住宅の二階は大丈夫なんだけど、一階の天井から雨漏りしている!雨漏りの原因は何なの?
この様に、一階の壁部分などで雨漏りする場合、ベランダや外壁から雨漏りしている可能性があります。
経験上多い原因箇所が、ドレンの劣化や詰まりによって起きています。
雨漏りと言えば屋根から起こるイメージですが、実はベランダからの雨漏りも少なくはありません。
そこで、さらに詳しくベランダで雨漏りする原因は何なのか?修理費用ってどれくらいかかるのか?などといった 『ベランダの雨漏り』 に関するお悩みをこの記事で解説していきます。
また、修理費用に保険は使えるかなどの疑問にも答えていきますので、しっかりとベランダのメンテナンス方法など知識をつけ、事前に雨漏りを防ぐと共に、既に雨漏りが発生している場合にはどんな修理方法になるのか?など参考にしてみてください。
実際の雨漏り修理については下記のページで紹介しています。
ベランダの下の雨漏りの原因

ベランダの下から雨漏りしているように見える場合、その原因は単に外壁や屋根の問題にとどまらず、防水層や排水設備、建物構造そのものに起因していることもあります。雨漏りは見えない箇所で進行するため、原因の特定が難しく、放置すると建物の内部構造や基礎にまでダメージを及ぼす恐れがあるため、早急な対処が求められます。
まず、最も多い原因はベランダ防水層の劣化です。ベランダには通常、ウレタンやFRP(ガラス繊維強化プラスチック)などの防水材が施工されていますが、経年劣化により防水性能が低下すると、雨水が床面から徐々に建物内部に浸透していきます。特に築10年以上経過している住宅では、防水層のメンテナンスが行われていないケースが多く、見た目ではわからなくても、既に下地材が水分を含み、構造材(特に木材)に腐食が始まっていることもあります。
次に挙げられるのが、排水口(ドレン)や雨どいの詰まりです。ベランダには排水機能として雨水を外へ流すための排水口が設けられていますが、落ち葉や土埃、小石などが詰まってしまうと排水が滞り、ベランダに水が溜まります。この状態が続くと、防水層の継ぎ目や外壁の隙間、さらにはサッシ周りのシーリング部分など、わずかな隙間から水が建物内部へ流れ込み、ベランダの下の部屋に雨染みが現れることがあります。
また、建物の設計ミスや施工不良も雨漏りの原因として無視できません。たとえばベランダの勾配が不十分で水が排水口に流れにくい構造になっていたり、外壁とベランダの取り合い部分の防水処理が甘かったりすると、正常な排水が行われず、構造体に水が浸入しやすくなります。こうした問題は特にマンションや複数戸が入る集合住宅で見られ、上下階にわたる責任の所在や保険の契約内容の確認など、個別の対応が必要になるケースもあります。
さらに、ベランダに面した窓やドアのシーリング劣化も見落としがちな原因の一つです。シーリング材は紫外線や風雨の影響で徐々に劣化して硬化・収縮し、隙間ができると雨水の侵入経路になります。加えて、外壁のひび割れや剥離が生じていると、そこからも雨水がしみ込み、結果的にベランダ下の部屋にまで達することがあります。
雨漏り修理には、DIYで対応できる場合と専門業者による修繕が必要な場合があります。排水口の掃除や簡単なシーリング補修などであればDIYでも可能ですが、防水層の再施工や外壁のひび割れ修繕、下地の交換などが必要になると、専門的な知識と技術を要します。部分的な防水補修で済む場合は数万円程度で済むこともありますが、本格的な防水工事やベランダ全体の防水層や下地を張り替える必要がある場合には、30万円~80万円以上かかることもあります。これに加えて室内のクロスや天井の張り替えが必要な場合は、さらに費用がかさむこともあります。
ここでぜひ確認しておきたいのが、火災保険の補償内容です。実は雨漏りの修理費用が火災保険でカバーされるケースもあります。ただし、補償されるのは「風災(台風・強風など)」や「雪災」などの自然災害によって発生した損害であることが前提です。経年劣化による雨漏りや施工不良が原因の場合は、保険の補償対象外となることが多い点に注意しましょう。
また、火災保険の請求には原則として被害発生日から3年以内の申請期限があり、過ぎてしまうと補償を受けられないこともあります。保険金の請求には、雨漏りの状況を示す写真、工事見積書、被害報告書などが必要となるため、保険会社や契約している代理店に早めに相談することが重要です。中には雨漏り調査や保険申請のサポートを行っているリフォーム会社もあるため、そういった業者の活用も選択肢の一つです。
最後に、雨漏りの原因や補償内容、修理の責任範囲については、特にマンションや共同住宅の場合には注意が必要です。ベランダが専有部分か共用部分かによって、修理の責任者や費用負担者が異なる場合があり、管理規約や管理会社への確認が欠かせません。
ベランダ下の雨漏りは見逃すと建物全体に大きな損害を及ぼすリスクがあります。原因をしっかり見極めたうえで、DIYか専門業者のどちらに依頼すべきか判断し、保険の活用や補償範囲を正しく把握することが、無駄な出費を防ぐ大きなカギとなるでしょう。
ベランダとDIYに人気のバルコニー違いは?

住まいの間取り図や物件情報でよく見かける「ベランダ」と「バルコニー」という言葉ですが、その違いをご存知でしょうか?実はこの2つには、建築用語として明確な定義があります。一般的には、2階以上に設けられた屋外スペースのうち、「屋根があるもの」をベランダ、「屋根がないもの」をバルコニーと呼び分けられています。
たとえば、昔ながらの日本家屋や集合住宅に多く見られるのがベランダです。軒(のき)や上階の床が庇(ひさし)代わりになり、ベランダの上部にしっかりと屋根がある構造です。一方で、バルコニーは建物の外に張り出した構造で、上に屋根がない開放的な空間が特徴です。そのため、日当たりや風通しに優れ、家庭菜園やガーデニングを楽しむスペースとしても人気があります。
ただし、近年は建築デザインの多様化が進み、ベランダとバルコニーの明確な線引きがあいまいになりつつあるのも事実です。屋根の有無だけでなく、素材や構造、用途によってそれぞれ呼び名が異なる場合もあり、設計者や不動産業者によっても表現が違うことがあります。実際には、ベランダと呼ばれていても屋根がなかったり、バルコニーとされていても屋根付きだったりするケースも見られます。
また、最近ではこうした屋外スペースを居住空間の一部として活用するスタイルが増えてきており、特に「ウッドデッキ」や「タイル敷き」のDIYが人気を集めています。市販のジョイントデッキやベランダ用人工芝などを使えば、専門業者に頼らずとも簡単におしゃれで快適な空間を作り出すことが可能です。特にバルコニーは開放感があるため、日光浴を楽しんだり、リモートワークや読書のためのリラックススペースとしても活用されるようになっています。
広々としたバルコニーがある物件は、ライフスタイルにゆとりをもたらし、資産価値としても注目されるポイントです。一方で、屋根のあるベランダは急な雨を気にせず洗濯物を干せるなど、実用性が高く機能的なスペースとして評価されています。どちらが優れているというよりも、用途や住まい方に応じて適したスタイルを選ぶことが大切です。
屋根があるかないかで呼び方が変わるんだね!
雨漏りが発生したのはベランダの下の部屋から?まずは原因調査が最優先
もし、ベランダの下にある部屋の天井や壁に雨染みができていたり、水がポタポタと垂れてくるような症状があれば、それはベランダからの雨漏りが原因である可能性が高いです。特に、雨が降ったあとだけに発生する場合や、風の強い日にだけ症状が悪化するようであれば、防水層の劣化や排水設備の異常が疑われます。
雨漏りは自然に止まることはなく、放っておけばどんどん建物内部へと水が浸透し、構造材の腐食やカビの発生、断熱材や電気配線への悪影響を招く可能性もあります。そのため、ベランダ下の部屋で雨漏りが発生している場合には、一刻も早く原因を突き止めることが最優先事項です。
一見してベランダが原因のように思えても、実際には外壁のひび割れや窓サッシまわりのシーリングの劣化、さらには排水ドレン(排水口)の詰まりなど、複数の要因が重なっていることも珍しくありません。場合によっては、雨水が壁内部を伝って流れてくるなど、雨漏り箇所と水の侵入口が一致しないケースもあるため、素人判断ではかえって誤った対応をしてしまう危険性があります。
とくに厄介なのが、見えない場所に水が回っているパターンです。ベランダ表面に異常がなくても、防水層の下にある構造部分で雨水が浸透していることがあり、このようなケースでは目視だけでの判断は難しくなります。こうしたときには、赤外線カメラや散水試験を用いた雨漏り調査を行ってくれる、実績のある専門業者に依頼するのが安心です。
なお、建物の構造や所有形態(戸建て住宅かマンションか)によって、修理の責任範囲や保険適用の可否も変わってきます。マンションの場合、ベランダが共用部分とみなされることもあり、補修の際には管理組合や保険会社との調整も必要となります。
雨漏りが確認されたら、まずは慌てずに写真を撮っておきましょう。特に天井の染みや水滴、室内の被害などは火災保険の請求に必要な証拠となる場合があります。被害発生から3年以内であれば、保険契約によっては保険金が支払われるケースもあるため、損害状況の記録とともに保険会社への相談も並行して行いましょう。
このあとの項目では、ベランダで雨漏りが起きる主な原因について、さらに詳しくご紹介していきます。なぜベランダから水が漏れるのか、DIYでできる対処と専門業者による本格的な修理の違い、保険で補償される可能性なども含めて、丁寧に解説していきます。
一階で雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

雨漏りがベランダから起こる原因

ベランダからの雨漏りは、雨漏りが起きている箇所・原因によっても修理方法が異なります。
主にベランダで起こる雨漏りの原因は大きく5つあります。
・排水口の詰まり
・防水層の劣化
・外壁とのつなぎ目の劣化
・笠木の破損
ベランダの雨漏り原因①ベランダの排水口の詰まりや劣化で雨漏り

ベランダの雨漏りで多いのがこの排水口が原因の場合です。
排水口から雨漏りする原因は主に3つあります。
・枯れ葉やゴミが詰まる
・排水口周りが劣化している
・施工不良
台風の後など、長年、排水口の掃除を行っていないと枯れ葉などのゴミが詰まって、周りの接合部に圧力がかかり雨漏りを引き起こします。
ビニール袋の場合、一発で排水口が塞がれてしまうので注意が必要です。
また、排水口周りの防水層が日々の経年劣化により剥がれてきているなどの劣化があると、そこから雨漏りする場合があります。植木鉢など色々と置いている方は注意しましょう。
新築など新しいのに雨漏りしている場合には、施工不良を疑う必要があります。
ベランダの雨漏り原因②ベランダの防水層の劣化が原因

長年、物を置いていたり、歩いたりしていると、ベランダの床の防水塗装や、防水シートが劣化して、床面にひび割れや剥がれなどが起きて雨漏りします。定期的に防水塗装を行う必要があります。
ベランダの雨漏り原因③ベランダの壁の劣化や破損

ベランダの壁や接合部などに使用さえているコーキングが劣化して、ひび割れや、破損することで雨水が侵入し雨漏りが発生します。
外壁は台風や地震、風や雨等の自然災害によりヒビが入ったりシーリングが剥がれます。
そのわずかな隙間から雨水が侵入し雨漏りに繋がります。
アパートやマンションの壁をよく見ると亀裂が入ってるのを見かけます。
クラックと呼ばれ3mm以上の亀裂が入ってる場合はすぐに修理が必要です。
雨漏りしてからでは修理費用はとても高額な工事になり、コーキング等の部分修理ではどうにもならなくなります。
少しでもヒビが入っていたら定期的に気を配りつつ、大きくなるようならすぐに修理業者に調査依頼をしましょう。
ベランダの雨漏り原因④笠木の破損

笠木とは、ベランダの手すり部分にある、ベランダを守るカバーのようなものです。
笠木の内部は木材でできていることが多いため、笠木が劣化して破損することで、内部にまで雨水が侵入し雨漏りを引き起こします。
ベランダの雨漏り原因⑤ベランダの施行ミス

ベランダからの雨漏りの原因のひとつが「新築時の施工不良」あるいは設計ミスです。
「新築なのに雨漏りした」人は施工不良を疑いましょう。
ベランダの床も排水溝に水が排水されるように設計されています。元々の作りが悪いとベランダに水溜まりができたり、防水シートが劣化したりして雨漏りの原因になります。
この場合、調査は雨漏りの専門家に依頼してから施工元に文句を言いましょう。
ベランダでの雨漏りの初期症状
ベランダからの雨漏りは急にというよりかは徐々に症状が現れてくることが多いです。
ただし、ベランダの真下に部屋がある場合には、すぐに症状が現れます。
ベランダで雨漏りが起こっているときは、下記のような症状が起こることが多いです。
・ベランダの下の部屋にシミ
・クロスの剥がれや浮き
・ベランダの軒天井にシミ
・軒下の塗装のはがれ
以上のような症状が見られる場合が多く、天井付近のクロスにシミや浮きが見られる場合は注意が必要です。
また雨漏りの一般的な初期症状には以下のようなものがあります。
- 水滴やしずくの発見: 天井や壁に水滴やしずくが現れることがあります。これは、雨水が建物内部に浸透し、表面に現れるためです。特に雨の日や、雨が止んだ直後にこのような現象が見られる場合は、雨漏りの初期症状である可能性があります。
- シーリングの剥がれや変色: 天井や壁のシーリング部分に剥がれや変色が見られることがあります。これは、雨水がシーリング材を浸透させ、壁や天井の内部に浸透していることを示すサインです。シーリングが剥がれたり変色したりしている部分に注意を払うことが重要です。
- 壁紙や塗装の剥がれや変色: 壁紙や塗装が剥がれたり変色したりすることがあります。これは、雨水が壁や天井の内部に浸透し、壁紙や塗装にダメージを与えているためです。特に湿気の多いトイレや浴室の壁面でこのような変化が見られる場合は、雨漏りの可能性が高いです。
- 異臭やカビの発生: 雨水が侵入することで湿度が上昇し、湿気のためにカビや異臭が発生することがあります。特にトイレや浴室など湿度の高い場所でこのような症状が見られる場合は、雨漏りによる湿気の影響が考えられます。
これらの初期症状が見られる場合は、早期発見と適切な対策が重要です。
建物の点検やメンテナンスを定期的に行い、異常を早めに発見して雨漏りの被害を最小限に抑えることが重要です。
ベランダ雨漏りの修理費用相場

一般的にベランダで起きる雨漏り修理の費用相場は、2~25万が相場です。
簡易的な修理で済むものなのか?全体を修理しなくてはならないのか?
あるいは、修理業者によっても大きく費用は変わってきますので、目安程度に参考にしてください。
修理方法 | 修理費用 |
---|---|
部分的な修理(コーキングなど) | 2~15万 |
全体的な修理(下地交換・防水塗装) | 10~25万 |
この他にも、笠木や外壁から雨漏りしている可能性もあります。
笠木の補修費用は、5~15万円、外壁に関しては、5~80万円くらいが金額の目安になります。
全てのことに共通しているのが、当たり前ですが早めに被害が少ないうちに修理することで費用がかからずに済みます。
つまり、部分修理か全体修理かで費用が大きく変わってくるのです。
ベランダの雨漏りに火災保険は使用できるの?

「雨漏り修理に火災保険が使えるって本当?」
そう聞いて驚かれる方も多いかもしれません。火災保険といえば、火事のときに使うものというイメージをお持ちの方がほとんどですが、実は火災保険の補償対象には、火災だけでなく風災・雪災・雹災(ひょうさい)・水災といった自然災害による被害も含まれています。
ベランダの雨漏りといえば、多くの方が「経年劣化だから自費修理しかない」と思い込んでしまうのですが、台風による強風や豪雨、突風、さらには大雪や雹の衝撃によってベランダの防水層や外壁が破損し、そこから雨漏りが発生したというケースも珍しくありません。
このように、自然災害によって建物の一部が損傷し、それに起因して雨漏りが発生した場合、火災保険の補償対象となり、保険金を使って修理ができる可能性があります。特に、「台風のあとから急に雨漏りが始まった」「風の強い日以降に壁紙が濡れてきた」といった状況は、火災保険適用の有力なケースとなります。
ただし、注意が必要なのは、火災保険で補償されるのはあくまで「突発的な事故」や「自然災害による損害」であり、単なる老朽化やメンテナンス不足が原因の場合は対象外となる点です。そのため、「どうせ経年劣化だろう」とご自身で判断してしまわず、一度プロの業者に現場を調査してもらうことが大切です。業者によっては、保険会社とのやり取りに慣れており、保険適用の可能性があるかどうかを無料で診断してくれるところもあります。
また、火災保険の請求には「被害発生から3年以内」という期限が設けられており、遡っての申請は難しくなります。万が一、雨漏りが数年前の台風をきっかけに始まったものであれば、なるべく早く手続きを進めたほうが良いでしょう。
火災保険を活用すれば、自己負担を大きく抑えて雨漏り修理ができる可能性があるだけでなく、必要に応じて天井クロスや内装の補修費用も補償対象になるケースもあります。保険の契約内容や補償範囲は加入している保険会社やプランによって異なるため、まずはご自身が契約している火災保険の内容を確認し、わからない点は保険会社または修理業者に相談してみましょう。
大切な住まいを守るためにも、「火災保険は火事だけのもの」と思い込まず、雨漏り発生時には選択肢のひとつとして火災保険の活用を検討することが、賢い対処法のひとつといえます。
火災保険についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

マンションのベランダ・バルコニーで雨漏りが発生!火災保険の適用はできる?

マンションに住んでいると、「ある日突然、ベランダやバルコニーから雨漏りが発生した」というトラブルに直面することがあります。特に多いのが、2階以上の屋外スペースであるバルコニーや屋根付きのベランダ部分からの浸水で、その真下の部屋に雨染みや水漏れが起こるケースです。こうした現象は防水層の劣化や排水口(ドレン)の詰まり、外壁やサッシとの隙間など、さまざまな原因によって引き起こされます。
ベランダやバルコニーは、マンションでは「共用部分」として扱われることが多く、管理組合の責任で修繕されるのが一般的ですが、日常的な清掃や管理は居住者の義務として定められている場合もあります。そのため、例えば落ち葉などが排水溝に詰まり、それが原因で雨漏りが起きた場合には、居住者の管理不備として責任を問われることもあるので注意が必要です。
では、こうしたベランダやバルコニーの雨漏りに「火災保険は使えるのか?」という点ですが、答えは「ケースによっては使える」です。火災保険はその名の通り火事だけに適用される保険ではなく、「風災」「雪災」「雹(ひょう)災」などの自然災害による被害にも対応しています。たとえば台風の強風でベランダの手すりや防水層が破損し、そこから雨漏りが発生したといった場合は、火災保険が適用される可能性があります。ただし、経年劣化が原因と判断されると保険の対象外になるため、まずは専門業者に被害の状況を調査してもらい、自然災害が引き金であることを報告書などで証明できるようにしておくことが重要です。
また、火災保険の申請は被害発生から3年以内という期限があるため、時間が経ってから「そういえば…」と動き出しても遅い場合があります。雨漏りに気づいた時点で、室内外の被害箇所を写真で記録しておき、必要に応じて管理会社や保険代理店、修繕業者へ迅速に連絡しましょう。被害の範囲が広がる前に行動することで、費用の負担も抑えられ、マンション全体への影響を最小限に抑えることができます。
つまり、マンションのベランダやバルコニーで起きる雨漏りは、「原因の特定」「責任の所在の確認」「火災保険の適用可否」の3つを軸に早めに対応することが肝心です。自分で判断せず、まずは専門家に相談し、火災保険が使えるかどうかをしっかり見極めた上で、適切な修繕を行いましょう。
ベランダ雨漏りの応急処置方法
まずは雨漏りが今起きている方もいるかもしれないので応急処置の方法からご紹介します。
雨水が部屋に飛び散り濡れるのを防ぐのも勿論なのですが、床や家が濡れ続けるとカビの発生に繋がったり、建物の内部が傷んだり腐ったりしてしまいます。
それを防ぐ為にも必ず応急処置だけは行っておきましょう!
雨漏りの応急処置は至ってシンプルです。

方法は簡単です。
まず、雨水が溜まっている箇所を雑巾等のいらないタオルで拭き取り、ビニールシートを敷きます。
その後、漏れている箇所に雑巾を押しあてておきます。
これだけです。
え?これだけ?と思われるかも知れません。
もうしてるわ!という方すいません・・・ですが雨漏りでの被害を少しでも抑えるために必ず雨水を拭き取りましょう!
その他、応急処置については、こちらの記事で詳しく解説しています↓

ベランダ雨漏りのDIY修理方法
DIYで可能なベランダの雨漏り修理の方法を紹介します。
道具もほとんどネットやホームセンターなどで入手できるので、費用に関してはそれほど高額ではありません。
ただし、本来であれば雨漏りを止めるのはプロでも難しく高度な技術と豊富な知識、経験が必要とされる修理なため、DIYで改善しない、難しいと判断された場合はそれ以上深入りするのは危険なので迷わずプロに依頼してください。
方法は3つありベランダ防水の種類によって変わります。
・ウレタン防水層の修理
・FRP防水層の修理
・シート防水修理
さらにもう一つベランダ周りの雨漏りで使用できる方法です。
・コーキング修理
それぞれ、解説していきます。
ウレタン防水層のDIY修理
用意するもの
・防水パテ
・セメント粘土
・防水塗料
かかる費用は、約2万円前後となります。
手順は、トップコートの下のウレタン塗装防水層が割れていた場合は、防水パテやセメント粘土で埋めたあと、ウレタン再塗装を行います。
その上にトップコートを塗布しましょう。
トップコートは紫外線や風雨から防水層を守ってくれるので、修理の持ちが全く変わってきます。
FRP防水層のDIY修理
用意するもの
・水性プライマー
・水性光沢仕上剤
かかる費用は、約3万円前後となります。
手順としてはまず下地としてプライマーを塗ります。
その後塗料の指示に従いプライマーが乾いたらトップコートを塗る。
シート防水のDIY修理
用意するもの
・ファストフラッシュ
・防水テープ
かかる費用は、約3万円前後となります。
シート防水は既存の上から新たなシートを被せましょう。
痛んでいるところより大きめに貼るのがポイントです。
シートを貼った後は、つなぎ目に防水テープを貼ると更に防水性が増します。
補修後は最後にトップコートを塗布しましょう。
コーキング修理のDIY修理
外壁、サッシ周り、排水口まわり、笠木まわりの雨漏りは、コーキングを使用したDIYで補修が可能です。
コーキング修理には既存のコーキングを除去して新たに打つ「打ち直し」と、既存の上に載せて塞ぐ「増し打ち」があります。
打ち直しは、下地を考慮するなど専門業者でないと難しいため、「増し打ち」であくまで応急処置と考え行い、後日プロの業者に見てもらいましょう。
手順としては、まずコーキングする周りを移りがないようにマスキングテープで養生します。
その後、コーキングの着きを良くするためにプライマーを増し打ちする箇所に塗ります。
プライマーを塗った箇所にコーキング剤をなるべく厚みを確保するように塗りましょう。
理想は10mmは確保したいので、最初は多めに盛り次のコテで調整するのがおすすめです。
コテで平らにならしたら乾く前に養生テープを剥がしそのまま1日ほど乾かして完了です。
ベランダの雨漏りをプロに修理してもらう流れ

ベランダで発生した雨漏りは、どのような流れや手順で工事依頼をすれば良いのか分からない方も多いと思います。
ベランダやバルコニーで雨漏りが直るまでの手順について解説します。
大きく分けて修理完了までの流れは3つです。
- 専門業者を呼ぶ
- 現地調査
- 修理
各手順について解説していきます。
雨漏り修理専門の業者を呼ぶ
雨漏りに気づいたら、被害がないかを確認し近くのものをどかすなどさらなる被害を抑える応急処置を行いましょう。
その後、雨漏り専門の業者を探し連絡しましょう。
もしも、賃貸物件であれば大家さんか管理会社に連絡を入れ対応を仰ぎましょう。
持ち家の場合は、雨漏り専門の業者を呼ぶのがおすすめです。
塗装屋さんや大工さん、防水屋さんなど色々ありますが、雨漏り専門業者であれば様々な箇所にも対応できるので良いでしょう。
優良な専門業者を選ぶのは知識がなければ難しいため、実績と調査にきた際の人柄などで確認しましょう。
原因を特定するための現地調査
雨漏り修理の業者を選定したら現地調査をしに来てもらいます。
雨漏りの調査は、業者によっては費用がかかる場合があるなどするため、あらかじめ確認しておきましょう。
無料で行ってくれる業者もいるのでそのような業者を活用するのもありです。
ただし、出張料金には気をつけましょう。
ベランダの雨漏り修理
雨漏りの原因が特定できたら、後日見積もりが送られてきて納得行くようであれば修理が始まります。
しっかりとどのような工事になるのか?
どんな原因で雨漏りしているのかを業者に確認しましょう。
修理後は、しっかり直っているのかチェックしてもらい数日様子を見て大丈夫そうであれば完了です。
雨漏りの原因を特定する調査の方法

雨漏りを調べる際には雨漏りの原因を突き止める為に調査を行います。
この調査が雨漏りでは一番重要で雨漏りは原因を突き止めるのが一番難しく、調査は必ず信頼出来るプロに依頼するようにしましょう。
調査方法は主に4つあります。
・目視調査
・散水調査
・発光液調査
・赤外線調査
調査は無料で行ってくれる所もあれば有料の所もあります。
有料で高額だからと言って良いという訳では決してないので注意が必要です。
→屋根雨漏りのお医者さんでは無料で調査からお見積もりまで行っております。
ホームページはこちらから
雨漏りの調査については下記の記事で詳しく解説しています。

ベランダ雨漏りの放置による二次災害
雨漏が発生すると建物の内部に雨水が侵入するため、内部を腐らせていきます。
また、雨漏りを放置していると様々な二次災害も発生します。
雨漏りの二次災害は主に以下の様なものがあります。
・シロアリの発生
・カビの発生
・漏電の危険性
シロアリの発生

写真は実際にシロアリが発生してしまった物です。
シロアリは湿度の高い場所を好み、湿った木材を大好物としています。雨漏りした家は格好の住処になるわけです。
放置していると家の内部を食い荒らし大量繁殖します。
修理+駆除となるとかなり高額な修理費用になる事が予想されます、早めに対策しましょう。
カビの発生

家に雨水が侵入し長時間放置しているとカビが発生し健康被害にも悪影響を及ぼします。
咳や頭痛、アレルギー症状を引き起こす事もある為要注意!カビは雨漏りのシミも悪化させる為、家の見栄えもかなり悪くなってしまいます。
雨漏りによる二次被害について下記の記事で詳しく解説しています。↓

漏電の危険性

雨漏りが電気機器やブレーカーコードにかかり漏電に繋がる可能性は大いに考えられます。
最悪の場合は火災になってしまった前例もあります。
雨漏りによる漏電について下記の記事で詳しく解説しています。↓

ベランダの雨漏りの損しない業者選び

雨漏り修理で一番大切なのは業者選びです。
修理費用が安いから良い、高いから良い。
そういう訳ではありません。
ベランダの雨漏り修理は再発率が高く業者選びを間違えると何度も再発し結果的に何倍も費用や時間を浪費する事も多いのがこの業界です。
ではどう言った点に気を付けながら業者選びを行えばいいのでしょうか。
【安心出来る業者の例】
・見積書の内容をしっかりと説明してくれる
・スタッフが明るく印象が良い
・工事が必要な理由、どういう工事をするのか説明してくれる
・保証がある
まずは相見積を行いながら業者の対応をよく観察し自分が一番この人なら任せられると思った業者に依頼しましょう!
その際、火災保険の利用も可能かも確認する事をオススメします。
雨漏り業者の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。↓

ベランダ・バルコニーの雨漏りの相談事例
ここからは実際に、屋根雨漏りのお医者さんで雨漏りの調査・修理した事例を紹介いたします。
バルコニーの雨漏り
Q.バルコニーから雨漏りしています。見て頂きたいです。

A.経年劣化と思われる痛みが見受けられます。
詳しく原因を調査し修理を行います。

FRP防水塗装の工事を行うことに

内壁は防水性の高い塗装工事を行い、防水の端末にシーリング処理を施しました。

綺麗なバルコニーに生まれ変わりました。
ベランダの手すりからの雨漏り
Q.「ベランダの手すりの板金が錆びて古くなっており、雨漏りしているのでどうにかならないでしょうか?」

A.ベランダの笠木と呼ばれる部分がだいぶ錆びてしまって、ところどころ水が入ってしまっている様子も見受けられます。

工期的にも予算的にも、あまり余裕がないということでしたので、上に一回り大きなものを被せてしまおうと思っています。

修理のご提案
アルミの手すりも一度撤去して、新たにガルバリウム鋼鈑にて笠木を施工し、雨が漏らないよう、慎重にアルミの手すりを復旧したいと思っています。
ベランダからの雨漏り まとめ

ベランダの雨漏りは、屋根や防水材の劣化によって引き起こされることが多く、修理方法によってはDIYで対処できる場合もあります。まずは雨漏りの原因を特定するため、ベランダの屋根や防水材を確認しましょう。劣化が見られた場合は、補修することが必要です。
ベランダからの雨漏りの多くは、排水口の詰まりと、経年劣化によるものです。
日頃から排水口の掃除を行い、定期的にプロにお願いしてメンテナンスを行いましょう。
ベランダ・バルコニーの修理費用相場は、部分修理か全体修理かによっても異なりますが、おおよそ2~25万前後が一般的です。
ベランダの雨漏りをDIYで修理する方法としては、まずは雨漏り箇所を特定し、補修が必要な箇所をピックアップします。次に、必要な材料を揃えます。代表的な材料には、シーリング材、防水シート、防水塗料などがあります。
修理方法としては、まずは雨漏り箇所にシーリング材を塗布して密着させます。その後、防水シートや防水塗料を塗布して、ベランダ全体を防水処理します。ただし、DIYでの修理には限界があり、完全に修理することができない場合があるため、工事を依頼することも検討しましょう。
いずれにしても、ベランダの雨漏りは早めの対処が必要です。DIYで修理する場合は、必要な材料を用意し、慎重に作業に取り組みましょう。工事を依頼する場合は、信頼できる業者を選び、費用面や工事内容について事前にしっかりと確認することが大切です。
また、台風など自然災害がきたことで雨漏りが発生したと感じた場合は、火災保険対応の業者に見てもらうことをお勧めいたします。
我々、屋根雨漏りのお医者さんでも対応することは可能ですのでお気軽にご相談ください。
「屋根雨漏りのお医者さん」は、雨漏り修理の専門業者!
「屋根雨漏りのお医者さん」は、雨漏り修理の専門業者として住宅や建物のさまざまな雨漏りトラブルに対応しています。
屋根だけでなく、ベランダやバルコニー、外壁、窓まわり、サッシ、天窓など、建物の構造全体を見渡しながら原因を丁寧に調査し、最適な修理方法を提案・施工しています。特に原因調査に力を入れており、目視だけでなく、必要に応じて散水調査など詳細な診断を行うことで、表面化しにくい内部の雨漏り原因も見逃しません。
在籍しているのは、一級建築板金技能士や屋根診断士といった有資格者で、豊富な現場経験をもとにした高い技術力と判断力が強みです。調査から見積り、施工、アフターサービスに至るまで、すべてを一貫対応する体制が整っており、外部業者に委託せず、自社で完結するため、品質管理も徹底されています。
また、火災保険を活用した雨漏り修理の相談にも対応しており、申請のための現場写真や書類作成のサポートも行っています(※保険適用の可否は保険会社の判断によります)。戸建て住宅だけでなく、マンションやアパート、ガレージ、工場、店舗など、さまざまな建物の実績があり、法人やオーナー様からの依頼も増えています。
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