雨漏りが発生したとき 火災保険が使える場合がありますが、全労災ではどうでしょうか?
全労済の保険は、大手保険会社(東京海上日動火災・損保ジャパン・三井住友海上・あいおい等)と違って、独自の基準で、保険対象になるかの審査を実施しています。
そのため、保険が出るケースと出ないケースについてこの記事では解説します。
全労済とは
全労災は、全国労働災害疾病共済の略称で、労働災害や疾病によって労働力を失った労働者やその家族に対し、給付金や補助金を支給する制度です。全労災は、労働者が日常生活で直面する可能性のある多くのリスクに対する保障を提供します。これには、自然災害による雨漏り被害に対する補償も含まれます。
全労済の雨漏り保険金のポイント
全労済で保険金が適応されるケースと適応されないケースの注意点は4つあります。
・雨漏りはケースによって保険適用になる場合とならない場合がある
・建物被害は保険の対象になる、テレビアンテナ故障も建物に入る
・フェンスや、カーポートは「附属建物等」として見舞金のみ出る
・修理費用が10万円以下の損害額では保険金が適応されない
雨漏りはケースによって保険適用になる場合とならない場合がある
もしも、台風など自然災害によって瓦や棟板金が飛ばされて、そこから室内に雨水が入って雨漏りが発生した場合は、保険適用可能です。
ただし、経年劣化ですでに屋根が劣化しており、そこに強い雨が降り続いて、徐々に雨漏りへと発展した場合は、保険適用できません。
ですので、判断の基準は、台風などの自然災害により雨漏りが発生したのか?経年劣化により屋根から雨水が侵入したのか?が基準になります。
建物被害は保険の対象になる、テレビアンテナ故障も建物に入る
台風などの強風・豪雨による被害は以下のようなものがあります。
・屋根瓦が飛ばされた
・外壁が破損した
・雨樋が破損した
・軒天が剥がれた
・窓ガラスが割れた
・網戸が破損した
これらは全労済の火災保険を使用して修理することができます。
また、屋根の上に乗っているテレビアンテナの破損も火災保険の適応となります。
フェンスや、カーポートは「附属建物等」として見舞金のみ出る
結論から言いますと、大手保険会社と違い、全労済ではフェンスやカーポートは建物に含まれないため保険が使えません。
フェンスやカーポートは「附属建物等」と定義されて、特別共済金(または風水害共済金)ということで全額ではなく見舞金ほどの2万円のみもらえます。
※大型タイプの特約に入っている場合には5万円です。
修理費用が10万円以下の損害額では保険金が適応されない
全労済では、10万円以下の損害だと保険金が出ません。
雨樋のみが一部分破損した場合などは、10万円に満たないことが多いので注意しましょう。
雨漏りが発生した場合の全労災の対応
雨漏りが発生した際の最初のステップ
雨漏りが発生した際には、まず被害箇所を特定し、応急処置を行います。次に、全労災に連絡し、保険の適用を確認します。写真を撮って記録を残すことも重要です。
全労災の保険適用条件とカバー範囲
全労災の保険は、建物や家財に対する雨漏りによる損害をカバーします。適用条件としては、自然災害や老朽化によるものであることが求められます。また、事前のメンテナンスが行われていたかも考慮されます。
全労災に連絡する際のポイント
全労災に連絡する際には、以下の情報を準備しておきましょう:
- 保険証券番号
- 被害状況の詳細
- 被害箇所の写真
- 応急処置の内容
これにより、迅速かつ適切な対応が期待できます。
雨漏り修理の具体的な方法と全労災の支援
雨漏りの診断と修理方法の種類
雨漏りの診断は、専門業者による点検が必要です。修理方法には、屋根の補修、壁のシーリング、排水設備の修理などがあります。
全労災が提供する修理支援とその手順
全労災は、雨漏り修理に対する金銭的支援を提供します。保険金の請求手順としては、まず被害状況を報告し、見積もりを提出。その後、修理が完了次第、請求書と共に申請を行います。
修理業者の選び方と全労災の紹介サービス
信頼できる修理業者を選ぶためには、過去の実績や口コミを確認することが重要です。全労災は、提携している修理業者の紹介サービスも提供していますので、活用しましょう。
雨漏り予防と全労災の活用法
雨漏りを防ぐための定期点検とメンテナンス
雨漏りを防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。特に、屋根や壁の劣化箇所を早期に発見し、補修することが重要です。
全労災が提供する予防策とその利用方法
全労災は、雨漏り予防のための点検サービスや補修費用の一部負担などの予防策を提供しています。これらのサービスを利用することで、雨漏りのリスクを減らすことができます。
雨漏りによる被害と全労災の補償内容
雨漏りが引き起こす住環境への影響
雨漏りは、建物の構造にダメージを与えるだけでなく、カビや湿気の発生による健康被害も引き起こします。これにより、住環境の悪化が懸念されます。
全労災による補償内容と請求手続き
全労災は、雨漏りによる建物や家財の損害を補償します。請求手続きは、被害状況の報告、必要書類の提出、損害額の確認といったステップを踏みます。正確な情報を提供することで、迅速な補償が期待できます。
全労災では火災保険の対応に時間がかかる
大手保険会社では、大体1週間ほどで連絡をもらえ、周辺地域一帯が被害が出ているような場合には、写真と見積もりだけで保険金が下りることもあります。
全労済では受付けから担当に繋がるまで大体2週間ほどかかり、そこから調査員が現場に行って見積するので時間がかかります。
全労災での雨漏り保険 まとめ
大手保険会社の火災保険と全労済はかなり違いがあります。
適応範囲から初期対応までの時間など、だいぶ変わりますのでしっかりと確認しましょう。
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こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。