雨漏りに気づいた場合、業者に連絡する方はたくさんいるかと思いますが、修繕内容までは分からない方がほとんどだと思います。
雨漏りの原因箇所が同じであっても修繕の内容によって工事方法や工事費用はだいぶ変わってしまうため、先が見えない不安があると思います。
また、雨漏り修理を依頼する際、修理にどのくらい時間がかかるのか気になりますよね?
かかる時間によっては、予定があったりすると日程の調整が難しかったりするため、予め大体の修理期間・時間を知っておくことはスケージュール管理をするための目安になります。
今回は、そんな雨漏り修理の工事内容と工事にかかる期間について解説していきます。
雨漏り工事と流れについて
雨漏り工事は、建物が直面する問題の中でも特に重要なものの一つです。
この工事は単に雨水が内部に侵入するのを防ぐだけでなく、建物の構造的な健全性を保持し、さまざまな水関連の問題を未然に防ぐために不可欠です。
以下では、雨漏り工事のプロセスについて詳しく解説します。
- 原因の特定と評価: 雨漏りの最も一般的な原因には、屋根の損傷、排水系統の不具合、壁のひび割れなどがあります。専門の技術者がこれらの問題を特定するために、詳細な建物診断を行います。この段階で使用される技術には、赤外線カメラによる熱画像撮影や、特殊な水漏れ探知器が含まれることもあります。こうした機器を用いることで、目に見えない裂け目や亀裂も発見することが可能です。
- 修復計画の立案と準備: 原因が明らかになれば、その問題を解決するための計画が立てられます。この計画には、必要な材料の選定、作業に必要な人員の手配、工事のタイムラインの設定が含まれます。雨漏りの範囲や原因に応じて、簡単な修理から全面的な屋根の張り替えまで、さまざまな対応が考慮されます。
- 実際の修復作業: 修復作業は、通常、屋根の補修や交換から始まります。破損した瓦を取り除き、新しい瓦やシートで置き換えることが一般的です。また、防水層の施工は、水の侵入を防ぐための重要なステップです。この層は液体やシート状の防水材を使用して施工され、屋根や壁の隙間を密封します。その他、必要に応じて窓周りのシーリングの修復や、雨水排水システムの改善も行われます。
- 品質保証とメンテナンス: すべての修復作業が完了した後は、再び専門家による検査が行われます。これには、水を使ったテストが含まれることがあり、修復が適切に行われているかを確認します。多くの業者は工事の品質を保証するために、一定期間の保証を提供しています。また、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、将来的な問題を早期に発見し、修復のコストを抑えることができます。
このように、雨漏り工事はただ単に漏れを修復する以上の重要な役割を果たしています。
建物の耐久性を高め、安全で快適な居住空間を維持するためには、適切な診断、計画、実行が不可欠です。
雨漏りの原因と対策
雨漏りの原因は、建物の老朽化や劣化、設計不良、施工不良、自然災害など多岐にわたります。また、屋根や外壁の素材によっても、雨漏りの発生リスクが異なります。
雨漏りを防ぐためには、原因に応じた対策が必要です。具体的には、定期的な点検・メンテナンス、補修・改修、屋根・外壁の塗装・防水加工、適切な排水・換気などが挙げられます。
修繕工事は雨漏りを疑い症状を確認してから
雨漏り工事業者に依頼する前に、雨漏りの症状が出ていることを確認しましょう。
これって雨漏りなのか?雨漏りを疑う症状について解説します。
典型的な雨漏りの症状には以下のような症状が現れます。
・天井や壁にシミができている
・天井や壁・床にカビが発生している
・カビくさい
・天井裏からポタポタ水が滴る音がする
上記のような症状が出ていれば、雨漏り専門の業者に相談してみましょう。
雨漏りはじわじわと発生することが多いため、気づくのに遅れる傾向があります。
少しでもおかしいなと感じたら早めに相談するのが良いでしょう。
雨漏りシミについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
雨漏りを直すには調査が必要
お客様から雨漏りの連絡を受けた業者さんは、まず現地へ調査に伺います。
どこから雨漏りしているのか?どんな原因で雨漏りをしているのか?被害の大きさはどのくらいなのか?など色々な情報を知る必要があります。
雨漏りは原因場所を特定できないと修繕することができません。
当たり前のことと思うかも知れませんが、雨漏りの原因を見つけるのはかなり難しいため、できていない業者が多いのです。
調査を行う前は大抵、はじめに目視で雨漏りの原因と疑わしき場所を見定めていきます。
天井で雨漏りしている場合には、点検口などから屋根裏を見て確認したりします。
その後、散水調査や赤外線サーモグラフィーカメラなどを使用してさらに詳しく原因を探っていきます。
雨漏りの原因が分かれば工事方法がわかってくるため、後日、見積もりができてきます。
その見積もり内容に納得がいけば修繕工事が始まります。
雨漏りの調査についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
雨漏り修繕工事でよくある箇所
雨漏りの修繕工事の内容を箇所ごとに解説します。
雨漏り工事でよくある箇所は以下の箇所です。
・屋根材の補修・交換工事
・防水シートの交換
・棟板金や谷板金など板金部分や漆喰などの補修工事
・雨樋の修理・交換工事
・ベランダの防水、笠木の工事
・外壁のひび割れやコーキング工事
・窓やサッシ周りの工事
以上が雨漏り工事でよくある箇所となります。
築年数が経っている住宅での雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
雨漏り工事の種類と費用
雨漏り工事は、その範囲と必要な作業の種類によってさまざまな形態があり、それぞれ異なる費用がかかります。
以下に、主な雨漏り工事の種類とそれに伴う費用について説明します。
1. 屋根修理・改修 屋根修理には、破損した瓦の交換、屋根材の補修、または全面的な屋根の張り替えが含まれます。修理の規模が大きくなるほど、費用も増加します。
小さな補修であれば数万円から対応可能ですが、広範囲の修理や材質の高級な屋根材を使用する場合は、数十万円以上かかることがあります。
2. 外壁修理・改修 外壁の修理は、ひび割れの充填、塗装の更新、または外壁材の全面的な交換を含むことがあります。
外壁の材質や建物の高さ、修理する面積によって費用が変動します。
一般的には、簡単なひび割れの修理は比較的安価ですが、全面的な外壁の改修は高額になりがちです。
3. 防水工事 防水工事には、屋根やバルコニー、テラスの防水層の新設や修理が含まれます。
使用する防水材の種類(例えば、シート防水や塗膜防水など)によっても費用が異なります。
一般的には、小規模な防水工事であれば数万円から、広範囲にわたる作業や特殊な材料を使用する場合は数十万円以上の費用がかかることがあります。
費用の見積もり 雨漏り工事の費用を見積もる際には、以下の点を考慮する必要があります。
工事の緊急性:緊急性が高いほど迅速な対応が求められ、コストが高くなる場合があります。
地域:都市部や地方での工事費は異なることがあります。地域による物価の違いや業者の利用可能性が影響します。
業者の選定:複数の業者から見積もりを取ることで、最もコストパフォーマンスの良い提案を選ぶことができます。
適切な業者選びと適切な工事計画を立てることで、効率的かつ経済的な雨漏り修理が可能です。
また、長期的な保守保証やアフターサービスを提供する業者を選ぶことも大切です。
屋根の部分修理の種類と修繕費用
屋根の雨漏り修繕と一言に言っても修繕箇所が違えば種類は様々です。
屋根の修繕だけで見ても部分修理なのか大規模修繕なのかでも全然、工程や費用、工事にかかる日数も違いますし、また、家の作りによっても陸屋根であれば防水塗装が必要であったりと種類も変わってきます。
次の章では、屋根の部分修理、防水シートの修繕、板金部分の修繕、瓦屋根の漆喰等の修繕、雨樋の修繕について解説していきます。
さらに詳しく、修繕工事の内容と費用について見ていきましょう。
屋根材の一部修繕・交換
屋根材の一部分が強風や登った際に踏む割るなどして破損してしまった場合や、経年劣化によって雨漏りが起きてしまった場合には、「屋根の塗装」「一部屋根材の差し替え」といった工事内容になります。
屋根材が劣化や破損することで下地まで雨水が侵入するようになり、防水シートが劣化している場合には、隙間から侵入し雨漏りの原因となってしまいます。
スレート屋根の場合には、一部分のみ取り外すということができないため、欠けている部分や破損している部分を切り取り新しい屋根材をつなぎ合わせます。
あくまで一部分のみ劣化している場合になるため、全体が劣化していれば葺き替えやカバー工法といった屋根全体の修繕となります。
瓦の場合には、一枚一枚取り外すことが可能であるため、傷んでいる瓦を新しい瓦と差し替えます。
被害にあった範囲や使用する材料によっても費用は変わりますが目安を参考程度にご紹介します。
工事方法 | 修繕費用 |
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スレート部分補修 | 1~5万円程度 |
瓦部分補修 | 1~3万円程度 |
瓦交換(1枚) | 1~3万円程度 |
棟板金や谷板金など板金部分の補修工事
棟板金は金属であるため、金属製の屋根材と同様に錆びが大敵です。原則としては10年に一度程度の屋根塗装メンテナンスを行い、錆びから守ってあげる必要があります。しかし万が一錆びの進行が進んでおり、耐用年数を迎えてしまっているような場合は交換が必要となります。
また、棟板金の釘が浮いている場合、釘穴が雨水浸入箇所となってしまい、板金内部に設置されている貫板(木製の場合)の腐らせてしまう事にも繋がります。
釘が浮いてしまっているような場合には新たなビスで固定し、コーキングによる防水処理をしてあげる必要があります。
釘の浮きが長年放置されてしまったことで貫板まで腐食してしまっている場合には貫板自体が固定力を失ってしまっている可能性がありますので状態によっては貫板の交換が必要となります。
工事方法 | 修繕費用 |
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棟板金の修理 | 10~35万円程度 |
谷板金の修理 | 10~35万円程度 |
棟瓦・漆喰の補修工事
漆喰は、瓦屋根の頂上にある山型の部分にある棟(むね)や壁際の土台を守るために白く塗り込まれています。
屋根瓦の漆喰(しっくい)の役割は、屋根の棟瓦や壁際の熨斗瓦の隙間を埋めることで、瓦の下にある葺き土と呼ばれる粘土の層を守っています。漆喰には、防水効果に加えて接着機能があるため、瓦を接着させる役割も果たしています。
漆喰の補修工事は以下の2つが主流になっています。
・漆喰詰め直し、上塗り工事
・棟瓦取り直し(積み直し)工事
漆喰の剥がれや崩れが軽微な場合は、漆喰詰め直し工事を行います。
棟瓦取り直し(積み直し)工事は、屋根の頂上部分の瓦である棟瓦を一旦取り外し、新しく棟を作り直します。
工事方法 | 修繕費用 |
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棟漆喰の詰め直し | 20~40万円程度 |
棟瓦積み直し | 50~70万円程度 |
雨樋の修理・交換工事
雨樋は風や雪などで壊れやすく、雨樋にゴミが詰まり雨漏りを起こすこともあります。
雨樋はいくつかの部品で構成されていますので、破損箇所や破損の状況により修理方法は異なりますが、大抵は雨樋の修理方法は基本的には悪い部分の部品を交換するという方法になります。
既存の雨樋を外す際、既存の継ぎ目で外せない場合は専用の道具により破損箇所を切断します。建物と金物などで接続している部分は、金物から外します。
その後、取り外した部分に新しい備品を取り付け、接続箇所などは専用の接着剤などで接着する工事が一般です。
工事方法 | 修繕費用 |
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雨樋の一部分交換、補修 | 2~5万円程度 |
雨樋の全体交換、補修 | 10~60万円程度 |
防水シートの補修工事
外側から見ると屋根材しか見えないので知らない方も多いと思いますが、屋根は基本的に3層構造になっています。
その3層構造の中間に位置するのが防水シートです。
一般的にはルーフィングシート、下葺き材(したぶきざい)とも呼ばれているものです。
防水シートは二次防水、屋根材は一次防水となっており、この2つの建材で雨から家を守っているのです。
部分的に屋根の防水層が破損している場合は、破損している部位を切り抜き、下地を作り直してからシートを貼り付けて防水を行います。
ただし、シート防水は複数のシートを重ね合わせて耐水層を形成しているため、カットして新しい防水シートを貼り付けるだけでは十分な性能を発揮することができません。
そのため、部分的な補修を行う場合には、下地処理の後にウレタン防水塗料を塗布してシートとの隙間からの雨漏りを防止し、仕上げにウレタン防水層を保護するコーティングを施す場合もあります。
屋根のシート防水を全面的に補修する場合は、既存のシートを全て取り除き、新しい防水シートを設置します。
工事方法 | 修繕費用 |
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シート防水 | 15~30万円程度 |
FRP防水 | 15〜30万円程度 |
ウレタン防水 | 15〜30万円程度 |
屋根以外の雨漏り工事の種類と費用
雨漏りは、屋根から起こるイメージがあると思いますが、実は屋根以外からも発生します。
ベランダや窓周りなどの箇所も原因となっていることが多いです。
さらに詳しくこれらの箇所を解説しいきます。
ベランダの防水、笠木の工事
ベランダの防水工事は「FRP」や「トップコート」など専門的な建築用語で説明されることが多いです。
戸建て住宅のベランダ防水工事は基本的にウレタン防水、FRP防水の2種類になります。
アスファルト防水というものもありますが、現在では施工できる業者さんはあまりいません。
トップコートが剥がれている場合であっても、防水層が劣化していない場合には、トップコートの塗り替えで対応することができます。
ベランダのウレタン防水工事は密着工法による防水工事が一般的です。20平米を超えるバルコニーでは通気緩衝工法(脱気工法)による施工が行われることもあります。
ベランダ・バルコニーの防水工事は劣化症状によって施工方法が異なり、業者によっても提案が分れる工事となります。
また、ベランダの笠木とは、いわゆる手すりなどが付いている部分のことです。
ここからの雨漏りも非常に多く、床や外壁が原因んだと思っていたら笠木だったということがよくあります。
工事方法 | 修繕費用 |
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コーキング処置 | 数千円~5万円程度 |
下地の修理・交換 | 15~20万円程度 |
防水塗装 | 10~15万円程度 |
外壁のひび割れやコーキング工事
雨漏りの原因箇所で屋根に次いで多いのが外壁です。
外壁からの雨漏りの原因として大きく分けると2種類あります。
・築年数が浅い家での雨漏りは、設計・施工不良で起きている場合が多いです。
・築年数が約10年以上経っている家での雨漏りは、防水材・材料の経年劣化などが考えられます。
窯業系サイディング・金属サイディング・モルタル通気構法など、最終防水ラインが防水シートである場合、基本は、外壁をはがして、防水シートを直す工事になります。
モルタル直貼り外壁や、ALC外壁など外壁の表面で防水している場合、外壁表面のクラック・割れ・シーリング材の劣化等を直すことになります。
これらにも防水シートは入っていますが、ラス網など大量のホッチキスのような針で止められているため穴だらけになっており、防水効果は見込めません。
そのため、モルタル外壁の表面で、雨水の浸入を防ぐことが重要になるのです。
工事方法 | 修繕費用 |
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コーキング処置 | 数千円~5万円程度 |
外壁塗装 | 60~150万円程度 |
窓やサッシ周りの工事
サッシや窓枠からの雨漏りの原因となっている場合、主に以下の5つの原因が挙げられます。
・サッシや窓枠自体の劣化・破損
・引き違い窓の隙間
・防水シートが施工されていない
・外壁からの雨水の侵入
・窓枠回りのコーキングの劣化
また、冬場など室内を加湿している状態であるのならば、結露が原因である可能性も高いです。
コーキングというのは、シーリングやシールと表現されることもある「隙間を埋めるための材料」のことです。
コーキング材の劣化で雨漏りしている場合には、外壁材と窓枠の隙間を埋めるためにコーキングが施工されます。
その他、雨漏りの工事は以下の2つが施されることが多いです。
・サッシ・窓枠の交換
・下地材・防水シートの交換
工事方法 | 修繕費用 |
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コーキング処置 | 数千円~5万円程度 |
屋根全体工事の種類と修繕費用
屋根材にも寿命というものがあります。
屋根材によって、その寿命は異なりますが、大体20~40年程度で交換を検討しなくてはなりません。
屋根の全体修繕は、雨漏りの原因が部分的なものではなく、屋根全体の劣化によるものである場合に行われます。この場合、「屋根の葺き替え」または「カバー工法」を検討することになります。
カバー工法は、既存の屋根がスレート屋根や金属屋根の場合に、古い屋根を残したまま新しい屋根を上から被せるという修繕方法で、撤去費用が不要になるため、葺き替えよりも費用を抑えることができる方法です。
また、屋根材の下にある防水シートや野地板の傷みが全体に発生している場合にも、葺き替え工事をすることで新しくすることができます。
屋根の全体工事には、1~2週間ほどかかります。
まだ築年数が浅い場合には、新しくする必要はなく、屋根全体の塗装で状態を保つことができます。
その際、細かいひび割れなどは、塗装でコーティングされるので安心です。
工事方法 | 修繕費用 |
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屋根塗装 | 50~100万円程度 |
カバー工法 | 80~120万円程度 |
葺き替え | 100~200万円程度 |
さらに詳しく雨漏りの修理費用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
雨漏りの修理にかかる期間の目安
雨漏り修理は、修理する箇所の規模や修理方法によってもかなり期間が変わります。
また、雨天時には修理ができないため、雨が降りやすい梅雨の時期や台風シーズンでは、より多くの時間を要することがあります。
修理方法や規模によって施行期間が大幅に変わることがありますが、大まかな雨漏り修理にかかる期間は以下を目安にしてみてください。
目安としては、本当に簡単なもので、2~3時間、長くて10日ほどの場合が多いです。
葺き替え | カバー工法 | 塗装 | |
屋根 | 1週間 | 1週間 | 2週間 |
外壁 | 2週間~4週間 | 10日 | 1週間~2週間 |
雨が多いシーズンでの雨漏り修理にかかる期間
先ほど紹介した雨漏り修理にかかる期間はスムーズにいった場合の平均的な期間の目安ですが、6~10月の梅雨時期や台風シーズンなどでは、色々な家で雨漏りが起こるため修理業者の予約がいっぱいになります。
すぐに動ける業者ばかりではないので、どうしても訪問までに待ちが発生してしまいます。
また、お客様の都合も重なるとさらにお伺いできる期間が空いてしまうことになります。
大体は、1-2週間待つことが多いですが、場合によっては1ヶ月以上待つ必要が出てきます。
ですので、ギリギリに依頼するのではなく早めに業者に連絡することが大切です。
雨漏りの原因調査は難しい
雨漏り修理は、家の修理の中でも特に難しい分類の修理になります。家は劣化することで雨漏りが発生するため、築年数が経っている建物だと至る所から雨漏りする可能性があるため発見するのが難しくなります。
また、施工不良であったり手抜き工事であると目に見えない箇所が原因となっている場合など、様々な要因が考えられるため雨漏り修理はとても難しいのです。
雨漏り修理の作業工程について
雨漏り修理は、いきなり工事が始まるわけではなく、まずは原因となっている場所の確認のために調査に伺います。
その後見積もり作成をして、その内容に同意があって初めて工事の着手となります。
雨漏り工事の手順は、以下のような流れになります。
- 点検・調査:雨漏りの原因を特定するために、建物の点検・調査を行います。
- 見積もり・契約:工事費用の見積もりを取り、契約を交わします。
- 作業準備:工事に必要な材料や機材を揃え、作業場所を整備します。
- 施工:工事を実施します。施工の方法は、工事内容に応じて異なります。
- 確認・調整:工事完了後、施工箇所を確認し、不具合があれば修正します。
- 完了報告・保証書発行:工事完了後、完了報告書や保証書を発行します。
1.雨漏り調査にかかる時間(1時間〜半日ほど)
雨漏り調査の依頼が入ったら、まずは調査に伺う日程を決めることになります。
雨漏りの調査については色々と方法がありますが、多いのは「目視調査」と「散水試験調査」と呼ばれる方法が一般的です。
散水試験調査とは、雨漏りの原因と思われる箇所にシャワーをあて擬似的に雨漏りの状況を作り出し原因を探し出すというメジャーな方法になります。
雨漏りの原因箇所が複雑であったり、中々症状が出づらい場合には時間を要しますが、大体は1〜2時間程度で終わる場合が多いです。
その他の調査方法については下記のような方法があります。
・発光液調査
・解体調査
・赤外線サーモグラフィー調査
・ファイバースコープ調査
このように様々な雨漏りの調査方法がありますが、どれも大体、数時間~1日ほどで調査が終わります。
2.足場を組む(約1日)※必要な場合のみ
屋根など、不安定な高所作業になる場合には、足場の設置が必要になります。
特別なワイヤーを使った工法などで修理を行う場合や1階やベランダなどから梯子で首里できるような部分的な修理であれば足場は必要ないことが多いです。
一般的な大きさの家であれば、半日〜1日で足場が設置されますが、大きい家や工場などの場合には、2日以上かかることもあります。
3.屋根の工事・防水工事にかかる期間
屋根の雨漏り修理は、屋根材や規模によっても異なりますが、以下のような修理作業が行われます。
・陸屋根やベランダの防水コーキング(5日前後)
・瓦の修理、交換(部分修理:半日、全体修理:5日~1週間)
・屋根の全体塗装(2週間程度)
・屋根材の葺き替え、カバー工法(1週間程度)
これらは屋根が原因で雨漏りしている場合にのみこの作業は行われます。
4.外壁工事にかかる期間
外壁からの雨漏りであれば、以下のような修理作業が行われます。
・ひび割れの全体補修(5日間程度)
・外壁塗装塗り替え(1週間~2週間)
・外壁材の張替(2週間~4週間)
・サッシの水切りコーキング(1週間前後)
外壁から雨漏りしている場合には、原因に適したこれらの作業が行われます。
外壁と屋根の両方で雨漏りしている場合には、屋根からまず修理が行われることが多いです。
5.内装工事にかかる期間
屋根や外壁などの外側の工事を終え、室内に流れ込む雨水の侵入を防いだら次は内装の補修作業になります。
内装の補修については主に天井のクロスや天井材(板)などの交換を行います。
クロス張替えには(1日~1日半)、天井修理には、部分修理だと約2日程度、全体修理には、1〜2週間程度かかる場合が多いです。
クロスや天井材などは、水を吸うことで変色や剥がれ、カビが生えるといった現象が起こるため、雨漏りを直したら内装も修理するのが見た目的にも環境的にも良いです。
屋根の修繕工事!方法や種類
屋根の修繕工事には様々な方法と種類があり、それぞれ建物の種類や屋根の材質、損傷の程度によって選ばれます。ここでは、一般的な屋根修繕の方法と種類を紹介します。
修繕の方法
- 瓦の修理または交換
- 瓦屋根の場合、割れたりずれたりした瓦を交換します。また、棟瓦(屋根の頂上にある瓦)の固定が緩んでいる場合には、再固定や再設置が必要です。
- シングル屋根の補修
- アスファルトシングルが損傷している場合、破損したシングルを剥がして新しいものに置き換えます。これは比較的容易で費用も抑えられる修繕方法です。
- 金属屋根の補修
- 金属屋根の場合、錆びや穴が開いている部分を修理することが必要です。小さな穴は専用のシーラントで塞ぐことができますが、大きな損傷には部分的な板金の交換が必要になることがあります。
- 防水層の修復
- 屋根の防水層が損傷している場合、新しい防水シートを追加したり、防水塗料を塗り直したりすることで修繕します。
- 屋根の清掃とメンテナンス
- ムースや藻、苔の除去、排水溝の清掃なども屋根修繕の一環です。これにより、水はけが良くなり、屋根材の劣化を防ぐことができます。
修繕の種類
- 全面修繕
- 屋根全体の材質を新しくするか、全ての屋根材を交換します。大規模な損傷がある場合や、長期間メンテナンスが行われていない場合に選択されます。
- 部分修繕
- 屋根の一部分だけを修繕する方法で、特定の損傷や劣化が局所的に見られる場合に効果的です。コストを抑えながら必要な部分だけを修理できます。
- 緊急修繕
- 災害や突発的な損傷に対応するための急速な修繕。水漏れが発生している場合など、すぐに対応が必要な状況で行われます。
屋根の修繕工事は、建物を守るために非常に重要です。定期的な点検と適切なメンテナンスが、長期的にはコストを節約し、建物の耐久性を高めるために役立ちます。
雨漏り修理を依頼する業者の選び方
雨漏りは信頼できる業者に頼む必要があります。業者選びを間違えると根本的な原因を見落としてしまったために、数年後にまた雨漏りが再発してしまうことがあります。
雨漏り工事を行う業者は、施工技術や保証内容、価格設定、信頼性などが異なります。業者選びのポイントとしては、施工実績や口コミ、業者の信頼性や保証内容、価格比較などが挙げられます。
しっかりと知見を持った業者を選ぶことです。
わかりやすいのが資格や実績を持った業者です。
次に、見積書をきちんと出してくれる業者です。
見積もりをザッと見て素人でも理解できるように何にどのような材料を用い、それぞれの箇所にいくら必要かを細かく説明する業者が信頼できます。
注意しなければいけないのが訪問業者です。
トラブルになっているほとんどが訪問業者に頼んでしまって起きています。
雨漏り修理業者の紹介: 屋根雨漏りのお医者さん
「屋根雨漏りのお医者さん」は、全国対応の雨漏り修理専門の業者です。その特徴とサービス内容について詳しく紹介します。
1. 会社概要
「屋根雨漏りのお医者さん」は、雨漏り修理を主に手がけるプロフェッショナルな業者です。全国どこでも対応可能で、お客様の困りごとを解決するために迅速かつ確実な対応を行っています。
2. 特徴
「屋根雨漏りのお医者さん」の特徴は次のとおりです。
- 専門的な知識: 雨漏りの原因を突き止め、最適な修理方法を提案します。屋根や外壁の材質、建物の構造、地域の気候など、雨漏りの原因となるさまざまな要素を考慮した修理を行います。
- 全国対応: 全国どこでも対応可能なため、地域に関係なく信頼して依頼することができます。
- 迅速な対応: 雨漏りは早急な対応が必要です。「屋根雨漏りのお医者さん」は、依頼から修理まで迅速に対応します。
3. サービス内容
「屋根雨漏りのお医者さん」の主なサービス内容は次のとおりです。
- 雨漏り診断: 雨漏りの原因を詳細に診断します。原因箇所の特定とともに、雨漏りが発生した背景も詳しく説明します。
- 修理工事: 雨漏りの原因箇所を確実に修理します。使用する材料にもこだわり、長期的な対策を提供します。
- 定期点検: 修理後も定期的に点検を行い、再発防止に努めます。
4. 費用
修理費用は、修理箇所の大きさや修理に必要な材料によって変わります。「屋根雨漏りのお医者さん」は、透明性のある費用設定を心がけており、事前に詳細な見積もりを提供します。
「屋根雨漏りのお医者さん」は、その専門性と全国対応のサービスにより、多くのお客様から高い評価を得ている業者です。雨漏りに悩む方は、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
雨漏り修繕工事についてのまとめ
雨漏り修理と一口に言っても、原因や箇所によって工事内容や工事費用がかなり変わってきます。
工事にかかる期間も、半日で終わる修理工事もあれば、1週間、2週間かかるような大規模工事になるなど様々です。
また、雨漏り工事において、DIYでの対策を行う場合には危険性があり、また専門知識や技術が必要です。そのため、業者に依頼することがおすすめです。
業者選びには、施工実績や口コミ、信頼性や保証内容、価格比較などが重要なチェックポイントです。複数の業者から見積もりを取り、内容や金額、保証内容を比較することが大切です。
また、保険適用や紫外線による劣化、素材や基礎などによって金額や詳細が異なります。火災保険が適用される場合もあるので、確認することが必要です。
応急処置としては、玄関や屋根などの水が漏れる箇所を早急に塞いでおくことが大切ですが、済んだ後も確認や調整を行う必要があります。
雨漏り工事には高額な費用がかかる場合もあるため、無料の点検や相談などを利用することもおすすめです。
もしも、雨漏り修理業者を選ぶのに迷った際は、ぜひ私たち「屋根雨漏りのお医者さん」にご相談ください。
屋根雨漏りのお医者さんでは、経験豊富な国家資格を保有する優秀なスタッフがそろっていますので、雨漏りの原因を確実に究明し修理・最適な提案をすることができます。
こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。