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築浅住宅でも雨漏りの危険はあります。雨漏りの原因とフルまとめ

雨漏りと言えば、古い家の専売特許かというと大間違い。
実は、新築でも雨漏りが発生して、多くの施主さんが涙を飲んでいるのです。
今回は、新築で雨漏りが発生しやすい箇所や原因、そして対策をまとめました。
これから家を建てる方、すでに建築中の方、そして住んでいる方は一読してくださいね。

1.新築で雨漏りが発生しやすい場所

まずは、新築なのに、というよりも新築だからこそ発生しやすい雨漏りをご紹介します。

・外壁、窓からの雨漏り

新築の雨漏りで一番多いと言われているのが、外壁面や窓からの雨漏りです。
外壁やサッシの雨漏りの大きな原因は、防水シートの施工ミスや、サッシを取り付ける際の施工ミス、などです。
外壁がすべて1枚の板であれば雨漏りすることはありません。
しかし、実際には、窓がありますし、換気口もあります。
それらの「境目」は雨水が非常に侵入しやすい箇所です。
本来であれば、そういった箇所は防水テープを使って雨水の侵入を防ぐとともに、軒を付けて雨水があたらないように工夫をするのですが、最近の住宅では窓ごとに軒を付けることはなく、窓がむき出しです。
すると、雨漏りしやすい「境目」に雨水が直接当たってしまいます。
防水処理がしっかり行われていればいいのですが、ミスがあった場合はたちまち雨漏りが発生します。

・ベランダからの雨漏り

1階の居室の真上が「ベランダ」や「バルコニー」の場合、それらの防水処理がきちんと施されていなければ雨漏りが発生します。
シーリング漏れや、雨仕舞の施工ミス、などほとんどが人為的ミスです。
居室の上が、ベランダじゃない場合も、ベランダの手すり部分から水が浸入して壁内に水が溜まる事例も報告されています。

・屋根からの雨漏り

最近は昔ながらの軒が深い切妻屋根や寄棟屋根ではなく、ほぼ軒がない片流れ屋根や陸屋根の家が急増しています。
デザイン面で、20代、30代に人気のデザインなのですが、この形状の屋根は非常に雨漏りが発生しやすいのです。
特に危険なのが、陸屋根です。
陸屋根は、屋根面がほぼ平になっているため、雨水の滞在時間が他の屋根と比べると長くなります。
もちろん、ずっとプールのように水が溜まっている訳ではなく、排水溝などから雨水が排出するのですが、排水溝が詰まれば水が溜まりますし、短時間で大量の雨が降れば処理能力がパンクして、しばらく雨水がたまった状態になります。
屋根の上には防水処理が施されていますが、防水処理方法が誤っていたり、一部に施されていなかったりするとたちまち雨水が建物内に入ってしまいます。
次に雨漏りが多いのが、片流れ屋根です。
片流れ屋根は勾配が急なことが多いので、雨水が足早に流れていくので屋根自体は雨漏りしづらいのですが、屋根全体の雨水が一気に一方の雨樋に集中するため、雨水を効率よく流すことができません。
ザーザーと雨樋に流れ込んだ雨水が、一気に雨樋に集中すると、バシャバシャと雨水が軒の「雨漏りしやすい箇所」にぶつかり、雨水の逆流を引き起こします。
また、陸屋根や片流れ屋根は、軒がほとんどないことが多く、それが屋根以外の雨漏りも誘発します。

・通気工法の施工ミスによる大量の結露の発生

雨漏りではありませんが、新築に多いのが「通気工法の施工ミス」です。
最近多用されている、サイディングは水分を通しません。
だから、内壁とサイディングの間に通気層を設けて、発生した結露や侵入した水分を逃がすのですが、通気工法を誤って理解していると、下部の水分の逃げ口を塞いでしまったり、空気穴を塞いでしまったりして、水分をためこむ構造にしてしまうことがあるのです。

2.新築に雨漏りが多発する原因は「雨仕舞の軽視」

新築に雨漏りが発生する原因を一言で言うと「雨仕舞の軽視」にあります。
雨仕舞とは、日本に古来から伝わる「雨が建物の中に入らないようにするテクニック」です。
例えば、「軒を深く出す」のも広い意味での雨仕舞の1つ。
90センチ軒を出すだけでその下、3メートルは雨水が当たらない、と言われています。
雨から外壁を保護する働きだけではなく、窓と外壁の境目の保護、日光の遮断などの役割があります。
しかし、最近ではデザイン重視、コストダウンの傾向が強く、軒がほぼない住宅が急増しました。
軒がなければ、雨水が外壁に直接当たりますし、窓にぶつるので、雨漏りリスクは急増します。それを防止するために「防水部材」は年々進化しています。
昔に比べれれば、サッシやシーリング、防水テープなど雨漏りを防ぐ部材は豊富になり、雨漏りは減るように思えました。
ところが、先ほどからお話しているように「雨仕舞」が軽視されているため、いくら部材が進化しても、雨漏りが減らないのです。
雨仕舞の軽視は、建物のデザインだけではなく、住宅の低価格化にも一因があります。
ローコースとメーカーが急増し、20代から新築に住むことは難しくありませんが、圧縮されたコストは下請けさんである屋根屋さんや大工さんへの報酬の支払いに直撃します。
誰しも、高い報酬をもらえば丁寧な仕事をしますし、これまでの半分しかもらえなければ雑な仕事になりますよね。
また、雨仕舞の重要性を知っている熟練の職人さんが次々と引退していることも、雨漏り急増の一因です。
「防水シートとテープさえあれば雨なんて漏らないよ」と安易に考える職人さんが増えてしまうと、どうしても雨仕舞がおろそかになり、雨水が侵入してしまいます。

3.新築の雨漏り対策。もし発生したらハウスメーカーに連絡を。

これから新築を建てようとしている方は、デザインとともに雨漏りについて、考えた屋根の形状を採用しましょう。
・軒を出すこと
・陸屋根は避けること
・切妻か寄棟にすること
・屋根のルーフィングは高品質のものを選ぶこと
これを守るだけで、新築の雨漏りリスクは大幅に低減します。
屋根の形状とともに、屋根材の下で雨水の侵入を防いでくれる「ルーフィングの種類」にも注意してください。
ルーフィングとは、瓦やスレート屋根の下に敷かれている防水シートで、ランクによって耐用年数が異なります。
少しコストアップになりますが、耐用年数が20年以上の製品を選んでもらいましょう。
そうすることで、屋根のメンテナンスにかかる費用を低減できますし、雨漏りリスクも低くなります。

すでに新築を建てている最中の方は、屋根の形状を変えることはできませんので、ルーフィングのグレードアップと、雨樋の正しい施工を依頼してみてください。
「私たちは雨漏りに凄く神経質になっているよ」ということが伝われば、ハウスメーカー経由で施工業者さんに「注意深く施工してください」と指示をしてくれるはずです。

もう新築に住んでいて雨漏りが発生してしまったら、すぐに建築したハウスメーカーなどに連絡をしましょう。
新築から10年以内の雨漏りは「瑕疵担保責任法」の対象となり、無償で修理してもらえます。
ただし、その際はしっかりと「雨漏り箇所を特定すること」を求めてください。
「どこから」「どんな理由で」雨漏りしたかをはっきりとさせなければ、再度雨漏りを引き起こします。

4.まとめ

最近は、デザイン重視の建物が増えたことから、新築の雨漏りが多発しています。
それを避けるためには「軒を深くすること」「陸屋根は避けること」などが大切です。
もし、すでに雨漏りが発生してしまったらすぐにハウスメーカーや工務店に連絡をして、しっかりと対応してもらってください。
その際に雨漏りの箇所と原因をはっきりと調べてもらいましょう。

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亀岡亮介

亀岡亮介

屋根雨漏りのお医者さんグループ本部代表。
2010年に屋根雨漏りのお医者さんグループを立ち上げる。2017年現在、80数社の技術力を誇るメンバーを擁し、メンバーとともに、日々、雨漏り修理の問い合わせに対応している。

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