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外壁メンテナンスは放置厳禁! 劣化すると家に雨水が

家の外壁には様々な種類がありますが、外壁の種類に応じたメンテナンスが必要って子存知でしょうか?
自働車は「車検」という強制的メンテナンスが義務付けられているので、多くの人が手を入れていますが、家はメンテナンスが義務ではありませんので、「新築したらそのまま」という住宅が少なくありません。
しかし、それこそが日本の住宅寿命を縮めている大きな原因。
特に屋根と害兵器のメンテナンスを怠ると、建物内への雨水の侵入リスクを高めるので、家の寿命が短くなってしまいます。
今回は、意外と忘れがちな外壁のメンテナンスについて説明したいと思います。
外壁の種類ごとにメンテナンス時期や方法をまとめましたので、ご自宅の外壁の部分を確認してみてください。
これから新築を建てる方は、メンテナンス面からの外壁選びの参考にしてくださいね。

1.外壁から雨漏りする原因は、シーリングの劣化や漆喰のヒビ割れ

雨漏りと言えば屋根を思い浮かべますが、実は外壁からの雨漏りも少なくありません。
その多くがサイディングの継ぎ目に埋めてある「シーリング」と呼ばれる接着剤やサイディング自体の割れ、塗り壁やモルタルの場合はヒビ割れの隙間から発生しています。
外壁内に侵入した雨水は、乾燥した場所から場所へと移動し、建物の重要な構造材を侵食して弱体化させます。
住宅の大敵シロアリは乾燥した木材ではなく、水気を含んで腐食した木材を好みますので、シロアリをおびき寄せることにもなりかねません。
それだけではなく、壁の中や壁紙などにカビが発生すると、肺炎や気管支炎、喘息を引き起こす可能性もあります。
家にとっても家族にとっても「外壁からの雨漏り」は、健康を脅かす大敵なので、発生する前にメンテナンスすることが大切です。

2.窯業系サイディングの雨漏りと対策

窯業系サイディングは、今や新築の7割以上が採用している外壁材です。
耐久性の高さ、デザインの豊富さ、価格の安さから多くの建売や注文住宅で使われています。
親水性や光触媒など、「自然に汚れを落とす」機能などがあるため、耐用年数は20年から30年以上の商品も存在します。
ただし、窯業系サイディングには2つの雨漏りリスクが存在します。
それが「シーリングの劣化」と「サイディングの割れ」です。

・シーリングの劣化と対策

シーリングは新築から5年以上経過した時点でシーリング打ち替え工事を行う必要があります。
サイディングボードとボードの間を埋めるために、シーリング材と呼ばれる接着剤を注入するのですが、その耐用年数は5年超と言われています。
5年を経過すると、シーリングがひび割れてしまったり、サイディングボードとの隙間があいたりする劣化が急増するのです。
5年以上問題がないシーリングも存在しますが多くが10年以内に劣化してしまいます。
東京工業大学の田中亨二名誉教授は、15年に渡るシーリング材の実験の結果に基づきこのように発言しています。
「昨今のシーリング材の耐久性は十分なレベルに達しています。材料だけだと10年や20年の耐用年数を維持することは十分に可能だと思います。それがうまくいかないのは、目地の作り方に問題があるからです」
裏を返せば、「現在のシーリング材の耐久性は十分だけど施工が悪いから10年の耐用年数も維持できていない」ということです。
だから、シーリングは新築から5年を経過したら「打ち換え」を検討しなければならないのです。
シーリングの打ち替え費用は10万円から25万円前後。
シーリング材の打ち替え工事はピンからキリまでありますが、工事費用を節約してしまうとシーリング材の耐用年数は極端に低下して、雨漏りリスクが高まりますので、シーリング材の耐用年数を生かせる「腕の良い業者」に依頼しましょう。

・サイディングの割れによる雨漏りの対策

サイディングが割れると遅かれ早かれ、雨水が侵入して雨漏りが発生します。
サイディングが割れる原因は、「車の衝突」などの物理的ダメージ、経年劣化による割れ、など様々です。
10年以上前に新築した住宅の場合、サイディングの耐久性が今ほど高くなかったため冬場の気温が下がる東北地方や北海道などで、サイディングの割れが多く発生します。
築20年以内の住宅でサイディングの割れが発生した場合は、業者に依頼してパテなどで埋めてください。
築20年以上経過している場合は、サイディング自体の劣化が進んでいますのでサイディング全体の交換も視野に入れておきましょう。
サイディングの割れを予防するためには、新築から10年ほど経過した時点で「外壁塗装」を検討してください。

3.タイル外壁の雨漏りと対策

タイルの外壁は高級感がある上にタイル自体の耐久性が高いため、高級住宅を中心に使われています。
「タイル外壁はメンテナンスフリー」と言われることもありますが、タイルも施工方法によってはメンテナンスが必要ですし雨漏りのリスクもあります。
外壁タイルから雨漏りする大きな原因はコーキングの劣化です。
タイルの施工方法は「乾式工法」と「湿式工法」の2種類あって、「湿式工法」の場合、タイルとタイルの間に目地が存在します。
この目地はウレタン樹脂やシリコン樹脂でできているシーリング材で埋められているので、10年経過する頃に劣化して、ヒビ割れや隙間が生じます。
これを放置しておくと雨漏りにつながってしまいます。
目地が存在する湿式工法の外壁タイルの場合、シーリングの打ち替えが必要不可欠です。
最低でも10年に1度はシーリングを打ち換えなければ、劣化して雨水が侵入してしまいます。
タイル自体は、耐久性がかなり高く割れることが無ければ30年以上メンテナンスをする必要はありません。
割れている場合は、新しいタイルを付けてもらう必要があるので、専門業者に依頼しましょう。

4.ガルバリウム外壁の雨漏りと対策

ここ数年で、一気に施工件数を伸ばしているのがガルバリウム鋼板を使った外壁です。
「金属だからメンテナンス不要」と言われることもありますが、実際には表面に塗装がしてあるものが大半なので、塗装が必要。
塗装を怠ると素地が露出して、錆が発生し雨漏りにつながる可能性があります。
ガルバリウム鋼板の外壁の再塗装目安は「10年」なので、10年を目安に塗装することで、雨漏りリスクを軽減できます。

5.塗り壁、漆喰壁の雨漏りと対策

塗り壁や漆喰壁などの、昔ながらの工法は、今でも若い人を中心に好まれていて、デザイン性が高い住宅で数多く採用されています。
現在の塗り壁と、数十年前に施工された塗り壁では工法が異なります。
現在の塗り壁の多くが「下地サイディング」と呼ばれる下地専用のサイディングが使用されていますので、塗り壁にヒビが入ったとしてもすぐに雨漏りをすることはありません。
ただし、早い段階でヒビを塞がなければ、下地に雨水が侵入し下地サイディングを劣化させますので、ヒビを見つけたらすぐに補修してもらいましょう。
築年数がたった家の塗り壁の場合は、じわじわと建物内に雨水が侵入してしまうので、すぐにヒビを塞いでもらいましょう。
これらの、塗り壁や漆喰の住宅にとって、外壁のヒビ(クラック)は避けて通れないものですが、10年を目安に再塗装を行うことで、ヒビを防止することができます。

6.まとめ

外壁からの雨漏りを防止するために必要なのは「定期メンテナンス」です。
窯業系サイディングの場合は5年を目安にシーリングの打ち替えを検討し、外壁タイルやガルバリウム、塗り壁などの場合は10年を目途に塗装やシーリングの打ち替え工事をしてください。
家も車も定期メンテナンスをしなければ、本来の寿命を全うすることはできません。
雨漏りから大切な家族と家を守るための必要経費だと思って、5年~10年を目安に塗装やシーリングの打ち替えを欠かさずに行ってくださいね。

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亀岡亮介

亀岡亮介

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2010年に屋根雨漏りのお医者さんグループを立ち上げる。2017年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

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