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雨漏り修理の価格が知りたい!!(見積もり価格の見方・考え方)

雨漏り修理の適正価格とは?

自分の家が雨漏りするなんて、一生に何度もあることではありませんし、あって欲しくないものです。

ですから、一般の人で雨漏り修理の価格について詳しい人がいるわけがありません。

みんな、自分の家が雨漏りをしてはじめて、雨漏り修理について調べ始めます。
そして、早く直さなければならないと思いつつも、高い買い物かもしれないので、いろいろと価格を調べてから工事を依頼することでしょう。

実際にぶっちゃけて言ってしまうと、どういう直し方をするかによって、同じ部位の雨漏り修理であっても、数万円~数百万円まで、様々な直し方があります。。

どれが適正なのかは、何を目的として雨漏り修理をするかによって変わってきますので、一概にどの価格が適正なのかを言うことはできません。

なぜでしょうか。

次からそのことについて、詳しくお伝えしていきたいと思います。

職人が工事する場合の、価格の決め方とは?

一般的に独立して仕事をしている職人に修理を頼んだ場合、おおまかにではありますが、下記のものが価格に入っていると考えて下さい。

1.人件費
1人が一日働いた時に人件費×工事にかかる人数×工事にかかる日数

2.材料費
実際に工事にかかる材料

3.利益

1.人件費


1の人件費に関しては、その会社の中で1人が1日働いた際にいくらで換算するかは、ほぼ決まっていると思いますので、何人で何日間かかるか、工事の見通しがついた時点でこの価格は決まります。1人の人件費は1.5万円くらい~2.5万円くらいだと考えれば良いと思います。

「今回の工事は、30分くらいしかかかっていないし、3,000円くらいのものなんじゃないの?」
なんていう質問を、よくいただきます。

1人の人件費を仮に2万円とすると、たとえ30分しかかからなかったとしても、そこまでの移動時間、その用意にかかる時間、実際に工事をしている時間等を考えてみてください。
例えば午前中に2件以上の仕事をこなすとなるとかなり時間的に厳しいことが多いでしょう。となると、たとえ30分しか屋根の上での作業がなかったとしても半日程度の人件費がかかってしまいますので、人件費が1万円程度加算されるのは普通だと考えていただきたいと思うのです。

2.材料費

2の材料費ですが、たとえ同じ材料を使っていたとしても、その職人がいくらでその材料を購入することができるかによっても、変わってきます。
会社の規模が大きく、それなりの量をまとめて購入できる場合には材料費が安くなる傾向にありますし、また老舗だったり、特別なコネがある場合にも材料費が安くなる場合もあるでしょう。
また、同じ工事をするにあたっても、材料に使用する素材が違うと、材料費が2倍、3倍になることもあります。

基本的には、材料が良くなると、耐久年数が長くなる場合が多いので、その家に、これからどのくらいの期間住んでいたいのか、を自分の中で改めて問い直し、確認をして工事を依頼すると、適正な素材を使用してもらえるはずです。

今後20年しか住む予定がないのであれば、50年の耐久性がある素材を使用することはオーバークオリティですし、無駄なお金を使ってしまうことになりますが、逆に、30年住みたいのに15年しかもたないような素材を使用するというプランはありえません。

3.利益

3の利益は、一般的には2割から3割程度が利益として載ることが多いと思います。これがないとその工務店の人は利益が無くなってしまい、食べていけなくなってしまいますから、ある程度の利益は必ず載せているはずです。

雨漏り修理にかかってくるプラスアルファの費用とは?

あとは、場合によって、

A.足場代金
B.処分代金
C.調査料金
D.高所作業車等の機器の使用料金
E.元請けの利益

等がプラスになる場合があります。

A.足場代金

Aの足場代金ですが、足場の規模や種類にもよりますが、15~30万円程度を考えておいたほうが良いと思います。

原則として、高さ2m以上の場所で工事を行う場合は、下記のように、足場を設置しなければならない、となっています。屋根が雨漏りの原因で、その工事を行う場合には、原則として足場を設置すると考えて下さい。

第五百十八条  事業者は、高さが二メートル以上の箇所(作業床の端、開口部等を除く。)で作業を行なう場合において墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。
2  事業者は、前項の規定により作業床を設けることが困難なときは、防網を張り、労働者に安全帯を使用させる等墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。
厚生労働省「労働安全衛生規則」より


ただし、足場をかけなくても工事ができる方法もありますし、足場をかけることが困難な場合もありますので、足場を必ずかけるかといえば、そうとは限りません。

ですから、同じ工事箇所であったとしても、会社によっては、「足場をかけずに作業ができますよ」という会社もあれば、「必ずこの場所なら足場をかけさせてください」という会社もあるのです。

また、本来はいけないことではありますが、業者の中には、お客さんが安く済ませたいと思っているし、足場をかけなくてもできる仕事なのだから、足場はなしで仕事をしてあげたい、と考える業者もあります。

工事を依頼する側にとっては安いに越したことはない、と考えるのであれば足場をかけない、という選択ができる会社を選ぶ、という選択肢もあるでしょうが、考えててみて下さい。同じ箇所で、足場をかけなければ工事をできません、という会社があるということはそれなりに危険度も高い、ということです。

仮に、足場をかけないで工事をしてもらって、その際に大怪我をした人が出てしまったり、最悪の場合、死人が出てしまう可能性もあります。実際に工事の最中に死人が出てしまったという現場の話もたまに聞こえてきます。

お問い合わせをいただいた方の中には、「たとえ調査だけでも、足場をかけてやってください」という方もいらっしゃいました。

この方の場合は、以前工事をしてもらった際に、その工事で、人が足を滑らせ、目の前で落っこちてしまい、亡くなってしまったのだそうです。

そうなってしまうと、いくら安くやってもらったとしても気持ちがいいものではありませんよね。
ですから、一概に足場をかけないほうが安くつくからといって、足場をかけない選択肢のほうが正しいとは限らないのです。

B.処分代金

Bの処分代金についてです。
例えば、昔の瓦屋根であれば、瓦の下に10トン以上もの土が乗っている場合が結構あります。この土が、瓦の下に入ってしまう水を吸収し、雨漏りを防ぐ役割の一部を担っているのです。

しかし、築40年、50年となってくると、この大量の土が乗っているために、家の障子が開きにくくなったり、扉が開きにくくなったりします。

また、それだけ築年数が経ってくると、地震が起きた時に崩れてしまう確率も上がってくるのです。

そこで、そういった土が多く屋根に乗っている家で、屋根を葺き替える場合には、基本的にこの土を撤去します。

そうすると、さすがに10トン以上もの土を運ばなければならないとなると、それを持っていくためのダンプが必要になります。しかも、10トンのダンプが入るような道沿いに家があれば良いですが、そんな家はあまり多くありません。2トンとか4トンのトラックで土を何度かに分けて運び、処分することが多いでしょう。

そうすると、それだけでもそれなりの金額がかかってしまいます。

また、昔のコロニアル、カラーベストと呼ばれるような平らな瓦にはアスベストが含まれていました。そうなると、その処分をするには、それらの瓦を運ぶ料金以外にその処分代金が20~30万円程度かかってきます。

ですから、この処分代金は、馬鹿になりません。

C.調査料金

Cの調査料金ですが、これは会社によって、工事を頼んでくれたら調査料金はいただきません、というような会社もあるでしょうし、一律で調査をしたらいくら、と料金が決まっている会社もあるでしょう。
そこは、ご自身が良いと思うものを選択するしか無いと思います。

ただ、私たち雨漏りの専門家としては、場所にもよりますが、10万円を超えるような調査費用を払うくらいならば、一番あやしい場所に処置を施したほうが良いと思います。

一番あやしい場所である、ということは、もし今現在、その場所から雨漏りをしていなかったとしても、そう年数が経たないうちにそこから雨漏りがしてくる可能性が高い、ということでもあるので、もし仮にその場所が今の時点の雨漏りの直接の原因ではなかったとしても、手を入れておくほうがよいと考えているのです。

もちろん、その処置自体の金額が膨大な額になってしまうのであれば、多少お金をかけても調査を綿密にして、その漏っている箇所だけを確実に修理するという方が良い場合もあるでしょう。

そこは考え方次第です。

D.高所作業車等の機器の使用料金


Dの高所作号車等の機器の使用料ですが、これは、たとえば足場をかける代わりに高所作業車で作業をするほうが効率が良かったり、安くすむ場合があったりもします。
高所作業車を持っている会社であっても、それなりに値段が高いものですから、やはり使用料金は課金するはずですし、高所作業車を持っていない会社であれば、レンタルしてこなければなりませんので、10万円~の金額がどうしてもかかってしまいます。

E.元請けの利益

Eの元請けの利益に関しては、直接職人にお願いする場合には関係ありません。
例えば、大手のハウスメーカーや工務店にお願いした場合には、そこが直接工事をすることはありませんから、どうしても下請けに仕事を振ることになります。

そうすると、どうしても元請けの利益が請求に乗って来ることになります。
大手であれば、大抵の場合はその金額の3~4割程度が元請けの利益だと考えていただくと良いかと思います。

そんなに元請けが利益を取るんだったら、直接職人に頼んだほうがいいじゃないか、と考えるかもしれません。
しかし、これも一概にどちらが良いとは言えないのです。

大手に頼んだ場合には、その後、修理が失敗してしまって再度雨漏りがしてしまった、という場合にはさすが大手です。それなりにきちんと対応し、アフターフォローは、まず確実にやってくれることでしょう。
その辺の保証も併せて考えると、そこに大手に修理を頼むメリットがあります。

逆に、職人の場合には、その職人の腕の善し悪しによって、工事の出来が変わってきます。たまに、素人のような職人さんや知識のない職人さんもいらっしゃいますから、選び方によっては、雨漏りは止まらない、しかしお金は取られて、その後のフォローはきちんとやってもらえない、という最悪の事態も考えられます。

しかし、もし良い職人さんを探すことができれば、もちろん価格も安く、工事もきちんとやってもらえて、しかも何かが起きたときのフォローも抜かりない、という最高の状態を作り出すこともできるのです。

その中で、何を選ぶのかは、発注する方が何を目的とするのかによって違うと思います。
手軽に安心をお金で買うのか、頑張って様々な情報を調べることによって、安くて確実な会社だと思うところを見つけ出し、そこに依頼するのか、という選択をすることになると思います。

私たち屋根雨漏りのお医者さんに依頼してもらうということは、後者で、良い職人を見つけた、ということになるのではないでしょうか。

実際にその工事の目安となる金額を知りたい方は、こちらをどうぞ。

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亀岡亮介

亀岡亮介

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2010年に屋根雨漏りのお医者さんグループを立ち上げる。2017年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

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