大切なお住まいで急に雨漏りが発生したけど、何からすればいいか分からず困っているという方も多いと多います。雨漏りは放置してしまうと被害が拡大してしまうため、一刻でも早く被害の進行を食い止める必要があります。
ですが、まずは業者を呼ぶ前に、自分で行うべき大切なことを実施する必要があります。
それは雨漏りの応急処置と対処です。
雨漏りの応急処置と対処は、特別難しいことではないため誰でも簡単に行えます。
雨漏りの処置を行うことで被害拡大を防止し、これ以上、大切なお住まいへの被害を防ぐことができるのです。
雨漏りを自分で直すのに必要なことが、原因の調査です。
一般的には目視や散水調査と呼ばれる工法で見つけることが多いです。
雨漏りの原因が、排水口の詰まりであったり、わずかな隙間からの侵入であったり、ゴムパッキンを替えるだけで直るような簡単な施工であれば、素人の方でも自分で行うことができます。
雨漏りの状態がそこまで酷くなければ、必ずしも料金がそこまで高いわけではないので業者に頼んでみるのも一つの手です。
この記事では雨漏りの対処方法と応急処置・対策についてプロが分かりやすい様に解説していますので、知っておくと咄嗟の雨漏りに対応することができます。
雨漏りの応急処置はなぜ必要なのか?
まず、雨漏りの応急処置はなぜする必要があるのか?
結論から言いますと、これ以上、雨漏りによる被害を拡大させないために処置をする必要があるのです。
また、被害が少ない内に雨漏りの修理・補修を行う事で、修理にかかる費用を安く抑える事ができるからです。決して、少しの雨漏りだからといって放置するのは絶対にやめましょう!
雨漏りを放置した場合には、以下のような被害が出ることもあります。
・ 木部の腐食
・ カビによる人的被害
・ 漏電による火災
・ シロアリの発生
この他にも修理費用が高額になるなどのリスクがあるため、雨漏りに気付いたら早めに対処し被害を食い止める必要があるのです。
雨漏りの応急処置は原因を探るところから!
雨漏りが発生したら応急処置を行う必要がありますが、まずは原因について解説します。
雨漏りの原因は主に大きく分けて3つの原因のいずれかによって起こります。
1.建物に使用される建築材や構造自体の経年劣化
2.台風などの自然災害による破損によって発生
3.建築時の施工不良や人為的ミス
雨漏りはざっくり分けた上記3つのいずれかの原因でどれも起こっています。
また、一言に経年劣化と言っても屋根だけでなく、外壁やベランダ、窓サッシなどあらゆる箇所で発生するため、素人では原因を特定するのは難しい作業になります。
・ 屋根
・ ベランダ
・ 外壁
・ 窓・サッシ
室内の雨漏り応急処置方法について解説!
屋根・天井・壁・窓サッシなどの室内で雨漏りしている際の応急処置には、「雨漏りを受け止める方法」と「ブロックする方法」の2種類があります。
今回は、雨漏りしている箇所別に応急処置・対処方法を4つご紹介します。
・ 天井からの雨漏りを受け止める方法
・ 壁からの雨漏りを防ぐ方法
・ 窓からの雨漏りをブロックする方法
・ 屋根からの雨漏りを受け止める方法
道具がない場合や、難しいと感じる場合には、要らなくなったタオルを置いておくだけでも可能なので、ぜひ参考にしてみてください。
①天井・屋根からの雨漏りをバケツで受け止める
天井・屋根から雨漏りしている場合、バケツで受け止める方法があります。
これの方法が一番簡単で誰でもできる室内で発生した雨漏りの応急処置方法になります。
雨や台風で天井から急に雨漏りが始まった場合は、水を受けるバケツ等の容器で雨水を受け止めて、それ以上、天井から垂れてくる雨水で床が濡れないようにしましょう。
バケツがなければ洗面器でも良いですが、洗面器は縁が低いため高い天井から落下してくる水が跳ねて飛び散りますので、ビニールシートをバケツの下にセットすることを忘れずに。
ビニールシートがなければ、ゴミ袋を切って開いて置いても良いでしょう。
[準備するもの]
・バケツやボウルなどの水受け
・雑巾やタオル
・ブルーシートや、ゴミ袋
バケツを使用した雨漏りの応急処置方法
1.雨漏りしている天井屋根箇所の下に、バケツを置き、その下にゴミ袋を敷く
2.バケツの中に雑巾やタオルを敷く
3.その後、バケツに水が溜まってきたら水をこまめに捨てる
手順は以上になります。
②紙オムツで応急処置!天井雨漏りの補修方法
天井・屋根からの雨漏りの場合、バケツで雨水を受け止める方法の他に、紙オムツを使用して受け止める方法もオススメです。
最近の紙オムツの吸水性は凄いので、ポタポタ天井から水が垂れている程度であればしっかりキャッチできます。
ご自宅に大人用でも子供用でもいいので、紙オムツがある場合には、紙オムツを床に広げて置くと、滴る水音が気になりません。
床にオムツがあるのが気になるのであれば、テープでオムツを天井に貼り付けても大丈夫です。
ただし、水を吸ったオムツはかなり重いのでしっかりと貼り付けるようにしてください。
ガムテープなどで貼り付けると跡が残ってしまったり、天井板が剥がれたりすることも覚悟しておきましょう。
[準備するもの]
・紙オムツ
・ブルーシートや、ゴミ袋
紙オムツを使用した雨漏りの応急処置方法
1.雨漏りしている天井箇所の下に、紙オムツを置き、その下にゴミ袋を敷く
2.雨水を吸収できないぐらい吸い込んだら、新しいものに取り替える
手順は以上になります。
紙オムツの吸収性は非常に高いため、雨漏りの状況にもよりますが、丸一日経っても全然吸収してくれます。
③窓や壁からの雨漏りには雑巾を使用して応急処置を行う
壁や窓から雨漏りしている場合には、雑巾や要らなくなったタオルを使用して雨漏りの被害を抑えましょう!
この際、カーテンを外しておくのを忘れずに行いましょう。
そのままにしてしまうとカビが生えてしまう恐れがあります。
[準備するもの]
・雑巾やタオル
・ブルーシートや、ゴミ袋
雑巾を使用した雨漏りの応急処置方法
1.雨漏りしている窓や壁に雑巾を押しあてましょう。
2.窓枠の下にビニールシートやゴミ袋を敷くと床に垂れる雨水を防ぐことができます。
手順は以上になります。
イメージとしては雑巾で雨水を吸収するイメージになります。
④屋根からの雨漏りの応急処置
屋根から雨漏りしている場合、先ほどまで紹介した床でキャッチする方法より少し難易度が高くなる方法が、「屋根裏で雨漏りをキャッチ」する方法です。
屋根裏とは、その名の通り、屋根と天井の間の空間です。
通常は、屋根裏点検口がどこかに設置されていますので、そこから屋根裏に入っていき雨水をキャッチします。
※押入れの天井から屋根裏に入れる場合が多いです。
[準備するもの]
・衣装ケースなどの大型の容器
・雑巾
・ビニールシートやレジャーシート
衣装ケースを使用した雨漏りの応急処置方法
1.上記記載の3つの持ち物を屋根裏に持っていきます。
2.濡れてる箇所は雑巾で拭き取ります。
3.雨漏りしている箇所の下にビニールシートあるいはレジャーシートなどを敷き、その上に衣装ケースを設置します。
手順は以上になります。
この方法であれば、居室内にバケツが並ぶという光景を見ることなくスマートに雨水をキャッチできます。
また、衣装ケースであれば大量の水が入りますので、しばらく水を捨てる必要もありません。
ただし、屋根裏への入り口はほとんどの場合、押入れの中やクローゼットの中にあるため、人一人が入るのがやっとなサイズであることが多く、大きすぎる衣装ケースは入らない可能性があります。
窓がない場合には、たまった水を運び出す手間もかかるので、階段がついているタイプの屋根裏の方のみにオススメします。
今回は4つの応急処置方法を解説しました。
これらの方法は、屋根修理業者さんが来てくれるまでに時間がかかる場合や、諸事情によってすぐに修理・補修をしてもらえない場合に有効な応急処置です。
雨漏りの一時しのぎについては、こちらの記事で解説しております。
雨漏りの応急処置・対策グッズを準備しておこう!
もしも雨漏りが起きたときのために、グッズを用意しておきたいという方のために、雨漏りの応急処置・対策グッズについてご紹介します。
バケツ
天井から雨漏りが発生した際に使えるのがバケツです。
バケツをあらかじめ用意しておくことで雨水を受け止めることができ、床が濡れることを防げます。雨水を受け止めるには洗面器でもよいですが、容量が小さいものだとすぐにいっぱいになってしまうため、容量の大きなバケツのほうが安心です。
ブルーシート
ビニールシートやブルーシートは、天井から雨漏りが発生している際に役立ちます。
バケツを置く際に、下にビニールシートを敷いておけば、万が一バケツから雨水が跳ね返っても、周囲を濡らさずに済みますし、自分で屋根の応急処置をおこなう場合にも一時的ですが使えます。
雨漏りの原因を詳細まで把握できないときでも、広範囲を覆うことで、雨漏りを一時的に抑えることができるので便利です。
雑巾やタオル
雑巾やタオルは、窓枠やサッシで雨漏りが起きているときに、雨水を吸わせるために使えます。
その他、バケツの中に入れておくことで、バケツから水が跳ね返って周囲が濡れることを防止することにも使えます。
雨漏りの補修で応急処置の仕方
一軒家で雨漏りした際、自分で応急処置などで雨漏りの補修がしやすい場所は、大きくわけて4つあります。
・屋根、ベランダ、窓、壁
これらの箇所から軽度の雨漏りの場合には自分で補修して直すことができる場合もあります。
難易度は上がりますが、補修方法についてそれぞれ解説していきます。
①コーキング材を使用した雨漏り応急処置
コーキング材を使用して応急処置を行う前に、まずは雨漏りの原因となっている場所を探しましょう。
雨漏りを補修(DIY)するにしてもしっかりと原因を特定できなければ直すことはできません。
闇雲にここだろうと適当にコーキング材を使用してしまうと水の流れを変えてしまい、雨漏りをより悪化させてしまう恐れがありますので注意が必要です。
分からない場合は、業者に連絡し相談しましょう。
[準備するもの]
・コーキング材…約500円~1000円
・コーキングガン…約3000円
・マスキングテープ…約300円
・プライマー…約1000円
・雑巾
コーキング材を使用した雨漏りの応急処置方法
[手順]
1.まずは、コーキング塗る箇所に埃が溜まっていないかなど、綺麗に掃除を行いましょう。
2.その後、コーキング剤がはみ出ないように余分な部分にマスキングテープを貼ります。
3.コーキング剤を塗る箇所に、プライマーと呼ばれる接着剤のようなものを塗り、コーキング剤を塗っていきます。
4.塗ったコーキング剤が乾く前にマスキングテープを剥がして完成です。
コーキングについてはこちらの記事で詳しく解説しています↓
②防水テープを使用した雨漏り応急処置
防水テープを貼る雨漏りの補修(DIY)方法は、コーキング補修と同様に雨漏りの原因箇所の究明から行います。
[準備するもの]
・防水テープ
・雑巾
防水テープを貼る雨漏りの応急処置方法
1.まずは、防水テープを貼る箇所に埃が溜まっていないかなど、雑巾を使用して綺麗に掃除を行いましょう。
この際の注意点として、防水テープを貼る箇所に水滴やゴミが残っているとテープの密着性が悪くなり剥がれやすくなります。
2.綺麗に掃除を行ったら、雨水が流れる方向とは逆の下から上に向かって空気が入らないように貼っていきます。
ここでポイントとして、防水テープを広範囲に張らないというのが大切です。
あまりにも防水テープを広範囲に貼ってしまうと、雨水の侵入経路が変わったりして別の箇所から雨漏りが引き起こる場合が出てきますので注意が必要です。
③ブールーシートを屋根に被せる雨漏り応急処置
ブルーシートを屋根に被せる雨漏りの応急処置方法もあります。
ただ、ブルーシート自体は安いものの土嚢を準備するのが大変であったり、ブルーシートを屋根に敷く際に風が強いと作業しずらかったり、材料を屋根まで運ぶのが大変であったりと難易度は高いです。
また、スレート屋根に登った際に被害のない箇所まで踏み割ってさらなる被害を生む可能性や落下してしまう危険性があります。ですので高所作業は決して一人では行えません。
応急処置だけでしたら費用もそんなにかからない場合が多いので、できれば最初から業者に依頼して応急処置だけでもしてもらうのがオススメです。費用も自分で材料を1から揃えるとなると自分で処置するのと大して変わらないことも多いため、見積もりを知っておくと判断の材料になるのでいいかもしれません。
[準備するもの]
・ブルーシート
・土嚢
・紐
ブルーシートを使用した雨漏りの応急処置方法
1.まずは、原因箇所を含めた広範囲にブルーシートを被せて敷きます。
2.瓦屋根の場合、ブルーシートの上部を一段上の瓦の下に差し込みます。
3.左右の端をテープを使用して屋根材に貼り付けます。
4下の瓦とブルーシートの下部をテープで貼り固定します。
5.その後、土嚢を重しとして使用します。
土嚢同士を紐で結び、屋根の棟を挟んでおくと、土嚢が落ちることを防げます。
④テントで雨漏りが発生した場合の応急処置について
お家の雨漏りとは異なりますが、テントでの雨漏り応急処置についてもご紹介します。
テントの雨漏りで、最も一般的な原因はテントのシーム(接合部)からのものです。
これらは耐久性を損なわずに防水するのが困難で、定期的なメンテナンスが必要です。
市販のシームシーラーを使用してこれらの部分を定期的に塗り直すことで、雨漏りを予防することが可能ですが、予防策にも限界があり、テントが雨漏りした場合の応急処置が必要になることもあります。
テントが雨漏りすると、まずは内部の水分をタオルやスポンジで取り除くことが大切です。これにより、より大きな被害を防ぐことができます。
その後、テントの外側から雨漏りしている部分に防水テープや防水スプレーを適用すると良いでしょう。これらの商品はほとんどのアウトドアショップやオンラインストアで購入することができます。これにより、雨漏りが進行するのを一時的に防ぐことが可能になります。
雨が上がったら、テントを完全に乾燥させることが重要です。乾燥させないと、カビが発生する可能性があります。さらに、テントが完全に乾いたら、雨漏りした部分を修理するために、プロフェッショナルなリペアキットを使用することをお勧めします。これらのキットは、テントの寿命を延ばすのに役立ちます。
これらの応急処置と予防策を理解し、実行することで、テントでの生活が悪天候によって台無しになるのを防ぐことができます。常に準備が整っていることが、アウトドアでの生活をより安全で快適なものにするための鍵となります。
雨漏りの応急処置が必要な事例
事例1:一戸建て住宅の雨漏り
ある夜突然、一戸建て住宅のリビングルームの天井から水滴が落ちてくるのに気づきました。外は大雨で、明らかに雨漏りが発生していたのです。
最初の対策として、大きなバケツを雨漏りしている箇所の下に置き、直接床への水の落下を防ぎました。雨が降り続く中、そのバケツはすぐに満水になり、定期的にバケツを空にし、床が濡れることなくその夜を過ごすことができました。
翌日、天候が回復したのを確認した住人は、屋根の状況をチェックするために外に出て、安全を確保した上で屋根に上がり、雨漏りが発生している部分を見つけました。
その部分には、明らかに破損した瓦があったため、防水テープを使用して破損した瓦を覆い、応急処置として雨漏りを防ぐことをこないました。
しかし、この補修が一時的なものに過ぎなかった為、すぐに専門の屋根修理業者に連絡しました。
事例2:集合住宅の雨漏り
ある集合住宅で、深夜に突如、部屋の天井から水漏れが始まったことに気づきました。
急な雨漏りであったため、住人はすぐに自己対応する必要があった為、対策として、雨水が部屋に広がらないよう、直下に大きなバケツを置きブルーシートを敷きました。
翌朝、物件の管理会社に直ちに連絡を取り、事情を説明し、屋根または上階からの水漏れが発生している可能性があることを伝えました。
管理会社はすぐに反応し、業者の手配を行いました。
これらの例で、急な雨漏りに対する一時的な応急処置と、応急処置だけでなく、専門的な修理が必要であることがわかります。
また、集合住宅では特に、雨漏りの問題は他の部屋にも影響を及ぼす可能性があるため、速やかな対応と適切な報告が重要となります。
雨漏り修理は素人がDIYで行うことができるのか?
雨漏りの修理はDIYで行うことができ場合もありますが基本的には難しいです。
難易度は雨漏りの原因や場所、そしてあなたのDIYスキルに大きく関係します。
雨漏りの修理には、屋根の補修、シーリング材の塗布、瓦の交換など、さまざまな作業が含まれることがあります。
もしご自身でDIYで雨漏りを修理しようと思う際に考慮すべきポイントを紹介します。
雨漏りの原因が明確でない場合や、修理作業が困難であると感じた場合は、専門家に相談することが最善の選択です。
雨漏りの原因を特定する
最も初めに行うべきことは、雨漏りの原因となっている箇所を特定することです。この作業は、時には簡単に見つかることもありますが、水が建物の構造を通じて移動するため、実際の漏れ源を見つけるのが難しいこともあります。
- 屋内からの検査:雨漏りが屋内のどこで起こっているかを確認し、可能であれば、天井裏や屋根裏にアクセスして、漏れの兆候を直接探します。水染み、カビ、湿気が高い場所は、上からの水の侵入を示しています。
- 屋根の検査:屋根に登って、破損した瓦、割れたまたは欠けたシングル、シーリング材の劣化、またはその他の明らかな損傷がないかをチェックします。安全対策をしっかりと行い、安全ハーネスを使用することが重要です。
必要な材料と道具
雨漏りの修理に必要な道具や材料は、損傷の程度によって異なりますが、以下のものが一般的です。
- シーリング剤:亀裂や穴を塞ぐために使用します。
- 補修材料:破損した屋根材を交換するために必要になるかもしれません。
- 基本的な工具:ハンマー、釘、カッターナイフなどがあります。
- 安全装備:安全ハーネス、手袋、適切な靴など、高所作業に適した装備が必要です。
- はしご:屋根に安全にアクセスするために必要です。
安全対策
屋根の作業は危険を伴うため、以下の安全対策を徹底してください。
- 適切な服装をする:滑りにくい靴と手袋を着用し、作業中の怪我を防ぎます。
- 安全ハーネスの使用:高所での作業では、落下を防ぐために安全ハーネスを装着してください。
- はしごの安全な設置:はしごは固定されていて、しっかりと支えられていることを確認してください。
DIYで雨漏り修理作業について
小さな亀裂や穴の修理
シーリング剤を使用して、小さな亀裂や穴を埋めます。この作業は比較的簡単に行うことができます。
- シーリング剤の選択:屋根材の種類に適したシーリング剤を選択してください。市場にはさまざまなタイプがありますので、製品の指示をよく読んで、適切なものを選んでください。
- 清掃:修理する箇所をきれいにして、ゴミやほこりを取り除きます。これにより、シーリング剤がしっかりと密着します。
- 適用:シーリング剤を亀裂や穴に均等に塗布し、しっかりと密閉させます。大きな穴の場合は、補修テープやパッチを使用することが必要になる場合があります。
破損した屋根材の交換
瓦やシングルが破損している場合は、新しいものに交換する必要があります。これは少し複雑な作業になり、特に屋根の構造に慣れていない場合は、時間がかかることがあります。
- 破損した材料の取り外し:慎重に破損した瓦やシングルを取り外します。これには、釘抜きやハンマーが必要になることがあります。
- 新しい材料の準備:交換用の瓦やシングルを準備します。サイズが合っていることを確認し、必要であればカットして調整してください。
- 設置:新しい瓦やシングルを正しい位置に設置し、釘で固定します。この時、周囲の材料と同様に、しっかりと密閉するように注意してください。
雨漏りのDIY修理は、原因を正確に特定し、適切な修理方法を選択することが重要です。小さな修理であれば自分で行うことが可能ですが、より複雑な場合や安全に確信が持てない場合は、専門家に依頼することをお勧めします。また、どの作業を行うにしても、常に安全を最優先に考え、適切な準備と保護措置を講じることが重要です。
応急処置をした後は雨漏り業者に診てもらう
雨漏りの応急処置で一番大切なのは、室内の雨水を受け止める体制が整ったら、すぐに雨漏り修理業者に電話することです。
築10年以内の建物であれば「瑕疵担保責任」が適用され、建築したハウスメーカーや工務店が無償で修理をするので、施工した建築業者に連絡を取りましょう。
築10年以上経った建物が雨漏りした場合には、大工さんや工務店、ハウスメーカーではなく「信頼できる雨漏りに強い板金屋さん」に連絡をしてください。
雨漏りは、住宅にとってメジャーなトラブルですが、未だにしっかりと原因を突き止めて雨漏りの再発を食い止める施工ができる業者さんは多くありません。
格安な修理費用だけを提示して、ろくに雨漏り箇所を調査せずに、うわべだけの修理を行う業者さんも少なからず存在しますので、自分で雨漏り修理に特化した業者さんを探しましょう。
見積もりまで無料で行ってくれる業者もいるので何社か相見積もりをしてみるのもおすすめです。
雨漏り修理業者を選ぶ方法について
雨漏りの修理は、建築修理業界の中でも特に難しい工事です。
雨漏り修理は雨漏りの原因が突き止められているかどうかで変わってきます。
ですので業者を選ぶ際は、雨漏りの現場を如何に見てきて雨漏りのパターンを熟知しているかの経験と知識が重要になってきます。
もし、原因が分からないまま、あるいは間違っていたら雨漏りは止まりませんし、再工事のための余計な出費がかかってしまいます。
なので一般の方はもちろんのこと、大工さんなど普段雨漏り修理を行わない業者であっても複雑な場合は雨漏りを直すことができないです。
雨漏り修理の世界では、職人が自分の力だけで原因を見つけられるようになるには、最低10年の経験が必要だと言われています。
ですので、きちんと雨漏りを止めてもらうためには、どこが、なぜ、雨漏りしているのか?を徹底的に追及し、分かりやすく説明してくれるような、雨漏り専門の業者を選ぶことをオススメいたします。
雨漏り修理を専門として、20年以上の経験・実績を積んだ雨漏り修理のプロ集団、屋根雨漏りのお医者さんにご相談いただければ、雨漏り修理はもちろん、屋根・外壁のメンテナンス・修理を安心して行うことができます。↓
雨漏り修理・リフォームにかかる費用相場
雨漏りが発生した際、場合によっては「屋根」「外壁」「窓」「ベランダ」等のリフォームが必要になることもあります。
雨漏りの修理・リフォームにかかる費用相場は、原因や箇所、被害状況によってもバラバラで明確にいくらですとは決まっておりません。
ですので、今回は雨漏りの被害状況を「軽度」「中度」「重度」の損傷状況に分けて解説していきます。
「軽度」の雨漏り修理・リフォーム費用相場
雨漏り修理に使用する素材などによっても費用は異なりますが、約2〜15万が相場です。
雨漏りの発生箇所が、「屋根」「外壁」「ベランダ」「屋内の天井」「窓・サッシ」の場合には上記の費用で済む場合が多いです。
「中度」の雨漏り修理・リフォーム費用相場
雨漏りの被害状況が中度の場合には、一部の葺き替え・交換、防水加工、塗装などが必要になってくるため、修理・リフォーム費用はやや高額になってきます。
修理費用の目安としては、約20〜60万が費用相場になってきます。
「重度」の雨漏り修理・リフォーム費用相場
重度の雨漏りの場合、屋根や外壁自体の寿命が切れてしまって起こっている場合が多く、一部分の修理では、すぐに他の箇所から再度雨漏りが発生するような状況のため「屋根」「外壁」等の全体リフォームが必要になってきます。
全体リフォームの内容としては、屋根・外壁の葺き替え、カバー工法、全体塗装が主になってきます。
屋根・外壁リフォームの費用相場としては、約60〜250万が相場になってきます。
高額な費用が発生する前に、約10年を目安に屋根や外壁の定期的な塗装等のメンテナンスを行う事が大切です。
火災保険で雨漏りの修理費用を補える場合も?
雨漏りの修理費用を考えると高くて手が出せないと思われる方も多いと思います。
雨漏り修理は数千円から数十万円までかかる費用が幅広いこともあり、安く済めば良いのですがそうでない場合には、中々辛いことだと思います。
そんな時に火災保険が修理費用に充てれたら助かりますよね?
災害によって雨漏りしている場合、被害の規模や症状によっては自己負担が少なく修理できることがあります。また、実際に火災保険を利用して自己負担0円で修理した方もいます。
ただし、火災保険の使用には条件があり、100%全額降りたり、適応されるといった保証はないので、頼り切るのは注意が必要です。
また、火災保険を利用した悪徳業者も多いため、申請する際の業者選びはしっかりと行いましょう。
それでは、簡単に火災保険の適応範囲の条件について解説します。
火災保険は、台風などの自然災害によって起きた破損が原因で不具合が起こった時に使えるものです。
例)
・台風でスレート屋根が飛ばされてしまった。
・樋やカーポートがひょうの影響で破損してしまい、交換に20万円以上かかる場合
以上の他にも対象となるケースは多々ありますので一度保証内容を確認してみるのがいいでしょう。
ですが、経年劣化や人為的ミスによって起こった雨漏りに関しては適応範囲外ですので注意しましょう。
さらに詳しく火災保険については下記の記事で解説しております。
雨漏りを予防するための対策について
雨漏りの対策には、予防策と対処法の二つのアプローチがあります。以下に詳しく説明します。
1. 予防策
適切な排水設備の確保: 雨漏りを防ぐためには、建物周辺の排水設備を適切に管理することが必要です。雨水が建物の周囲にたまることで地盤の浸食や建物への浸水が引き起こされる可能性があります。雨水が効果的に排水されるよう、雨樋や排水溝の清掃や修理を定期的に行いましょう。
屋根や外壁の断熱改修: 雨漏りの原因の1つとして、屋根や外壁の断熱性の低下が挙げられます。断熱性の低下によって、屋根や外壁に結露が発生し、雨漏りのリスクが高まります。断熱材の追加や断熱性の改善を通じて、建物内部の温度と湿度を管理し、雨漏りを防止することができます。
地盤調査と補強: 建物の基礎や地盤の沈下や変形は、雨漏りの原因となる可能性があります。特に地震や地盤沈下が起きやすい地域では、定期的な地盤調査や補強が必要です。地盤の安定性を確保することで、建物の構造的な強度を維持し、雨漏りの発生を防ぐことができます。
2. 対処法
雨漏り対策の他の手段として、以下の方法があります。
防水工事の実施: 雨漏りの原因が屋根や外壁の防水性の低下にある場合、専門家による防水工事を検討することが重要です。屋根や外壁の表面に適切な防水材を施すことで、雨水の侵入を防ぎます。定期的なメンテナンスや補修を行うことで、防水性を維持することができます。
屋根や外壁の定期点検: 雨漏りを未然に防ぐためには、定期的な屋根や外壁の点検が必要です。屋根の瓦やスレート、外壁の塗装や目地にひび割れや劣化が見つかった場合は、早急に修理や補修を行うことが重要です。定期点検によって、雨漏りの原因を早期に発見し、深刻化を防ぐことができます。
室内の換気管理: 室内の湿気が原因で雨漏りが発生することもあります。特に浴室やキッチンなどの湿気の多い場所では、換気扇の定期的な清掃や換気の徹底が重要です。湿気を適切に排出することで、建物内部の湿度を低く保ち、雨漏りのリスクを減らすことができます。
これらの対処法を組み合わせることで、雨漏りに効果的に対処することができます。
雨漏りの応急処置について まとめ
雨漏りは家庭でよくあるトラブルの一つで、その理由はさまざまです。お客様が最も困るのは、シミや結露など、見た目に問題があることでしょう。対処法はDIYで行うこともできますが、専門家に防水工事を依頼することをおすすめします。防水工事には、シーリング材の補修や排水設備の確認、換気システムの整備などが含まれます。特にシーリング材の劣化は、効果的な対処が必要です。比較的簡単に対処できるのは、屋根や天井、外壁からの雨漏りです。しかし、原因が不明な場合や、家屋の老朽化が進んでいる場合には、専門家の依頼が必要です。また、結露対策や換気システムの整備も重要です。
室内で雨漏りが発生した際、まず最初にすることは、部屋の中が雨漏りで濡れて被害が拡大するのを防ぐことです。
その後の補修は、原因がわかり、尚且つ手の届く範囲であれば行ってもいいでしょう。
ただし、屋根に上がって自分で修理することはとても危険ですので行う際は2人以上で注意しながら行いましょう。お勧めはしません。
一時的な雨漏りの応急処置は主に4つあります。
・ バケツを使用して雨漏りを受け止める方法
・ 紙オムツを使用して雨漏りを受け止める方法
・ 雑巾を使用して雨漏りをブロックする方法
・ 屋根裏で雨漏りを受け止める方法
そして、雨漏りしている箇所や、漏れてきた水の量、風向きを覚えておくと業者が対応しやすくなります。
業者に連絡する際、賃貸の物件であれば、まずは大家さんや管理会社に連絡をしてから判断を仰ぎましょう。
また、戸建ての場合10年未満の新築であれば施工不良の疑いがあるため、施工時の業者に連絡をします。
その他、築10年以上の住宅でしたら、雨漏り専門の業者に連絡し対応してもらいましょう。
雨漏りは何屋さんが修理するの?
基本的に雨漏り修理は、板金屋さんが行っています。
屋根や外壁の種類を問わず対応している、雨漏り専門家ですので板金屋さんに頼むことをオススメします。
こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん兵庫県担当の柴田です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格と表彰状を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました