自宅など様々な建物で発生した雨漏りを直す際に行われるのが「雨漏りの調査」です。
雨漏りの調査を行うことで、現在の状態や原因がわかることはもちろん、しっかりとした見積もりが出せるようになります。また、どんな修理をすればいいのか、塗装などのメンテナンスもプラスして行う必要があるのか等も知ることができ、保険が適応できるのかなど申請に出すことも可能になってきます。
室内の被害を抑える応急処置も大切ですが、この原因調査というのも非常に重要な作業になります。
一般的には目で見る目視調査や水をかけて行う散水調査を行う場合がほとんどですが、今回は様々な調査方法とそれにかかる費用について解説していきます。
また、調査後の見積もりをもらった際にどんな費用が含まれているのか、一式と書かれている場合にもわかるように料金の内訳も解説します。
雨漏りの調査は原因を究明するために行われる

雨漏りの調査を行う一番の理由は、雨漏りの原因箇所の究明です。
雨漏りを直すのは建築修繕の中でもかなり難しいとされており、しっかりと原因を究明できないと直せないため非常に重要な作業です。
単純でシンプルな、屋根に穴が開いて雨漏りしているような場合であれば、誰でも直せるのですが、問題なのは原因箇所が複雑でちょっとした部材の破損や、雨漏りしている箇所とは違う箇所から建物の内部を伝って発生している場合です。
この場合、かなりの経験者でないと発見することができないため、全く知識のない業者が適当に補修を行い、雨漏りが直らない・再発してしまうというケースが増えているのです。
ですので、雨漏り修理はしっかりとした調査を行なって見積もりを出してくれる業者に依頼することが重要です。
安心できる業者を選ぶ際は、我々屋根雨漏りのお医者さんを選択肢の一つとして選んでいただけますと幸いです。
火災保険も対応しておりますので、使う場合や使おうと考えている場合もお気軽にご相談ください!
ご連絡の際は「0120-994-119」フリーダイヤルまでお電話いただけましたらすぐ係りのものが対応いたします。
雨漏りかも?まずは自分でできる確認ポイント

雨漏りに気づいたとき、あるいは何となく不安を感じたときには、まず自分でできる範囲の確認を行うことが大切です。ここでは、基本的な雨漏りの確認方法をご紹介します。
目で見て確認する
最も基本的なのが目視での確認です。天井や壁にシミや変色、黒ずみ、濡れているような跡がないか注意深く見てみましょう。特に雨が降った後に湿っている箇所や、水滴が垂れているような痕跡があれば雨漏りの可能性があります。また、フローリングやカーペット、家具の下などに水たまりや湿った跡が残っていないかも確認してみてください。
音に注意する
雨の日や大雨の後に、室内で「ポタポタ」と水が落ちるような音や、聞き慣れない異音がする場合も雨漏りが起きている兆候です。特に夜間の静かな時間に気づくことが多く、見落とされやすいポイントでもあります。
匂いの変化に気づく
室内にカビ臭や、湿った畳のような独特の匂いを感じたら、それは目に見えない場所で雨漏りが進行している可能性を示しています。押入れやクローゼットの中、普段あまり開けない場所にこもったような匂いがある場合も要注意です。
屋根や外壁の状態をチェックする
天気が良い日には、建物の外側もチェックしてみましょう。屋根の瓦や板金がずれていないか、外壁にヒビや剥がれ、シーリング材の劣化が見られないかを目視で確認します。はしごを使う必要がある場所や高所の点検は、無理をせず専門業者に依頼するのが安全です。
雨漏りの原因はどこ?発生箇所を特定するための確認ポイント

雨漏りが起きた際、その原因となっている箇所を正確に特定するのは意外と難しいものです。雨水は建物内部に入り込んだあと、屋根裏や壁の中を伝って移動するため、実際に水が滴っている場所と、侵入箇所が異なるケースも多く見られます。ここでは、雨漏りの発生源を特定するために確認すべき主なポイントを紹介します。
屋根の状態をチェックする
雨漏りの原因として最も多いのが屋根の不具合です。瓦やシングルのずれ、破損、釘の浮き、棟板金のはがれなどがあると、そこから雨水が侵入する可能性があります。また、経年劣化によってひび割れが生じている場合にも注意が必要です。
外壁の劣化やひび割れを確認する
外壁のひび割れやシーリング材の劣化も雨水の侵入口になりやすい部分です。特に、窓やドアの周囲はシーリング処理が甘いと隙間ができやすく、風雨によって水が押し込まれることがあります。塗膜のはがれやチョーキング(粉吹き)現象がある場合も、防水機能が低下しているサインです。
窓やドアまわりのシーリングを点検する
窓枠やドア枠のまわりに施されているコーキング(シーリング)が劣化していたり、施工不良があると、そこから水が浸入して室内に雨漏りが発生することがあります。サッシの隙間や建て付けのズレがないかもあわせて確認しましょう。
配管まわりの水漏れも疑ってみる
一見雨漏りに見える症状でも、実は水道配管や排水管からの漏水が原因であるケースもあります。特に、バスルームやキッチンの近くで水の染みや濡れがある場合は、配管の接続部や老朽化による水漏れの可能性も視野に入れて調査することが大切です。
散水調査で漏水の再現を試みる
どうしても原因箇所が特定できない場合は、散水調査を行うのが効果的です。ホースなどで水をかけ、どこから水が浸入するかを観察することで、実際の雨と同じ状況を再現し、漏水箇所を突き止めることができます。専門業者に依頼すれば、より正確で安全な調査が可能です。
雨漏りを確認する調査にはどんな方法がある?

雨漏り調査は一般的に大きく4つあります。
①目視調査、②散水調査、③発光液調査、④赤外線サーモグラフィー調査があります。
まずは被害状況などを、お客様にヒアリングし仮説をたててから、目視による外からの調査と、必要があれば壁内部の調査を行い、雨漏りの原因を突き止めます。
目視ではわからない場合には、散水調査、赤外線サーモグラフィー調査など、雨漏りしている箇所にあったやり方で調査を行う業者が多いです。
この他にも、高所カメラやドローンなどを使用したりと、雨漏りの調査には色々方法があります。
確認方法①目視調査

費用の目安は0~2万
その名の通り、熟練のプロが、雨漏り箇所と建物の構造から原因を予測し、屋根に登ったり、点検口から屋根裏を調査したりして特定する方法です。
単純な原因で雨漏りが起こっている場合に用いられることが多いです。
雨や、入り込んだ水の流れなど、様々な知識がないと行えないため、プロの技と言える調査方法です。
無料サービスを行っている業者では、目視と散水調査を行うところが多いです。
確認方法②散水調査

費用の目安は3~35万
シャワー等を使用して原因と思われる箇所に水をかけ、擬似的に雨漏りを再現することで原因箇所を特定する方法になります。
台風のような強風時にのみ症状が出るなどの場合もあるため、特定するための水の掛け方にも、かける順番や向きがあるなど、一見簡単そうに見えて経験が必要な調査方法です。
中には一時間同じ場所に水をかけ続けてやっと原因を特定できるなど、根気がいる作業の場合もあります。
散水試験調査については下記の記事で詳しく解説しています。

確認方法③蛍光塗料を使用した発光液調査

費用の目安は3~25万
発光液調査とは、レインボービュー調査・紫外線投射発光調査などとも呼ばれる雨漏りの調査方法です。
発光液調査で使用されるのは、蛍光増白剤(けいこうぞうはくざい)と呼ばれる液体です。
なんだか怪しそうな名前ですが、日常でも使用される白い服の製造過程や洗濯用洗剤の中にも含まれる成分なので健康に害を及ぼしたり、建物を破損させたりと言った心配はなく安全な液体です。
また、液体自体には色はついておらず無色透明で、紫外線ライトを当てることで液体が発光する仕組みです。
複数箇所から雨漏りしている場合にも同時に調べられる点や、雨が降っていても調査ができるなどのメリットがあります。
例えば、雨漏りしていると疑わしい箇所が、A・B・Cの3か所あるとします。
この3か所のAには青色の蛍光塗料、Bには赤色の蛍光塗料、Cには黄色の蛍光塗料を散水します。
浸出した水に紫外線ライトを当て、色が青色ならAの位置が浸入口になり、黄色ならCが浸入口といった具合で浸入口を検証し診断する方法です。
確認方法④赤外線サーモグラフィー調査

費用の目安は5~50万
赤外線サーモグラフィー調査は、赤外線カメラ(サーモグラフィ)を使用して表面温度の温度差によって雨の浸入経路を推測する調査です。
赤色、黄色の場合には基本的に不具合や問題がないとされており、青色に見える場所が周りよりも温度が低いとされています。
周りよりも温度が低いということは、雨水が流下した箇所という可能性が高いということと推測されます。
赤外線カメラを使用した調査にかかる所要時間は最短で30分程度から、原因が中々特定できない場合には、最大2〜3日掛かることもあります。
以上のように、様々な調査方法はありますが、必ずしも道具を用いた方が効果があるとは限りません。
一番大事なのは、やはり技術力の高い業者に依頼することです。
数々の経験を積んだ技術力のある方であれば、目視調査が一番確実とも言われることがあります。
赤外線調査についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

雨漏り調査費用の相場と適正価格

雨漏り調査費用の相場と適正価格について解説します。雨漏り調査費用は、調査内容や業者によって異なりますが、相場と適正価格を知ることで適切な業者を選ぶ手助けとなります。
雨漏り調査の費用内訳と相場の目安
雨雨漏り調査にかかる費用は、業者の対応内容や調査方法によって変わりますが、おおよその相場を把握しておくことで安心して依頼することができます。
主な費用の内訳には以下のような項目があります。
- 調査費用:雨漏りの原因を調べるための基本料金。調査の規模や方法によって金額に差があります。
- 出張費(移動費):業者が現場へ出向く際の交通費や移動にかかるコストです。
- 資材・消耗品費:散水調査に使用するホースや検査に用いる機材・材料などの費用が含まれます。
これらをすべて含めた調査全体の費用相場は、一般的に1万円から5万円程度が目安とされています。ただし、調査の範囲が広かったり、高所や特殊な場所での調査になる場合は、さらに費用がかかることもあります。
適正価格を見極めるためのチェックポイント
「この金額は妥当なのか?」を判断するには、以下の点を意識しておくと安心です。
1. 複数の業者から見積もりを取る
1社だけでは相場感がつかめません。できれば2~3社から見積もりを取り、料金の違いや対応の差を比較しましょう。
2. 見積もりの明細をしっかり確認する
「一式」とだけ書かれた見積もりでは、何にどれだけ費用がかかっているのかがわかりません。調査内容ごとに内訳が記載されているか、追加料金の有無なども確認しておくと安心です。
3. 口コミや評判をチェックする
費用が適正でも、対応がずさんだったり、技術力が低ければ意味がありません。インターネット上の口コミや、実際に利用した人の声なども参考にしましょう。地域密着型で実績のある業者なら、より信頼度は高まります。
適正な価格を知ることで、不要な出費を防ぎながら、信頼できる業者に依頼することが可能になります。雨漏りは放置すればするほど被害が広がってしまいますので、価格だけでなく「調査の質」や「対応の誠実さ」にも注目しながら、納得のいく選択をしましょう。
雨漏り調査の流れと各ステップの内容

雨漏りは放っておくと建物の内部構造や資産価値に大きな影響を与えるおそれがあります。そのため、早めに専門業者による調査を行い、正確な原因を把握したうえで適切な修理を進めることがとても重要です。ここでは、実際に雨漏り調査を依頼した際の一般的な流れについてご説明します。
1. まずは業者へ相談・依頼する
雨漏りに気づいたら、できるだけ早く雨漏り調査の専門業者に連絡をとりましょう。電話やメールで現在の状況を伝え、調査の日程を決定します。この時点で、どのような症状があるのか、雨漏りが発生した場所やタイミングなどを詳しく伝えることで、よりスムーズな対応が可能になります。
2. 現地調査で建物全体の状況を確認
調査当日は、担当者が現地に赴き、雨漏りが発生している箇所だけでなく、屋根や外壁、窓まわり、ベランダなど、建物全体を丁寧に確認します。目視だけでなく、必要に応じてサーモグラフィーや湿度計などの機器を使って、見えない部分の水の浸入経路を推測します。建物の構造や築年数、使用されている建材も重要な調査項目です。
3. 雨漏りの原因を特定する
現地調査で得られた情報をもとに、どこから雨水が入り込んでいるのかを分析します。原因がすぐに判明しない場合には、散水試験を行い、実際に水をかけて漏水の再現を試みることもあります。また、必要であれば屋根材や外壁の一部を取り外して、内部の状態を直接確認することもあります。正確な原因特定は、今後の修理の方向性を決めるうえで非常に重要な工程です。
4. 修理方法と費用の提案を受ける
原因が特定できたら、次は修理方法と費用の見積もりが提示されます。雨漏りの程度や場所によっては、複数の修理方法が提案されることもあり、それぞれにかかる費用や耐久性、工期などを比較して選ぶことができます。この段階では、業者の説明をよく聞き、納得のいく形で修理内容を決定することが大切です。見積もりの明細が不明瞭な場合は、遠慮なく質問しましょう。
5. 修理工事の実施と最終確認
修理内容と費用に納得できたら、いよいよ工事に入ります。屋根材の交換や防水シートの張り替え、外壁の補修、シーリングの打ち直しなど、選択した方法に応じた作業が行われます。工事が完了した後は、再発防止の確認も兼ねて、しっかりと最終点検が実施されます。雨漏りが再発しないよう、業者によるアフターフォローがあるかも確認しておくと安心です。
このように、雨漏り調査から修理完了までにはいくつかのステップがありますが、どの工程も非常に重要です。早期に適切な調査を行い、信頼できる業者とともに問題を解決することが、住まいを長く快適に保つための第一歩になります。
雨漏りはどうして起きるの?

家の構造は、一見するとひとつの大きな「箱」のように見えるかもしれませんが、実際には屋根、外壁、ベランダ、窓、サッシ、換気扇など、さまざまな部材が複雑に組み合わさって構成されています。これらはそれぞれ異なる素材や形状を持ち、それぞれの役割を果たすことで家全体の機能性を高めています。
しかし、このように異なる部材同士が隣接して取り付けられているということは、それぞれの接合部分や取り合い部分に「つなぎ目」が必ず存在することになります。このつなぎ目は、素材の違いや動きの差(たとえば、温度によって膨張・収縮する度合い)などによって、微細な隙間が生じやすくなります。そのため、これらの箇所から雨水や湿気が建物内部に浸入するのを防ぐために、しっかりとした防水処理や「雨仕舞い(あまじまい)」の施工が必要不可欠となるのです。
たとえば、屋根と外壁の接合部、ベランダと外壁との取り合い、窓まわりやサッシまわりなどは、特に雨水が集まりやすい構造になっているため、防水テープやシーリング材、防水シート、フラッシング(金属板)などの部材を適切に施工することが求められます。これらの防水処理がしっかり施されていることで、雨水の侵入を防ぎ、建物を長期間健全に保つことができるのです。
ところが、こうした防水処理も永遠に機能し続けるわけではありません。経年劣化によってシーリング材が硬化し、ひび割れが生じたり、防水シートがずれたり破れたりすれば、本来の防水性能は次第に失われていきます。また、新築やリフォーム時の施工において、取り合い部分の雨仕舞い処理が不十分だった場合や、設計段階で水の流れを考慮していなかった場合には、見えない部分で雨水が少しずつ浸入し、数年後に雨漏りとして表面化することも少なくありません。
こうした構造上のつなぎ目や取り合い部分が持つリスクを理解した上で、定期的な点検や早めの補修を行うことが、雨漏りを未然に防ぎ、大切な住まいを長持ちさせるためのカギとなります。
※「雨仕舞い」とは、建築・建設の現場において、雨水が屋内に侵入しないようにするための施工技術や部材配置の工夫のことを指します。たとえば、外壁と屋根の取り合い部分に水切り金具を設けたり、ベランダの立ち上がりに防水シートを丁寧に巻き込んだりすることも、すべて雨仕舞いの一環です。建物全体の耐久性を大きく左右する重要な工程であり、見た目には分かりにくいながらも、建物を守る縁の下の力持ち的存在といえるでしょう。
屋根からの雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

雨漏りの確認調査から結果報告までの流れ

雨漏り調査は、現在の状況に応じた方法で行われ、原因箇所を的確に特定するために重要なプロセスです。調査方法にはさまざまな手法がありますが、一般的には以下の4つがよく用いられます。
- 目視調査
- 散水調査
- 発光液調査
- 赤外線サーモグラフィー調査
これらの方法を組み合わせながら調査を進め、原因が特定された後には、報告書と見積もりが作成され、依頼者へ提出されるという流れが一般的です。
1. 雨漏りの状況を詳しくヒアリング
調査の第一歩は、お客様からの情報収集です。
雨漏りが発生した際の状況(時間帯・天候・頻度など)、原因と思われるきっかけ、建物の築年数や過去の増改築履歴、構造の特徴などを詳しく伺います。その情報をもとに、目視で外観や室内をチェックし、疑わしい箇所を絞り込んでいきます。
2. 散水による漏水箇所の再現と特定
次に行うのが散水調査です。これは、実際に水をかけて雨漏りの再現を試みる方法です。事前にバケツやビニールシートなどを使って、家具や床が濡れないようしっかりと養生を行います。
準備が整ったら、お客様の水栓をお借りしてホースを接続し、原因と考えられる箇所に水を順番にかけていきます。雨水がどのように建物に浸入するのかを確認するため、数分から長ければ30分以上かけて散水を続けることもあります。漏水が再現されれば、その箇所が特定できます。
3. 外部からの雨水の侵入経路を特定する
水のかかる位置や角度を変えながら、建物の外部から散水を行い、どの場所が雨水の侵入経路となっているのかを突き止めます。漏水が確認できた時点で、原因箇所がほぼ特定されます。調査の終了前には、お客様に対して簡単に状況の説明と、今後の対応についての概要をお伝えします。
4. 調査結果の報告と見積もりのご案内
調査が完了すると、現地で得られた情報をもとに、調査結果をまとめた報告書と補修工事にかかる見積書を作成します。これらは通常、調査日から5日〜10日前後を目安に、メールまたは郵送にてお届けいたします。
報告書には、雨漏りの原因となっていた箇所やその状況、修理に必要な工法、使用する材料、工事期間の目安などが丁寧にまとめられています。見積書とあわせて、お客様が内容を十分にご理解いただけるよう、説明の機会も設けています。
マンション・ビルの調査で雨漏りを確認

大規模マンションや商業ビルも雨漏り修理前には原因を確認するための雨漏り調査を行います。
建物によっては足場が必要であったりと調査方法も異なります。
足場なしでもできるロープウェイ工法というものもありますが使用できる建物が限れてしまうというデメリットもあります。
大型な建物では、面積が大きいので散水する範囲も広くなり、調査日数がかかることがあり、その場合、マンションや商業ビルでは2~3日ほどかかることもあります。
雨漏り調査の費用について

雨漏り調査にかかる費用は、基本的に雨漏り1ヶ所ごとに幾らとして料金が算出されることが多いです。
また、ハシゴでは届かないような状況であったり、現場の場所、調査箇所の数によっても調査費用が変動し、場合によっては追加料金が発生することがあります。
雨漏り調査を専業としている会社では、一般的に20万前後の調査費用がかかることが多いです。
その他の調査費用の相場について以下の表で解説します。
調査方法 | 費用 | かかる時間 |
---|---|---|
目視 | 0~2万円 | 30分 |
散水調査 | 3~35万円 | 2時間~2日 |
赤外線調査 | 5~30万 | 3時間~2日 |
発光液調査 | 3~25万 | 3時間~2日 |
中には無料で調査を行ってくれる会社もありますが、調査費用以外に出張料や、補修工事前提など、その他の部分で費用がかかることが一般的です。
雨漏りを直すには原因の特定が必須であるため、しっかりと究明してくれる業者に依頼することがとても大切になります。
中にはろくに調査もせず、ささっと適当に補修だけ行なってしまう業者もいるので業者選びは注意が必要です。
雨漏りの修理費用についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

赤外線サーモグラフィー調査の費用相場

雨漏り調査専門の会社に、赤外線サーモグラフィー調査を依頼した場合、費用相場は、現場や状況、行う業者によってもかなり異なってきますが、大体5~50万万円程度の費用が掛かかることが多いです。
また、調査費用の内訳には、建物内部と外部、両方の撮影も含まれており、殆どの場合、写真一枚あたり2500円程度の料金が発生することが多いです。
弊社、屋根雨漏りのお医者さんでは、数々の雨漏りを解決してきた技術者が多数在籍しております。
全国どこでも対応しており、無料で雨漏りの調査も行なっています。
出張料やキャンセル料なども無料で、工事完了までは費用が発生しませんので、ぜひお気軽にご相談ください。
以上のように、様々な調査方法はありますが、必ずしも道具を用いた方が効果があるとは限りません。
一番大事なのは、やはり技術力の高い業者に依頼することです。
数々の経験を積んだ技術力のある方であれば、目視調査が一番確実とも言われることがあります。
雨漏り調査をしてくれる業者の選び方

では一体、雨漏り修理の業者を選ぶ際に、どうやって優良な業者を見極めればよいのでしょうか?そう感じている方も多いのではないかと思います。
実際、業者選びを間違えてしまうと、雨漏りが完全に直らないどころか、余計な費用や時間がかかってしまうことも。最悪の場合、修理したはずなのに被害がさらに悪化してしまうことさえあります。
そこで今回は、「ここを見れば安心!」という優良業者を見極めるための3つのポイントに絞ってご紹介します。
① 質問に対して納得できるまで丁寧に説明してくれるかどうか
信頼できる業者であれば、専門知識をもとに、素人の方にも分かりやすく説明してくれるものです。経験が豊富な業者ほど、どんな質問をされても落ち着いて対応できるので、「どう説明すればお客様が安心できるか」をきちんと理解しています。
たとえば、「このままだと家が危ないです」「今なら安くできます」といった言葉を聞いたら、その理由をしっかりと尋ねてみてください。納得できる説明が返ってくるかどうかが、その業者の信頼性を測るひとつの判断材料になります。
② 下請け業者ではなく、自社施工の会社を選ぶのが安心
雨漏り修理では、できるだけ自社で施工まで一貫して対応している業者を選ぶことをおすすめします。下請け業者を挟むと、どうしても中間マージンが発生し、必要以上に費用がかさんでしまうケースがあるからです。
また、自社施工の会社は「自分たちの名前で責任を持って仕事をする」という意識が強く、施工の品質にもこだわりを持っている傾向があります。地域に密着して営業している業者であれば、口コミや紹介などからも評判を確認しやすく、安心して依頼できます。
最近では、地域の優良業者と直接つながれるポータルサイトもあります。こうしたサイトを活用すれば、信頼できる業者を効率よく見つける手助けにもなります。
③ 見積もりや工事内容を明確に文書で提示してくれるかどうか
利益ばかりを重視するような業者の場合、見積書に「一式」などの曖昧な表現ばかりが並び、どの部分にどれだけ費用がかかっているのか分からないことがあります。そのようなケースでは、実際の工事内容よりも大幅に上乗せされた費用を請求されてしまうことも。
雨漏り修理は、建物の状態や雨漏りの原因によって、工事の内容や費用が大きく変わるものです。そのため、「どの部分に、なぜこの費用がかかるのか」をきちんと説明してくれる業者を選ぶことがとても大切です。施工内容が明確に記載された見積もり書や説明書を用意してくれる業者は、信頼できる可能性が高いといえるでしょう。
雨漏り修理業者の選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

雨漏りを見つけたら、放置せずに早めに業者へ連絡を!
雨漏りを発見したとき、「今はそれほどひどくないし、もう少し様子を見ようかな」と思ってしまう方もいるかもしれません。でもそれ、ちょっと危険な判断です。実は、雨漏りの放置は、家の構造や見た目、さらには安全性にまで大きな影響を与える可能性があります。
家の修理は、人の身体の治療とよく似ています。症状が軽いうちに対応すれば、それだけ修理の手間も費用も最小限で済みますが、放置してしまえば内部でじわじわと悪化し、気づいたときには大掛かりな処置が必要になることも少なくありません。
たとえば、私たちの身体に異物が入り込めば、何らかの不調をきたしますよね。それと同じように、家の中に本来入ってくるはずのない雨水が入り込めば、さまざまな悪影響をもたらします。中でも木造住宅は水に弱く、構造材である木に継続的に水分がかかる状態が続けば、いずれ大きな損傷へとつながります。
ここでは、雨漏りを放置したことで起こりうる代表的な被害について、いくつか紹介していきましょう。
■ 見た目の劣化と修理費用の増加
雨漏りによって天井や壁にシミができたり、クロスが剥がれたりすると、住まいの印象が一気に悪くなります。最初は小さな染みでも、それが広がってからでは修理範囲も費用も増える一方です。私の家は古いのであまり気にしていませんが(笑)、大抵の方は気になりますよね。
初期の段階であれば、天井の一部を張り替える程度で済むこともありますが、それが広範囲に及べば、下地や断熱材まで取り替える必要が出てきて、費用も一気に跳ね上がります。「もっと早く修理しておけばよかった…」と後悔しないように、早めの対応が肝心です。
■ 建物の強度が低下するリスク
雨漏りによって建物の構造材が濡れると、木は腐食し、金属は錆びてしまいます。これが積み重なることで、家全体の強度が徐々に落ちていくのです。もちろん、雨漏りひとつで家が倒壊するというのは大げさかもしれませんが、耐震性が低下したり、一部の構造が崩れるといったリスクは現実に起こり得ます。雨漏りは構造的な安全性にも関わる問題であることを忘れてはいけません。
■ 雨漏りはシロアリなどの害虫の温床にも
雨漏りによって家の中に湿気がこもると、それを好むシロアリなどの害虫が発生する可能性が高まります。特にシロアリは、湿った木材を好んで食べるため、雨漏りしたままの住宅はまさに「ごちそう状態」。1日で約7gの木材を食べると言われるシロアリが大量に発生すれば、あっという間に家の耐久性は損なわれてしまいます。
私自身、虫がとても苦手なので、シロアリが家にうようよいるなんて考えただけでゾッとします…。建物の寿命だけでなく、精神的なストレスも大きな問題になりますよね。
■ 漏電や火災の原因になることも
あまり知られていないかもしれませんが、雨漏りは電気配線に悪影響を及ぼすこともあります。たとえば、漏れた雨水が電気設備に触れることで漏電が起きたり、最悪の場合は火災につながるケースもあります。
実際、ある企業の事例では、長年放置されていた雨漏りが原因で、制御盤がショートし、業務がストップしてしまったというトラブルも発生しています。住宅でも、配線に水がまわれば重大な事故につながる恐れがありますので、「たかが水漏れ」と油断せず、火災リスクについても十分に注意を払う必要があります。
このように、雨漏りの放置はさまざまなリスクを伴います。見た目の問題だけでなく、家の寿命や安全性、さらには害虫や火災のリスクにまで広がる可能性があるのです。
だからこそ、雨漏りを発見したら「まだ大丈夫」と放置せず、できるだけ早く専門の業者に相談することが何より大切です。ほんの少しの対応の遅れが、後々の大きな出費や後悔につながらないように早期発見・早期対応が、あなたの大切な住まいを守る最善の策です。
雨漏りの放置についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

雨漏りによる漏電についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

雨漏り調査と費用について まとめ

①雨漏り修理の業者選びは「価格の裏側」を見よう
雨漏り修理の業者を選ぶとき、ついつい見積もりの金額だけで比較してしまいがちです。もちろん費用は重要なポイントですが、本当に大切なのは「なぜその価格なのか」を考えることです。
たとえば、その違いは使っている材料の質なのか、会社の利益率なのか、それとも単に遠方から来ているための交通費なのか。見積もりに含まれる背景をしっかり把握すれば、自分の家に本当に必要なお金をどこに使うべきかが見えてきます。
もしわからないことがあれば、どんどん質問しましょう。質問を重ねることで、自分自身の知識も自然と深まっていきます。3社程度から見積もりを取り、それぞれに詳しく話を聞いてみると、「この会社はちょっとおかしいかも」と感じるポイントも出てくるはずです。そうやって信頼できる業者を見極めて、大切なご自宅をしっかり守ってください。
②雨漏りは放置せず、すぐに対応を
「少しの雨漏りだから大丈夫」と思って放っておくのは非常に危険です。雨漏りに気づいたら、できるだけ早く専門の業者に相談しましょう。最近では、無料で現地調査をしてくれる業者も多くあります。
たとえ雨漏りが一時的に止まったように見えても、内部の建材がすでに濡れて腐り始めている可能性もあり、表面だけでは判断できません。これはちょうど、体調不良で市販薬を飲んで治ったように見えても、体の奥で病気が進行していることがあるのと同じです。素人が自己判断で絆創膏を貼るような処置では、根本的な解決にはなりません。
「お金がかかりそうだから」と先延ばしにしている間にも、家の劣化はどんどん進行していきます。いざ本格的に修理が必要になったときには、かえって費用も手間もかかってしまいます。
家はスマホのように「古くなったから買い替えるか」と気軽に乗り換えることはできません。だからこそ、雨漏りは早めの対応が肝心なのです。
③雨漏り修理は、業者選びが何よりも大切
雨漏りが起きたとき、多くの人が「すぐに直さなきゃ!」と焦ってしまいます。しかし、だからといって急いで対応してくれる業者をその場で決めてしまうのは危険です。
確かに、すぐに修理に来てくれる業者が便利に思えるかもしれませんが、少し待ってでも信頼できる業者にお願いした方が、結果的には安心です。仮に修理までに1ヶ月の差があったとしても、その家にこれから何十年も住み続けることを考えれば、大した時間ではありません。
雨漏り修理は、職人の技術や知識、そして経験がものを言う仕事です。業者選びを間違えてしまうと、せっかく直したのにまたすぐ雨漏りしてしまう……そんな失敗例は少なくありません。
信頼できる業者をじっくりと選び、必要最小限の費用で、納得のいく修理をしてもらうこと。それが、雨漏り修理を成功させるための一番のポイントです。

こんにちは
屋根雨漏りのお医者さん栃木県担当の臼井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格と表彰状を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。