強風や台風時など雨風が吹き込むことで雨漏りが発生する場合についての原因をこの記事では解説します。
雨漏りする原因はいくつかありますが今回はサッシ を中心に解説していきます。
強風時の吹き込みで雨漏りする原因
台風が発生している時のような暴風雨で、窓やサッシから雨漏りするケースが多々あります。
雨漏りは屋根からだけではなく至るところから発生する可能性があります。その一つが窓サッシからです。
強風時に雨漏りする原因は主に4つあります。
・外壁のヒビ割れ
・コーキングの劣化
・引き違いからの浸水
・ゴムパッキンの劣化
外壁のヒビ割れによる雨漏り
サッシ付近の外壁にヒビ割れがあると、ヒビ割れから浸入した雨水がサッシからまわり雨漏りすることがあります。
室内の窓枠付近の壁紙が、ふくれあがっていたり、めくれたりしている場合は雨漏りの可能性も検討に入れてください。
最近主流の窯業系サイディングボードは、塗装が劣化すると雨を吸収し、乾燥によりヒビ割れが生じることもあります。
一般にサイディングボードの内部は防水シートが施工されているが、サッシ周りは防水シートをサッシのつばに防水テープで留め付けて止水しています。
外壁のヒビ割れから大量に雨水が入ると、サッシのつばと防水テープのわずかな隙間から建物内部に雨漏りが発生します。
外壁からの雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
コーキングの劣化による雨漏り
サッシ周りとサイディングのすき間を埋めるために、コーキングというゴムのような防水材が使用されています。
コーキングが機能している間は、サッシと外壁の間から雨水は浸水してきません。
コーキングの寿命は10年程度ですが、南面などでは、短いと5年で劣化することもあります。
雨水や日光で劣化してしまい、劣化していくるとコーキング自体にヒビ割れが発生します。
ヒビ割れからき裂・はがれへ進行するとやがて、雨水が浸入してしまいます。
コーキングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
引き違い窓からの浸水による雨漏り
引き違い窓は、2枚以上の窓を交差して開け閉めする窓のことです。
引き違い窓は、窓をスムーズに開け閉めするための構造上、どうしてもわずかなすき間が設けてあります。
台風のような強風の場合は、そのすき間から風雨が入り込み、雨漏りしてにつながってしまいます。
普段の雨であれば、すき間から浸入しても自然に排水される仕組みになっているが、台風のような大雨の場合は排水できないことも多く見られます。
窓からの雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓
雨漏りの原因
雨が強い時に限らず、雨漏りは起こります。
そんな雨漏りの原因について今度は紹介します。
屋根の破損
一番多い雨漏りの原因は、屋根の破損です。屋根材が劣化することで、ひび割れや穴が開いてしまうことがあります。また、台風や大雨の際に飛来物によって屋根が破損することもあります。特に瓦屋根の場合、瓦が割れたりずれたりすることで雨水が侵入することがあります。
シーリング材の劣化
屋根だけでなく、窓やドアの周辺に使用されるシーリング材の劣化も雨漏りの原因となります。シーリング材は防水性を持たせるためのものですが、時間の経過と共にその効果が低下し、雨水が侵入する隙間が生じることがあります。
雨樋の詰まりや破損
雨樋が詰まったり破損したりすると、雨水が適切に排水されず、屋根や壁に水が溜まることがあります。これが原因で、壁を伝って室内に水が侵入することがあります。特に、落ち葉や枝などが雨樋を詰まらせることが多いです。
屋根の構造問題
屋根の設計が不適切である場合、雨水の排水がうまく機能しないことがあります。例えば、屋根の勾配が十分でない場合、雨水が滞留しやすくなり、漏水の原因となります。また、屋根材の接合部が不適切である場合も同様の問題が起こります。
経年劣化
建物自体の経年劣化も無視できません。年月が経過すると、建物の材料が自然と劣化します。これにより、防水機能が低下し、少しの隙間からでも雨水が侵入するようになります。
雨漏りの調査と対応
雨漏りが起きたとき、その対応策は問題の原因を正確に特定することから始まります。
雨漏りの調査は専門の業者に依頼することが一般的ですが自分でできる確認事項もあります。
雨漏りの自己チェック
雨漏りの場所を確認することが第一歩です。それは天井から水滴が落ちてくる場所であったり、壁紙が湿っていたり、カビや湿気の匂いがする場所であったりします。これらの情報を詳細に記録し、業者に伝えるとより具体的な対策が可能となります。
雨漏りの原因調査
専門業者が雨漏りの原因調査を行います。屋根や外壁、雨樋などの損傷、窓やドアの隙間、風による吹き込みなどが考えられます。原因を特定することで、適切な修理方法や防水工事を行うことができます。
雨漏りの修理と対応
原因を特定したら、次はその対応に移ります。屋根の破損であれば、補修材を用いて穴をふさいだり、必要に応じて部分的または全面的に屋根材を取り替えたりします。
壁の隙間や風による吹き込みが原因であれば、防風対策を施したり、窓やドアの防水処理を行ったりします。
これらの対応策は、雨漏りの度合いや建物の構造、原因によって大きく異なるため、一概には言えません。
そのため、専門業者と詳細な話し合いを行い最適な対策を計画することが必要です。
最終的に、適切な対応策を実行し、その後のメンテナンスを怠らないことで雨漏り問題は解消されます。業者の専門的な知識と経験を活用し、自宅を雨漏りから守りましょう。
強風時の吹き込みによる雨漏りの予防策
サッシからの吹き込みを予防するのに一番安くかつ簡単で手っ取り早いのが、雨戸やシャッターを閉めることです。
雨戸やシャッターを閉めることで強風時に飛んできたものがガラスに当たってしまうのを防ぐこともできます。
その他の対策としては、窓枠やガラス窓のゴムパッキン等、雨漏りの原因となる部分に防水テープを貼ってすき間をふさぐ予防処置です。応急処置としてはかなり有効な手段の一つになります。
また、日頃からサッシのレールに溜まったゴミをきれいに取り除いて置きましょう。
レールの詰まりは雨漏りのリスクをあげてしまいます。
ゴムパッキンの劣化で強風時に雨漏り
サッシとガラス窓のつなぎ目にあるゴムパッキンは、風雨や日光で経年劣化していきます。
ゴムパッキンの劣化によりつなぎ目にすき間ができると、強風雨で雨水が吹き込んでくることもあります。
ゴムパッキンが劣化するとガラスが外れやすくなるため、早めの交換がおススメです。
寿命は約10年以上ですが、結露などでカビが生えると、硬化してもっと短くなることもあります。
ゴムパッキンの亀裂、浮き、カチカチの状態は、交換のサインと思ってください。さらに、ゴムパッキンが劣化すると、窓の絶縁性も低下し、冬場には室内の暖かい空気が外に逃げやすくなり、結果的にエネルギー効率が悪くなるため、冷暖房費が増加する原因にもなります。
ゴムパッキンの交換方法とポイント
ゴムパッキンの交換は、専門的な技術が必要なわけではありませんが、正しい手順で行うことが重要です。
以下に、基本的な交換手順と注意点を挙げます。
- 既存のパッキンの除去:まず、古いゴムパッキンを丁寧に取り除きます。この際、カッターやペンチを使用することがありますが、ガラスやサッシを傷つけないよう注意してください。
- 清掃:ゴムパッキンを取り除いた後の溝やサッシの表面をきれいに清掃します。ここで汚れを完全に除去することで、新しいパッキンがきちんと固定されるようにします。
- 新しいパッキンの選定:交換用のゴムパッキンは、元々使用されていたものと同じ型または互換性のある型を選びます。間違ったサイズや種類のパッキンを使用すると、適切に密封されずに再び雨漏りの原因となります。
- パッキンの設置:新しいパッキンを溝にしっかりと押し込みます。この際、パッキンが均一に設置されるように注意し、必要に応じてゴムハンマーなどを使用して調整します。
- 密閉性のチェック:パッキンの設置後、窓やドアがしっかりと閉まるか確認し、隙間がないかをチェックします。必要に応じて調整を行い、完全に密閉されていることを確認します。
強風時だけ雨漏りする場合
お家の外壁にはいろんなものが取り付けられています。
戸袋や雨戸、シャッターボックス、換気扇、といった風に、この御家に取り付けられている物は、強風を受けると、少なからず変形したり、強風を受けた時だけ微妙に位置がずれたりします。
強風を伴う場合、強風を受けた時にだけ、換気扇やフードが微妙に動きます。
そして、そこに隙間ができます。その隙間から雨水が入り込みます。
強風に備えて普段から屋根の点検やメンテナンスをしましょう
一度雨漏りすると、専門業者でも雨漏りの原因をしっかりつきとめて、適切な修理を行うことが難しいケースもあります。
そういった最悪の場合を回避するためには、普段から信頼できる業者に点検やメンテナンスを依頼しておくことが大切です。
また、屋根は普段なかなか見ない場所のため、想像以上に劣化が進んでいるということもあるので、特にきをつけましょう。
急な雨漏りは、家が傷むうえに、家具が台無しになったり、電化製品が壊れてしまったりすることもあるので注意が必要です。
窓のレールを掃除しましょう!
窓のレール部分にゴミがたまっていると隙間が生じ、雨水の浸入が起こりやすくなります。
レール部分には、土やほこり、花粉、排ガスの粉じんなどの汚れが溜まりやすく、これらによって雨水があふれてしまうのです。
大雨や台風が来る前に、掃除機やほうきでレールのほこりを取り除き、ぬらしたキッチンペーパーやぞうきんで水拭きし、レール部分を綺麗にしておきましょう。
雨漏り修理業者の選び方
信頼できる業者を選ぶポイントについてお伝えします。業者を探す際には、ぜひ以下のポイントを参考にしてください。
- 資格を持っている
雨漏り修理に関連する資格はいくつか存在します。しっかり資格を持っているということは、雨漏り修理の知識や技術を持っており、信頼できる指標のひとつになります。雨漏り診断士、建築板金技能士、登録建築板金基幹技能士、屋根外装調査士などがメジャーな資格になります。 - 保証を設けている
万が一の際に備えて保証を設けているかどうかも業者選びのポイントのひとつです。
保証とは、雨漏り修理を終えた後に再度雨漏りが発生してしまった場合、一定期間の間であれば無料で修理をおこなってくれるものです。
業者によって設けている保証の期間が異なるため、しっかり確認しておきましょう。 - 口コミや評価を確認する
業者の口コミや評価も確認しておきましょう。
その際に、出所が不明な口コミや評価が載せられている業者は注意が必要です。ホームページの口コミや評価は、業者が都合のいいように載せてしまうことも可能です。口コミや評価がどこからの情報なのかしっかり確認しましょう。 - 業者の顔が見えるホームページなどに社長や従業員の顔写真が載せられている業者は、お客様に信頼してもらうために載せいてる場合が多くあります。逆に、避けたほうがいい業者は顔写真を載せていない場合が多くあります。情報を隠したいような理由があるのかもしれません。ホームページは自分の好きなように作ることができます。あくまでも判断基準のひとつとしましょう。
- 見積もりが相場から大きく外れていない見積もりを取ってみて、相場よりも高すぎたり安すぎたりしないか確認しましょう。初めから高額な見積りを出し、その後に大幅な値引きをする業者にも注意が必要です。金額を操作することで、お得感を出そうとしている可能性があります。また、見積もりが不明瞭な業者にも注意しましょう。何にいくらお金がかかっているのか不明で、サービスに見合わない料金を請求されてしまうおそれもあります。きちんと詳細を確認し、見積りに納得できたら契約に進みます。
- 相談時の対応がいい相談をした際に、悩みに共感してくれたり親切な対応だったかどうかも業者選びのポイントになります。相談した際の対応がいい加減な業者だと、施工もいいかげんになってしまうのではないかと不安にもなります。
マナーもきちんとしており、丁寧に対応してくれる業者を選びましょう。 - ホームページが存在しないor豪華すぎる業者は避けるあらかじめホームページで業者の情報を得ることができない場合は、避けたほうがいい場合が多くあります。
ホームページがない業者が全て信頼できないとは限りませんが、自社のホームページを持っており、事前にサービス内容や料金を確認できる業者に依頼するのが安心です。また、ホームページがきらびやかな業者にも注意が必要です。見栄えはよくても施工事例や従業員の顔写真などがなく、実態がわかりにくい業者は避けましょう。
強風時や雨が強い時の雨漏り まとめ
台風のような強風時には、窓やサッシから雨漏りする事例が多く、普段の雨で雨漏りしていなくても、強風の際に雨漏りすることもあるため注意が必要です。
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こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、一級建築士・基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。