窓枠サッシから雨漏り!上部や隙間、ネジから漏れる原因とDIY修理の方法

窓サッシの雨漏り

雨が降ると窓枠から雨漏りするのはなぜ?
風が強い雨の日や、大雨が降ると窓枠・サッシから雨漏りしていたってことはありませんか??
また、気付いたら窓周りが濡れている経験はありませんか?
窓枠サッシからの雨漏りの原因は、窓近辺のサイディングなど外壁のひび割れや隙間から雨水が侵入しているケースと窓枠を取り付けた際の防水工事の施工不良・処理ミスが原因になっていることが多いです。
窓・サッシで雨漏りしている場合には、早急に応急処置を行い現在の状況よりも被害拡大を食い止めることがポイントです。
この記事では、窓枠・サッシから雨漏りする原因とその対処方法について詳しく解説していきます。

すぐに窓・サッシの修理・メンテナンスや、雨漏りの調査・修理業者を探している方は、一度屋根雨漏りお医者さんのサイトをご覧ください。↓

目次

窓枠サッシ上部からの雨漏りに注意

雨漏り 窓サッシ

雨漏りは、住宅で起こるトラブルの中でも特に多く見られる問題の一つです。中でも、窓まわりのサッシ部分から雨水が浸入するケースは非常に多く、油断できないポイントです。こうした雨漏りは、一見すると小さな問題に思えるかもしれませんが、放っておくと建物全体に深刻なダメージを与える恐れがあるため、早急な対処が重要となります。

例えば、部屋の天井や壁に雨染みが浮かび上がったのを見て、「これはまずい!早く何とかしなければ」と感じる方は多いでしょう。しかし、それに対してサッシまわりに少し雨水が入り込んでいる程度だと、「たいしたことはない」「小雨の日だったから」「結露かもしれないし」と、つい軽視してしまいがちです。実際に、サッシからの水の浸入に対して「様子を見よう」とそのまま放置してしまうケースは少なくありません。

その結果、時間が経つにつれて窓周辺の木枠が変色し、湿気を含んだままの状態が続いて腐食が始まり、さらにカビが発生するなどして初めて「やっぱりおかしい」と気づき、慌てて修理を依頼する方が非常に多く見受けられます。ですが、その段階ではすでに雨水が長期間にわたって内部に染み込んでおり、被害が広がってしまっていることが珍しくありません。

雨漏りの症状が室内に現れた時点で、すでに外壁や防水層、さらには柱や梁などの構造材にまで水が到達している可能性があります。つまり、目に見える被害が出てきた段階では、建物の内側ではかなりの劣化が進んでいると考えるべきなのです。たとえ雨水の侵入がわずかであっても、「少し濡れただけ」と安易に判断せず、違和感を覚えた時点で速やかに専門業者に相談することが大切です。

早期に対応すれば、被害の範囲が狭いうちに原因を突き止めて必要最低限の工事で済む可能性が高く、結果的に修理費用を安く抑えることにもつながります。逆に、時間が経つほど補修の規模が大きくなり、費用もかさみ、生活への影響も大きくなることを覚えておくべきでしょう。サッシまわりのわずかな異変でも見逃さず、雨漏りのサインに気づいたらすぐに行動に移すことが、家を長く快適に保つうえで何より重要です。

窓枠サッシ上部の雨漏り原因とは?

窓サッシ 雨漏り

窓やサッシの上部から雨水が垂れてくると、「窓まわりに不具合があるのでは?」と考える方が多いかもしれません。しかし実際には、雨漏りの原因が窓やサッシそのものにあるケースは意外と少なく、ほとんどの場合はその“上部”、つまり上階の外壁やサッシまわり、さらには外壁内部の構造的な問題に起因していることが多いのです。

特に多く見られるのが、上階のサッシまわりや外壁の目地部分に施工されているコーキング材(シーリング材)が経年劣化し、ひび割れたり剥がれたりしてしまっているケースです。コーキングは本来、外壁材の継ぎ目から雨水が浸入するのを防ぐために重要な役割を果たしていますが、日光や風雨に長年さらされることで徐々に柔軟性を失い、防水性が低下します。その結果、雨水が外壁の内部へと入り込みやすくなってしまいます。

さらに問題となるのが、外壁内部に侵入した雨水が、サッシ上部に設けられている「フィン」(水返しの部材)や、その背後に貼られている防水シートとの取り合い部分から、室内側へと漏れ出してくることです。本来であれば、防水シートとフィンの取り合いはしっかりと重ね合わせて、万が一外壁の中に水が入っても下へと排水される構造になっていなければなりません。しかし、防水シートの重ね不足や隙間のある施工、あるいはフィンの取り付け不良があると、そこが水の抜け道ではなく「水の通り道」となってしまい、結果として窓の上からポタポタと水が落ちてくる「雨漏り」として室内に現れてしまうのです。

このようなケースでは、窓自体やサッシの隙間にどれだけシーリングを打ち直しても、一時的に見かけ上は改善しても根本的な解決にはなりません。外壁材を一部撤去して内部の防水層の状況を調査し、適切に再施工する必要があります。とくに、築年数が10年以上経過している建物や、過去に増改築や外装工事を行った履歴がある建物では、防水層がきちんと連続していない可能性があり、注意が必要です。

このように、窓・サッシ上部からの雨漏りは、一見すると目に見える箇所に原因があるように見えますが、実際には“もっと上”にある建物の構造や防水処理の問題が関係していることが多いのです。そのため、単純に窓まわりだけを補修するのではなく、建物全体の雨水の流れや構造を把握したうえで、原因を根本から突き止めることが重要になります。

次の章では、こうした窓・サッシからの雨漏りの原因について、さらに詳しく解説していきます。代表的なパターンとその対処法、また劣化に気づくためのチェックポイントについても触れていきますので、窓まわりの雨漏りでお困りの方は、ぜひ続けてご覧ください。

窓枠サッシ上部からの雨漏りの原因

窓枠の雨漏り

雨漏りと聞くと天井からポタポタ雨水が垂れてくる、天井に雨染みができているなどを思い浮かべる方も多いと思いますが、窓サッシに雨漏りの症状が現れることもよくあります。
窓枠・サッシからの雨漏りは、直接窓やサッシ自体に原因があって起こっているとは限らないです。
窓枠・サッシ周辺の不具合によって間接的に雨漏りが起きていることが多いです。
また、逆に、窓・サッシから入り込んだ雨水が、別の箇所に影響を与えることもあります。
窓枠・サッシからの雨漏りでは以下のような原因で雨漏りが起きていると考えられます。

①コーキング・防水紙・防水テープの劣化
②外壁のひび割れ
③窓上のベランダ
④窓近くの雨仕舞いの劣化
⑤引き違い窓の隙間
⑥施工不良

窓枠サッシの雨漏りの原因①コーキング・防水紙・防水テープの劣化

窓枠・サッシ の劣化

コーキングとは、部材の隙間を埋めるためのゴム状の建材です。
窓枠やサッシ周辺にはもちろん、屋根や外壁、室内など至る所でコーキングは使用されています。
このコーキング材は、非常に劣化しやすく、雨・紫外線・温度変化によって硬くなると、ひび割れや剥がれなどといった劣化が生じ、隙間ができます。

そのサッシや窓枠の隙間から雨水が侵入することで、下地となっている防水紙や防水テープにもダメージを与える要因になります。

また、サッシを長年使用することで、地震や家の歪みの影響を受け、サッシ部品同士のつなぎ目部分に隙間が生まれます。

そうすると、窓やサッシのパッキンが剥がれたり浮いたりし雨漏りを誘発してしまうのです。
コーキングについては下記の記事で解説しています↓

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窓枠サッシの雨漏りの原因②外壁のひび割れ

外壁のひび割れ

外壁のひび割れも雨漏りする原因の要因です。
外壁材によっては屋根材同様に塗装によって防水効果をもたらしている物もあるため、その塗装が劣化により落ちてしまうと、耐水性を失い、水分を吸収してしまいます。
その水分を吸った状態で乾燥すると同時に外壁にひび割れが生じてしまうのです。

外壁の内部には防水シートが施されているため、少しのひび割れ程度でしたら問題ありませんが、窓枠・サッシ周りは施されていないこともあるため雨漏りしやすくなります。
外壁については下記の記事で解説しています↓

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窓枠サッシの雨漏りの原因③窓上のベランダや、換気扇、配管設備の不具合

笠木の雨漏り調査

雨漏りが発生している真上にベランダがある場合、そこから雨漏りが発生している場合があります。
ベランダで雨漏りが発生する原因としては、部材の隙間にあるコーキングの劣化・笠木の破損・防水塗装の劣化・排水溝の不具合などが挙げられます。
また、換気扇や配管設備などと、外壁の隙間から雨水が侵入し、外壁内部を伝って窓に影響を与えることもあります。ベランダの雨漏りについては下記の記事で解説しています↓

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窓枠サッシの雨漏りの原因④窓近くの雨仕舞いの劣化

窓枠の雨漏り

窓の上などについている雨仕舞いや、水切り金具が劣化・破損することでも雨漏りは引き起こります。
何かの衝撃で破損した場合や、コーキングの劣化などで雨漏りが発生することがあります。

窓枠サッシの雨漏りの原因⑤引き違い窓の隙間

窓枠の雨漏り

二枚以上の窓が交差して開け閉めできるような窓のことを引き違い窓と呼ばれ、住宅の様々な箇所で使用されています。
大雨の際や台風などの強風時にはその隙間から入り込んでしまうことがあります。
不具合ではないので、雨戸を閉めるなどの対策で防ぎましょう。

窓サッシの雨漏りの原因⑥施工不良

雨漏り修理

まだ建物を建てたばかりで、窓枠・サッシから雨漏りする場合には施工不良を疑う必要があります。
窓やサッシを取り付ける際には、防水シートや防水フィルムを先に取り付けるなどして雨漏り対策を行っています。
ですが、防水シートを貼り忘れていたり、貼る場所を間違えていたりすると施工不良により雨漏りは発生します。
新築であっても施工不良の場合には雨漏りが発生するため、まずはじめに疑う必要があります。

窓枠サッシの水抜き穴から雨漏り

雨漏り 窓サッシ

窓サッシの下に水抜き穴が存在するのはご存知でしょうか?
外から見てなんの役割があるのかよくわからない穴ですが、実はとても重要な役目を担っているのです。
窓サッシの本体のレール下にある穴、それが「水抜き穴」です。
水抜き穴は、メーカーやサッシの種類によって形状が違いますが、サッシの寿命を延ばし建物内の浸水を防ぐとても重要な部分になります。

激しい雨で建物の外側のレールに水がたまると、窓サッシ内の空洞に水が入り込むことがあります。
窓サッシは金属か樹脂製が多く、内部に水がたまると劣化の原因になります。
ひどくなると、窓サッシ内部から水が溢れて建物内まで浸水することも。
水抜き穴には、窓サッシ内部、またはレール部分に溜まってしまった水を排出し、劣化や浸水を防ぐ役割があります。

ここがゴミなどで詰まってしまっていたり、サッシレール内に溜まった水を排出する為の水抜き穴のカバーの位置がずれていたり、外壁のモルタルに埋まってしまっているなどの原因で雨漏りは起こります。
このような雨漏りが起こる原因としては、建物の形状とは合っていないサッシ枠が使われているなどの理由が考えられます。
雨漏りを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。サッシの水抜き穴が詰まっていないか定期的に確認し、必要に応じて清掃や修理を行うことが重要です。また、適切な数と配置の水抜き穴があることを確認し、効果的な排水が行われるようにすることも重要です。

台風で窓枠サッシのネジや内側から雨漏り

台風や強風を伴う大雨の際、サッシの隙間から雨水が入り込み、雨漏りの原因になることがあります。特に見落とされがちなのが、サッシの隙間に設置された「ネジ」です。一見関係ないように思えるこのネジですが、取り付け方や周囲の状態によっては、そこから雨水が建物内に侵入してしまうことがあるのです。

その原因となる主なポイントは、次の通りです。

ネジの取り付け不良による隙間の発生

サッシや窓枠に取り付けられたネジがしっかり締め付けられていないと、わずかな隙間が生じることがあります。この隙間は、普段は目立たなくても、台風などで横殴りの雨が吹き込んだ際には雨水の侵入口となってしまいます。風圧によって雨水が押し込まれるように入り込み、知らないうちに雨漏りが発生しているケースも少なくありません。

シーリング材やパッキンの劣化

ネジやサッシの周辺には、雨水の侵入を防ぐためにシーリング材やパッキン(密封材)が施工されています。しかし、これらの素材は経年劣化しやすく、特に紫外線や風雨にさらされることでひび割れや硬化が進み、隙間ができてしまいます。劣化が進んだまま放置すると、そこから雨水が浸入して建物内部に被害をもたらします。

施工ミスや設置不良

そもそもサッシの施工時に、正しい工法が守られていなかった場合も要注意です。例えば、ネジの打ち込み位置がずれていたり、防水処理が不十分だったりすると、見た目には分からない箇所に水の通り道ができてしまいます。施工時のちょっとしたミスが、後々大きな雨漏りトラブルに発展するリスクとなります。

台風など悪天候時のチェックと対策が重要

サッシの隙間からの雨漏りは、天候が穏やかなときには気づきにくいため、台風のような激しい風雨の中で初めて被害に気づくことが多いのが特徴です。そのため、事前にネジの緩みやシーリング材の劣化をチェックしておくことが非常に大切です。また、台風後にはサッシ周辺を点検し、異常があれば早めに修理を依頼しましょう。

雨漏りは一度発生すると建物内部に深刻なダメージを与えるだけでなく、修理費用も高額になることがあります。日頃からの点検と定期的なメンテナンスが、被害の予防につながります。

窓枠サッシの雨漏りは原因特定が難しい

窓サッシの雨漏り

雨漏りの修理をする際、まず雨漏りの原因となっている箇所を見つけることが大事です。
原因を見つけられないまま修理してしまうと、根本的な解決にはならず再び雨漏りしてしまうからです。

窓サッシからの雨漏りで原因の特定が難しい場合があります。
例えば、2階の窓が原因で、1階の天井に雨染みができてしまっているケースです。

このように、雨漏りしている箇所とは、原因箇所が違う場合、特定が一気に難しくなります。

窓サッシの雨漏りは散水調査で特定できる場合もある

サッシ上部から雨漏りしている場合、外の原因と思われる箇所に水をかけることで原因を発見できる場合があります。
シャワーなどで水をかけて擬似的に雨漏りを再現する方法を散水調査といい、サッシ部分だけでなく屋根や外壁、ベランダなどの雨漏り調査を行う際にも使用されます。

原因不明の雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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窓枠サッシからの雨漏り修理方法

コーキング補修

雨漏りが発生した場合の対策について考えてみましょう。
まずは、雨漏りが起こる箇所を特定することが重要です。サッシ周りのシーリングが劣化している場合には、シーリング材を交換することで対応できます。
また、サッシ自体が劣化している場合には、交換が必要です。ただし、サッシの交換には高い技術力が必要なため、専門業者に依頼することが望ましいです。
少ししか雨漏りしていないからということで雨漏りを放置してしまうと被害が拡大して建物の内部にまで腐食が起きてしまうこともあるため、早めに修理を行いましょう。

窓枠・サッシからの雨漏りの修理方法は以下のような方法になります。

外壁クラックの修理

外壁のひび割れ

外壁のひび割れが原因で雨漏りが発生している場合は、早急な修理が必要です。ひび割れ部分からは雨水が容易に建物内部へ浸入してしまい、内部の構造材を腐食させたり、断熱材や内装材が濡れてカビが発生する原因となります。特にひびが細く見える場合でも、内部で広がっていることがあり、目に見えない被害が進行しているケースも少なくありません。そのため、外壁にひび割れを見つけたら、たとえごく小さなものであっても軽視せず、必ず専門的な視点で点検・修理を行うことが大切です。

ひび割れの修理方法として一般的に採用されているのが、コーキングやモルタルを用いて雨水の侵入経路を塞ぐ方法です。コーキング材は弾力性があり、建物の微細な動きにも対応できるため、比較的狭いクラック(ひび)や目地に適しています。一方で、モルタル補修は比較的大きなひびや深さのあるクラックに適しており、表面を平滑に整えるとともに、強度の回復も期待できます。ただし、どちらの補修材を使うかはクラックの深さ・長さ・幅・位置などによって異なりますので、現場の状況に応じた適切な選定が重要です。

修理を行う際には、単にひびの上から材料を充填するだけでは不十分です。クラックの内側に入り込んだ埃や汚れ、脆くなった旧塗膜などを除去しなければ、補修材が十分に接着せず、数年のうちに再び同じ場所から雨漏りが再発してしまう恐れがあります。そのため、信頼できる専門業者に依頼し、サンダーやグラインダーなどを使って、補修前にひび割れ部分をしっかりと削り清掃してから補修を行うようにしましょう。このような下地処理を丁寧に行うことで、補修材の定着が良くなり、修理後の耐久性も大きく向上します。

なお、外壁の補修を行う際に「とりあえず上から塗装だけしておきます」といった対応をする業者には十分注意が必要です。塗装だけでひび割れを隠してしまうと、一見きれいに見えるかもしれませんが、内部には雨水の通り道が残ってしまっている場合があり、数年も経たないうちに再び雨漏りが発生することがあります。とくに安価で工期も短いことを強調する業者の中には、こうした見た目だけの処置を行い、本質的な原因に対処していないケースも散見されます。塗装はあくまで表面保護の役割であり、ひび割れの補修とは性質が異なることを理解しておくことが大切です。

また、塗装そのものも年月とともに劣化します。紫外線や雨風にさらされることで塗膜が徐々に剥がれたり、弾性を失って硬くなり、やがて小さな隙間が生じるようになります。こうした劣化した塗膜では、もともと補修されていた部分の上から水が入り込んでしまい、再度内部への雨水侵入が起きてしまうことがあるのです。そのため、外壁のひび割れ修理には、構造的な処置と仕上げとしての塗装をきちんと分けて考え、それぞれに適切な材料と工法を用いることが、長期的な雨漏り対策につながります。

外壁のひび割れによる雨漏りは、発見と対応の早さが被害の大きさを左右します。建物の寿命を延ばすためにも、日常的に外壁の状態を観察し、少しでも異変を感じたらすぐに専門家に相談することをおすすめします。外壁の補修は、一時的な安心だけでなく、将来的な大きな出費や構造劣化を未然に防ぐための大切なメンテナンスなのです。

外壁の張り替え

外壁の修理

外壁材に大きな損傷や変形が見られる場合、それは単なる表面的な劣化ではなく、すでに外壁材の内部、つまりその裏にある構造部分や防水層にまで雨水が浸入し、深刻な被害をもたらしている可能性が高いと考えられます。具体的には、外壁材のひび割れや膨らみ、明らかな欠けや腐食などが見られる場合、雨水がその内部に長期間にわたって染み込んでいた結果として、外壁下地の合板や間柱、断熱材にまでカビや腐食、腐朽などの損傷が広がっている恐れがあります。このような場合、単なる表層の補修や塗装だけでは再発を防ぐことは難しく、建物全体の耐久性にも悪影響を及ぼす可能性があるため、部分補修ではなく、外壁材を一度すべて撤去し、新しい外壁材へと張り替えるような大掛かりな修繕工事が必要になることがあります。

特にモルタルや窯業系サイディングなどの外壁材において、表面の一部だけが剥がれていたとしても、内部では広範囲にわたって水分が浸透してしまっていることも少なくありません。また、外壁材の変形は、雨水だけでなく、熱による膨張や収縮を繰り返すことで材料そのものが脆くなり、防水性を失っているサインでもあります。こうした状態のまま放置してしまうと、外壁内部の木材が腐って白アリが寄りつきやすくなったり、室内にまで湿気が侵入してカビが繁殖するなど、健康被害の原因になる場合もあります。したがって、外壁材に大きな損傷や変形が見つかった際には、単なる美観の問題として片づけず、早急に専門業者による詳細な調査を受けたうえで、必要に応じて張り替えや下地補修などの大規模な修繕を検討することが求められます。

また、雨漏りの原因が外壁そのものではなく、窓サッシまわりに仕込まれている防水紙や防水テープの劣化にある場合もあります。サッシ周辺は雨風の直撃を受けやすい構造になっており、防水紙や防水テープによってその水の侵入を防いでいますが、これらの部材は経年劣化により徐々に接着力が低下し、隙間ができたり、めくれたりすることで本来の防水機能を失ってしまいます。特に築年数が10年以上経過している住宅では、防水紙やテープの劣化が進行しているケースが多く、知らない間に少しずつ雨水が入り込み、サッシ枠の内側や外壁の裏側を伝って水が流れ、室内の天井や壁にシミやカビが生じてしまうこともあります。

このような場合、防水紙やテープだけを外部から補修することはできないため、一度外壁材を一部または広範囲にわたって解体し、内部の構造体にアクセスしてから劣化した防水紙やテープを適切に交換する必要があります。外壁を部分的に撤去するという作業は手間と費用がかかりますが、根本的に雨漏りを止めるためには避けて通れない工程です。補修後には、新たに防水紙やテープをしっかりと重ね貼りし、再度外壁材を張り直すことで、建物本来の防水性と耐久性を回復させることができます。逆に、このような根本処置をせずに表面的なシーリング処理だけで済ませてしまうと、数年後に再び同じ箇所から雨漏りが再発するリスクが非常に高くなってしまいます。

したがって、外壁材の損傷やサッシ周辺の劣化が雨漏りの原因と考えられる場合は、現象の表面だけを見るのではなく、内部で何が起こっているかを正確に診断し、建物の構造に深刻なダメージが広がる前に、確実な修繕を行うことが重要です。見えない部分にこそ雨漏りの本質的な原因が潜んでいるため、信頼できる専門業者による解体・点検・補修をセットで検討することが、住宅全体の安全と快適性を守る第一歩と言えるでしょう。

コーキングの打ち直し・ゴムパッキンの交換

コーキング補修

コーキングが劣化して雨漏りが発生している場合には、コーキンングを打ち直す必要があります。
打ち増しという方法もありますが、下のコーキングが剥がれてしまえば一緒に剥がれてしまうためお勧めいたしません。
しっかりと打ち直しをしてくれる業者に依頼しましょう。
また、ガラス部分のゴムパッキンの交換が必要な場合もあります。

窓サッシ自体の交換

窓サッシからの雨漏り ペアガラス

コーキングをしてもダメな場合や、構造的にも補修が難しい場合には、窓サッシ自体を交換する場合があります。

交換する際は、今まで使用していた窓サッシよりも気密性・断熱性の高い窓にすることで、将来、窓サッシから雨漏りが引き起こるリスクを減らすことができます。

屋根雨漏りのお医者さんの無料点検なら、お住まい全体をチェックし、総合的な診断を行います。
ぜひお気軽にご相談ください!

窓枠サッシからの雨漏りをDIY(自分で行う修理)可能?

サッシからの雨漏りをDIY(自分で行う修理)で解決することは可能ですが、十分な知識や経験が必要です。以下に、DIYでサッシからの雨漏りを修理する手順をいくつか紹介します。

  1. 原因の特定: 雨漏りの原因を特定します。雨漏りは、サッシの隙間、接合部、シーリングなどから水が侵入することによって発生する場合があります。まず、雨漏りが発生している箇所を確認し、原因を特定します。
  2. 隙間や接合部の補修: サッシや窓枠の周囲に隙間や不良な接合部がある場合、これらを修理します。シリコンシーリングや密封材を使用して、隙間を埋めたり、接合部を補修したりします。古いシーリングを取り除いてから新しいシーリングを塗ることが重要です。
  3. 水抜き穴の確認と清掃: サッシには通常、水抜き穴があります。これらの穴が詰まっている場合、雨漏りの原因となります。水抜き穴を確認し、必要に応じて清掃します。ゴミやほこりが詰まっている場合は、適切な工具を使用して穴を清掃します。
  4. ネジの締め直し: サッシや窓枠に取り付けられたネジが緩んでいる場合、これらを締め直します。ただし、締めすぎるとサッシや窓枠が歪む可能性があるため、適切なトルクで締め直すことが重要です。
  5. テストと修正: 修理が完了したら、水をかけてテストします。雨漏りが解消されたかどうかを確認し、必要に応じて修正を行います。

これらの手順に従って、DIYでサッシからの雨漏りを修理することができます。ただし、雨漏りの原因や修理方法について自信がない場合や、複雑な修理が必要な場合は、専門家に相談することをお勧めします。誤った修理方法を選択すると、問題が悪化する可能性があります。

窓枠サッシ雨漏りの応急処置方法

雑巾

窓枠・サッシで雨漏りが発生した際は、要らなくなったタオルや雑巾で拭き取ったり、新聞紙や吸水シート・ペットシートなどで吸い取る方法がおすすめです。

カーテンや、小物・電気器具がある場合には外し、濡れて被害が広がらないよう移動させましょう。

雨漏りの原因が分かっている場合には、防水テープをはり、一時的に凌ぐのも一つの手です。

手っ取り早く効果がありそうな防ぎ方の一つとして、雨戸を閉めるというものがありますので、雨が降っている際は試してみるのをお勧めいたします。

雨漏りの応急処置については下記の記事で詳しく解説しています↓

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窓サッシのコーキング補修

ホームセンターやネット通販では、コーキング材(シーリング材)が簡単に手に入ります。最近では、YouTubeなどで「誰でもできる補修動画」が数多く投稿されており、それを見て「自分でも窓の隙間を埋められそうだ」と思う方も少なくありません。しかし、雨漏り修理において、自己判断でコーキング補修を行うのは非常にリスクの高い行為です。とくに、家の構造や雨水の流れ、そして根本原因をしっかりと理解していない状態での施工は、逆に被害を広げてしまう恐れがあります。

雨漏りというのは、「水が出ている場所」と「水が入っている場所」がまったく違うというのがよくある特徴です。窓の近くに雨染みがあるからといって、その隙間をコーキングで埋めれば解決すると思ってしまいがちですが、実はもっと上の階や外壁の奥から水が回ってきている可能性が高いのです。こうした根本原因を特定せずに、とりあえず見える隙間を埋めてしまうと、雨水が本来抜けるべき排水経路を塞いでしまう結果となり、かえって水の逃げ場を失わせてしまうのです。

その結果として、雨水は別の経路を探し、今まで水が来ていなかった壁の内部や天井裏に染み出してくることがあります。つまり、一時的に雨漏りが止まったように見えても、実際には水が別の場所に流れているだけで、被害が見えにくい場所へと移動してしまうのです。最悪の場合、木材の腐食や断熱材の劣化、カビの繁殖、電気配線への悪影響など、見えない部分で深刻なダメージを招くこともあります。

また、自己流のコーキングで雨水の経路を勝手に変えてしまうと、いざプロの雨漏り業者に調査を依頼したときに、正確な原因を特定しづらくなることも大きな問題です。水の流れが本来とは異なるルートに変わってしまっていると、調査にも時間と手間がかかり、その分費用もかさみやすくなります。さらに、元々の問題箇所の修理に加えて、間違ったコーキングによって生じた二次的被害への対応も必要になり、補修範囲が広がることもあるのです。

コーキング材は確かに便利な道具ではありますが、それを使いこなすには建物の構造や防水層の仕組み、そして雨水の挙動をしっかり理解していることが前提です。見た目だけを整える応急処置で済ませようとすると、かえって雨漏りを深刻化させてしまい、後から取り返しのつかない事態になることもあります。

窓やサッシまわりに不具合を感じたときは、安易に自分でコーキングを打つのではなく、まずは信頼できる専門業者に相談することが大切です。プロによる点検で原因を正しく特定し、必要な範囲にのみ適切な処置を行うことで、建物を長く安全に保つことができます。

窓枠サッシの雨漏りの修理費用相場

雨漏り修理の費用

窓枠・サッシからの雨漏り修理費用は、雨漏りの原因や発生箇所・業者によって大きく変わります。
大まかな目安として参考にしてみてください。

窓の交換工事が必要な場合には、修理費用の目安は約20~50万です。

雨仕舞いの修理であれば、修理費用の目安は約5~30万ほどです。

窓まわりのコーキングの打ち直しで済むようであれば、修理費用の目安は約3~10万です。

防水シートの張り替え工事が必要となる場合には外壁材を剥がす必要があるため高額になります。
修理費用の目安は約30~100万です。

原因によって修理費用は大きく異なるため、正確な修理費用が知りたい方は信頼できる優良な雨漏り修理専門業者に見積もりを依頼することをオススメいたします。

雨漏り修理費用については下記の記事で詳しく解説しています↓

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窓枠サッシの交換費用は?

窓のサッシを交換する際の費用は、いくつかの要因に基づいて大きく異なります。
まず、窓の大きさは費用を左右する最も重要な要素の一つです。
一般的に小さな窓ほど交換費用は低く、大きな窓や特殊な形状をした窓の場合は、その分だけ費用が高くなります。
また、窓の数や、一度に交換する窓の数によっても費用は変動します。

次に、サッシの材質によっても価格が異なります。例えば、木製のサッシは美観が高く、断熱性にも優れていますが、価格は比較的高めです。
アルミニウム製のサッシは耐久性とメンテナンスの容易さから人気があり、価格も木製に比べると手ごろです。
PVC製のサッシは最もコストパフォーマンスが良いとされており、耐候性や断熱性にも優れていますが、外観の高級感は木製やアルミニウムに比べると劣る場合があります。

ガラスの種類もまた、交換費用に影響を与える要因です。
単板ガラスは最も基本的でコストが低い選択肢ですが、断熱性や防音性を求める場合は、複層ガラスや特殊加工が施されたガラスを選ぶと良いでしょう。
これらのガラスは、初期投資は高くなりますが、エネルギー効率の向上や騒音の軽減などのメリットを提供します。

さらに、追加機能によっても費用が変わります。
例えば、防犯ガラス、遮熱ガラス、UVカットガラスなど、特殊な機能を持つガラスを選択すると、これがサッシ交換の総費用を押し上げる要因となります。
これらのガラスは、安全性や快適性を高めるためのもので、特に高温多湿な気候や治安の問題が懸念される地域において重宝されます。

これを考慮すると、一般的に一つの標準的な窓のサッシを交換する費用は、約10万円から30万円程度が一般的です。
ただ、地域によっても工事費や材料費が異なるため費用は変動します。
都市部では人件費が高い傾向にあるため、地方に比べて全体の費用が高くなることが一般的です。
具体的な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。

窓枠サッシからの雨漏りを放置するとどうなる?

雨漏り 放置 腐食

サッシからの雨漏りは天井からの雨漏りに比べて小規模なケースが多いです。
タオルで拭いておけばなんとかなることもあるため、放置しても大丈夫と思いがちですが、サッシからの雨漏りを甘く見ていたら、思わぬ事態に陥る可能性もあるため注意が必要です。

雨漏りが発生している場合、雨水は建物の内部にも浸入しています。
内部に侵入したままだと、骨組みが腐食したりカビが生えたりして、建物本体の寿命を縮めてしまうことになりかねません。
そうなると強度が低下するだけではなく、修理費用も高額になるため、できるだけ早めに雨漏りの修理を行うのが望ましいです。

また、雨漏りを未然に防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。サッシ周りのシーリングの状態や、サッシ自体の劣化状況をチェックし、必要に応じて修繕することが大切です。また、建物の外壁や屋根の状態にも注意し、雨漏りを未然に防止することができます。

雨漏りの放置についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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マンションの窓枠サッシから雨漏り

マンションにお住まいの方で、雨漏りのトラブルに悩まされている場合、その原因として考えられるのがサッシの劣化や老朽化です。リクシルなどのメーカーが提供する高品質なサッシを導入することで、雨漏りを未然に防止することができます。

リクシルは、日本を代表する建材メーカーの一つで、高品質なサッシ製品を提供しています。リクシルのサッシ製品には、強い防水効果があり、雨漏り対策に優れています。また、デザイン性にも優れており、マンションの外観を美しく演出することができます。

リクシルのサッシを導入する際には、専門業者に相談することが重要です。リクシルの製品には、施工にあたっての技術力や知識が求められます。専門業者なら、正確な施工を行うことができ、雨漏りを防止することができます。

また、リクシルのサッシを導入する場合には、メンテナンスにも注意が必要です。定期的なメンテナンスによって、劣化や老朽化を未然に防止することができます。専門業者に定期的なメンテナンスを依頼することで、長期的に安心してお住まいいただけます。

窓枠サッシからの雨漏りは火災保険で補償される?

サッシからの雨漏りが火災保険で補償されるかどうかを判断するには、いくつかの要因が考慮されます。

損害の原因が重要です。突発的な天候事象や外部からの物理的損傷によるものであれば、補償の対象となる可能性が高いです。しかし、サッシの老朽化や劣化によるものである場合、保険会社は補償を拒否することがあります。

次に、火災保険のポリシーの条項を確認する必要があります。ポリシーには補償の対象となるリスクや除外事項が含まれています。サッシからの雨漏りが火災保険の対象となるかどうかは、ポリシーの具体的な内容によって異なります。

また、修理や改善の必要性も考慮されます。サッシからの雨漏りが発生した場合、保険会社は通常、修理や改善を行うことを求める場合があります。適切なメンテナンスや修理が行われているかどうかは、補償の対象となるかどうかに影響を与える可能性があります。

最後に、保険会社とのコミュニケーションが重要です。損害の詳細や修理の進捗状況を適切に報告し、保険会社と協力することで、補償の処理がスムーズに行われる可能性が高まります。

以上の要因を考慮することで、サッシからの雨漏りが火災保険で補償されるかどうかをより正確に判断することができます。しかし、最終的な補償の可否は保険会社の判断に依存するため、ポリシーの詳細を確認することが不可欠です。

窓枠サッシからの雨漏り まとめ

雨漏り まとめ

窓枠・サッシからの雨漏りの多くは、コーキングの劣化によるものが多いですが、その他にも原因は多々あります。
コーキングによる修理方法は、打ち増しでなく、打ち替えをしてくれる業者を選びましょう。
少しの雨漏りだからいいやと放置してしまうと被害が拡大してしまい気付いた頃には修理費用が高額にかかってしまうことになってします。
ですので雨漏りの初期段階で気づき早めに修理を行ってしまいましょう。
火災保険が使用できる場合もありますので、保険対応してくれる業者に見てもらうことをお勧めしています。
屋根雨漏りのお医者さんでは、全国で無料調査・保険対応も行っていますので、業者選びの候補の一つに入れていただければ幸いです。

兵庫県の雨漏り修理業者柴田

こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん兵庫県担当の柴田です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格と表彰状を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。


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