雨漏りを予防する7つのお家のメンテナンス!放置がトラブルを引き起こします

屋根のメンテナンス

多くの方は、雨漏りなどの不具合が発生するまで屋根のメンテナンスをしようとは思いません。
しかし、雨漏りが発生してからでは修理費用が高くなるなど、定期的にメンテナンスをするよりも高くつくことがあります。
ところが、定期的にちょっとお金と手間をかけるだけで驚くほど屋根の寿命は延びます。
屋根の寿命が延びるということは、家の寿命も延びるということに他なりません。
そこで!「この家の屋根、建てた時から何もしていないよ」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

家のメンテナンスを怠ると雨漏りが発生する!?

天井からの雨漏り

雨漏りの大半は、日々の紫外線や雨風によるダメージが蓄積され、そのダメージが表面上に現れることで破損し、雨漏りを引き起こします。
屋根は外壁材よりも早くに劣化するため、定期的にメンテナンスをしてあげる必要があります。
雨水が建物の中に侵入してしまうと、カビによる健康被害だけでなく、木や鉄骨などの構造材の腐食・シロアリの発生などによる家の倒壊や、漏電による火災などの「重大な二次被害」が発生し致命的な被害に繋がることもあります。
一軒家での雨漏りについてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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雨漏り予防でメンテナンスが必要な箇所

雨漏りが起こりやすい箇所としては「屋根」「ベランダ」「雨樋」「外壁」「窓」が特にあげられます。
雨漏りが起こりやすいということは当然、劣化もしやすいということで、定期的にメンテナンスが必要ということでもあります。
また、これらの箇所が劣化することで、屋根材や外壁材、ベランダ等で、ひび割れや塗料の剥がれ、浮きといった症状が発生し雨漏りリスクが上がってしまいます。

家の寿命を伸ばす7つの雨漏りメンテナンス

雨漏り修理

多くの方は雨漏りするまで、屋根のメンテナンスをしようとは思いません。なぜならば屋根の状態は見えないからです。
外壁が色が褪せてくれば「みっともないから塗り直そう」と思いますし、キッチンが古臭くなったらリフォームで新しいキッチンに取り替えます。
けれど屋根は、どんな状態になっているのか住んでいる人には分かりません。
また、遠目からちょっと見ただけでは劣化しているのか正常なのか判断ができないという理由もあり、致命的な「雨漏り」という症状が発生するまで、屋根のメンテナンスを放置してしまうのです。
大事なお家を雨漏りから守ためには、予防策としてメンテナンスを行う必要があるのです。
雨漏りを予防し家の寿命を延ばすメンテナンス方法については以下の7つがあります。

・屋根材の定期的なメンテナンス
・板金部分のメンテナンス
・外壁のクラック修理
・外壁や窓周辺のコーキングの打ち替え
・雨樋の掃除
・ベランダの防水塗装
・排水口の掃除

①定期的な屋根の塗装メンテナンス

スレート屋根の塗装

どんな屋根材でも、永久メンテナンスフリーといったメンテナンスが不要の屋根材は存在しません。

瓦屋根など一部の屋根材は50年以上メンテナンスが不要とされていますが、屋根材は大丈夫であっても、その下の防水シートなどが劣化してしまえば雨漏りは発生します。

ですので、どの屋根材も一定のサイクルで、メンテナンスは必要になるのです。

定期的にメンテナンスを受けている場合、屋根の寿命を伸ばすことができるため、屋根全体の葺き替え頻度を下げることができます。

ノーメンテナンスで20年以上が経過してしまった屋根は、いざメンテナンスをしようと思い立っても屋根材自体を交換する方法しか無く、工事費用が100万円ほどと高額になってしまいます。

塗装についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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屋根材のメンテナンスを行う目安時期

スレートの破損

コロニアル屋根のようなセメント素材の屋根や、ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、10年に一度を目安に塗装を行う必要があります。

また、それに加えて防水シートの交換が約25年ほどで必要になります。

特に、15年以上前にコロニアル屋根やスレート屋根と呼ばれる屋根材で家を建てている人は、塗装や葺き替えが必要な時期に突入していますので、雨漏りする前に一度プロに屋根の状態をチェックしてもらいましょう。

また築40年以上経過している瓦屋根の家は、瓦の下の防水処理がきちんと行われていない可能性があるので、防水シートを張るなどの処置を早め行うことをおすすめします。

各屋根材の耐用年数については主に以下のようになっています↓
表はあくまで寿命ですので、10〜15年に一度メンテナンスや点検はしてもらいましょう!

屋根材日本瓦セメント瓦天然スレート化粧スレートガルバリウム鋼板ステンレス銅板トタンアスファルトシングル
耐用年数50年~25年~30年50年~20年30年25年~35年50年~60年~10年20年~30年

②板金部分や漆喰のメンテナンス

棟板金のズレ 浮き

屋根には棟板金や谷板金など、様々な場所で板金は使用されています。

板金部分が経年劣化により、固定している釘が浮いたり、ズレたりすることによって、雨漏りは発生するため、塗装メンテナンスと一緒に点検してもらうことが大切です。

瓦屋根の場合には、漆喰などが崩れていないかなども点検することが大切です。

棟板金の補修であれば、10万円以下で行うことができます。

瓦屋根についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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③外壁のクラック補修

外壁のひび割れ

外壁では、クラックと呼ばれる外壁材にひび割れが入る現象があります。
クラックは、モルタルやコンクリートの外壁材で起こりやすく、水分が蒸発し乾燥することでひび割れが発生します。
塗料によるひび割れや、地震によってクラックが発生することもあります。
細かいクラックのことをヘアクラックと言い、0.3mm以下のひび割れであれば問題ないとされていますが、クラックが大きい場合には、雨漏りや内部の腐食、シロアリの発生にもつながりますので補修する必要があります。

外壁のクラックについてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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④外壁のつなぎ目や窓周辺のコーキングメンテナンス

窓枠・サッシ の劣化

外壁のつなぎ目や、窓周辺など至る所でコーキングは使用されています。

コーキングとは、粘土のようなゴム状の隙間を埋める建材です。
よくシーリングとも呼ばれたりしますが、同じものだと思って頂いて大丈夫です。

コーキングの寿命は 5~10年ほどと短いため、外壁などが新築でまだ新しかったとしてもコーキング材は劣化しているのです。

コーキングが劣化することで隙間が空き、雨水が内部に侵入してしまうのです。

定期的に「打ち替え工法」でコーキングの補修を行いましょう!

特に窓周辺では、防水シートが入っていない場合も多いため、注意が必要になります。

コーキングについてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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⑤地味に重要!雨樋掃除メンテナンス

雨樋 ゴミ

雨樋と屋根は関係ないように見えて、実はすごく密接な関係にあります。
雨樋の役割は、雨水を決められた場所に排水することですが、それ以外にも「家本体への雨水の侵入を避ける」働きもあるのです。
雨樋がない場合、軒先から軒裏、そして外壁に雨水がはいってしまい、壁の中が腐食してしまいますし、屋根から直接地面に落ちた水で基礎が浸食されてしまい、強度が低くなります。
一見か弱そうに見える雨樋ですが、実はこんなに家の役に立っているのです。
もしも、雨樋に落ち葉などが詰まっていると「雨水から家を守る」という雨樋の役割が機能せず、ザーザーと水が流れ落ち、雨樋がない家と変わらない状態になってしまいます。

「屋根から雨漏りしています」と連絡があって調べてみると、雨樋が詰まっているせいで軒先から雨水が侵入していたというケースも少なくないのです。

特に家の周りに樹木を植えている場合や、森林や公園の近くに住んでいる場合は、雨樋の掃除は欠かせません。
また、雨樋に直接葉っぱが落ちるような木を植えないことも大切です!
掃除する際は屋根の周りに張り巡らされている雨樋だけでなく、雨樋が接続されている竪樋にも詰まっていないかチェックしてください。
目安としては、1シーズンに一回掃除を行いましょう!
雨樋の掃除は、プロに依頼したほうが安全で確実ですが「自分でやりたい!」という人もいらっしゃると思います。
そこでセルフ雨樋掃除の手順をまとめておきましたので参考にしてください。

① 軒下の雨樋をキレイにする

雨樋

脚立やはしごなどに上って、雨樋にたまっている落ち葉などをトングや手・ホウキで取り除いてください。
竪樋との接続部分は、落ち葉やゴミが詰まりやすいので念入りに取りましょう。

② 水を流して詰まりをチェックする

雨樋全体がキレイになったら、端のほうから水を流して、水が流れ出てくるか目視で確認しましょう。
もし流れないようなら竪樋が詰まっている可能性があります。

③ 竪樋のつまりを解消する

雨樋

竪樋とは、軒下の雨樋に垂直に接続されている配管のことです。
この中に落ち葉などが詰まっていると、折角集まった雨水が逆流して、雨漏りの原因になります。

竪樋の詰まりは、長い棒などで押し込んで解消してみてください。
もし、取れないようであれば一度雨樋から竪樋を取り外してじっくりと長い棒などで押し出しましょう。

④ 雨水の流れる方向をチェック

雨樋 雨漏り 修理費用

雨樋も竪樋もキレイになったら、もう一度水を流し込んでみて水の流れる方向を確認してください。

最近建てられた家は、竪樋から直接雨水桝に流れ落ちるようになっていますが、古い家は排水計画がしっかりと立てられていないことが多く、竪樋から流れ出る雨水が家の基礎の周りに溜まってしまうことがあります。

車の出入りなどで庭の勾配が変わってしまい、雨水の流れが変わることもありますので、定期的に雨水の流れを観察しておきましょう。

雨樋についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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⑥ベランダの防水塗装メンテナンス

防水塗装

雨が降った際、ベランダの床は雨が溜まりやすくもなります。
その際、床の防水塗装が剥がれていたら隙間から雨水が入り込んで雨漏りを引き起こします。
防水塗装は、日々ベランダの上を歩いたり、植木鉢など長期間物を置いていると劣化してきます。
塗装が剥がれてきたり、ヒビが入っていたり、水が溜まりやすくなってきたらメンテナンスを行いましょう。
目安の時期としては、10~15年と言われています。
塗装費用は、15~30万円ほどになります。

ベランダについてはこちらの記事で詳しく解説しています↓

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⑦排水口の掃除もしましょう!

スレート屋根の塗装

ベランダや屋上がある場合、排水口の掃除もしましょう!
枯れ葉などのゴミが詰まっていると雨漏りを引き起こすことがあります。
特に、梅雨時期や台風シーズンの前には定期的に確認しておきましょう!

家の雨漏り対策

家の雨漏り対策は、住宅所有者にとって重要な懸念事項です。
雨漏りは建物の損傷や内部の被害を引き起こす可能性があり、放置すると修復費用が膨らむ可能性があります。
幸いにも、適切な対策を講じることで雨漏りのリスクを最小限に抑えることができます。

最初に考えるべき対策は、屋根の点検と保守です。
屋根は雨水や風に最も直接さらされる部分であり、劣化しやすい場所です。
定期的な点検を行い、破損した瓦や防水シートを修理または交換し、雨どいや雨樋を詰まらせないようにすることが重要です。

次に、建物の外周を注意深くチェックします。壁面や窓枠、ドアの周りに亀裂や隙間があれば、そこから雨水が侵入する可能性があります。
これらの部分をシーリング材や防水コーキングでしっかりと密閉することが必要です。

さらに、地下室や地下階の防水も重要です。
地下室や地下階は地下水の影響を受けやすく、地下室の壁や床を適切に防水処理することで、雨漏りや地下水の浸入を防ぐことができます。

最後に、雨漏りの早期発見と迅速な対応が不可欠です。
天井や壁に水漏れやシミが現れた場合、その原因を追求し、修理する必要があります。
専門家の助言を仰ぎながら、適切な対策を講じることが重要です。

家の雨漏り対策は、予防的なアプローチと定期的なメンテナンスによって最も効果的に実施されます。
適切な対策を講じることで、家の価値を保護し、快適で安全な居住環境を確保することができます。

内部の湿気対策と結露による雨漏り

内部の湿気は家の快適性に大きく影響するだけでなく、結露を引き起こし、その結果として発生する水滴が雨漏りと誤認されることがあります。特に冬場に室内の暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れて水滴を形成すると、これが壁や床を濡らし、結果的に建物の構造に悪影響を及ぼすことがあります。こうした問題を防ぐためにも、以下のような内部の湿気対策を効果的に行うことが重要です。

換気扇の積極的な使用

特にキッチンやバスルームは、家の中でも湿気が多く発生する場所です。調理時や入浴時には大量の水蒸気が発生し、これが家全体の湿度を上昇させます。適切な換気が行われない場合、湿気は室内に滞留し、カビの発生や悪臭の原因となります。これを防ぐためには、換気扇を定期的に使用し、特に調理後や入浴後は必ず換気を行うことが効果的です。さらに、換気扇のフィルターは汚れが溜まりやすいため、定期的に掃除をすることで換気能力を維持しましょう。

窓の結露防止対策

窓の結露は、特に寒い季節に多くの家庭で問題となります。窓ガラスは外気の影響を受けやすいため、内部の暖かい空気と接触すると、その表面温度が下がり、結露が発生します。これを防ぐ方法として、断熱材の使用が有効です。例えば、窓枠に断熱テープを貼ることや、より効果的な手段としては二重窓に改装することが考えられます。二重窓は、二層のガラスとその間の空気層が断熱層として機能し、外部の冷気が直接内部の温暖な空気と接触するのを防ぎます。また、厚手のカーテンやブラインドを使用することも、窓からの冷気の侵入を防ぐのに役立ちます。

その他の湿気対策

室内の湿気管理には他にもいくつかの方法があります。例えば、加湿器を使用する場合は適度な湿度を保つように心掛け、湿度が高くなりすぎないように調整することが重要です。さらに、室内に洗濯物を干す場合は、できるだけ外で干すか、乾燥機を使用することをお勧めします。室内での洗濯物の乾燥は、特に小さな空間で大量の湿気を発生させ、結露の原因となることがあります。

これらの対策を通じて、室内の湿度を適切にコントロールすることで、結露の問題を減らし、雨漏りに見える問題を解消することが可能です。適切な湿気管理は、室内環境を快適に保つだけでなく、建物の耐久性を向上させる効果もあります。特に冬季における結露問題は、内部の湿気対策が十分でないと、窓周りの木材の腐食や壁のカビ、ペイントの剥がれといった二次的な損害を引き起こすことがあります。これらの被害は見た目の問題だけでなく、家全体の構造的な問題にもつながり得るため、積極的な湿気管理が推奨されます。

家のメンテナンスにかかる費用【雨漏り対策】

雨漏り対策のメンテナンスに一体どのくらい費用が掛かるのか気になるところだと思います。
相場を知っておくことはとても大事なことだと思うので、表にまとめました。
また、お家の傷み具合で、行うべきメンテナンス方法は変わってくるため、業者さんに一度調査してもらうことで初めてメンテナンス方法が分かってきます。
それでは参考程度に目安の費用を確認してみましょう。

雨漏りを防ぐメンテナンス方法メンテナンスの費用相場
屋根塗装約40~80万円
屋根葺き替え(ふきかえ)約80~200万円
屋根カバー工事(重ね葺き)約80~120万円
外壁塗装約60~100万円
外壁張り替え約80~300万円
外壁カバー工事(重ね張り)約80~200万円
ベランダウレタン防水約3,000~8,000円/㎡
ベランダFRP防水約4,000~8,000円/㎡
ベランダトップコート約2,400~4,000円/㎡

屋根の塗装についてはこちらの記事で詳しく解説しています。↓

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家のリフォームで雨漏り対策

家のリフォームプロジェクトを進める際に、雨漏り対策は重要な要素の一つです。
リフォームを行う際には、建物の構造や屋根、外壁などの状態を十分に確認し、雨漏りのリスクを最小限に抑えるための対策を講じることが不可欠です。

まず、リフォームプロジェクトの最初の段階で、屋根の点検と修復が重要です。屋根は建物を雨や雪から守る最初の防衛線であり、劣化や破損があれば雨漏りのリスクが高まります。屋根の材料や防水システムを適切にチェックし、必要に応じて修理や交換を行うことで、雨漏りの未然防止が可能です。

次に、外壁や窓、ドアなどの外部構造の補修や改修も重要です。外部からの雨水が建物内部に浸入するリスクを軽減するために、隙間や亀裂を埋めることや、適切な防水処理を行うことが必要です。また、外壁の塗装や補修も外観を美しく保ちながら雨漏りのリスクを低減するための効果的な手段です。

さらに、地下室や地下階の防水も重要です。地下室は地下水の影響を受けやすいため、適切な防水処理を行うことで雨漏りを防ぐことができます。地下室の壁や床に漏水や湿気が見られる場合は、防水システムの改修や補修を検討することが重要です。

最後に、リフォームプロジェクトの完了後も定期的なメンテナンスを行うことが大切です。定期的な点検やメンテナンスによって、雨漏りの早期発見や問題の修正が可能となります。

家のリフォームプロジェクトにおいて、雨漏り対策は重要な要素です。適切な対策を講じることで、建物の耐久性や快適性を向上させるとともに、将来的な修理費用や被害を最小限に抑えることができます。

家の雨漏りを放置してはダメ

家の雨漏りを放置することは、重大なリスクを引き起こす可能性があります。
雨漏りは、建物の構造や内部の損傷を引き起こすだけでなく、家具や家財道具にも被害を及ぼすことがあります。
そのため、雨漏りが発生した場合には、迅速に対処することが不可欠です。

まず第一に、雨漏りが放置されると、建物の構造部分が水によって浸透され、腐食や劣化が進行します。
屋根や壁などの構造材料が水にさらされると、耐久性が低下し、建物全体の安定性に影響を与える可能性があります。さらに、雨漏りによって湿気が建物内部に侵入すると、カビや菌の繁殖を促進し、室内空気の品質を低下させることがあります。

また、雨漏りが放置されると、内装や家具にも被害が及ぶことがあります。天井や壁に水漏れが発生すると、塗装やクロスがはがれたり、木材が腐ったりする可能性があります。また、家具や敷物なども水浸しになることで傷みやカビの発生が起こります。

さらに、雨漏りが放置されると、健康リスクも考えられます。湿気の増加やカビの発生は、アレルギーや呼吸器疾患などの健康問題を引き起こす可能性があります。特に子供や高齢者、免疫力の低下した人々にとっては、重大なリスクとなります。

以上の理由から、家の雨漏りは放置せず、早急に専門家に相談し、適切な対策を講じることが重要です。雨漏りが発生した際には、状況を深刻化させる前に迅速に対処することで、建物や健康を守ることができます。

雨漏りドクターからメンテナンスについてのアドバイスと実例

それでは、実際に屋根に上っていつも雨漏り修理をしている雨漏りドクターからの生のアドバイスをお届けいたします。

雨漏りドクター高橋大悟さん(雨漏り前のメンテナンス)

屋根塗装

雨漏りをする前にメンテナンスをされる、というお客様はほとんどいません。
ほとんどの方が雨漏りがしてから連絡をいただくので、その中でも特に印象に残っているお客様です。

築15年~20年のお宅で、僕が工事させていただくまえに、一度すでにメンテナンスをしていらっしゃるような、すごく家に対する意識の高い方でした。

実際に屋根を見ると、屋上は色が変わっています。

一番上のトップコートと言われる塗装が剥がれている状態です。でも、下に防水層がちゃんとあって、まだそちらはきちんと機能している状態でした。

そのことをお伝えし、一番上のトップコートと言われる、防水層を守るための塗装をさせていただきました。タイミングとしては、非常にいい時期にご連絡頂けたと思います。

このようにタイミングよくご連絡いただき、点検等をさせていただけると、一番安く、良い状態を保つことができます。

ほとんどの方は、雨漏りしてからでないと気づかないのですが、できるだけ雨漏りがする前にお問い合わせいただけたらと思います。

雨漏りドクター北野真吾さん(瓦屋根のメンテナンスについて)

瓦屋根の葺き替え

〜瓦屋根のお宅での提案実例〜

瓦屋根の場合、築年数がある程度経つと、どうしても割れたりずれたりするということが出てきます。
それが気になるようになりましたら、思い切って瓦を撤去して、屋根の柱にかかっている重みを少し軽くする提案をしたいと思います。

やはり、軽くするのであればガルバリウム鋼板を使った屋根が良いと思います。

だいたい築30年を過ぎたくらいになってくると、どうしても瓦のずれや割れが気になってくることが多いです。
ですから、築30年を過ぎたくらいに、一度葺き直すことを考えてみて下さい。

兵庫は、阪神淡路大震災で神戸近辺は瓦屋根は少なくなっていますし、もしあったとしても、すでに重い屋根が危険だということは体験として知っていますので、土は撤去している屋根が多いです。

ただ、こないだ工事をさせていただいたお宅も、30坪ほどで、9トンもの土が屋根の上に載っていました。このお宅は若干広かったとはいえ、多少小さな家であっても、5、6トンは屋根に土が載っていると考えてください。

瓦の場合、基本的には塗装をするということはあまり考えられません。
セメント瓦の場合は、塗装をするのも必要な場合はありますが、瓦屋根で30年以上経っている場合には、どうしても柱の負担等が大きくなっており、家をさらに長く持たせることを考えると、葺き替えをした方が良いでしょう。

雨漏りドクター高島昌信さん(30年メンテナンスをしていなかったセメント瓦からの雨漏り)

厚形スレート

築30年のセメント瓦でした。

セメント瓦も、塗装をしていけばそれなりに持つのですが、メンテナンスをしていなかったということがあって、セメント部分が出てきてしまっており、本来であれば葺き替えをおススメしたいお宅です。

しかし、お客様のご都合で、何とか雨漏りだけを止めてほしい、ということでした。
古いお宅ではあるのですが、幸い瓦がまだしっかりしていたので、その中で雨漏りの原因となっている部分を探し、見積もりを出させていただきました。

原因となっていた部分は棟と呼ばれる部分です。
実際に瓦をはがしてみますと、中の防水紙も悪くなってしまっていました。

また、太陽光でお湯を沸かす機器が屋根に載っていたのですが、載せるときは13万円くらいで載せられるのですが、撤去するのにも7万円くらいかかってしまいます。

ということで、お客様もそのままにされていたのですが、それはサービスで撤去させていただきました。

原因となっていた棟の部分ですが、防水紙を変え、今度はセメント瓦よりも耐久性のある陶器瓦を使って施工させていただきました。

雨漏りのメンテナンスについてまとめ

部屋

屋根は、雨・雪・風そして日光に常にさらされて日々劣化が進んでいるため、定期的に、「プロ」に点検してもらうことが重要です。
その時に屋根材のひび割れやズレ、谷樋の損傷などが見つかれば少額の修理費用で安全な状態を維持することができます。
永久メンテナンスフリーの屋根は存在しません。
どんな屋根材・工法でも塗装や葺き替えをしなければならない時は絶対にきます。
だったら、雨漏りする前にしっかりとメンテナンスを続けて屋根の寿命と家の寿命を延ばしたほうがお得ですよね。
屋根のメンテナンスに欠かせないのは「定期点検」と「塗装・葺き替え」そして「雨樋の掃除」です。
特に定期的にプロに点検してもらうことで大きな被害につながる前に損傷や劣化を発見してもらえ、結果的に修理費用を低く抑えることができます。
どうせお金をかけるなら、家に致命的な被害を与える雨漏りが発生する前にかけたほうが、家にとっても家計にとってもお得になります。
屋根は私たちが想像している以上に過酷な環境にあるので、人間ドックならぬ「屋根ドック」を受けさせてあげてくださいね。

雨漏り修理の専門家【屋根雨漏りのお医者さん監修】

静岡の雨漏り業者 金井

こんにちは!
屋根雨漏りのお医者さん静岡県担当の金井です。
弊社は、雨漏り修理専門のプロ集団で構成された会社です。
私自身は、基幹技能士・一級建築板金技能士など数多くの資格と表彰状を保有して活動しております。
総合実績11万件以上で皆様の知る建物を数多く修繕してきました。

雨漏り修理専門家のコメント

雨漏り防止には、いくつかの重要なポイントがあります。まず最初に、家の屋根と壁の状態を定期的にチェックすることが重要です。屋根のタイルが割れていたり、壁にひび割れがあると、そこから雨水が侵入する可能性があります。年に一度以上、全体的なチェックを行うことをお勧めします。

さらに、雨どいの管理も雨漏り予防にとって必要です。雨どいが詰まると、雨水が適切に排出されず、屋根や壁に溜まり、結果的に雨漏りを引き起こします。これを防ぐためには、定期的に雨どいの掃除を行うことが大切です。

また、老朽化や劣化が雨漏りの一因となります。特に、激しい天候や自然災害に見舞われた後は、家屋の損傷状況を確認し、必要であれば修理や補修を行うことが求められます。

当然のことながら、すべての予防策が万全であるとは限りません。万が一雨漏りを発見した場合は、すぐに専門家に相談し、対策を練ることが必要です。適切な対応を早めに行うことで、大きなダメージを防ぎ、修理費用を抑えることが可能になります。」

このように、雨漏りの予防は定期的な点検とメンテナンス、早期の対応がキーとなります。家を長持ちさせ、快適な生活を続けるためにも、これらのポイントを心に留めておきましょう。

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