突然の雨漏りでどうしたらいいのか分からない方も多いと思います。
雨漏りが発生したら、まずは雨漏りの被害を食い止めるべく応急処置を行う必要があります。
ですが、突然発生したということもあり、家に対処グッズがない場合もあると思います。
そこで今回は、スーパーなどでもらえるビニール袋を使用した雨漏りの応急処置方法について解説していきます。
ビニール袋で雨漏りの応急雨処置
雨漏りしたら素早く応急処置を行う必要があります。
雨漏りを放置してしまうと、被害はさらに拡大し、二次的な被害をももたらします。
二次被害が悪化すると、雨漏り修理の範囲が広がって費用が高額になってしまったり、シロアリなどの発生や、アレルギーなど健康にも悪影響を与える可能性があります。
そのようなことを防ぐためにも、できるだけ早く被害を食い止める作業が必要なのです。
そこで、今回はビニール袋を使用した応急処置方法を解説します。
雨漏りの応急雨処置にビニールを使用する理由
ビニールを使用する理由としては、以下のような特性や利点があります:
- 防水性能
ビニールは水を通さないため、雨漏りの予防や緊急対策として有効です。屋根や壁からの雨漏りを一時的に防ぐためにビニールシートを利用することが多いです。 - 耐久性
ビニールは耐久性が高く、長期間使用することが可能です。雨風に耐え、乾燥や湿度の変化にも影響を受けにくいため、一度設置すれば長期間にわたって雨漏り防止効果を発揮します。 - 簡易性と低コスト
ビニールシートは手軽に設置することができ、専門的な工具や知識がなくても雨漏り対策として利用できます。また、他の建築材料と比較しても比較的安価であり、緊急時の応急処置や一時的な防水対策としてコストパフォーマンスが高いと言えます。 - 汎用性
ビニールは柔軟性があり、様々な形状やサイズの場所に対応することができます。そのため、雨漏りの発生する場所や形状によらず対応することが可能です。
これらの特性から、ビニールは雨漏り対策に非常に適しています。しかし、ビニールは一時的な対策と考えるべきで、根本的な雨漏りの原因を解決するためには、適切な修繕や改修が必要となります。
ビニールによる雨漏り防止の具体的な手順
ビニールを使用した雨漏り防止の手順は以下のようになります。ただし、この手順は一時的な対策の一例であり、最終的な解決には専門家による修繕や改修が必要です。
- 問題箇所の特定
まずは雨漏りの発生箇所を確認します。屋根や壁など、雨水が侵入してきている可能性のある場所を注意深くチェックします。 - ビニールの準備
適切なサイズと厚さのビニールシートを用意します。雨漏り箇所よりも大きいサイズを選びましょう。 - 問題箇所の清掃
雨漏り箇所の周囲を清掃し、ビニールシートがきちんと密着するようにします。ここでは、汚れや湿気、さらには表面の凹凸も考慮する必要があります。 - ビニールの取り付け
ビニールシートを雨漏り箇所に取り付けます。ビニールは雨水が流れやすいように少し傾斜をつけると良いです。ビニールを固定するために、強力な接着剤や防水テープ、あるいはネジ等を使用します。 - ビニールの密封
ビニールシートの周囲を防水テープで密封し、雨水が侵入しないようにします。 - 点検
取り付けたビニールが適切に機能しているかを確認します。また、次の雨の日に再度チェックし、問題がないかを確認します。
なお、これらの手順はあくまで一時的な雨漏り対策です。永続的な解決には専門家による適切な修理が必要です。また、雨漏りが構造的な問題から起きている場合や、屋根や壁の修理が必要な場合は、必ず専門家に依頼してください。
ビニール袋の漏斗で雨漏り応急処置
広い範囲で雨漏りしていたり、周りにある大きな家具や家電を簡単に動かしたりできない場合には、ビニール袋で漏斗を作り、バケツのなかに雨水を誘導し対策しましょう。
ビニール袋で漏斗を作成し使用することで
周りに水が跳ねて飛び散ることを防ぐことができます。
手順としては、大きいビニール袋の底に穴を開け、筒状にし、それを天井から床まで届くよう複数枚用意します。
次に、雨漏りしているヵ所を囲うように穴を開けたビニール袋を天井に養生テープでとめます。
その後、真下にバケツを置き天井から垂れ下がっているビニール袋をバケツの中に入れ、雨水を誘導させ完了です。
天井からバケツまで、一枚のビニールでは届かないので、ビニール袋を複数枚用意し、上のビニール袋が下の袋の内側になるよう、下につなげるビニール袋が外側になるように重ね合わせ、数センチ重ねてテープで留めてください。
ビニール袋で雨漏りの被害を抑える
雨漏りしている箇所の近くの物をどかせない場合、ビニール袋やゴミ袋を被せ濡れないようにしましょう。
できれば下にもビニールを履かせましょう。
また、物を持ち上げられない様であれば、周りにタオルを置いて水が下に入り込まないように堰き止めましょう。
長い間、濡れたままにしてしまうとカビが発生したりと物も床もダメになってしまいます。
どんなビニール袋を使用して雨漏りの応急雨処置を行うのがいい?
雨漏りに対する応急処置としてビニール袋を使用する場合、いくつかのポイントを考慮することが重要です。適切なビニール袋の選択は、その効果を大いに左右します。
- 厚手のビニールを選ぶ理由: まず、ビニール袋の厚さが重要です。薄手のビニール袋は、少しの圧力や摩擦で簡単に破れる恐れがあります。そのため、厚手のビニール袋を選ぶことで、より強度と耐久性を確保できます。一般的に、ゴミ袋や建築現場で使用される厚手のポリ袋が適しています。これらは水をしっかりと防ぐことができ、雨水が家屋の内部に侵入するのを防ぐのに役立ちます。
- サイズの選定: 雨漏りの範囲に応じて、適切なサイズのビニール袋を選ぶことが必要です。小さすぎる袋では、漏れている範囲を完全にカバーすることができません。大きめのビニール袋を選ぶことで、雨水が広がるのを防ぎ、床や家具への被害を最小限に抑えることができます。
- 耐水性と防水加工: ビニール袋は元々耐水性を持っていますが、中には特別な防水加工が施されているものもあります。これらの袋は、通常のビニール袋よりも水に強く、長時間にわたって水の浸透を防ぐことができます。このような特性を持つビニール袋を選ぶことで、雨漏りの応急処置としての効果が高まります。
- ビニール袋の固定方法: ビニール袋を雨漏りの箇所に固定する際には、防水性の高いテープを使用することが推奨されます。例えば、ダクトテープや水漏れ修理専用のテープなどが適しています。テープはビニール袋をしっかりと固定し、雨水がビニール袋の下に侵入するのを防ぎます。
最終的に、これらの応急処置は一時的な解決策であり、問題の根本的な解決には至りません。そのため、これらの処置を施した後は、速やかにプロの修理業者に連絡を取り、適切な修理を行ってもらうことが不可欠です。専門家による修理は、雨漏りの原因を根本から解決し、将来的な問題を防ぐために重要です。
軽度な水漏れの場合
ビニールを使用した応急処置方法を解説しましたが、雨漏りの症状が軽い場合には、バケツとタオルで対応することが可能です。
またお子さんがいる家庭では紙オムツやペットがいる家であればペットシーツを敷くのも有効的です。
ただし、ポタポタと雨水が長時間滴っている場合には、一晩置いておくだけで水が溢れてしまうため注意が必要です。
ビニールシートによる応急処置:素材選びと設置方法
ビニールシートは、その優れた防水性から雨漏りの応急処置に最適な素材です。しかし、雨漏りの状況や規模に応じて、適切な種類のビニールシートを選ぶことが重要です。
- 厚手のビニールシートの選択: 厚手のビニールシートは、薄手のものと比べて耐久性に優れ、強風や飛来物による破損のリスクを低減します。特に、台風や豪雨などの悪天候が予想される場合は、#3000番以上の厚手のビニールシートを選ぶことをおすすめします。
- UVカット加工の重要性: 紫外線はビニールシートの劣化を早める原因となります。UVカット加工が施されたビニールシートを選ぶことで、耐候性を高め、長期間の使用に耐えられるようにしましょう。
ビニールシートの設置方法も、雨漏り対策の効果を左右する重要な要素です。
- 損傷箇所の特定と清掃: 雨漏りの原因となっている損傷箇所を特定し、周囲のゴミや汚れを丁寧に取り除きます。
- ビニールシートの設置: 損傷箇所を覆うようにビニールシートを広げ、雨水が流れやすいように緩やかな傾斜をつけます。
- 固定方法: ビニールシートの端を強力な防水テープやU字釘などでしっかりと固定します。風で飛ばされないように、レンガや土嚢などの重しを置くことも効果的です。
- 定期的な点検: ビニールシートの状態を定期的に確認し、破損や劣化が見られた場合は、速やかに交換または補修を行いましょう。
ビニールシートの応急処置はあくまで一時的な対策
ビニールシートによる応急処置はあくまで一時的な対策であり、雨漏りの根本的な解決には、専門業者による修理が不可欠です。雨漏りの原因は、屋根材の劣化や破損、防水層のひび割れ、外壁の亀裂など、多岐にわたります。専門業者であれば、これらの原因を正確に特定し、適切な修理方法を提案することができます。
信頼できる業者を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取り、実績や口コミ、保証内容などを比較検討することが重要です。また、見積もり内容には、使用する材料や作業工程の詳細な説明が含まれているか確認し、不明な点があれば遠慮なく質問しましょう。
雨漏りはできるだけ早く修理を依頼しましょう
雨漏りを応急処置しても、修理して直ったわけではありません。
長期間放置すると見えない場所で気付かない間に悪化し家が傷んでしまいます。
また、雨漏りの修理は専門的な知識がないと、業者でも施工を失敗することがあります。
失敗すると余計に雨漏りがひどくなったり、違う箇所から雨漏りし始めたりと被害が広がってしまいます。
そこで、信頼できる業者を選ぶポイントについてお伝えします。業者を探す際に参考にしたいことを紹介します。
一つ目が資格です。
雨漏り修理に関連する資格はいくつか存在します。しっかり資格を持っているということは、雨漏り修理の知識や技術を持っており、信頼できる指標のひとつになります。雨漏り診断士、建築板金技能士、登録建築板金基幹技能士、屋根外装調査士などがメジャーな資格になります。
二つ目が保証を設けている
万が一の際に備えて保証を設けているかどうかも業者選びのポイントのひとつです。
保証とは、雨漏り修理を終えた後に再度雨漏りが発生してしまった場合、一定期間の間であれば無料で修理をおこなってくれるものです。
業者によって設けている保証の期間が異なるため、しっかり確認しておきましょう。
三つ目が口コミや評価を確認する
業者の口コミや評価も確認しておきましょう。
その際に、出所が不明な口コミや評価が載せられている業者は注意が必要です。ホームページの口コミや評価は、業者が都合のいいように載せてしまうことも可能です。口コミや評価がどこからの情報なのかしっかり確認しましょう。
四つ目が業者の顔が見えることです。
ホームページなどに社長や従業員の顔写真が載せられている業者は、お客様に信頼してもらうために載せいてる場合が多くあります。逆に、避けたほうがいい業者は顔写真を載せていない場合が多くあります。情報を隠したいような理由があるのかもしれません。ホームページは自分の好きなように作ることができます。あくまでも判断基準のひとつとしましょう。
五つ目が、見積もりが相場から大きく外れていないことです。
見積もりを取ってみて、相場よりも高すぎたり安すぎたりしないか確認しましょう。初めから高額な見積りを出し、その後に大幅な値引きをする業者にも注意が必要です。金額を操作することで、お得感を出そうとしている可能性があります。
また、見積もりが不明瞭な業者にも注意しましょう。何にいくらお金がかかっているのか不明で、サービスに見合わない料金を請求されてしまうおそれもあります。きちんと詳細を確認し、見積りに納得できたら契約に進みます。
六つ目が、相談時の対応がいいことです。
相談をした際に、悩みに共感してくれたり親切な対応だったかどうかも業者選びのポイントになります。相談した際の対応がいい加減な業者だと、施工もいいかげんになってしまうのではないかと不安にもなります。
マナーもきちんとしており、丁寧に対応してくれる業者を選びましょう。
ビニール袋で雨漏りの応急雨処置 まとめ
雨漏り修理は、専門家に頼むのが解決するための近道です。
雨漏りは単純に雨水の浸入を止めれば大丈夫と考えがちですが、完全に解決するには専門的な知識と経験を必要とします。
実績があり、信頼できる専門業者に頼むのが一番なのです。
雨漏り修理の業者探しのことなら、「屋根雨漏りのお医者さん」までお問い合わせください。弊社には雨漏り修理のプロが多く加盟しております。お客様が安心して修理を任せられるプロをすぐにご紹介します。
「雨漏り修理に関する相談をしたい」という方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください
こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。