雨漏りはいつ発生するか分かりません。
突然ポタポタ垂れてくることもありますし、気が付いたら、室内にシミができていて雨漏りに気付くこともあります。
ポタポタ雨水が垂れてくるケースだと、辺り一面が水浸しになってしまい、濡れてしまった箇所を拭き取ろうとしても、なかなか吸い取りきれずに、被害を拡大化させてしまうことがあります。
そのような時にが役立つのが「ペットシーツ」です。
今回は、ペットシーツの特徴から雨漏りが発生した際の応急処置方法、注意点についてご紹介致します。
雨漏りの原因とその特徴
雨漏りは、屋根や壁から水が室内に入り込む現象を指します。これは、家屋の構造上の問題、劣化、または自然災害などによる損傷が原因で起こります。以下に雨漏りの主な原因とそれらがもたらす特徴について詳しく述べます。
原因1：屋根の劣化や損傷
最も一般的な雨漏りの原因は、屋根の劣化や損傷です。時間とともに、屋根材の劣化や風雨による物理的な損傷が発生し、これにより水が侵入しやすくなります。
特徴1：屋根付近の天井からの雨漏り
このような状況では、雨漏りは屋根付近の天井から発生することが多いです。また、雨の強さや風向きによって雨漏りの量や位置が変動することも特徴的です。
原因2：壁のクラックや穴
壁にクラックや穴がある場合、それが雨水の侵入経路となります。特に外壁の仕上げが剥がれたり、外壁に亀裂が入ったりすると、雨水が内部に浸透しやすくなります。
特徴2：壁面や窓枠周辺からの雨漏り
壁からの雨漏りは、壁面や窓枠周辺から発生します。また、外壁の一部が湿っていたり、壁紙が泡立っていたりする場合、それが雨漏りの兆候である可能性があります。
原因3：配管の漏水
全ての雨漏りが屋根や壁から起こるわけではありません。水道管や暖房管などの配管からの漏水も雨漏りと誤認されることがあります。
特徴3：雨天に関係なく発生する雨漏り
配管の漏水の場合、雨が降っていなくても水滴が見られることが特徴です。また、雨漏りが発生する位置が配管の経路と一致する場合も、配管からの漏水の可能性が高いと考えられます。
雨漏り対策に使えるペットシーツとは？
ペットシーツは犬や猫等のペットの尿を吸収し、閉じ込める吸収シートのことです。
表面には、ペットの尿を素早く吸収する不織布が使用され、中には吸収した尿の逆戻りや臭いを防ぐポリマーシートが入っています。
ホームセンターやペットショップでも売られている一般的なペットシーツの種類は『薄型』『厚型』『炭入り（デオシート）』『しつけ用』の4種類があります。
ペットシーツの雨漏り吸収量はどのくらい？
ペットシーツを使用した場合の雨水の吸収量は薄型ペットシーツ で、レギュラーで135cc、ワイドで230ccほどが一般でです。
さらに分厚ものになると600cc〜ほどとペットボトル一本分は吸収してくれます。
ペットシーツの効果と限界
雨漏りが発生した際の応急処置として、ペットシーツを使用することは効果的です。ペットシーツは本来、ペットの排泄物を吸収するために作られたものですが、その吸水性と防水性を活かして雨漏り対策にも応用できます。ここでは、ペットシーツの吸水能力と限界、長期間の使用における問題点、そして他の応急処置用品との比較について詳しく解説します。
ペットシーツの吸水能力と限界
ペットシーツは多層構造になっており、高い吸水能力を持っています。上層は水分を素早く吸収し、内部に閉じ込める役割を果たします。中間層は吸収した水分を広げて均等に分散させ、下層は防水性を持つため、水が下に漏れるのを防ぎます。この特性により、ペットシーツは一時的な雨漏り対策として非常に有効です。
しかし、ペットシーツには限界があります。吸収できる水分量には限りがあり、大量の雨漏りや長時間にわたる水の侵入には対応しきれない場合があります。また、吸収量を超えた水分がシーツの端から漏れ出すことも考えられます。
長期間の使用における問題点
ペットシーツは一時的な応急処置としては有効ですが、長期間の使用には適していません。長時間放置すると、吸収した水分が蒸発して再び湿気を含んだ空気として室内に戻り、カビの発生や構造材の劣化を招く可能性があります。また、湿った状態のまま放置すると、悪臭が発生することもあります。
定期的にシーツを交換し、根本的な修理を行うまでの一時的な対策として使用することが重要です。
他の応急処置用品との比較
ペットシーツ以外にも、雨漏り対策として使用できる応急処置用品があります。以下にいくつかの例を挙げます。
- タオルや布: 吸水性が高く、一時的に水分を吸収するのに適していますが、すぐに水を含んでしまうため頻繁な交換が必要です。
- バケツや容器: 水を直接受け止めるため、吸水能力に頼ることなく雨漏り対策が可能です。ただし、設置場所によっては転倒するリスクがあります。
- 防水シート: 大きな範囲をカバーでき、屋内外問わず使用できますが、設置に手間がかかることがあります。
これらの用品と比較して、ペットシーツは手軽で設置が簡単ですが、吸水能力の限界や長期間の使用における問題点を考慮する必要があります。最終的には、専門の業者による修理を早急に行うことが望ましいです。
雨漏りにペットシーツを使う方法は？
ペットシーツでは吸収できてもペットボトル1本分くらいまでの水量にしか使えません。
ですので、ポタ、ポタ、くらいの雨漏りであれば天井の雨漏り箇所に貼り付け、1時間〜3時間くらいは抑えることができますが、水量が多い場合には、真下にバケツを置いて対処するのが望ましいでしょう。
また、水分の吸収を目的とした吸水シートを使用すれば、10Lや20Lもの量を吸収することができます。
ただし、その量を吸収してしまうとかなりの重さになるため、屋根裏など天井板の強度が弱い場所での使用は控えましょう。
ペットシーツを使用した雨漏り対処 まとめ
ペットシーツを使って一時的に雨漏りの対処を行うことはできますが、あくまで一時しのぎ程度ですので、使用後はできるだけ早めにプロの業者に見てもらい修理してもらいましょう。
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雨漏り修理の専門家【屋根雨漏りのお医者さん監修】
こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。
雨漏り修理専門家のコメント
雨漏りの応急処置はあくまで一時しのぎであり根本的な解決はしていませんので、補修後はできる限り早めに専門業者に見てもらいましょう。
少しの雨漏りだから、あとでいいやが後々大きな被害の拡大へ繋がってしまうこともあります。
小さな被害であれば数千円〜数万円で修理できることも多々ありますので、まずはお気軽にご相談ください。
