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屋根の塗装は本当に効果あり? 塗装の種類と効果とは?

この写真は、たまたま通りがかった店舗の屋根の塗装が気になったので、車を下りて解説してもらったところです。

この屋根は、下で解説している中では塗装が必要な化粧スレートと呼ばれる種類になります。

写真があまり鮮明ではなく、分かりにくいのですが、ちょうど塗装がされた直後だったのだと思われます。

しかし、あまり塗装状態が良いとは言えず、もしかすると、この塗装によって雨漏りが発生する可能性もある、ということを高知の雨漏りドクター、小笠原が話をしている写真です。

この屋根は、下の「屋根塗装の流れ」の6番目、「縁切り」という作業が行われていなかったのです。

 

塗装が必要な時期は勿論あります。

しかし、ただ塗装すればよいというものではないので、きちんとした技術やノウハウを持った業者を選んで、話をよく聞いて、何をするのか決定するようにしましょう。

それでは、屋根の塗装に関して、大切なことをお伝えしましょう。


「新築から相当経過しているから屋根に塗装をしたほうがいいよ」とアドバイスされたことはありませんか?
テレビやラジオ、インターネットの広告などでも「屋根塗装が必要」と宣伝していることもあって、自宅の屋根塗装をすべきかどうか悩んでいる人も少なくないと思います。
そこで、屋根塗装が必要な屋根と不要な屋根、屋根塗装をするタイミングや塗装の種類、効果など、屋根塗装のすべてをまとめました。
屋根塗装で悩んでいる方、検討している方はぜひ目を通してください。

1.屋根塗装が必要な屋根の種類は4種類。これ以外の屋根は塗装する必要なし

まず、意外と知らない人が多いのが「塗装が必要な屋根材の種類」です。
これを知らずにいると、悪徳業者に不要な屋根塗装を施工されてしまい無駄な出費を強いられることになります。

塗装が不要な屋根の種類がこちらです。

  • 和瓦
  • 洋瓦
  • 天然スレート

自宅の瓦が、これらに該当する場合は、塗装は一切必要ありませんので、塗装が必要と言われてもはっきりと断りましょう。
ご自宅の瓦の種類がわからない方は、工務店やハウスメーカーに確認してみましょう。
すぐに区別がつかないのが和瓦や洋瓦とセメント瓦です。
セメント瓦は、通常の瓦と同じ形に成型しているので見た目では簡単に区別がつきません。
ただ、新築から10年以上経過していれば色あせや色落ちが目立つようになりますので、「瓦なのに色褪せてる」と思ったらセメント瓦だと思ってください。

塗装が必要な屋根の種類はこちらです。

  • 化粧スレート(コロニアル/カラーベスト)
  • セメント瓦
  • ガルバリウム
  • トタン

これらの屋根材の場合、屋根塗装をすることで屋根材の寿命を若干延ばすことができます。
塗装が必要な屋根材に共通するのは「素材の上から塗装やコーティングをしている」という点です。
新築からある程度の年数が経過すると、雨や雪、紫外線などの影響により塗装やコーティングが段々と劣化して剥がれていきますので、定期的な塗装が必要になります。
塗装をせずに放置すると、まずは色褪せが目立つようになります。
デザインにこだわって建築した住宅の場合、屋根の色褪せや色落ちは致命的に建物の外観を損ねますので、早めに塗装したいものですね。

2.屋根塗装をする目安は新築から10年

屋根塗装が必要な屋根材ということがわかったら、次に知りたくなるのは塗装の時期ですね。
結論から言うと、新築から10年経過した時点で屋根の塗装が必要になります。
化粧スレートやセメント瓦、ガルバリウムやトタンなどの耐久年数は20年から30年なので、1回もしくは2回塗装をしたら葺き替えが必要です。
屋根材自体は塗装で寿命を若干延ばしているものの、屋根材の下にある防水シート(ルーフィング)の寿命は20年前後と言われていますので、いくら屋根材を長持ちさせても防水シートが劣化してしまえば雨漏りしてしまうからです。
10年以上経過して20年近く、屋根材をノーメンテナンスで放置した場合は残念ながら塗装をしても、費用対効果が得られるほど屋根材の寿命を延ばすことはできません。
新築から20年間点検をしていない屋根は、一度専門業者に点検をしてもらい屋根材だけではなく防水シートなどの劣化を確認しておきましょう。
その上で、「葺き替え」するかどうかを判断してください。

3.屋根塗装の塗料の種類と効果

新築から10年経過したスレート屋根やガルバリウム屋根などの屋根材を使っている住宅は、屋根塗装の「適齢期」なので、業者に依頼して塗装してもらいます。
その時に使う塗料には4つの種類があります。

  • フッ素系
  • シリコン系
  • ウレタン系
  • アクリル系

これらの塗料は、それぞれ価格や耐用年数が異なりますので、一つずつ解説しますね。

・フッ素系

一番効果で耐久性、防汚性にも優れた高品質の塗料です。
耐用年数は15年から20年なので、一度塗装すれば葺き替えまでそのままでもよいと言っていいほど。
しかし、高価なので一般住宅で利用されることはほとんどありません。
フッ素系塗料の相場はウレタン系やシリコン系の約2倍です。

・シリコン系

お値段は平均的で光沢性があり、耐久性も強い塗料です。
耐用年数は8年から15年と長めで、多くの一般住宅で利用されています。
積雪する地域で、屋根の雪をスムーズに落とす作用があることから使用されることが多いです。

・ウレタン系

お値段がお手頃で様々な屋根材に塗装できます。
耐用年数は、8年から10年です。

・アクリル系

お値段が安いですが、他の塗料よりも耐用年数が5年から8年と短いのが特徴です。

多くの屋根塗装業者さんはこの4つの選択肢を提示してくれると思いますので、この中からどれがベストなのかを業者さんと相談しながら決定してください。

4.屋根塗装の流れ

屋根塗装をする時の流れがわからなければ、ご近所へのあいさつのタイミングや、外出の予定がたたなくて困るという方のために、代表的な屋根塗装の手順を説明します。

1.足場を組む

職人さんが安全に作業を行えるように、屋根に足場を組みます。
屋根塗装が決まったら、足場を組み始める前にご近所へのご挨拶を終えておきましょう。

2.マスキングする

「養生する」と言いますが、自宅の外壁や植木、隣家への飛散防止のためにシートなどで覆います。

3.洗浄

屋根は10年もの間、掃除されることなく雨ざらし状態だったので、かなり汚れが蓄積しています。
キレイに塗装を付着するためには高圧洗浄が欠かせません。

4.下地処理

屋根材にひび割れやかけがある場合は、雨漏り防止のために修理していきます。
使用するのはシーリング材です。

5.下塗り

仕上げの塗料を塗る前に、塗料が密着するように「下地」を塗ります。
女性のお化粧と一緒で、塗装を長持ちさせるためには必要不可欠な作業です。

6.縁切り

縁切りとは、スレート屋根を塗装する際の工程です。
瓦と瓦の隙間に塗料が入って屋根材同士がくっついてしまったので、それをタスペーサーと呼ばれる道具で取り除きます。
「なんで屋根材同士がくっついたらいけないの?雨水が入らなくていいじゃない」と思うかもしれませんが、実は瓦と瓦の隙間は雨水が入るところじゃなくて「出ていく場所」。
瓦と瓦の間にちょっとした隙間が無ければ、侵入した雨水が排出されずに閉じ込められてしまい、瓦と防水シートの間に滞留して雨漏りの原因になるのです。
下塗りの後にタスペーサーを瓦と瓦の間に差し込こんでそのまま仕上げに突入します。

7.中塗り・上塗り

仕上げの塗料を合計2回塗ります。
ちなみに、下塗りも中塗り上塗りも、コロコロと手でローラーを動かす道具を使います。

8.完成

全ての工程は早ければ3日、天候によっては7日ほどかかる場合があります。
足場を組むのにも時間がかかりますし、高圧洗浄や補修にもある程度の時間が必要です。
また、下地塗料を塗ってから仕上げ塗料を塗るまでは「3時間から6時間ほど乾燥させなければならない」とメーカーが定めています。
だから、「屋根塗装は1日で終わります」という業者がいたら、何も話を聞かずに断ってください。
必要不可欠な工程を省略している手抜き業者と言わざるを得ません。

5.屋根塗装職人さんへのお茶やお菓子の心遣いは?

自宅に職人さんが出入りするときに気になるのが、休憩時間のお茶やお菓子です。
業者さんによっては「一切必要ありません」という場合もありますが、職人さんも疲れている時に冷たい飲み物や甘いお菓子があると、気持ちよく仕事ができるもの。
短い期間なので、10時のお茶、12時のお昼には飲み物やちょっとしたお菓子を用意してあげると喜ばれます。
仕事や外出などで自宅にいない場合は、軒先などに飲み物やお菓子を用意しておくとよいでしょう。

6.まとめ

基本的に屋根塗装が必要な屋根は「セメント瓦」「スレート屋根」「ガルバリウム」「トタン」の4種類です。
これらの屋根材は新築から10年を目安に塗装することで長持ちさせることができます。
長持ちさせたければフッ素系塗料、標準的なお値段であればウレタン系塗料やシリコン系塗料を使います。
屋根塗装には乾燥期間を考えると3日から7日ほどの日数がかかりますので、塗装期間が短すぎる業者には注意しましょう。

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亀岡亮介

亀岡亮介

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2010年に屋根雨漏りのお医者さんグループを立ち上げる。2017年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

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