、新しい瓦の調達が難しい所です。

セメント瓦 モニエル瓦の寿命と施工価格

今主流の他の屋根材のご紹介

コロニアル屋根

【特徴】
厚さ 5㎜前後の薄く平らなセメントで作られた屋根材
「コロニアル」や「スレート屋根」とも呼ばれ、現在では日本の屋根材での普及率は最も高いです。
「コロニアル」とはケイミュー社が製造しているカラーベストの個々の商品名で人気の高さからスレート屋根の一般名称として使われるようになりました。

【メリット】
重量が瓦屋根よりも半分以下と軽く、家にかかる負担が少ない為耐震性が良く震災後に採用率が高くなった屋根です。屋根の構造がシンプルな為、修理費用が安価です。
屋根材の中でもカラーバリエーションが特に豊富で好みの色を選択することが出来ます。

【デメリット】
薄く軽い為、屋根自体の耐久性がとても低く割れやすいということです。
経年劣化により見栄えが悪くなる為、再塗装が必要です、放置しておくと苔、藻、カビ等が発生します。

コロニアル屋根について更に詳しく知りたい方はこちらをご覧ください→【2020年版】コロニアル屋根の特徴や寿命を徹底解説

金属屋根 ガルバリウム鋼板

【特徴】

金属製の屋根と言えばガルバリウム鋼板を指します。
屋根材の中でも総合力が高いことからリフォームで多く採用されるようになりました。

【メリット】
金属瓦の重さは粘土瓦の1/10程度と軽量でお家にかかる負担も少ない為、耐震性に最も優れている屋根と言ってもいいでしょう。
耐久性も25年~35年と高く、金属なのに錆びにくい性質でてきている為、メンテナンス性にも非常に長けています。更に熱の反射率が高い為、室内の温度を抑え、夏は涼しく快適に暮らせる事も人気の理由の一つです。高いデザイン性能から一部の層に人気がある屋根材です。

【デメリット】

一番大きなデメリットは初期費用やメンテナンス費用の高さです、メンテナンスフリーと言っている業者がいますが、定期メンテナンスは必要ですし錆びにくいだけで錆びます。海が近い地域に住んでる方は特に注意が必要になる屋根材です。

 

コロニアル屋根とガルバリウム鋼板の寿命と施工価格

瓦屋根のメリットデメリット

・瓦屋根のメリット

瓦屋根のメリットは「高い耐久性」と「外観の良さ」そして「遮音性」です。
瓦は高温で粘土を焼いて作られたものなので、タイルと同様に瓦自体の耐用年数は50年以上です。
瓦以外の部材のメンテナンスを定期的に行っていれば、新しく、瓦を葺き替える必要はありません。
防水シートを張り替えても瓦は再利用できます。
また、昨今は洋風住宅にぴったりの洋瓦や平瓦など、「ザ・和風の家」ではなく、洗練されたデザインの瓦が多数販売されていますので、高級感あふれる外観になります。
特に、デザインにこだわって建てられた洋風住宅を中心に、現在でも瓦は多用されています。

最後に、一番強調したいメリットは「遮音性」です。
屋根と2階(平屋の場合は1階)の間に「小屋裏」が設けられている場合は、どの屋根材でも「雨音」は気になりませんが、小屋裏がない作りの場合、強めの雨が降ると家の中にいても激しい雨音が耳につくことがあります。
特にガルバリウム鋼板の屋根はゲリラ豪雨の際は「テレビの音が聞こえにくくなるほど」の雨音がする、という声もちらほら聞こえてきます。
その点、瓦屋根は遮音性に優れていることから、さほど雨音は気になりません。
小屋裏がない「あらわし」の場合は、瓦屋根を選ぶとより快適に暮らせますので、検討してみましょう。

・瓦屋根のデメリット

瓦屋根のデメリットは「価格」と「重さ」です。
瓦自体が他の屋根材より高額な上に、施工に手間がかかることから材料費施工費込みで、スレート屋根の1.5倍から2倍ほどかかります。
新築の際のコストを少しでもカットしたい場合、瓦屋根は真っ先に仕分けされてしまいます。
ただし、新築の際に一度まとまった金額を支払えばその後は「屋根材」のメンテナンス費用はほとんどかかりません。
防水シートなどにかかるメンテナンス費用は他の屋根材と変わりませんので、初期費用は高いけどメンテナンス費用が安いともいえます。
もう1つのデメリットは「重量」です。
和瓦は陶器なので他の屋根材よりも重く、耐震性が低くなっています。
阪神淡路大震災で、瓦屋根の日本家屋が多く倒壊したことから「瓦屋根は地震に弱い」という認識が広まりました。
とは言っても、現在新築している建物については施工がしっかりしていれば、屋根の重みのせいで倒壊する心配はありません。
数十年前に建築された住宅については、瓦の重みで地震の際に倒壊するなどの被害が出る恐れがありますので、注意が必要です。

屋根別 施工価格と寿命 まとめ

日本の住宅で主流な屋根瓦の施工価格や耐用年数は以下の表の通りです。
一般的な戸建ての屋根面積は、70~120㎡と言われています。
瓦の種類 施工価格(㎡) 耐用年数
釉薬瓦 6000~15000円 50~100年
いぶし瓦 9000~13000円 30~50年
素焼き瓦 6000~8000円 40~50年
セメント瓦 5000~10000円 30~40年
コロニアル屋根 5000~7000円 10年毎
ガルバリウム鋼板 7000~13000円 25~35年
瓦の種類 施工価格(㎡) 耐用年数
釉薬瓦 6000~15000円 50~100年
いぶし瓦 9000~13000円 30~50年
素焼き瓦 6000~8000円 40~50年
セメント瓦 5000~10000円 30~40年
コロニアル屋根 5000~7000円 10年毎
ガルバリウム鋼板 7000~13000円 25~35年
※セメント瓦は10年を目安に再塗装が必要
1㎡あたりの瓦の値段の上限と下限の差が大きく施工会社がどの程度の質の瓦を使用するかによって値段が大きく変わる可能性があるので注意しましょう。劣化状況やリフォーム前の屋根材によっても値段が変わります。

あなたに合った屋根材を選ぶ方法

タイプ別に屋根材の詳細をご紹介、あなたの目的に合った屋根材が分かります。
屋根毎のメリットデメリットを比較し自分の環境に適合した屋根材を選択しましょう!

まずはあなたが屋根材の性能で何を重視するのかが大事です。

・初期費用をなるべく抑えたい
・耐用年数やメンテナンス性を重視したい
・家のデザインを重視したい
・耐震性を重視したい

屋根材には100点の屋根は存在しません。
値段は高いけど耐震性が無かったり、逆に安いのに耐震性があったり、それぞれの屋根材には得意分野、苦手分野があります。ですので何が一番か優先順位をつけることが大切です。

例えば初期費用を抑えたいだけであればスレート屋根を選ぶべきですし、耐用年数、メンテナンス性を重視するのであれば瓦屋根です。いや、金額高くても耐震性もあってメンテナンスも無く楽な方が良い!という方はガルバリウム鋼板がオススメです。

瓦屋根のリフォーム業者の選び方

屋根のリフォーム、雨漏り修理の際に最も大事なのは屋根材もそうですが、修理業者です。

屋根業界には悪徳業者も多く、適当な施工をされ多額の請求をされるような被害者の声がインターネット上に多数アップされています。
必要のない工事も今すぐしないとあなたの家が危ないと騙し料金を上乗せしたりしてきます。屋根の工事は決して安い買い物では無い為、こういった被害を受けない様に気をつけましょう。

 

一級建築板金技能士 柴原が修理業者の選び方を解説

一級建築板金技能士
柴原が修理業者の選び方を解説

他にもこちらで動画や文章で修理業者の選び方について徹底解説しているので参考にしていただければ幸いです。11人のプロが教える修理業者の選び方

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まとめ 後悔しない屋根リフォームを

屋根のリフォームは人生で何度も行うようなリフォームではありませんし金額も高いです。

それぞれの瓦の特徴、メリットデメリットを理解し自分の状況にマッチした屋根を選択しましょう。

屋根の施工が悪いと雨漏りが発生しお家の資産価値を下げることに繋がります。業者選びも慎重に行い納得の行く後悔しないリフォームを行いましょう。

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担当者紹介 担当者一覧

大塚万聡

大塚万聡

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2020年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

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