スレート屋根の雨漏り原因!寿命とメリット・デメリット、修理費用について解説【2026年版】

近年、スレート屋根の普及率は非常に多いです。価格の安さや、耐震性などを理由に選ばれることが多く、その人気から、新築や屋根を葺き替える際は、スレート屋根にしたいという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、スレート屋根のメリット・デメリット、修理方法を詳しく解説していきますので、屋根材選びはもちろん、既にスレート屋根の方も参考にして見てください。
すぐに雨漏りの修理・メンテナンスを依頼したい方や、雨漏りの修理業者を探している方は、一度屋根雨漏りお医者さんのサイトをご覧ください。

目次

スレート屋根とは

スレート屋根

スレート屋根とは、粘土板岩を薄い板状に加工した建築材「スレート」を屋根材として使用した屋根のことです。「カラーベスト」「コロニアル」などの呼び方がありますが、これらはすべて化粧スレートの商品名で同じ素材を指し、洋風デザインの住宅で多く採用されています。

スレート屋根とは、粘土板岩を薄い板状に加工した建築材をスレートと呼び、それを屋根材として使用しているのがスレート屋根です。

屋根の他に外壁材としても使用されます。
スレートは「カラーベスト」「コロニアル」など様々な呼び方がされてしまうこともあり、一般の方は別物の屋根材として認識してしまう場合も多いですが、どれも同じスレート材です。

化粧スレートと呼ばれる種類の中の商品名が、「カラーベスト」「コロニアル」というだけなので、同じスレート材と捉えていただいて問題はないです。

スレート屋根は、そのデザインから、日本風の住宅よりも洋風のデザインの住宅でよく使われます。

スレート屋根は雨漏りしやすいのか?

スレート屋根は耐火性・経済性に優れる一方、特定条件下で雨漏りしやすい屋根材です。「材質の自然劣化」「施工時の問題」「メンテナンスの怠慢」の3つが雨漏りリスクを高める主な要因で、定期的な点検と適切な施工がトラブル防止の鍵となります。

スレート屋根はその耐火性や経済性から日本の住宅に広く採用されていますが、いくつかの条件下で雨漏りしやすいという課題があります。スレート屋根は主にセメントと繊維を原料として製造されます。これらの材料は耐久性があり、コストパフォーマンスに優れているため、初期コストを抑えたい住宅建設には最適です。しかし、このタイプの屋根には以下のような潜在的な弱点があります。

1. 材質の自然劣化

セメントベースのスレートは、時間の経過と共に天候や温度変化の影響を受けて自然に劣化します。この劣化は、材質が収縮したり膨張したりすることで微細なひびが発生し、そこから水が侵入する原因となります。

2. 施工時の問題

スレート屋根の施工には、専門的な技術が要求されます。屋根材の取り付けが不適切だと、屋根材間や釘の打ち方に隙間が生じ、これが雨水の侵入経路となり得ます。また、接着剤やシーラントの使用が不十分であったり、時間の経過による剥がれや劣化があったりすると、防水性能が低下します。

3. メンテナンスの怠慢

屋根はその性質上、定期的なメンテナンスが必要ですが、特にスレート屋根はその必要性が高まります。点検や清掃、小さな修理を怠ることで、初期の小さな問題が大きな雨漏りにつながることがあります。落ち葉やゴミが排水路を塞ぐことで水が溜まり、その重さで屋根材に無理がかかることもあります。

スレート屋根の種類

スレート屋根の種類

スレート屋根は素材によって「天然スレート」と「化粧スレート」の2種類に大別されます。さらに化粧スレートは形状により「平板スレート・厚形スレート・波形スレート」の3種類に分かれ、用途や予算に応じた選択が可能です。

スレート屋根の種類は主に、素材が、天然物か人工物かで「天然スレート」と「化粧スレート」の2つに分けられます。

また、化粧スレートは形状などで、さらに3つの種類に分けられています。

天然スレート

天然スレート

天然スレートは天然素材を使用した高耐久・防水性のあるスレートで、塗装メンテナンスが不要です。重要文化財にも採用される高級感ある屋根材ですが、希少性と施工難度から高価で重量があり、耐震性に弱いため家の設計を考慮した選択が必要です。

天然スレートは、天然の素材を使用しているため耐久性は高く、素材自体に防水性があるので、防水塗装を行うメンテナンスが必要ありません。

また、屋根材として使っていた天然スレートは、そのまま取り外すことが出来るため、屋根材だけに留まらず、床材などに再利用でき、永く違う形で使用することができます。

屋根材に天然スレートを採用すると外観に高級感を演出することができます。

ですが、希少性が高く、施工するにも技術が必要なため、化粧スレートなど人工スレートに比べ高価な物になります。

国の重要文化財である、「旧岩崎家」「東京駅丸の内駅舎」にも天然スレートの屋根は使われるほど、「高級感」「環境に優しい」「メンテナンス性が高い」などのメリットがあります。

しかし、人工スレートに比べ、重量があるため耐震性に弱く、地震の際は、建物が大きく揺れてしまうなどの欠点もありますので、選ぶ際は家の設計を見て選ぶなどの必要があります。

化粧スレート

コロニアル屋根

化粧スレートはセメントに繊維を混ぜて板状に加工した軽量な屋根材で、一般住宅で広く普及しています。耐火性・耐熱性・耐震性に優れ安価ですが、再塗装メンテナンスが必須となるため、定期的な維持費用を見込んだ選択が重要です。

化粧スレートとは、セメントに繊維状の素材を混た物を薄い板状に加工した建築材です。

天然スレートに比べ軽いため「軽量スレート」とも呼ばれたりします。

セメントが混ざっているため、耐火性・耐熱性に優れており、工場など火を使用する屋根で多く選ばれています。

また、軽量であるため地震に強く、比較的安価であるため、一般住宅の屋根としても多く普及しています。

しかし、デメリットとして再塗装をする必要があるためメンテナンスが欠かせない材質となります。

化粧スレートには、主に3つの種類があります。

平板スレート

スレート屋根の塗装

平板スレートは現在戸建て住宅で最も多く使用されている平たい薄板状のスレートです。「薄型スレート」とも呼ばれ、商品名「コロニアル」「カラーベスト」がこの平板スレートに該当する、最も普及した化粧スレートとなります。

現在、戸建て住宅などで一番多く使用される、平たい薄い板状のスレートです。

「薄型スレート」とも呼ばれたりします。

また、商品名である「コロニアル」「カラーベスト」などとも呼ばれたりしているスレート材です。

厚形スレート

厚形スレート

厚形スレートは瓦の形状に厚みを持たせた化粧スレートで「セメント瓦」とも呼ばれます。陶器瓦より安価で過去には人気でしたが、耐久性と価格面で平板スレートに劣るため、現在は製造されていない屋根材となっています。

瓦の形状に厚みを持たせて加工した化粧スレートを「厚型スレート」と呼びます。

また「セメント瓦」と呼ばれる場合もあります。

厚型スレートは、陶器の瓦よりも安いため昔は人気でよく使用されていましたが、陶器の瓦よりも耐久性がなく、平板スレートよりも高価なため、現在では製造されることはなくなりました。

波形スレート

波型スレート

波形スレートは波型に加工された化粧スレートで、主に工場の屋根などで使用されることが多い屋根材です。一般住宅では稀ですが、産業用建築物では耐久性とコストパフォーマンスの観点から採用されています。

波型の形状に加工した化粧スレートを「波型スレート」と呼びます。主に、工場の屋根などで使用される場合が多いです。

石綿スレート・無石綿スレート

スレート屋根の塗装時期

アスベストを含む化粧スレートは「石綿スレート」、含まないものは「無石綿スレート」と呼ばれます。健康被害への配慮から現在は石綿スレートの使用・製造が禁止されており、既存の石綿スレートは経年劣化でアスベスト飛散リスクがあるため、葺き替え時には特殊な処理費用が発生します。

アスベストが含まれている化粧スレートのことを「石綿スレート」と呼びます。

また、アスベストが入っていない物を「無石綿スレート」と呼びます。

現在の化粧スレートには、アスベストは使用されていません。

以前の化粧スレートには、アスベストが含まれている商品が使用されていました。

現在では、健康被害や環境への配慮からアスベストが含まれている化粧スレートの使用・製造は禁止になっていますので使われることはありません。

石綿スレートは、表面がコーティングされているため、すぐにアスベストが飛散することは起こりにくですが、経年劣化とともに飛散する可能性が高くなるため使用している方や周辺の住民は注意は必要です。

また、屋根を葺き替える場合などの施工には、処理費用などが一般の施工に比べ高くなります。

スレート屋根のメリット・デメリット

メリット・デメリット

スレート屋根は普及が拡大している人気屋根材ですが、メリット・デメリットの両方を理解した上で選ぶことが重要です。低価格・耐震性・施工業者の多さがメリット、再塗装の必要性・ひび割れリスク・雨漏りしやすさがデメリットとなります。

普及が拡大しているスレート屋根にも、もちろんメリット・デメリットは存在します。

今回は一般住宅で多く使用されている、化粧スレートについてのメリット・デメリットを解説しますので、それぞれの特徴を知り、屋根材選びの参考にしみてください。

スレート屋根のメリット

メリット

スレート屋根のメリットは「他の屋根材より低価格・軽量で耐震性が高い・施工できる業者が多い」の3点です。これらの特徴がコスト重視と地震対策を求める一般住宅で選ばれる主な理由となっています。

近年、スレート屋根の普及は多くなっています。

なぜスレート屋根が選ばれるのか、理由は主に3つあります。

それぞれぞれのメリットを詳しく解説いたします。

他の屋根材よりも低価格

雨漏り修理費用

スレート屋根は他の屋根材より低価格で施工できる点が大きなメリットです。使用する部材がスレート材以外に少ないため施工コストを抑えられ、新築・葺き替えともに予算を抑えたい方に最適な屋根材となります。

スレート屋根は、葺き替え工事や、新築工事の際、他の屋根材に比べ安い価格で施工できるのも人気の理由の1つです。

なぜ低価格でできるのか?それは使用する部材がスレート材以外にあまりないため比較的安い価格で施工できるのです。

コストを抑えたい方にオススメの屋根材です。

軽量で耐震性が高い

スレート屋根は1平方メートルあたり約20kgと軽量で、粘土瓦の半分ほどの重さしかありません。建物への負担が少なく地震の揺れに強いため、地震大国の日本では耐震性重視の住宅で選ばれる重要な選択肢となります。

スレート屋根の重さは、1平方メートルあたり、約20kgと非常に軽く、粘土瓦の重さと比べると半分ほどの重さしかありません。その軽さから建物にかかる負担も少なく、地震の揺れに強いというのも選ばれる理由の1つです。

施工できる業者が多い

スレート屋根は普及率が高く、リフォーム・修理・メンテナンスに対応できる業者が多い点が安心材料です。トラブル発生時にも業者選びに困らず、長期的に住み続けるうえで重要なメリットとなります。

スレート屋根は、普及率は非常に多く、リフォームや修理、メンテナンスをする際に、対応できる業者が多いのです。

施工できる業者が多いと、何か問題が発生した際でも、安心ですよね!そういった理由も選ばれる要因なのです。

スレート屋根のデメリット

デメリット

スレート屋根のデメリットは「再塗装メンテナンスが必要・ひび割れが起こりやすい・雨漏りしやすい」の3点です。低価格・耐震性のメリットと引き換えに発生する課題のため、適切な対応で長期使用を実現することが大切です。

スレート屋根は、メリットだけ見ると低価格で耐震性もあっていいと思うかもしれませんが、もちろんデメリットも存在します。

しっかりとスレート屋根のデメリットも知った上で、適正な屋根材を選びましょう。

スレート屋根の主なデメリット3つです。

再塗装するメンテナンスが必要

雨漏り 保証

スレート材自体には防水性がないため、生産時の塗装が約5〜10年で剥がれ再塗装が必須となります。メンテナンスを怠ると雨漏りに直結するため、定期的な塗装の塗り直しがスレート屋根を長持ちさせる絶対条件です。

スレート材自体には、雨水を防ぐ「防水性」がないため、あらかじめ生産時に塗装をすることで防水性をカバーしています。

その塗料も、日々の紫外線や、雨風によって劣化し、約5~10年で剥がれてしまいますので、再度、塗装の塗り直しが必要になってきます。

メンテナンスを怠ってしまうと雨漏りの原因となってしまいますので注意が必要です。

屋根の塗装についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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ひび割れが起こりやすい

スレート材は塗料の剥がれによる雨水吸収と乾燥の繰り返しで「ひび割れ」「反り」が発生しやすい屋根材です。これらの劣化症状は雨漏りに直結するため、早期発見と再塗装メンテナンスが不可欠となります。

スレート材は、他の屋根材よりも、ひび割れが起こりやすい屋根材です。

スレート屋根は、塗料が剥げることによって、雨水を吸収し、急激な乾燥と雨水の吸収を繰り返すことで、「ひび割れ」や「反り」といった現象がスレート材に起こり、雨漏りしやすくなってしまいます。

雨漏りしやすい

スレート屋根の再塗装では「縁切り」工程を行わないと雨水の逃げ場がなくなり雨漏りの原因となります。雨漏り修理に慣れていない業者は縁切りを知らずに施工することがあるため、業者選びには十分な注意が必要です。

再塗装をする際に、縁切りという工程をしないと雨水の逃げ場がなくなり、せっかく再塗装しても雨漏りの原因になってしまいます。

縁切りとは、スレート材を再塗装した際に、上下で重なった部分の塗料をカットする工程のことで、普段雨漏り修理を行わない業者さんは、この工程を知らない場合も多く、そのまま再塗装してしまうことも少なくありません。

スレート屋根の寿命

スレート屋根の破損

スレート屋根の耐用年数は10〜30年が目安で、再塗装メンテナンスを行えば30〜50年まで延ばせます。5〜7年に一度の再塗装が必須で、メンテナンスを10数年怠ると塗装での回復が不可能となり屋根全体の取り換えが必要となります。

スレート屋根の耐用年数は、だいたい10年~30年と言われています。

再塗装等のメンテナンスを行った場合は、だいたい30~50年保つと言われています。

日々、紫外線や雨風の影響で、5~7年程度に一回、再塗装のメンテナンスをする必要があります。

そのメンテナンスを10数年怠ると、いざ塗装しても防水の意味がなくなってしまい、新たに屋根を取り換えるしかなくなってしまいます。

なので、スレート屋根のメンテナンスはしっかりと行いましょう。

スレート屋根のメンテナンス時期

スレート屋根のメンテナンス時期は5〜7年に1回が一般的で、地域の環境によって変わります。「色あせ・変色」「苔の発生」「反り・ひび割れ」が劣化のサインで、これらの症状が現れたら早急なメンテナンスが必要です。

スレート屋根のメンテナンス時期は、その地域の環境によって変わってきますが、だいたい5~7年が一般的です。

スレート屋根の劣化は主に以下のような症状が現れます。

色あせ・変色

スレートの破損

スレート屋根の色あせや変色は塗膜の劣化により防水性が失われたサインです。この状態を放置すると水分吸収によりひび割れや苔の発生に進行するため、見た目の変化を感じたらメンテナンスを検討すべき時期となります。

塗膜の劣化により、防水性が失われ、水分を吸収しやすくなっている状態です。
この状態が続くと、スレートにひびが入ったり苔が発生したりします。

苔の発生

コロニアル屋根の洗浄

スレート屋根の苔発生は経年劣化で防水性が失われ湿気がこもったサインです。スレート内に水分が留まることで苔や藻が発生するため、見た目の問題だけでなく防水機能の回復のためにも早めの対処が必要となります。

スレートの経年劣化により、防水性が失われ、スレート内に水分が留まり、湿気により苔や藻が発生します。

スレートの反り・ひび割れ

スレート屋根の欠け

スレートの反りやひび割れは雨水の吸収と乾燥の繰り返しで発生する劣化症状で、塗装だけでは直せない深刻な状態です。隙間ができることで雨漏りに直結するため、この段階に達する前のメンテナンスが屋根を守る鍵となります。

雨水の吸収と乾燥を急激に繰り返すことで、スレートが反っていきます。

反ることで隙間ができ、雨漏りにつながります。

この状態まで劣化してしまうと塗装だけでは直せなくなってしまいます。

スレートのひび割れも、反り同様に、雨が降った際に雨水を吸収して、晴れた日にそれが乾いて、膨張と伸縮を繰り替えし、スレートにひび割れや欠けが発生します。

すぐには雨漏りしませんが、この状態が続くと雨漏りの原因につながりますので、早めに塗装をしメンテナンスを行いましょう

屋根材のメンテナンスについては下記の記事で解説しています↓

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スレート屋根の修理方法

雨漏り工事の様子

スレート屋根の修理方法は「部分的な修理」と「全体的な修理」の2つに大別されます。部分修理はコーキングや交換で対応、全体修理は塗装・葺き替え・カバー工法から劣化状況に応じて選ぶことで、適切な費用で確実な修理が実現できます。

スレート屋根の修理方法は、大きく分けて2つ、「部分的な修理」と「全体的な修理」で分かれています。

まず、部分的な修理の説明をします。

部分的な修理は、基本的に破損した箇所を補修すれば大丈夫です。

スレートに、ひび割れが起こっている場合は、コーキング材などを充填します。

大きく欠けてしまっている場合は、欠けた部分のスレート材を交換します。

また、少しのひび割れの場合は、接着剤を塗るだけでも補修はできます。

スレート屋根は、下から順に張っているため、一部分のみを取り外すことができません。

なので、破損部分を切り取り、新しいものを上から張ることで補修します。

スレートの塗装

コロニアル屋根の洗浄

スレート屋根の再塗装は5〜7年ごとに行うことで耐水性を保てます。高圧洗浄で旧塗料を除去し、ひび割れなど破損箇所を個別補修してから塗装を行うのが正しい手順で、下地処理の丁寧さが仕上がりと耐久性を左右します。

スレート屋根は、防水機能のある塗料を塗って耐水性を持たせています。

それが、だいたい5~7年ほどで落ちてしまうため、再塗装を行いスレート屋根の耐水性を保ちます。

再塗装をする際は、まず、以前の塗料を高圧洗浄などで落とすところから始めます。

その際に、ひびが入っているなど、破損している箇所を個別に補修してから塗装を行います。

屋根の塗装については下記の記事で解説しています↓

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屋根の葺き替え

屋根の工事

スレート屋根の劣化が激しく再塗装ができない場合は、屋根の葺き替え工事が必要となります。基本的に屋根材と防水シートの交換ですが、破損が深刻な場合は野地板の交換も必要となるため、被害状況に応じた修理範囲の見極めが重要です。

スレート屋根の劣化が激しいと屋根の再塗装は行えません。

そうなってくると、修理方法は、屋根を葺き替えるか、カバー工法を行うかになってしまいます。

屋根を葺き替える場合は、基本的に、屋根材と防水シートの交換になります。

さらに破損が激しいと、その下の野地板も交換が必要な場合があります。

屋根の葺き替えについては下記の記事で解説しています↓

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カバー工法

屋根の修理

カバー工法は既存屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法で、撤去不要・工期短縮・費用抑制のメリットがあります。一般的にスレート屋根の上にガルバリウム鋼板を被せますが、軽量屋根材しか使えず瓦屋根や劣化が激しい場合は対応不可となります。

修理をする際、屋根を葺き替える以外に、カバー工法というものがあります。

既存の屋根の上に、新しい屋根を重ねる工法で、一般的にはスレート屋根の上にガルバリウム銅板などの軽い金属屋根を被せることが多いです。

既存の上に新しい屋根材を貼るため、古い屋根材の撤去が要らず、また工期も短くなるため、費用が抑えられるといったメリットがあります。

ですが、カバー工法を行う場合は、軽い屋根材しか使用できず、また、瓦屋根・古いトタン屋根・劣化が激しいなどの場合には使用することができない工法となっています。

カバー工法での施工事例

スレート屋根の破損

築20年のスレート屋根は塗装メンテナンスが効かなくなる時期で、カバー工法による補修が最適な選択となります。既存屋根への防水シート敷設・ガルバリウム鋼板設置・換気棟と棟板金の施工という流れで、確実かつ効率的な屋根再生が実現できます。

築20年の群馬県 高崎市の一般住宅での施工時の様子です。

ネットでは20~30年持つと言われているスレート屋根も、実際には施工してから約10年ほど過ぎると、塗装でのメンテナンスができなくなってしまいます。

今回は、塗装をお断りし、カバー工法で補修していきます。

中には、この状態で塗装の依頼を受けて、塗装を行う業者もいますが、せっかく塗装をしても効果がなく、むしろ悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。

塗装業界NO.1の塗料メーカーでも、この状態での塗装依頼はお断りしているほどです。

せっかくお金を払って施工するのであれば、きちんと知識のある業者に依頼することをオススメいたします。

屋根カバー工法

カバー工法では、まず既存の屋根に防水シートを敷いていきます。

防水シートの設置

防水シートを下から上へと屋根全体に敷きながら、釘を使用し固定していきます。

換気棟の修理 通気口

ガルバリウム鋼板の屋根材を設置し、換気棟の施工

屋根の修理

棟板金を施工していき完成になります。

スレート屋根の費用

雨漏り修理

30坪の家のスレート屋根修理費用は、塗装30〜80万円、部分修理10万円以内、葺き替え80〜200万円、カバー工法80〜140万円が目安です。使う材料や屋根面積によって変動するため、正確な金額は専門業者の見積もりで確認することが必須となります。

次はそれぞれの修理費用について解説していきます。

そもそもスレート屋根などの修理費用は、使う材料や、屋根の面積などによって変わるため、一概にいくらですとは言えないのが建築業界での現状です。

今回は、スレート屋根を修理した際の大まかな目安の価格を解説していきますので、参考程度にご覧ください。

[30坪の家の場合]
・屋根の塗装       約30~80万
・部分修理の場合     約10万以内
・屋根を葺き替える場合  約80~200万
・カバー工法の場合    約80~140万

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スレート屋根からの雨漏り

スレート屋根の劣化

スレート屋根の雨漏り原因は経年劣化・施工不良・自然災害の3つが主因で、症状は「棟板金の破損・スレートのひび割れ・釘の錆びやズレ・隙間の塞がり・コーキングの劣化・施工不良・谷部の破損」の7つに分類されます。原因に応じた適切な修理が確実な解決の鍵となります。

スレート屋根から雨漏りする原因は主に、経年劣化施工不良自然災害の3つが主な原因です。主に以下の7つの症状があります。

1.棟板金の破損
2.スレートのひび・割れ
3.釘の錆び・ズレ
4.スレートの隙間が塞がっている
5.コーキングの劣化
6.施工不良
7.谷部の破損

棟板金の破損

棟板金の破損

スレート屋根頂上の棟板金は台風時に破損しやすい部位で、雨漏りの典型的な原因となります。経年劣化で固定釘が抜けたり緩んだりすると隙間から雨水が侵入するため、台風後の点検と早期補修が雨漏り防止に欠かせません。

スレート屋根の頂上にある金属部分を「棟板金」と呼びます。

台風の際などは、棟板金がかなり影響を受けやすく破損する可能性がとても高いです。

棟板金は経年劣化とともに固定してある釘が抜けたり、緩んだりしていき隙間から雨水が入り込むことで雨漏りを誘発します。

スレートのひび・割れ

スレートの破損

スレートのひび割れは雨風・紫外線による経年劣化や、屋根に登る作業時の踏み込みでも発生します。割れたスレートと一緒に滑り落ちる危険があるため、雨漏りしても自分で屋根に登るのは絶対に避け、専門業者へ依頼することが安全と確実な修理につながります。

スレート屋根は、日々の雨風・紫外線による経年劣化でのひび割れはもちろん、屋根に登り踏むことでも割れてしまいます。

屋根を踏んだ際に、割れたスレートと一緒に滑り落ちる可能性がありますので、雨漏りしたからといって自分で屋根に登り直そうとするのは危険ですのでやめましょう。

釘の錆び・ズレ

スレート屋根の固定釘は通常雨水が当たりませんが、不具合で釘が浮き出ると錆びて雨水侵入の原因となります。釘の浮きやズレは目視で確認しにくい劣化症状のため、定期的な業者点検による早期発見が雨漏り防止に有効です。

通常、固定してある釘に、直接雨水が当たることはありません。

しかし、何らかの不具合で釘が浮き出ると、その部分が錆びていき、周囲から雨水が入り込んで雨漏りを誘発します。

スレートの隙間が塞がっている

スレート屋根の塗装

スレートの隙間が塞がる現象は、雨水の逃げ道が失われ雨漏りに直結する深刻な状態です。再塗装時の縁切り工程が省略された結果として発生するケースが多いため、塗装業者選びの段階で縁切りの有無を確認することが重要となります。

スレート屋根は、日々の雨風・紫外線による経年劣化でのひび割れはもちろん、屋根に登り踏むことでも割れてしまいます。

屋根を踏んだ際に、割れたスレートと一緒に滑り落ちる可能性がありますので、雨漏りしたからといって自分で屋根に登り直そうとするのは危険ですのでやめましょう。

コーキングの劣化

スレート屋根のコーキングは寿命5〜10年で、ひび割れや剥がれによって雨漏りの原因となります。経年劣化を放置すると隙間から雨水が侵入し被害が拡大するため、定期的な打ち替えメンテナンスが屋根の防水性を保つ必須対応です。

コーキングとは、隙間を埋めるための、ゴム状の建築材です。

コーキングは経年劣化により、ひび割れや、剥がれ落ちるといった症状が現れます。そうなると、その隙間から雨水が入り込み、雨漏りを誘発してしまいます。

コーキングの寿命は、一般的に5~10年程度と言われています。

コーキングについては下記の記事で解説しています↓

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谷部の破損

谷板金の劣化

屋根の面と面が接する谷部は雨水が集中して流れる劣化しやすい箇所です。落ち葉などのゴミが溜まると雨水があふれて雨漏りを引き起こすため、定期的な清掃と点検が谷部からの雨漏りを防ぐ重要な対策となります。

屋根の面と面が接する、谷間になっている部分を谷部と言います。

谷部は、雨が降った際、雨水が集中して流れるため劣化しやすい箇所です。

谷部に、落ち葉などのゴミが溜まり、雨水が溢れることで、雨漏りを引き起こすこともあります。

施工不良

雨漏り修理

スレート屋根の施工不良は雨漏りの主要原因の一つで、特に屋根と外壁の取り合い部からの雨漏りが多発します。知識不足の業者による施工は深刻なトラブルにつながるため、技術力と経験を持つ信頼できる業者選びが雨漏り防止の絶対条件です。

一度屋根を修理した際や、新築で屋根の勾配を配慮しないで建てたりと、しっかりとした知識を持たないで施工する業者もいるため、施工不良による雨漏りは多いです。

特に屋根と外壁の取り合い部からの雨漏りは非常に多いです。
しっかりとした技術と知識を持った業者に依頼しましょう。

スレート屋根の雨漏り修理に適した業者

スレート屋根の雨漏り修理に適した業者は「屋根専門業者・板金業者・雨漏り修理専門業者」の3種類です。原因が明確なら屋根専門業者や板金業者、原因不明なら特殊な道具で原因を突き止められる雨漏り専門業者への依頼が、確実な修理への最善の選択となります。

スレート屋根は比較的施工しやすいため、扱える業者が多く、原因が屋根からの雨漏りとはっきりしていれば、屋根専門業者や板金業者に頼むことが一般的です。
屋根には板金が多く使われているため、板金業者に雨漏り修理を頼むのも適しています。
カバー工法で補修することになった場合にも、金属屋根に熟知しているので頼りになります。

また、雨漏り修理を専門とした業者に依頼することもおすすめです。
雨漏りの原因を突き止めることは、とても難しいため、もし雨漏りの原因がはっきりしない場合なら、雨漏りの専門知識があり、特殊な道具を使って原因を突き止められる業者が安心です。

業者の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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まとめ

雨漏り まとめ

スレート屋根は粘土板岩を加工した低価格・軽量・耐震性に優れた人気屋根材で、寿命は20〜30年です。7〜10年ごとの再塗装メンテナンスが必須で、雨漏り原因は経年劣化・自然災害・施工不良が多いため、適切なメンテナンスと信頼できる業者選びが長持ちの鍵となります。

スレートとは、粘土板岩を薄い板状に加工した建築材で、一般的にカラーベスト、コロニアルなどと呼ばれる屋根材です。

スレート屋根の種類は、主に2種類に分けられ、天然スレートか人工の化粧スレートがあります。

それぞれメリット・デメリットは多少異なりますが、一般的に多く使われる化粧スレートでは、他の屋根材よりも低価格で、重さも瓦の約半分の重量と軽いため耐震性に優れており、スレートのカラーも豊富でデザイン性にも優れているので、選ばれることが多く、人気の屋根材となっています。

デメリットとして、メンテナンスが不可欠なため7~10年ほどで再塗装を行う必要があります。

寿命自体は、20~30年ほどの屋根となっています。

修理を行う際は、部分修理か全体修理かで値段もかなり変わり、全体修理の場合は、屋根の葺き替えか、カバー工法が一般的です。

スレート屋根を長持ちさせるためにもメンテナンスは行うようにしましょう。

また、スレート屋根の雨漏りの原因は主に、経年劣化・自然災害・施工不良の3つが多いです。

スレート屋根からの雨漏りや、スレート屋根が破損した際は、しっかりとした業者に頼むことがとても大事です。

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