雨漏りで石膏ボードが濡れた場合の影響とは？張り替えについても解説します！

2023年1月23日2023年11月6日

石膏ボードは、住宅やオフィスなど、建築物の壁や天井の内装材として多く使用されています。
そのため、雨漏りした際に影響があるのがこの石膏ボードです。
天井や壁など目に見える箇所から雨漏りした場合には、石膏ボードも濡れてしまっているため、もしもこの石膏ボードが濡れてしまったら一体どうなってしまうのか？今回は、それについて詳しく解説していきます。

雨漏りとは：常習的なトラブルの原因と対策

雨漏りとは、主に屋根や壁から家屋内部に水が侵入する現象を指します。これは長期間にわたり見逃されると、家具や電気製品の損傷だけでなく、建物の構造自体への重大な損傷を引き起こす可能性があります。

原因と対策

屋根の損傷: 老朽化、風雨による自然の影響、鳥や小動物による損傷などが原因で、屋根のタイルやシートが破損またはズレることがあります。これらの破損は雨水が侵入する隙間を生み出します。定期的な屋根の点検と保守がこれらの問題を未然に防ぎます。
壁の損傷: 壁に亀裂や穴が開いている場合、これらも雨漏りの原因となり得ます。壁の表面を定期的にチェックし、必要に応じて補修作業を行うことで、これらの問題を防ぐことができます。
配管の問題: 水道管や排水管の破裂や漏れも、間違って雨漏りと判断されることがあります。配管の問題が疑われる場合は、専門家による点検が必要です。

雨漏りを防ぐための基本的な対策としては、定期的なメンテナンスが最も重要です。屋根、壁、配管など、雨漏りの可能性がある箇所を定期的に点検し、必要に応じて修理や交換を行うことが重要です。また、早期発見・早期対応が重大な損傷を防ぐための鍵となります。

石膏ボードは雨漏りに弱い

ボードは石膏、粘着剤と紙で作られているため水に弱い性質があります。
水に濡れるとボロボロと崩れやすくなり強度が低下してしまうのです。
よく学校で使うチョークをイメージしてみてください。
黒板で使用するチョークも濡れてしまうと簡単にボロボロになってしまいますよね！
それと同じような現象が家で使用される石膏ボードにも起きてしまいます。
また、水に濡れていなかったとしても、湿気によっても強度がなくなってしまいますので注意が必要です。

石膏ボードから雨漏りする原因と対策

石膏ボードを使用した建物で雨漏りが発生した場合、石膏ボードの部分が膨れたり、壁紙が剥がれたりすることがよくあります。

雨漏りは屋根からの雨水の侵入が原因であることが多く、その場合は屋根の修理が必要になることがあります。

雨漏り対策としては、まず現象が発生した場所を特定し、適切な方法で対処することが重要です。

一部の石膏ボードが損傷している場合、その部分だけを交換することができますが、広範囲に渡る損傷の場合は、壁や天井全体の施工が必要になることもあります。
また、水の侵入経路を特定し、適切な防水処置を行うことも重要です。

雨漏り対策の施工には注意が必要で専門家に相談することが望ましく、雨漏りの兆候がある場合は早めに対策を講じることが大切です。

適切な対処法や施工方法を選択するために、複数の専門家から意見を聞き再発のリスクを減らすと共に、雨漏り対策を行った後は定期的な点検やメンテナンスを行い、自身での再発防止に努めることも重要です。

石膏ボードが濡れるとカビが生える？

石膏ボードは、一見クロスが貼ってあるとあまり異変を感じにくいですが、雨漏りや、湿気によりカビが生えることがあります。
カビが繁殖してしまうと、肺炎や気管支炎などの呼吸器症状やアトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などの健康被害を引き起こす危険性がありますのでできるだけ早めに対処する必要があります。

石膏ボードが雨漏りで濡れているか確認するには？

石膏ボードが雨漏りの影響を受けているか確認する方法は、3つあります。
1.壁を押すと柔らかくなっている・簡単に壊れてしまう
2.クロスが綺麗に剥がれる
3.カビやシミが浮き出ている

以上の3つの症状のどれかしらがある場合には、一度プロにみてもらいましょう。
ボードは、濡れると強度がなくなるため、少し強く押しただけで簡単に破損してしまいます。
ボードが柔らかくなっている際には注意が必要です。
また、ボードに貼ってあるクロスが簡単に綺麗に剥がれるようであれば、それも濡れていた証拠になります。
濡れることでクロスの接着が弱くなり綺麗に剥がせるようになるのです。
クロスの貼りたてを剥がすのはとても苦労するため、比べると一目瞭然です。
また、石膏ボードが一度濡れるとシミになっ残るため、それでも雨漏りしていたかどうか確認することができます。

雨漏りによる石膏ボードの張り替え工事

石膏ボードの張り替え工事は、まず既存のボードを解体するところから始めます。
ボードを解体するにあたり、まずクロスを剥いでいきます。
その後、木造か鉄骨の住宅かによっても変わりますが、ビスを綺麗に取れる場合にはとって、手間がかかりそうであれバールなど使用して解体していきます。
ボードの裏には断熱材が入っており、そちらも影響があるようであれば交換します。
その後、新しいボードを張り替え、クロスを貼って修理完了となるのが交換の流れです。

石膏ボードは安価で施工しやすい

なぜ石膏ボードは建築現場で欠かせないのか、それは安価で施工しやすく、耐火性や遮音性に優れているからです。
石膏ボードは、安価で経済的なメリットがあります。ホームセンターやインターネットなどでも購入可能です。標準タイプの石膏プラスターボードであれば、500円程度から購入することができます。
また、石膏ボードは木材やコンクリートと違い、一般的なカッターで切断できるなど、簡単に加工することができます。ビス留め、クリップ留め、接着も簡単にでき、壁紙を貼る、塗装することで自分好みに仕上げることが可能です。

雨漏りで濡れた石膏ボードの張り替え費用相場

石膏ボード一枚の値段は、そこまで高くなく、1.8×90mで約800円ほどです。
石膏ボードの張り替え工事の費用相場は、一般的には全面改修の場合、約2,500～3,000円/㎡（材工価格）が相場で、雨漏りの影響があった石膏ボードのみを交換する場合には、出張費用など諸々含んで相場が約30,000円/箇所、プラスしてクロスの張り替え費用が別途約30,000円/箇所が相場のようです。