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瓦屋根は雨漏りしにくいノーメンテナンス屋根? 瓦屋根のメリットデメリット

今はスレート屋根やガルバリウム鋼板の屋根が圧倒的多数となり、昔ながらの「瓦屋根」の新築は少なくなりました。
しかし、屋根材を解説するサイトを見ると「ノーメンテナンスで50年以上大丈夫」と書いてあるものばかりがヒットします。
それって本当なの?って疑いたくなりますよね。
そこで、瓦屋根と雨漏りの関係やメンテナンス、そしてメリットデメリットまで、瓦屋根についての全てをまとめました。
瓦屋根について詳しく知りたい方は必見です。

1.瓦屋根は雨漏りしにくいは半分本当で半分嘘。雨漏りの原因は屋根材だけではない

瓦屋根は、雨漏りを起こしにくいと言われることがありますが、それは半分は本当ですが、半分は間違い。
確かに瓦は耐久性に優れていて、雨水を通すことはない優れた素材です。
しかし、雨漏りを防いでいるのは屋根材ではなく、屋根の下の防水シートや、「雨仕舞」と呼ばれる雨水を建物に侵入させないための「テクニック」です。
だからいくら瓦が優秀な素材でも「防水シート」の施工が悪かったり、雨仕舞を失敗したりしていると、雨漏りは発生します。
よくあるのが「防水シートのズレ」や「軒先の施工手順のミス」です。
全ての施工が完璧であったとしても、瓦の下の防水シートに寿命が訪れれば雨漏りは発生します。
防水シートの耐用年数は長いものでも20年、短い物は13年です。
耐用年数を過ぎたからと言ってすぐに雨漏が発生する訳ではありませんが「いつ雨漏りしてもおかしくない状態」であることは間違いありません。
だから、いくら瓦自体が50年以上使用できる優れた屋根材でも、50年以上雨漏りをしない訳ではないのです。

2.瓦屋根はノーメンテナンスではありません。どんな屋根でも定期メンテナンスは必須

先ほどお話したように、瓦自体は優秀な素材ですが、防水シートなどの「瓦以外の部材」は日々劣化しています。
だから、メンテナンスをせずに放置しておくと20年足らずで雨漏りをする可能性があります。
瓦屋根の家で雨漏りが発生する可能性があるのはこちらです。
・瓦の破損の際に防水シートが破損
・防水シートの劣化
・雨どいの詰まり
・雨仕舞の破損
・棟の破損
これらを予防するためには、定期メンテナンスが欠かせません。
メンテナンスは新築から10年後に1度行いその後は5年に1度は専門家に点検を依頼しましょう。
近隣の家の瓦が飛ぶような強風が吹いた時や、台風が多く通過する地域では台風通過後に外観をチェックして、異変があれば早めに点検を依頼することをおすすめします。
雨樋のつまりは、業者に頼むのではなく自分で1シーズンに1回はチェックしておいてください。
雨樋が詰まると雨水が逆流して、軒先から建物内に雨水が侵入するリスクが急上昇します。
瓦自体はメンテナンスは必要ありませんが、瓦は屋根を構成する一部に過ぎませんので、瓦を過信せずに定期メンテナンスを欠かさないようにしましょう。

3.瓦屋根のメリットデメリット

「瓦屋根はノーメンテナンスで50年」と思っていた方にとっては、瓦屋根にもメンテナンスが必要という事実はショックだったかもしれませんが、それ以外にも瓦屋根のメリットはあります。
ここでは、公平な視点でメリットデメリットをご紹介しますので、屋根材を選ぶときの参考にしてください。

・瓦屋根のメリット

瓦屋根のメリットは「高い耐久性」と「外観の良さ」そして「遮音性」です。
瓦は高温で粘土を焼いて作られたものなので、タイルと同様に瓦自体の耐用年数は50年以上です。
瓦以外の部材のメンテナンスを定期的に行っていれば、新しく、瓦を葺き替える必要はありません。
防水シートを張り替えても瓦は再利用できます。
また、昨今は洋風住宅にぴったりの洋瓦や平瓦など、「ザ・和風の家」ではなく、洗練されたデザインの瓦が多数販売されていますので、高級感あふれる外観になります。
特に、デザインにこだわって建てられた洋風住宅を中心に、現在でも瓦は多用されています。

最後に、一番強調したいメリットは「遮音性」です。
屋根と2階(平屋の場合は1階)の間に「小屋裏」が設けられている場合は、どの屋根材でも「雨音」は気になりませんが、小屋裏がない作りの場合、強めの雨が降ると家の中にいても激しい雨音が耳につくことがあります。
特にガルバリウム鋼板の屋根はゲリラ豪雨の際は「テレビの音が聞こえにくくなるほど」の雨音がする、という声もちらほら聞こえてきます。
その点、瓦屋根は遮音性に優れていることから、さほど雨音は気になりません。
小屋裏がない「あらわし」の場合は、瓦屋根を選ぶとより快適に暮らせますので、検討してみましょう。

・瓦屋根のデメリット

瓦屋根のデメリットは「価格」と「重さ」です。
瓦自体が他の屋根材より高額な上に、施工に手間がかかることから材料費施工費込みで、スレート屋根の1.5倍から2倍ほどかかります。
新築の際のコストを少しでもカットしたい場合、瓦屋根は真っ先に仕分けされてしまいます。
ただし、新築の際に一度まとまった金額を支払えばその後は「屋根材」のメンテナンス費用はほとんどかかりません。
防水シートなどにかかるメンテナンス費用は他の屋根材と変わりませんので、初期費用は高いけどメンテナンス費用が安いともいえます。
もう1つのデメリットは「重量」です。
和瓦は陶器なので他の屋根材よりも重く、耐震性が低くなっています。
阪神淡路大震災で、瓦屋根の日本家屋が多く倒壊したことから「瓦屋根は地震に弱い」という認識が広まりました。
とは言っても、現在新築している建物については施工がしっかりしていれば、屋根の重みのせいで倒壊する心配はありません。
数十年前に建築された住宅については、瓦の重みで地震の際に倒壊するなどの被害が出る恐れがありますので、注意が必要です。

まとめ

瓦は耐久性が高く外観も美しい、優れた屋根材です。
しかし、瓦自体の耐久性が高くても瓦以外の部材の寿命は早ければ10年強で訪れますので、定期メンテナンスが欠かせません。
瓦の耐用年数は50年から100年とも言われていますが、瓦の下にある「防水シート」がダメになった場合は、20年足らずで雨漏りが発生することも珍しくありません。
「我が家は瓦屋根だから大丈夫」とタカをくくらずに、新築後10年経過したら専門業者に点検をしてもらいましょう。
10年以内でも、屋根瓦が飛ぶような強風が吹き屋根の様子に違和感を覚えたら、早めに業者に依頼してください。

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亀岡亮介

亀岡亮介

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2010年に屋根雨漏りのお医者さんグループを立ち上げる。2017年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

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