1. TOP
  2. 知識・ノウハウ
  3. うちのコロニアル屋根はいつまで大丈夫?コロニアル屋根の寿命とメンテナンス

うちのコロニアル屋根はいつまで大丈夫?コロニアル屋根の寿命とメンテナンス

「コロニアル屋根、素敵だから導入したけどちょっと見た目が劣化してるんですけど」
という声をよく耳にします。
コロニアル屋根は施工が瓦屋根よりも簡単で、材料費、施工費用も安いことから多くの家で導入されています。
しかし、瓦屋根と比較すると色あせなどの劣化が目に見えてわかりやすいため、多くの人が耐久性などに不安を持ってしまいます。
特に築年数が20年以上経過すると、色あせやコケなど、多くの外観上の劣化が目につきます。
そこで、コロニアル屋根の耐久性やメンテナンスのタイミングなど、コロニアル屋根のすべてをまとめました。
自宅のコロニアル屋根が心配な方は必見です。

1.コロニアル屋根ってなに?色んな種類があるの?

「コロニアル屋根」と聞くとこんな屋根を想像すると思います。

洋風の家にぴったりのデザインなので、「うちの屋根はこれだ!」っていう方が多いのではないでしょうか。
実はこの「コロニアル屋根」という名称は、固有名詞です。
ケイミューという外壁や屋根材の大手メーカーが販売している屋根材の名前なのです
本当は、コロニアル屋根は「スレート屋根」という種類の屋根材の1種。
この他にも「カラーベスト屋根」と呼ばれることもあります。
「コロニアル屋根」と呼んでいながら実は、ケイミュー以外のメーカーのスレート屋根かもしれないのです。
ではどんな種類のスレート屋根があるのか確認してみましょう。

・化粧スレート

主原料にセメントと繊維材料を使った薄さ約5mmの屋根材です。
コロニアルやカラーベストはこちらの化粧スレートに分類されます。
【化粧スレートの写真】
薄くて軽いので、地震に強く施工も簡単なので多くの住宅で使われています。
石綿系スレート、無石綿系スレート、そしてセメント系スレートの3種類が多く使用されます。
石綿系スレートとは、肺がんの原因になると言われているアスベストが主原料の屋根材です。
2004年までは、多くのスレート屋根にアスベストが使用されていました。
今ではアスベストが配合されている石綿系スレート屋根は一切販売されていません。
2004年以全に施工されているスレート屋根の場合、原材料に「アスベスト」が使用されているので、葺き替える場合は、飛散防止処理をしなければならないので追加費用が発生します。
無石綿系スレートとは、石綿を利用せずにパルプやビニロンなどの素材を使用した屋根材です。
今ではほとんどが無石綿系スレートです。
セメント系スレートとは、メイン材料がセメントのスレート屋根です。
セメントに着色をしているので、新築時に様々な色が選べると人気を集めました。
ただし、着色なので年数が経過すると色が褪せてきます。

・天然スレート

天然スレートとは天然鉱物玄昌石を薄い板状に加工したものです。
【天然スレートの画像】
ヨーロッパで古くから屋根材に使用されています。
美しい外観で経年変化を楽しめる優れた素材ですが、価格が高い上に重量が重く施工が難しいため、地震が多い日本ではほとんど使用されることはありません。

2.スレート屋根の耐久年数

スレート屋根の「屋根材」の耐久年数は、種類によって異なりますが多くが20年から30年です。
築30年経過している住宅の場合、ほぼ「寿命が尽きた」状態だと思って下さい。
ただし、築10年前後で塗装などのメンテナンスを行っている場合は少しだけ寿命が延びます。
ただし、ノーメンテナンスで築20年以上経過したスレート屋根の場合は、塗装をしても塗装の効果によって屋根の寿命が延びるとは言い切れません。
そして、屋根材の耐久年数よりももっと重要なのが「防水シート」の耐久年数です。
実はスレート屋根や瓦といった屋根材はある程度雨水の侵入を防いでいるものの、すべてをシャットアウトしている訳ではありません。
新築の状態でも、風雨が強ければ屋根材の下に雨水は侵入しています。
建物内への雨水の侵入を防いでくれているのは、屋根材ではなく「防水シート」という水を通さないシートなのです。
アスファルトルーフィングやルーフィングと呼ばれることもあります。
これらの防水シートの耐久年数は実は長くても20年。
短いものだと13年で寿命を迎えます。
つまり、いくらスレート屋根のメンテナンスをして寿命を延ばしても、先に防水シートの寿命が来てしまうため、「見た目はキレイなのに雨漏りしている」という状態になりかねないのです。

3.結局我が家のスレート屋根はどうしたらよいの?

先ほどお話した通り、スレート屋根の寿命は2,30年ですが、防水シートの寿命は20年なので、スレート屋根の外観だけで「葺き替えの必要性」は判断できません。
見た目は、色が薄くなってコケだらけになった残念な屋根でも、その下の防水シートが健在であれば、わざわざ葺き直す必要はないのです。
逆に、メンテナンスをしっかりしてキレイな外観のスレート屋根でも、築20年を経過したら防水シートの寿命が訪れ雨漏りする可能性はあります。
つまり「スレート屋根は築20年経過したら点検を受けること」が必要なのです。
屋根修理業者に実際に屋根材と屋根材の下の防水シートを点検してもらい、劣化の度合いを確認してもらいましょう。
「防水シートはまだまだ大丈夫」とお墨付きをもらえればオッケーですし、そろそろ寿命ですと言われれば防水シートの交換が必要になります。
スレート屋根自体は、割れが発生していればその部分だけ補修することも可能です。
築10年程度の場合は、スレート屋根の状態を確認してもらい、塗装の必要性の有無を判断してもらいましょう。
この際に重要なのは「点検業者」です。
屋根業界は、良心的で専門知識を持っている職人さんもいれば、組織的に無駄な修理をすすめる悪徳業者さんもいます。
悪徳業者さんに無駄な修理をされないように、自分で信頼できる業者さんを探しましょう。

4.まとめ

コロニアル屋根に代表されるスレート屋根は、セメントを主原料に作られているものは、外観が徐々に劣化していくので、耐久性に不安を抱えている方が少なくありません。
スレート屋根の寿命は20年から30年なので、築20年を経過したあたりで多くのスレート屋根の耐久寿命が尽きてしまいます。
しかし、家の雨漏りを防いでいるのはスレート屋根や瓦などの屋根材ではなく、アスファルトルーフィングやルーフィングと言われる、防水シートです。
防水シートの寿命は20年前後で尽きてしまうので、いくらスレート屋根の耐久性をあげても、防水シートの劣化により雨漏りが発生する可能性が高まるのです。
だから、自宅のスレート屋根の外観が著しく劣化している場合でも、築20年を経過していなければ雨漏りのリスクは少ないと考えてください。
逆に、スレート屋根があまり劣化していなくても築20年を経過したら、雨漏りリスクは高くなっていることを頭に入れておきましょう。
車に車検があるように、実は家にも定期メンテナンスは欠かせません。
そして、屋根材や防水シートの耐久年数は想像以上に短いので、築20年を経過したら一度屋根修理業者に点検を依頼することをおすすめします。
その場合は、口コミなどで「信頼できる業者」を探してください。

\ SNSでシェアしよう! /

雨漏り修理WEB|雨漏り修理のプロ80人からのアドバイスの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

雨漏り修理WEB|雨漏り修理のプロ80人からのアドバイスの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

亀岡亮介

亀岡亮介

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2010年に屋根雨漏りのお医者さんグループを立ち上げる。2017年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

この人が書いた記事  記事一覧

  • 意外と多いベランダ雨漏り。ベランダは10年ごとに点検とメンテナンスを!

  • 築浅でも注意! 天窓(トップライト)からの雨漏りの危険性と対策

  • 築浅住宅でも雨漏りの危険はあります。雨漏りの原因とフルまとめ

  • 瓦屋根は雨漏りしにくいノーメンテナンス屋根? 瓦屋根のメリットデメリット

関連記事

  • 築浅でも注意! 天窓(トップライト)からの雨漏りの危険性と対策

  • 雨漏り修理を自分でやろうと考えているあなたへ

  • 瓦屋根の雨漏りの原因は瓦じゃない? 意外と知らない瓦屋根の構造と雨漏りの原因とは

  • 雨漏りが再発したらやるべきことはただ1つ。腕の良い雨漏り修理屋やさんを見つけてください

  • もしかして、あなたの家も雨漏り寸前かも? 雨漏予防のための3つのメンテナンス

  • 一緒にできるの?部屋のリフォームと屋根修理! 同時並行のメリットデメリットとは